2014/08/31 - 2014/08/31
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たびたびさん
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三陸海岸で、メジャーな観光スポットと言えば、浄土ヶ浜と北山崎が双璧。昨日の浄土ヶ浜・龍泉洞に続いて、今日は北山崎に回ります。
そして、北山崎を見るなら、やっぱりさっぱ船。海上からダイナミックな景色を楽しむことにしました。評判通り、波の洗う岩場を目の前にすると、その迫力は全然違います。ベテラン船頭さんの落ち着いた船捌きに、震災時の実感のこもった説明なども、心に残りました。
また、田野畑の観光スポットとして、北山崎に次ぐのは鵜の巣断崖。田野畑駅から観光乗合タクシーで行くしかなくて、一日一便と限られますが、雄大な景色は、浄土ヶ浜や北山崎とは違った感動がありますね。これも、ちょっと無理筋かなあと思いましたが、頑張って行っておいて正解だったでしょう。
ほかには、北山崎の隣りに黒崎というのもあるんですが、田野畑からのアクセスの手段はないし、女性的な景観があまり受けなくて、最近は観光客はとても少ないとのことでした。まあ、これは省略です。
ちなみに、陸中海岸は、「陸中海岸国立公園」として指定されていたのですが、震災からの復興および被害の伝承を目的として、種差海岸など青森の一部が編入され、青森県南部から宮城県北部に至る三陸海岸一帯を占める「三陸復興国立公園」として衣替えしています。
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宮古駅から今日の観光の拠点である田野畑駅に向かいます。
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田野畑駅に到着。
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田野畑駅から歩いて15分ほどで、ホテル羅賀荘。北山崎のさっぱ船アドベンチャーは、このホテルの前から出るんです。
実は、このホテルに泊まりたかったのですが、結局、満室で泊まれず。しかし、宮古駅からでも、朝一番の列車に乗れば、さっぱ船には十分間に合うことが分かりました。
えっと、これはバイクのイベントなんですね。出光イーハトーブトライアルという歴史のある大会なんだそうです。 -
ホテルが満室の理由はこれだったんですね。皆さん次々と、次の目的地に向かって出発して行きました。
私は、さっぱ船を待つ間、ロビーで休ませてもらいましたが、ゆったりした立派なホテルで基本的にはリゾートホテルの雰囲気。無料のインターネットで観光地を確認したりさせてもらいました。昼飯があるといいのですが、それはやっていないということでした。 -
サッパ船アドベンチャーズの受け付けはこちら。ホテル羅賀荘の隣りです。
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これから、約1時間をかけて、さっぱと呼ばれる小舟でダイナミックなリアス式海岸を巡ります。これが今日お世話になる船頭さん。大ベテランだそう。今日の天候条件など簡単な説明がありました。少し、波は荒いんですが、大丈夫だということです。
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ライフベストを着て、
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安全第一で、出発。乗客は、私も含めて3人です。
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ホテルを後にして、
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沖合いを目指して、進みます。
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まだ、湾の中なので、
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波もほどほど。
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船は快調。
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何の問題もありません。
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岩には
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うねった
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波が
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ザブーン、ザブーン。
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しかし、天気はいいし、
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今日は最高の条件ですね。
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見上げる大きな岩には松の緑も映えています。
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岩場をすり抜けて、外洋に出たみたいです。
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ちょっと、揺れがきつくなってきたような。。
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それでも、むしろ、その方が船頭さんの腕の見せ所。
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落ち着いた語り口には、
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イチオシ
我々も安心します。
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断崖が朝の日を浴びて、美しいです。
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途中に小さな港があって、ここが漁業の拠点だったのだとか。
けっこう大きな防波堤が見事にひっくり返ってるんですが、わかりますか? -
大震災で被害を受けて、今も復興の途上なんだそうです。
その途上の中で、このさっぱ船アドベンチャーも生まれたわけですから、またそれも、我々にとってはありがたいことでした。 -
再び、港を出て、
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今度こそ、
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大海原に出た感じ。
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波のうねりにも
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すっかり慣れてきました。
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これはなんですか。
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イチオシ
岩に穴も開いてます。
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で、その穴をこれからくぐるんだとか。
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船頭さんから「これくらいの波なら大丈夫。安心してください。」太鼓判を押されます。
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徐々にというか、
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イチオシ
あっという間に、接近。
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近づくと、想像以上に大きな穴ですよ。
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見上げると、
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こんな具合。ダイナミックであります。
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穴をくぐると、
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正面の岩山。
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イチオシ
実は、正面に見えている、岩の割れ目にも船が入れるのだとか。しかし、今日の波では、ここは無理。冷静な判断で、ここは説明を聞くだけです。
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そこを過ぎるとこの岩は何の形に見えますか?
ゴリラ岩です。これはまさしく、ゴリラの横顔ですね。 -
いろんな岩があって、
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海岸線は
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変化に富んでいて、
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見る者を飽きさせません。
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天気もいいし、もう写真を撮りまくりです。
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こちらの断崖には
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イチオシ
一筋の滝。
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高さは、
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200mくらいはあるようです。
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切り立った崖は
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隆起して、
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それがまた波や風の浸食にあったもの。
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どっしりした景色のようでも、
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地球の動きそのものから
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生まれた景色です。
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どこまでも続くような、
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海と空と岩。
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その隙間を我々の小さなさっぱ船は進みます。
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イチオシ
さっきのゴリラに続いて、これは象。
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鼻を海の中まで伸ばしています。
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はるか向こうに見えるのは、北山崎の展望台のよう。同乗したお二人は、今朝、その展望台からこちらを眺めたんだそうです。私は、これから回る予定です。
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このあたりで、Uターン。
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見てきた景色なんですが、
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やっぱり、もう一度、
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シャッターを
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切りまくりです。
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さっきの洞窟です。
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天井は高いのですが、やっぱり狭い穴。手の届くような壁面がすぐそこです。
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イチオシ
抜けると、明るい世界。波の荒さ、わかりますか。
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あとは、ひたすら
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帰るのみ。
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名残り惜しいですが、
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十分、
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アドベンチャーを体感出来たと思います。
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向こうは、これから向かう船。団体さんがチャーターした船だそうです。お気をつけて。
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本当は、今日の天気はイマイチだったはずなんですが、予報が外れて、こんないい天気。日ごろの行いがよかったせいでしょうか。ありがたいことでした。
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田野畑駅まで帰って、今度は北山崎の展望台まで。乗合タクシーで、行くので、時間までちょっと待ち合わせです。
と、駅前にあったのは東日本大震災津波到達地点の石碑。津波の記憶を風化させないように設けられたものだと思いますが、こんなところまで津波が押し寄せてきていたのかと驚かされるような感じです。 -
駅の中で、
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アイスクリームもいただきました。田野畑にも、酪農があって、これも地元産のアイスです。
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さて、乗合タクシーで、北山崎に到着です。
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この先が展望台。
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展望台は3つあって、これが第一展望台。
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ここから、さらに第二展望台まで向かいます。
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途中の景色。これって、足摺岬みたいな景色ですね。
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石段をどんどん下って、
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北山崎の景色。ちょっと逆光ですが、男性的と言われる北山崎らしい地形の特徴がよく分かります。
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さらに下って、あれが第二展望台。
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なるほど、こっちの方が間近に見えて、迫力があります。
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イチオシ
第山展望台は、さらに降りて行くのですが、そこまでの時間はありません。それに下からの眺めは、さっぱ船で十分見てますよね。
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北山崎ビジターセンターでは、北山崎の四季を紹介するビデオを放映していました。北山崎は、展望台から見れるアングルは限られます。このビデオは空中からの撮影もあって、そこを補ってくれるいいビデオだったんですが、ちょっと時間が短すぎ。あっという間に終わってしまって、もうちょっとなんとかならないかなあと思いました。
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ところで、田野畑地区は、駅の周辺も含めて、食堂などの施設がほとんどありません。食事を含めて、それなりの観光施設が充実しているのはこの北山崎の展望台辺りだけです。
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ということで、北山崎レストハウスではまめぶ汁をいただいてみました。初体験でしたが、まめぶって甘い団子なんですね。本場は久慈のようなので、もしかしたら微妙に味わいが違うのかもしれませんが、ちょっとびっくりの味でした。
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さて、あっという間に時間が過ぎて、帰りのタクシー。田野畑駅まで行って、そこから、そのまま一気に鵜の巣断崖まで向かいます。
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これは、北山崎めぐり観光船。
北山崎を巡る船では、さっぱ船アドベンチャーの方が人気は高いのですが、天候によっては運休になることもあるので、利用者数としては、こっちの方が多いということでした。
なお、こちらの最寄駅は、島越駅。少し歩きます。 -
さて、鵜の巣断崖に到着です。
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駐車場からは、松林を進みます。
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この林の向こうですね。
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イチオシ
ほー、これが鵜の巣断崖ですかあ。
北山崎も雄大な景観ですが、こちらも屏風を重ねたような景観は壮観。 -
整った美しさがあって、古くから並ぶ評価を受けてきたことは、なるほどそうなんでしょう。
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こっちに回って、それが確かめられたのは大正解だったでしょう。いいものを見させてもらいました。
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さて、田野畑駅からは、あまちゃんの久慈に向かいます。
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ところで、三陸鉄道には、宮古と久慈を結ぶ北リアス線と大船渡市の盛と釜石を結ぶ南リアス線があります。これは北リアス線ですが、ところどころにある眺めのいい場所やあまちゃんのロケ地などで列車を止めて説明をしてくれたり、けっこうサービスが行き届いています。
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こちらの安家川流域も東日本大震災では大きな被害を受けましたが、下安家漁協では、サケ・マスふ化場施設が再建され、本格的な復旧への道筋が見えてきたということです。放流が途絶えていた間の影響は今後出てくるらしく、心配もされているようですが、まずは一安心ということかと思います。
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列車には、あまちゃん?も同乗してました。久慈駅に到着後、笑顔で見送ってくれました。
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久慈市観光案内所は、三陸鉄道久慈駅の中。観光案内所というより、駅の窓口といった感じです。
しかし、市内の散策地図をお願いすると待ってましたとばかりに一枚の地図を出してきました。あまちゃんで観光客が増えている分、慣れているんでしょうね。ただ、市街は小さくて、あっという間に回れるので、ちょっと拍子抜け。地図のスポットだけ回っていては味気ないかもしれません。 -
まずは、まちなか水族館へ。
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子供向けのちょっとした施設だろうと思っていたのですが、水槽はそれなりに数があるし、この辺りの海に生息する魚たちはけっこう見応えあり。
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イチオシ
猫ざめやハリセンボンなどは愛嬌もあるし、素直に楽しめます。
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久慈駅からすぐの大通り沿いにあるちょっと目立つ洋菓子屋さんは、ミリオンベル。
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いただいたのは、「まめぶっせ」。まめぶ汁をもじったネーミングの洋菓子でしょうが、このクリームを挟んださっくりブッセは、なんか薫りの高級感もあるし、なかなかいけてます。喫茶スペースも賑わっていて、人気のお店のようです。
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久慈は、NHKの朝ドラ「あまちゃん」の街。そういう意味では、このあまちゃんハウスは、必ず寄りたい施設ではあったのですが、結果はイマイチだったかも。
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三陸鉄道のジオラマ模型や撮影で使った潜水道具などが展示されていましたが、それ以上特になし。ドラマの撮影風景を撮ったパネル展示とかあったら、もっと盛り上がれるのではないかと思いました。
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この辺りのお菓子屋さんで一番メジャーなのは、たぶん、このお菓子の沢菊でしょう。観光地でも、ここの商品が並んでいますが、本店はこの久慈市内にある店舗です。
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看板商品は「ぶすのこぶ」。ごつごつしたワイルドな表面が特徴的で、香ばしい洋風のお菓子だと思ったら、食べてみると餡子で勝負する純和風の菓子というところもギャップがあって面白いと思います。
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こちらの歴通路広場は、道の駅くじに接続する食堂街。八戸には、屋台が集まる横丁が市内各所にありますが、それと似たような感じです。久慈の名物のまめぶ汁や海鮮の類などもあります。一方で、夜になるとどんな感じになるのか。ちょっと気になりました。
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道の駅 くじは、道の駅と言っても、久慈市内の中心部。施設は敷地も含めてけっこう大きくて、
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内部には観光案内所があったり、
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手軽なレストランや地元産品の直売所があったりして、むしろ地元の人が集う施設となっているように感じました。
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二階にレトロ館という施設があります。
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昭和の匂いのする展示品は、とても豊富。
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ウルトラマンの怪獣たちや仮面ライダー、鉄人28号、ぺこちゃん、キューピーなどなど。どうかするとガラクタなのかもしれませんが、こうして展示してあると、懐かしさだけではない美しささえあって、昭和っていい時代ですねえ。
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で、晩飯は山海里へ。道の駅くじの中にある人気のお店です。
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イチオシという海鮮どんぶりをいただきましたが、どうでしょう。値段が安い分だけ、ネタのグレードはそれなりのような。コストパーフォーマンスは悪くないのですが、観光客がわざわざ食べに行くには、ちょっとさみしいかなもしれません。
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竹屋製菓は、道の駅にある小さな売り場。黒豆どら焼きをいただきました。普通の黒豆どら焼きというと、餡子の中に黒豆がいくつか入っているといったものなのですが、この黒豆どら焼きは、餡子そのものが黒豆で練り上げた餡子ですよ〜。これはびっくり。そして、けっこうそれがまとまった味。黒豆でここまで自然な餡子ってできるんですね。何気にすごいどら焼きだと思います。
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道の駅くじから、巽山公園へ。ここは、久慈市内の中心部を見下ろす山の上です。児童遊園のような感じに整備されていますが、多分、市街から近いからでしょう。中高生もポツポツベンチに座っておしゃべりしていたり、市民には身近な公園となっているように感じました。
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シャトータカマツというのも、寄ってみます。洋風菓子屋さんでもあり、洋風パン屋でもありのお店なので、品数は豊富です。
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で、見つけたのは、パン屋さんが作ったかりんとう。パンをベースに、黒糖を絡めたかりんとうです。パンも小麦粉に違いないので、相性は悪くない。普通のかりんとうと同じ感覚です。
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そして、最後のハイライトはここ。
NHKのあまちゃんで出てくる喫茶リアスのモデルとなったと言われる喫茶店モカです。ドラマが決まると、NHKの美術さんがやってきて、この店のことを何かで聞きつけて、カウンターの長さを測ったり、最後は内部のスケッチをしたりしていったんだそうです。ただ、不思議なことに公式にはここがモデルになったとはNHKは言っていない。出演した役者さんたちが週刊誌で話したのが知られるようになったきっかけなんだそうです。
気さくなマスターがそんな話をしてくれました。 -
ところで、名物は、ナポリタンと卵サンド。懐かしい味と紹介されていましたが、柔らかな麺とケチャップの酸味のバランスがやけにグッド。しっかりうまいナポリタンでした。
さて、これで久慈はおしまい。これから今夜の宿の八戸に向かいます。今日も目いっぱい動いて、お疲れ様でした。
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