![サントリーホールの建物を見学して来ました。バックステージも案内してくださって、最後にはステージに上がって、皆で歌いました。バックステージには色んな設備があり、貴重な楽器の保管、移動など苦労の多い仕事だと痛感しました。楽屋の通路には出演者のサインが飾ってあり、「へぇ、こんな字を書くんだ」と興味深く拝見しました。楽屋にも入れて頂き、ここで出番までの時間を過ごすんだなぁと思って見ていると、先日見た「ネルソン・フレイレ」のドキュメンタリー映画のひとコマを見るようでした。来月、彼の演奏を聴きに来るのが楽しみです。<br />間に月1回行われるパイプオルガンの演奏があり、2階客席で堪能しました。サントリーホールは、舞台を取り囲むように客席が配置してあるため、どこに座っても、良い音が聴けるようにと音響にはもの凄く苦労なさったようです。<br />](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/93/37/650x_10933711.jpg?updated_at=1413290549)
2014/09/18 - 2014/09/18
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belleduneさん
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サントリーホールの建物を見学して来ました。バックステージも案内してくださって、最後にはステージに上がって、皆で歌いました。バックステージには色んな設備があり、貴重な楽器の保管、移動など苦労の多い仕事だと痛感しました。楽屋の通路には出演者のサインが飾ってあり、「へぇ、こんな字を書くんだ」と興味深く拝見しました。楽屋にも入れて頂き、ここで出番までの時間を過ごすんだなぁと思って見ていると、先日見た「ネルソン・フレイレ」のドキュメンタリー映画のひとコマを見るようでした。来月、彼の演奏を聴きに来るのが楽しみです。
間に月1回行われるパイプオルガンの演奏があり、2階客席で堪能しました。サントリーホールは、舞台を取り囲むように客席が配置してあるため、どこに座っても、良い音が聴けるようにと音響にはもの凄く苦労なさったようです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 交通手段
- 高速・路線バス
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東京で最初のコンサート専用ホールとして1986年10月12日にオープンしました。日本初のヴィニヤード形式を採用し、また開演前や休憩時間に飲み物を頂くドリンクコーナーを導入したのもここが最初でした。それまで日本にはヴィニヤード形式のホールはありませんでした。カラヤンはこれを熱心に勧めたそうです。
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エントランス前の噴水から広場を見たところです。
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この噴水はまだ水があまり出ていない状態でした。
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ホール前のアーク・カラヤン広場です。サントリーホールの設計にアドバイスをした故ヘルベルト・フォン・カラヤンの名前を付けています。カラヤン生誕90周年を記念した1998年に命名されたそうです。カラヤンの名前を採った広場は、オーストリアのウィーン国立歌劇場の広場、ザルツブルグ祝祭大劇場の広場の三ヵ所にしかないとのことです。エントランス前にある金色のオブジェは、「響」という文字をテームにしています。真上から見るとシンボルマークの「響」の形が浮かび上がるようになっています。彫刻家五十嵐威暢(たけのぶ)氏の作品です。真上から見るのは、ちょっと無理かもしれませんね。
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後日、サントリーホールの演奏会へ出掛けた時に、会場時に正面玄関上の壁が開き、パイプオルゴールが出て来ました。両脇に老人と少年がオルゴールを回しています。このオルゴールは、大ホールに設置されたパイプオルガンと同じ素材で作られた37本のパイプから音が生まれています。この間、バックステージツアーで見たビデオにあったオーストリアの職人による手作りのパイプです。
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エントランスを入ると、吹き抜けの空間が広がっています。
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2階への階段とエスカレーター
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2階への手摺りには、麦の穂をデザインしたアイアンワークがあります。
サントリーはウイスキー会社なので、麦の穂をデザインしたものが椅子や床の絨毯などに織り込んであります。 -
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1階エントランス部分の床のカーペットも、葡萄色で麦の穂の模様です。
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エントランスから続くホワイエの天井には、かの有名な照明デザイナー・石井幹子さんデザインの光のシンフォニー「響」と題されたシャンデリアがあります。
幅3,3m、奥行3,3m、高さ2,4mの30面体を覆っているのは、6630個のスワロフスキーのクリスタルガラスです。このクルスタルガラスは、サントリーの蒸留されたアルコールの一滴一滴を表しているそうです。 -
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玄関入り口上部には、「響」をテーマにしたモザイク壁画があります。抽象画の巨匠・故宇治山哲平画伯による作品です。
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エントランス上部の両サイドには、ガラス作家・三浦啓子差さんの「律」と題されたステンドグラスがあります。
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エントランス左手にある小ホール・ローズルームの入り口上部にあるブルーローズは、朴の木で作られたものに岩絵の具で色付けしてあるものです。因にブルーローズの花言葉は「夢叶う」だそうです。サントリーはバイオ技術によって、2004年に新品種「青いバラ」を開発しました。
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ローズルームは、2007年の改修でステージを拡張し、映像・音響設備を導入、大ホールと同じく木をふんだんに使っています。天井のシャンデリアも綺麗です。
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舞台は、7つ分かれたセリで構成されていて、其々が20m刻みで、催行60cmまで上下します。
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床は、箱根の寄木作りの手法です。
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客席は可動式で、椅子は葡萄をデザインしたもので、勿論ワインレッドです。どこを見回しても、サントリー・ウイスキー、サントリー・ワイン!
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ホワイエから1階入り口前にある額には、マエストロ・カラヤンからのメッセージが中央にあります。1988年10月22日にここで演奏した時の言葉です。また「響の良さに感動し、まるで音おの宝石箱のようだ」と感想を述べたそうです。
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バックステージに廻ります。楽屋は大ホールが10室、内6室が個室となっています。ブルーローズ(小ホール)用の楽屋は4室で、内2室が個室です。
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ここはステージ下手で、黒いカーテンを開けるとガラス越しにステージが見えるようになっています。
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ステージ下にあるエレベーターで、楽器をステージに上げます。
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2階客席でパイプオルガンの演奏を聴きます。
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客席もワインレッドの葡萄をデザインしたものです。
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演奏が終わって、再びバックステージから舞台に上がります。こちらは舞台上手となります。演奏者は舞台に上がる前に、このドアを3回ノックしてから出ると、上がるないと言われているそうですよ。
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ステージから見上げたパイプオルガンです。オーストリア製ですべて手作りです。各部品を作って、輸送し、ここで組み立てたということです。その作業を最初に映画で見せて貰いました。
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舞台から見た大ホールの客席ですが、壁面の内装材は、ウイスキーの貯蔵樽に使用されるホワイトオーク材が音響効果実験の結果、このホールでは、一番良かったそうです。
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客席は2006席で、床や客席の椅子背板(背凭れ)は、オーク材(楢)を使っています。側壁を三角錐、天井は内側に湾曲させ、背凭れの高さなど理想的な反射音を伝える構造になっています。
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大ホール天井の照明は、葡萄の葉がデザインされています。
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ステージで皆で歌を歌いました。
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ステージのセリは合理的で美しい扇形とし、37分割された各パートを1cm刻みで、床面から1mの高さまで上下することがます。
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ステージの床板には多くの穴が開いています。これは、特にチェロ、コントラバスの楽器を固定するため、ピンを置いた穴で、楽団員は自分の位置をこの穴で確認しているそうです。10年に一度取り替えるそうです。
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その後、舞台の2階へ上がり、パイプオルガンを間近に見ます。4段の手鍵盤と足鍵盤、ストップ数74、パイプ数5898本で世界でも最大級とのことです。オーストリアのリーガ社製。
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パイプオルガンの上部
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舞台側面の客席からステージを見下ろしたところですが、今、先程バックステージで見たエレベーターで下から楽器を舞台に上げているところです。
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照明の黒い部分は、トリヤーボナイトという強化プラスチックが使われています。
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舞台に上がって来た楽器はリモートコンソールで、電源を入れて、この楽器を演奏すると電気信号が上のパイプオルガンに流れて、遠隔操作でパイプオルガンが演奏出来るというものです。
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2階席舞台側面の椅子の生地
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この大ホールはこれ自体が共鳴箱となっています。客席配置をヴィニヤード形式にし、床、壁、天井、座席の形状、材質を入念に検討して、模型を用いた様々な音響テストを繰り返しました。その様子も初めに映画で拝見しました。目標に掲げた音響特性は、「余裕のある豊かな響」「重厚な低音に支えられた安定感のある響」「明瞭で繊細な響」「立体感のある響」の4つだそうです。残響時間は、満席時で、中音域2,1秒ということです。
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2階のドリンクコーナー
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ホール入り口ドア
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パイプオルガンの演奏を含めて、約3時間の見学が終わりました。ユーモアを交えた詳しい説明で、サントリーホールのことが一層良く理解出来ました。
来月の演奏会を楽しみにしてまた来ます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- さんしぇさん 2014/10/17 21:23:57
- ブドウと麦のホール
- belleduneさん、ご無沙汰しています。
パリ郊外、ポントワーズの覚書へのご評価ありがとうございました。
拙い上に、地味な旅行記に目を留めて頂いて感謝しています。
このホールが端緒をつけたヴィニャード型、その後名古屋の芸文センターのコンサートホールでも取り入れられました。
音の鳴りの美しさなど格別、ホールも楽器の一部だなあと思うことしきりです。
あいにくサントリー・ホールは未だですが、音へのあくなき追求など大企業の
肩入れの結実ですね。 さんしぇ
- belleduneさん からの返信 2014/10/19 18:25:59
- RE: ブドウと麦のホール
- さんしぇさん、こちらこそ、見て頂いてありがとうございます。
名古屋へは、学生時代に行ったことがあるくらいで、ご無沙汰していますが、芸文センターのコンサートホールですか。行く機会がありましたら、見てみたいですね。
是非、サントリーホールへお出掛けください。
またお邪魔します。
> belleduneさん、ご無沙汰しています。
> パリ郊外、ポントワーズの覚書へのご評価ありがとうございました。
> 拙い上に、地味な旅行記に目を留めて頂いて感謝しています。
>
> このホールが端緒をつけたヴィニャード型、その後名古屋の芸文センターのコンサートホールでも取り入れられました。
>
> 音の鳴りの美しさなど格別、ホールも楽器の一部だなあと思うことしきりです。
> あいにくサントリー・ホールは未だですが、音へのあくなき追求など大企業の
> 肩入れの結実ですね。 さんしぇ
>
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- ちょんたさん 2014/09/24 23:17:13
- 感心することばかりでした
- belledune様
サントリーホールのバックステージツァーなどあるのですね。
いつも演奏会を聴きには行きますが、ここまで詳しく細かな写真などはもちろん撮れませんので、本当に良いお勉強いたしました。
また、カラヤンの言葉にそれこそびっくり!!
実は、私、昔横浜で「音の宝石箱」と名づけた演奏会を開いていたことがあるんです。
ピアノも作曲家によって、また弾き方によってさまざまな音色が生まれる、それはまるで宝石箱の中にいろいろな色の宝石が入っているよう…
と言う気持ちからでした。カラヤンはその音色をこのホールから感じたのですね。
いつも本当に素敵なホールだと思っていましたが、ここまでサントリー関係に(お酒類)にこだわっていたとは全く知りませんでした。
本当に楽しい旅行記をありがとうございました。
今度行った時にいろいろ友人に話してあげられます!!(しかも得意そうに・・(笑))
ちょんた
- belleduneさん からの返信 2014/09/25 09:06:23
- RE: 感心することばかりでした
- ちょんたさん、是非いらしてください。説明をしてくださる方は、ユーモアたっぷりで、楽しいツアーでした。サントリーホールのHPを見ると、事前予約のことが出ていますので、ご覧ください。
私が行った時は、3つのグループに分かれて、説明が行われました。デンマークやオスロの建築的素晴らしいコンサートホールに行きましたが、音響効果はこのホールも素晴らしいものですね。
バックステージを見ると、次回からのコンサートもちょっと違う見方が出来るかもしれません。演奏者が今頃、控え室のソファーに座っているか、廊下を歩いきまわっているのか、シャワーを浴びているかな、とか想像してしまいます。
ブラジル大使館での映画でネルソン・フレイレを知り、you tube で彼のドキュメンタリーを何回も見ました。10月に来日し、マリインスキー歌劇場管弦楽団とピアノ協奏曲を弾くと知って、直にチケットを購入しました。例のドキュメンタリー映画でも、そのテンポが難しいことを説明していました。you tubu で見る限りでは、ネルソン・フレイレが一番楽譜に正確にテンポを捉えていました。早く彼の柔らかい音色、素晴らしいタッチを生で聴きたいです。
「インテルメッツォ」という名付けられたドリンクコーナーでワインでも飲んでみましょう。これからもよろしくお願いします。
> belledune様
>
> サントリーホールのバックステージツァーなどあるのですね。
> いつも演奏会を聴きには行きますが、ここまで詳しく細かな写真などはもちろん撮れませんので、本当に良いお勉強いたしました。
>
> また、カラヤンの言葉にそれこそびっくり!!
> 実は、私、昔横浜で「音の宝石箱」と名づけた演奏会を開いていたことがあるんです。
>
> ピアノも作曲家によって、また弾き方によってさまざまな音色が生まれる、それはまるで宝石箱の中にいろいろな色の宝石が入っているよう…
>
> と言う気持ちからでした。カラヤンはその音色をこのホールから感じたのですね。
>
> いつも本当に素敵なホールだと思っていましたが、ここまでサントリー関係に(お酒類)にこだわっていたとは全く知りませんでした。
>
> 本当に楽しい旅行記をありがとうございました。
> 今度行った時にいろいろ友人に話してあげられます!!(しかも得意そうに・・(笑))
>
> ちょんた
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