2014/09/21 - 2014/09/24
629位(同エリア3245件中)
玄白さん
親戚の葬儀列席の後、友人所有の山中湖ロッジへ。今回も富士五湖周辺の観光地巡りはしないで、山中湖の定番富士山ビューポイントに日時を変えてしつこく通い、富士山の撮影を楽しむことが目的の滞在です。天気は、まずまずではあったのですが、肝心の撮影時刻には雲が沸いたりガスっぽかったりと、なかなか富士山はその美しい姿を素直に見せてはくれません。
しかし、今回、富士山撮影に来ていたカメラマンの方から、富士山周辺でしか見ることができないフジアザミが見頃を迎えていると教えてもらい、見ることができました。特に明神山の山頂には、シロバナフジアザミという、おそらくここと籠坂峠付近でしか見ることが出来ない貴重な花にもめぐり合うことができました。
パノラマ台、平野の湖岸、花の都公園での定点撮影なので、同じような写真ばかりですが、ご容赦を・・・
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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9月21日
裾野市の蕎麦の花祭りを見てから、3時過ぎに山中湖入り。まずは花の都公園の隣りのスーパーオギノで滞在中の自炊用の食材の買出し。その後、ロッジ近くのソーセージとシチューの店「カフェ・レストラン古志路」へ。ここで食事をするのではなく、今夜の夕食用と明日の朝食用に、レストランに併設されたショップで添加物無しの手作りのソーセージとハムを調達。 -
4時過ぎなのでレストランには一組のお客さんのみ。このレストランはテラスでは犬同伴で食事ができるというのがウリだそうだ。
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一坪ほどの小さなショップには手作りのソーセージとハムが売られている。
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天井には、石膏で固められた生ハムのブロックがぶら下がっている。「2100年に開封予定。それまでお待ちください」と書いてある札がかかっている。
2100年だって! それまで生きているわけがない、ハハッ!
店員さんに、これ本当?と聞いてみると、五年前に仕込んだが、毎年石膏を割って少しずつ切り出して売っているという。そろそろ、肉と脂肪が混ざり合ってしまいそうで、とても2100年まで持つとは思えないという話だった。まあ、客の興味を引かせるお遊びなのだろう。 -
夕食用に買ったハムのパイ包み。他に朝食用にオリジナルソーセージも購入。
ハムのパイ包みはフライパンで軽く焼いてから付属もデミグラスソースをかけて食べるとおいしいと店員さんがアドバイス。
スパイス(クローブかな?)がよく利いていて、無添加という感じはするが、味はいまいちかな〜。たぶん、もう買うことはないと思う。ソーセージも普通。
ちなみに、ハムのパイ包み\1,300、オリジナルソーセージ(5本入り)\600、良い値段だが・・・ -
9月22日
朝、四時起きして三国峠に通じる県道の途中にあるパノラマ台へ。ここは山中湖近辺の著名な富士山ビューポイント。十数台停められる駐車場があるが、すでにほぼ満杯状態。ここに集まるカメラマンの狙いは夜明けの赤富士。
ところが、今朝は富士山には雲がかかっていないが、空はあいにくどんより曇っていて、赤富士は見られそうもない。 -
あきらめて、花の都公園に移動。6時ごろ平野の山中湖湖畔に立寄る。
湖面からは朝霧が立ち込めている。 -
花の都公園へ。相変わらず雲っているが、富士山は見えている。
この時期の花の都公園は、コスモス、キバナコスモス、遅咲きヒマワリだが、コスモスは、どうも花付きがよくないように見える。
朝6時半なので、コスモスは朝露で濡れている。 -
富士山の中腹にはもう雲がかかり始めている。今日も昼頃には雲に覆われそうだ。
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キバナコスモス畑の方に移動。
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キバナコスモスは、花付きがよくちょうど見頃を迎えている。
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7時になったので、ロッジに戻り、朝食。
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朝食後、連れ合いが茶事で使う藁灰というものを作るというので、柴狩りならぬススキ狩りへ。三国峠付近はススキの大群落があるが、そのあたりは富士箱根伊豆国立公園の特別地域なので、勝手に採るわけにはいかない。別荘エリアの空き地に生えているススキであれば雑草のようなものなので、少し頂戴する。
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穂先と根元を切り、茎の部分を30cmに切りそろえて乾燥させる。
後で、これを蒸し焼きにして炭にして、それを茶釜の炉に並べて使うのだそうだ。茶道とは、随分面倒なことをするものだ。 -
ススキ狩りが終わった頃、晴れてきた。パノラマ台のカメラマンに教えてもらった明神山のシロバナフジアザミを見に三国峠に行く。
青空が広がって、とても良い天気なのだが、富士山の回りだけ雲が湧いていて、肝心の富士山は雲の中。
天気予報では、明日は快晴の見込み。そこで明神山に登るのは明日に延期して、一旦ロッジに戻ることにした。 -
三国峠付近で見かけた山野草の花。(花の名前を調べるのは後回し。左下はオトコエシ?、右下はミズヒキ)
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イチオシ
三国峠から明神山付近の山裾はススキの大群落。箱根の仙石原より規模は大きいように思える。
ススキの穂は、逆光で見ると銀色に輝いて、きれいだ。 -
ロッジに戻って昼食後、午後は日帰り温泉「紅富士の湯」でまったりと過ごす。
内湯は広く、大きな窓からは富士山が望める。露天風呂はぬる湯の桧風呂と熱めの岩風呂と2つある。サウナ、ミストサウナや内風呂にはジャグジーもあり、設備としては大きく、ゆったり楽しめる。泉質はアルカリ性単純泉。ただし、源泉温度が26℃と低いので、加温かつ循環式である。源泉掛け流しにこだわる向きには、いまひとつといった評価になるのかも知れない。 -
温泉から戻り、1時間ほど昼寝タイム。今夜から明日は予報では快晴ということなので、夜中に起きて、星の写真を撮ろうと思い、そのための寝溜めである。
夕食は、連れ合い手作りのニジマスのムニエル、ワカメサラダ、冷奴。
夜中の星野写真撮影に備えて早めの就寝。 -
9月23日
ビールの酔いも醒めた1時半に起きて、長池親水公園で夜の富士山と星の撮影にトライ。連れ合いは付き合いきれないと言って寝ている。
すでに富士山登山シーズンは終わっているので、頂上付近の登山者のヘッドライトの明かりが見えないのが寂しいが、湖畔の夜景と富士山の上に輝く星のコラボを狙う。
ところが、撮影を始めたとたん、富士山方向に雲が沸きだした。 -
東の方向には雲がなく、昇って来たオリオン座もよく見えているのだが・・・
瞬く間に、山中湖上空は霧に覆われてしまい、星の撮影は断念。 -
明け方になれば霧が晴れることを願い、赤富士撮影のため、パノラマ台に移動して車の中で仮眠をとる。
日の出時間前の5時頃には、ますます霧は濃くなり辺りは真っ白。それでもここに集まったカメラマン達はじっと粘っている。彼らに付き合って、霧が晴れるのをじっと待つことにしよう。
粘ること1時間半、6時半ごろになってようやく霧が薄くなってきて、うっすらと富士山が現れた。真っ赤に染まっているわけではないが、かすかに朝日の赤みが残っている。 -
霧も少し赤みがさしている。
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かなり霧が晴れて青空が見えてきたが、山中湖上空だけはびっしりと雲が覆っている。
今日は、連れ合いはロッジでのんびりしたいということなので、朝食用のおにぎりを作ってもらい、午前中はあちこちで一人で撮影を楽しむ予定。 -
太陽が昇るとまた富士山は雲に隠れてしまいそうなので、三国峠でおにぎりをほおばってから、明神山に登って見よう。ここにしか咲いていないというシロバナフジアザミという花を見るためである。登り口の三国峠の標高は1160m、明神山頂上が1291m、標高差わずか131mなので、スニーカーでも20分程度で登れるハイキングとも言えない軽い山登りである。
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トリカブトの花が咲いている。山中湖周辺にはトリカブトが多いらしい。
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20分で明神山頂上へ。
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頂上には立派な祠が建てられている。
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これがシロバナフジアザミ。小さな子供のこぶしほどもある大きな花が下を向いて咲いている。ここと、籠坂峠付近でしか見られないらしい。もちろん、日本固有種である。
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あでやかさはなく美しいとはいえないが、野趣たっぷりの花。
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平らな明神山頂上に、10株ほどのシロバナフジアザミが咲いている。
朝8時前だが、次から次へとシロバナフジアザミを撮影するためにカメラマン達が登ってくる。三国峠からではなく、パノラマ台から登ってくる人も居る。 -
イチオシ
富士とシロバナフジアザミ
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富士とススキ
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イチオシ
山中湖畔、交流プラザ「きらら」がある付近の平野の湖岸に移動。
富士と白鳥
9時前だが、宝永火口付近から湧いている雲が富士山中腹を被い始めた。 -
ちょっとさえない逆さ富士
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富士とコスモス
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フジアザミの花
これもシロバナフジアザミと同じくらいの大きさで、花の色が紫であることだけの違い。日本に自生するアザミの仲間では一番大きな花を咲かせる日本固有種である。中部地方の、主に富士山周辺でのみ自生している。 -
イチオシ
富士とフジアザミ
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エノコログサ(俗称猫じゃらし)。
どこにでも生える雑草だが、穂が逆光を浴びると光り輝いてきれいである。 -
ふたたび、花の都公園に行ってみる。
7月下旬に来たときは百日草が真っ盛りだった。公園の看板があるところの畑ではまだ見頃だが、大きな畑の方は見頃を過ぎている。
有料で、百日草を自由に摘み取ってよいというサービスが行われていた。 -
ふたたび、キバナコスモス畑へ
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平野から移動してくる間に、富士山にかかる雲が増え、靄っぽくなっている。
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もう少しで富士山頂上も雲に隠れそうだ。
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蝶はキタテハかな?
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イチオシ
キバナコスモスの隣りのヒマワリ畑へ。
ヒマワリは夏の花というイメージだが、ここのは遅咲きで、これからが最盛期を迎える。 -
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ヒマワリにも昆虫がたくさん飛んでいる。
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地味な蝶。蛾かな?
追記:これはイチモンジセセリという蝶々。
(潮来メジロさんに教えていただきました) -
みんな花が太陽に向いているのに、一本だけソッポを向いているやつがいる。どこの世界にも、こんなへそ曲がりがいるものだ。
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イチオシ
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11時半ごろロッジに戻る。たまには外食しようということで、ほうとうの名店「小作」へ。
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「小作」は食べログなどでも人気NO1のほうとう専門店で、いつ行っても混んでいる。
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ほうとうは、大きなカボチャや、ジャガイモ、里芋、ワラビなどがゴロゴロ入っている具沢山の味噌味の煮込みうどんのような山梨の郷土料理として有名である。
ボリウムたっぷりで、我が家では、もう二人でひとつの鍋をシェアするくらいでちょうどよいくらいだった。一品づつ注文したので、ふうふう言いながらやっとの思いで平らげた。 -
イチオシ
今日も超早起きだったので、午後はお昼寝タイム。
夕方、夕焼けを撮影しに、また平野の湖岸に出かけたが、相変わらず富士山は雲に隠れ、夕日も雲の中。それでも雲の隙間からの夕日が湖面を照らして、それなりに風情のある情景にはなっている。こんな天気なので、他にカメラマンは見当たらない。 -
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夕食はグラタン、ポテトサラダ、食べ残してあったチーズなど。
翌日は、朝からどんより曇っていて、写欲は全くわかない。早々に荷物をパッキングし、掃除をしてから10時にはロッジを出て帰宅の途に着く。
来月は、山中湖周辺も紅葉真っ盛りになっている10月下旬に再訪する予定。今度こそ、すっきりと晴れた富士山が見たいものである。
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この旅行記へのコメント (4)
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- 潮来メジロさん 2014/10/01 14:52:28
- イチモンジセセリだと思います。ヾ(^o^)
- 玄白さん、こんにちは!ヾ(^o^)
毎度、訪問&投票ありがとうございました。
> 地味な蝶。蛾かな?
はい、蝶ですね。v(^o^)v
セセリチョウ科のイチモンジセセリだと思います。
ではまた・・・。(^o^)/~~~
(潮来メジロ)
- 玄白さん からの返信 2014/10/02 17:13:41
- RE: イチモンジセセリだと思います。ヾ(^o^)
- 潮来メジロさん、こんばんは
やっぱり蝶々ですか。ご教示ありがとうございます。
さっそく、加筆訂正しておきます。
玄白
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- 銭形幸一さん 2014/09/30 18:28:22
- 素晴らしい撮影拠点
- こんばんは。
ご友人の別荘、今回で二度目の滞在でしょうか?
山梨側からだと富士山、大きく見えますね。
「連れ合いは付き合いきれないと言って寝ている。」
の下り、私も同じような経験あります。
社員旅行、みんなで登山道歩いている時や、交際相手と観月に三渓園行った時とか。
写真撮らない人からみると、なんでそんな場所に長く居座るのか不思議でならないことでしょう。
赤富士、良いものですね。
富士山、南アルプスからだと朝日の陰でシルエットになってしまいますが、西伊豆の大瀬崎から見た朝の富士山は冠雪した白い山容が赤く染まって幻想的でした。
それにしても秋は秋で花が綺麗ですね。
- 玄白さん からの返信 2014/09/30 20:18:07
- RE: 素晴らしい撮影拠点
- 銭形幸一さん、こんばんは
銭形幸一さんの旅行記の南アルプスから見た雲海に浮かぶ富士山のシルエットもすばらしい光景です。
富士山写真家によると、赤く染まった富士山でも、夏の雪がない富士山は赤富士、冬の雪が赤く染まった富士山は紅富士といって区別するのだそうです。
玄白
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