2014/10/02 - 2014/10/02
44位(同エリア241件中)
玄白さん
山の紅葉と温泉を巡る山形の旅第2弾は、今回の旅行のメインイベントと言うべき全山が錦の絨毯と化すという月山の紅葉を愛でながらの登頂と、月山麓の素朴な志津温泉でのんびりいで湯と山の幸を楽しむことです。
全国的に今年は紅葉が早いと言われていますが、月山も例外ではありませんでした。姥ヶ岳東麓から西俣沢の草紅葉とミネザクラやナナカマドなどの赤、黄色のパッチワークのような絶景は、赤系の紅葉がすでにピークを過ぎていて、黄色が目立つ景色となっていました。まあ、それでもスケールが大きい山の紅葉・黄葉を堪能できました。
志津温泉2連泊は、天気が悪く月山登山ができない場合に備えての予備日を作りたかったためです。同じ宿では能がないので、初日と2日目は別の宿に宿泊です。天気は2日の方が良かったため、当初計画通りの山行となりました。
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山形市の文翔館見学を終えて、10月1日午後4時前に月山志津温泉入りした。
月山志津温泉の町並み。
志津はもともとは400年前から、村山地方と庄内地方を結ぶ『六十里越街道』の要所として出羽三山詣でに訪れる行者の宿坊の街であった。温泉街としては極く新しく、温泉が湧いたのは平成元年だそうだ。
旅館わずか12軒の素朴な山間の温泉である。 -
志津温泉一日目の宿はかしわや。
この宿を選んだ理由は、低料金で、月山登山のペアリフト乗車券、登山用弁当まで付いているということである。
ただし、安いだけあって、トイレ、洗面所は共同で、旅館というより民宿である。料金の支払いもカードは使えない。 -
露天風呂はなく、内湯だけである。シンプルな浴槽である。泉質はありふれたナトリウム−塩化物泉(食塩泉)。
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志津温泉の直ぐ近くに五色沼という小さな池がある。日本全国に五色沼という名の池、沼は一体いくつあるのだろうか。
月山がきれいに見えている。明日もこんな天気を期待したいものだ。 -
エメラルドグリーンのきれいな池である。五色沼というからには、光の加減で微妙に水の色が変わるのだろうか?
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夕食。
左上の岩魚の塩焼きが美味であった。山形牛の陶板焼き(真ん中右)も良い味だった。それと山形と言えば芋煮(左下)も欠かせない。 -
暗くなってから、星空の撮影をしようと考え、外に出てみたが、あいにく雲が出ていて断念。
五色沼に浮かぶ小さな島がライトアップされていてきれいだった。紅葉するとさらに艶やかになるんだろうな。 -
朝食は普通。
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宿に頼んで朝食の時間を少し早めにしたので、7時半にはチェックアウトし、月山の登山口に向かう。
15分ほどで姥が原の駐車場に到着。ここから15分ほど舗装道路を歩いてペアリフト乗り場に向かう。
すでに駐車場付近も紅葉している。 -
駐車場から南東方向の眺め。遠くにかすんで見える山並みは昨日通った蔵王連峰だろうか。
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登山ルート案内図に、今回我々が歩いたルートを赤字で記入してみた。
姥が原駐車場からペアリフト乗り場まで行き、リフトで上駅まで上がる。そこから一旦、姥が岳に登り、金姥、牛首と稜線を歩き、そこから月山への急登の坂を通って月山頂上をめざす。おなじルートを牛首まで戻り、そこから分岐を左に入り、西俣沢の草紅葉の中を通ってリフト上駅まで戻るという、一番ポピュラーで楽チンなコースである。
月山頂上へは、他にも北側の弥陀ヶ原から登るルート、西側の湯殿山経由で登るルートなど複数ある。 -
リフト下駅に行く途中の無人の小屋に置かれた箱の中に「月山環境保全金」¥200/人を入れてリフト駅に向かう。中にはそのまま素通りしていく登山客をけっこういる。月山の登山道はとてもよく整備されていて、当然それには、相応の費用もかかるので、きちんと協力金を払いたいものだ。
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リフト下駅付近の紅葉も進んでいる。
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リフト下駅が見えてきた。
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イチオシ
定刻どおり、8時に動き出した。このペアリフトはもともとはスキー用なのだが、月山に登るハイカーが高度を稼ぐために、登山シーズンにも動かしているのである。標高差300m足らずだが、15分ほどかけてゆっくり上がっていき、標高1500mのリフト上駅に運んでくれる。
リフトの回りのミネザクラの紅葉やブナの黄葉は今がピークのようだ。 -
リフト上駅の前。
皆さん、ここでまず記念写真を撮って歩き始めている。
前に見えている小高いピークが姥ヶ岳だ。 -
しばらく一本道を登って行く。南の方悪、はるかかなたの山並みは山形・新潟県境に連なる朝日連峰だ。
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だいぶ登ってきた。リフト上駅を見下ろす。
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右手方向になだらかな頂の月山が見えている。
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イチオシ
月山南稜から続く西俣沢の黄葉と笹原。写真中央上部に、志津温泉の旅館と五色沼が見える。
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西俣沢経由で牛首に行くルートと姥ヶ岳頂上にいくルートの分岐点に来た。左の道に入り、まず姥ヶ岳頂上に向かう。
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イチオシ
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草紅葉の中を、牛首に向かうルートの木道が通っている。
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ミネザクラなど赤系の低木の紅葉はすでにピークを過ぎているようだ。
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月山は夏になると様々な高山植物が花を咲かせる花の名山でもあるが、さすがにこの季節になると花は少ない。
これはミヤマセキュウかな? -
ミヤマリンドウはまだ蕾。これから開花するところだ。
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連なる山並みに靄がたなびいている。画面中央やや右よりに、寒河江ダムによって出来た人造湖「月山湖」が見える。はるかかなたの山並みは朝日連峰の山々だ。
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見渡す限りの高層草原。
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姥ヶ岳はもう少し。木道がよく整備されていて、とても歩きやすい。
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姥ヶ岳山頂から月山頂上を遠望。小さく頂上の月山神社が見えている。
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ちょっと位置を変えて、姥ヶ岳山頂からもう一度月山
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反対方向を向けば、湯殿山、その向こうには庄内平野が見通せる。
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姥ヶ岳頂上から西俣沢を見下ろす。
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イチオシ
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こんな絶景を見下ろしながら金姥に下っていく。
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金姥、牛首間の尾根歩きのルート。
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ハクサンイチゲがまだ咲いていた!
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ウゴアザミ
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牛首まで来た。ここから月山頂上まで急登が続く。
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月山南稜の紅葉
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登ってきた道を振り返る。先ほど立っていた姥ヶ岳(画面中央のピーク)に続くルートがはっきり見える。その後は湯殿山。
我が連れ合い、懸命にがんばっている。 -
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鍛冶小屋跡まで来た。頂上まであと300m。
ここは、「奥のほそ道」にも書かれている「鍛冶小屋」の跡なのだそうだ。松尾芭蕉も出羽三山を巡り、ここを通っているのである。この鍛冶小屋は鎌倉時代の刀鍛冶鬼王丸を祖とする刀鍛冶の流派、「月山」に由来するとされ、「月山」は、月山麓近くの谷地や寒河江を鍛刀の地とし、室町時代に最も繁栄したという。
それにしても、こんな山の上で刀鍛冶の小屋があるのも不思議な気がする。おそらく、出羽三山の山伏信仰と関係があるのかもしれない。 -
急登を登り切ったところに芭蕉の句碑が立っている。
句は「雲の峰、いくつ崩れて月の山」
芭蕉の月山登拝270年を記念して昭和33年(1958年)7月に建立。山形美術博物館所蔵の短冊をベースにして銅板に刻し、石にはめ込んだものだという。 -
月山頂上に立つ月山神社。立派な作りの神社である。
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東の方向。手前の低い山のはるかかなた、うっすらと見えているのは蔵王連峰。
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「八紘一宇」という戦前の軍国主義を象徴する言葉を刻んだ碑が残っている。戦前この地方の青年団と婦人団体が連名で建てたらしいが、いまだにこんなものが残っていることに違和感を感じてしまう。この碑のせいか、なにやら月山神社が靖国神社の末社に思えてくる。
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石造りの鳥居をくぐっていくと・・・
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月山神社本殿
神社の開山時期は、7月1日〜9月15日なので、今はもう閉められているが、石作りの面白い形の賽銭箱が置かれていて、たくさんの賽銭が入っている。
「八紘一宇」のせいで参拝する気にならない。
神社の裏側に回りこむと、天気がよければ鳥海山が見えるはずなのだが、北の方角は曇っていて、見えなかった。 -
神社脇の小さな広場のようなところで、早めの昼食。しばし、休憩していから下山開始。
牛首と金姥の稜線の西俣沢とは反対側の谷の紅葉もきれいである。 -
笹原の中に紅葉が散在し、池塘らしき池が空の青を映している。
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月山南稜の紅葉を俯瞰。
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再び、牛首の分岐点に到着。こんどは左手ルートで西俣沢の中を通ってリフト上駅に向かう。
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イチオシ
飽くこともなく、同じような紅葉シーンにシャッターを切り続けながら歩く。
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中間点まで来た。
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この花の名前は?
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チングルマの紅葉
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黄土色の草紅葉の正体は、こんな草だ。なんという草だろう。
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開花したミヤマリンドウを発見!
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イチオシ
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イチオシ
高層草原の中に、まだ鮮やかを残しているナナカマドの紅葉がある。
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近くで見ると、かなり紅葉は進んでいて、葉が傷んでいる。
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草原のモコモコした感じの草紅葉と低木の紅葉のコントラストが美しい。見ていて飽きることがない。こんな紅葉の風景が大好きなのである。
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イチオシ
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イチオシ
連れ合いが「いつまで撮影しているの!」と言わんばかりに振り返る。
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雲が増えてきた。雲間から差し込む日の光が当たっているところだけ、笹の緑色が鮮やかになった。
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イチオシ
リフト上駅まであと少しというところで、急にガスってきた。
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リフト駅が見えてきた。
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リフト駅付近の紅葉はまだそれほど傷んでいない。
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月山頂上で大休止し、下山も撮影しながらのんびり歩いたので、リフトに乗ったのは2時前。
午後になってもしばらくガスが出ることもなく、期待以上の天気だった。朝の天気予報では昼過ぎから崩れるということだった。 -
宿にチェックインするにはちょっと早いので、また五色沼周辺を散策。
月山は、上の方は雲の中に入っている。 -
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3時前だが、チェックインできるというので、宿に入る。今宵の宿は「変若水の湯つたや」旅館。
昨夜の「かしわや」のすぐ隣りである。 -
「変若水」というのが、意味も読み方も分からなかったが、玄関に説明書きがしてあった。
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玄関の飾り
素朴な民宿のような温泉宿のかしわやと違って、こちらは高級感がある旅館である。値段も今回の旅行中に利用した宿では一番高価である。
いくつかの比較サイトでも志津温泉の中では人気度が高い。 -
ロビー
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二階からロビーを見下ろす。
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ばしょうの湯、ぶなの湯という貸切風呂が2つあって、宿泊客は無料で使えるという。(日帰りだと¥3000だそうだ)
景色が良い「ばしょうの湯」を使わせてもらった。 -
風呂から五色沼が見えるのである。
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その後、大浴場「仙人の湯」と温泉のハシゴ。
チェックインが早く入浴客がいなかったので、撮影させてもらった。 -
何よりうれしいのは、宿のオーナーの差し入れで、湯舟のそばに一口酒が置いてあり、自由に風呂に浸かりながら飲めるのである。こういうのは初体験である。
地元の醸造会社が作っている「万年雪太郎」という日本酒で、芳醇でフルーティな香りがするおいしい酒だった。
雪だるまの容器に入っていて、土産としても売っていたが、1合で¥1200はチト高い。湯に浸かりながらの一杯で良しとしよう。 -
これが「変若水(おちみず)」の原水。湯舟の脇にあるが、湯ではなく、水である。飲んで良し、タオルに含ませて体を拭いてもよしと効能書きがしてあるが、ちょっと飲む気にはなれない。
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23:00に男女入れ替えになる。早朝、誰も入っていないときに撮影。
泉質はありふれたナトリウム一塩化物温泉で、掛け流しかどうか定かではない。 -
こちらは露天風呂
チェックイン後、夕食後、早朝とたっぷり三回、温泉を楽しんだ。月山登山の疲れも吹き飛んだ。 -
夕食。
鷲茸、なめこ、ほうき茸、ます茸、ひらたけ、煤茸と、多種多様なきのこが、煮物、おろし、佃煮、汁椀、飯といろいろな調理で提供された。
山形牛の鉄板焼き、稚鮎の塩焼きも美味、特製の芋煮は上品な出汁が利いていて、今まで食したことがないような、B級グルメの芋煮とは一味違う美味であった。
満足!の一言 -
こういう料理には地酒がかかせない。銘柄は「月山の雪」
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朝食。
揚げ出し豆腐が抜群の味。茶道をやる連れ合いが、これは茶事の料理に使えるので、研究しておいてと宿題を出されてしまった。(玄白は連れ合いの茶道手伝いで茶事の料理を作るのである)
いささか見頃は過ぎた感もあった月山の紅葉であったが、まだ充分見応えがある紅葉をたっぷり鑑賞し、つたや旅館の料理に舌鼓を打った一日であった。
以下、山の紅葉と温泉を巡る山形の旅③に続く。
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