2014/07/13 - 2014/07/14
107位(同エリア1239件中)
玄白さん
ホテルTAITOのネイチャー倶楽部ツアーでキラコタン岬へのウォーキング、タンチョウの観察を終えてホテルをチェックアウト後は、釧路湿原西側の温根内木道散策、午後は釧路市湿原展望台遊歩道の散策です。翌日はあいにく天気が悪く湿原の展望はあまりよくなかったものの、午前中のみ、湿原の代表的スポットである細岡展望台、サルボ展望台さらにサルルン展望台と、湿原東側を巡ってきました。
なお、今回の北海道旅行の概略スケジュールは以下の通り。
7月1日~2日 フェリーさんふらわーさっぽろにて大洗港→苫小牧港
道央自動車道経由で旭川へ ビジネスホテル1泊
7月3日~5日 半日、旭山動物園でかわいい動物達に癒され
美瑛をうろついて美しい丘の風景撮影、大雪山旭岳登山
レンタルハウス「絵織の丘」で自炊生活3泊
7月6日~7日 富良野の花々、星野リゾートトマムでゴルフと
のんびりリゾートライフ2泊
7月8日 屈斜路湖、摩周湖周辺観光、川湯温泉1泊
7月9日~11日 ウトロに滞在して知床の大自然満喫、 民宿3泊
7月12日 午前中、知床五湖散策、午後、鶴居村へ移動
ホテルTAITO1泊
7月13日~14日 釧路湿原散策 湿原の中心部キラコタン岬へのガイドツアー
餌付けされていない夏のタンチョウの姿を観察
釧路市内ビジネスホテル2泊
7月15日 苫小牧へ移動、途中池田ワイン城立寄り、船中泊
7月16日 午後、大洗港着、帰宅
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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ホテルTAITOのネイチャー倶楽部のキラコタン岬ツアー終了後、遅い朝食とホテルの自慢のモール温泉「鶴居村温泉美人の湯」で朝風呂を楽しみ、10時にチェックアウト。
まず、車で20分ほどのところにある釧路湿原の西の端に位置する温根内木道散策。
駐車場から林の中の木道を歩き始める。早朝のもやがかかったような天気は一転して爽やかな陽気になった。 -
300mほど行くと、ビジターセンターがある。
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センター内には釧路湿原で見られる動植物の写真やら、湿原の成り立ちを説明するパネルなどの資料が展示されている。
ここで、7月に見られる野草や野鳥が記載された木道の簡単なマップをゲット。 -
マップ片手に木道散策開始。コースはショートカットする短いコースと長いコースがある。普通に歩けば1時間の長いコースを花や野鳥を探しながらのんびり歩く。
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釧路湿原は、華やかな野草の花の大群落はなく、ところどころにひっそりと咲いている花や野鳥を探しながら歩くというのが楽しみのスタイル。
ガイドが付いていて説明してくれると花や鳥、自然について理解が深まるのだが、ここは我々夫婦だけで勝手に歩くので、見落としや、知識不足で楽しみも半減しているのかもしれない。
今回、知床、釧路湿原でネイチャーガイド同行のツアーに参加したが、こういうスタイルも良いものだと再認識した。自由気ままに写真撮影を楽しむというわけには行かないが、自然への理解を深めるという点ではとても良い。 -
今頃水芭蕉?と思いきや、これはヒメカイウ(姫海芋)というサトイモ科の植物の花。別名ミズザゼン。水芭蕉とそっくりだが、別種で花の時期が遅い。
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にわかバードウォッチャーなので双眼鏡を持参しているのだが、野鳥の声は聞こえてもその姿をなかなか見つけることができない。
やっと、ヨシが生えた湿原の中で一羽を見つけた。オオジュリンのオスらしい。 -
クロバナロウゲ。ふつう、亜高山帯の湿地、湿原に生える野草だが、釧路湿原では、標高が低いにも関わらず自生している。
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目を凝らすと、とんぼなど昆虫類も湿原の草むらの中にたくさんいる。
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カキツバタ。寒冷地なので、今頃咲いている。
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これは何だろう。こういうとき、ネイチャーガイドにいて欲しいと思う。
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釧路湿原はヨシ・アシの湿原がメインだが、高層湿原に見られるミズゴケの湿原もある。
歩きやすい木道は、湿原展望テラスがあるここで終わり。これから先は地上の歩道を歩く。 -
トキソウ
群生しているところは見たことはないが、尾瀬などでも日当たりの良い湿原でひっそり咲いている。 -
湿原の中に白樺が一本。小田代が原の貴婦人を思い出す。
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エゾノレンリソウ?
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イチオシ
湿原に生える樹はハンノキが多い
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タチギボウシ
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オオダイコンソウ
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温根内ビジターセンターと釧路市湿原展望台方面を繋ぐ湿原探勝歩道。
ここは鶴居村に入植した開拓団の部落への輸送手段として根室本線新富士駅から鶴居村を繋ぐ線路幅70cmの簡易鉄道が敷設されていた。開通当初は馬が客車や貨車を引いていたそうだが、その後、木炭を燃料とするバスのエンジンを改良した気動車が走っていた。昭和43年にはこの地域の道路が整備されたので廃線になっている。
この歩道は、その鶴居村営軌道の廃線跡である。 -
巨大なフキの葉。アキタブキかな?
足寄町では、アキタブキを人工的に栽培し、ラワンブキという名称で特産品として売り出している。 -
花の蜜を求めて蝶が群がっている。コキマダラセセリという蝶のようだ。
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イチオシ
こちらはスジグロシロチョウ
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シシウドの仲間
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ミヤママタタビ。 猫が大好きなマタタビの仲間である。
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エゾノシモツケソウ
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のんびりと温根内木道を散策したあと、釧路市湿原展望台遊歩道に移動。
ここには、釧路湿原で唯一、有料の湿原展望台がある。展望台の建物の一階に「レストハウス憩っと」というレストランがあるので、ここでランチタイム -
メニューは鹿肉カレー。
カレーのスパイスが肉の臭みを消し、思ったよりクセがなく良い味だった。 -
ここから一周1時間の遊歩道の散策。
最初は木道の階段のアップダウンがある。 -
途中のひだまり広場というところから周回遊歩道をはずれ、北斗遺跡という縄文時代の遺跡を見に行ってみる。
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縄文時代の竪穴式住居が復元されていた。
釧路湿原の端の高台にあたるこの地域には、縄文時代から続く集落があったという。時代区分は先縄文時代、縄文時代、続縄文時代(本州の弥生時代に相当)、擦文土器時代(本州の飛鳥・古墳時代〜平安時代)と長期にわたって、ここで人々が暮らし、やがてアイヌ文化へと移行したということのようだが、いつごろ、どのように変遷したかは遺跡・遺構が少なすぎて、未だによく分からないらしい。 -
湿原のヨシで屋根を葺いているので、頻繁に葺き替えが必要で、この時も修復作業が行われていた。
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復元当初は骨組みを固定するロープとして、縄文時代と同じように天然の蔓を使っていたが経年変化が激しいので、最近は化学繊維製のロープに切り替えたと修理工事をやっている方に伺った。
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中央の囲炉裏では、ときどき薪を燃やしているという。屋根を葺いているヨシの乾燥と害虫駆除のためだそうだ。
この遺跡を見ている間、他に訪れる人は誰もいなかった。
さらに1kmほど行くと、この遺跡のガイダンス施設である北斗遺跡資料館があるが、そこまでは行かずに、もとの遊歩道に引き返す。
工事をやっている方に、ここの遺跡を見に来る人はどれくらいいるのか聞いて見ると、一日に数人程度しか来ないという。それでも、これだけの手間隙かけて復元住居の維持をしていかなければならないので、貴重な歴史遺産ではあるが、市の財政圧迫の要因にはなっていることは想像に難くない。 -
サテライト展望台まで来た。
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ヨシの湿原とハンノキの湿地林が混在した風景がどこまでも続いている。
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今宵の宿はJR釧路駅の隣りにあるビジネスホテル「スーパーホテル釧路駅前」。全国チェーンのビジネスホテルで、特段興味深いところはないので、ホテルの写真はなし。
夕食は釧路の繁華街に繰り出し、名物の炉端焼きで一杯と行きたいところであったが、連れ合いがホテルTAITOの温泉で湯あたりしたせいか、体調を崩してしまったので釧路駅で駅弁を買ってホテルの部屋で食べ、早めに就寝。
食事の後、一人で幣舞橋、釧路港辺りの夜景撮影に出かけた。
(夜景写真は後続の旅行記にて) -
翌日は朝から曇りがちで、ときどき小雨が降るあいにくの天気。
幸い、連れ合いの体調は回復したので、あまり眺望は期待できないが他に行きたいところもないので、湿原の東側の展望台に行ってみることにした。
まずは、釧路湿原第一の人気展望台である細岡展望台へ。 -
湿原の中を蛇行する釧路川、そして晴れていれば湿原のかなたに雄阿寒岳、雌阿寒岳など阿寒の山並みが見える絶景ポイントなのだが、今日はあいにくもやがかかって阿寒の山々は見えない。
ここは夕日の絶景ポイントでもある。夕日に釧路川の川面が黄金色に輝くシーン、マジックアワーには朱色から濃紺に変わる空の色のグラデーションが美しい、フォトジェニックな情景が期待できるのだが、今日のこの天気では、それは望めそうもない。 -
細岡ビジターズラウンジから展望台へ到る道端で見かけた花。フウロソウの仲間?
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次にサルボ展望台へ。JR塘路駅から北へ国道391号を1kmほど走ったところに駐車場がある。そこから階段を登り、さらにハルニレの林の中を200mほど歩いたところにある。
この展望台にアクセスする階段は、傷みが激しく、ところどころ踏み板が外れていたりする。降りるときには、特に慎重さが必要。 -
サルボ展望台から眺めた塘路湖。釧路湿原がまだ海だったころ、海水が後退して取り残された湖であるが、今は真水になっている。
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サルボ展望台から引き返す途中の木の階段の入口で、階段を下りないでまっすぐ600mほど歩くとサルルン展望台がある。
展望台の足元にある沼はサルルン・トー、その奥がポン沼、さらにその向こうがエオルト沼。 -
ここに来た目的は、湿原の中を走る釧網本線の列車を撮影すること。ちょっとしたテッチャン気分である。
列車が来るのを待つ間、付近の上空を鳥が頻繁に飛んでいるのでレンズを向けてみた。 -
イチオシ
逆光で暗くなってしまったが、補正をかけて見ると、トビであることがわかる。沼の小魚や湿原の小動物を狙っているのであろうか、しきりに旋回している。
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イチオシ
鳥を見ているまに、釧路行きの列車が来た。
ノロッコ号は、となりの塘路駅までしか来ないのでここは通らない。冬になるとSLノロッコ号がここを通るので、絶好の撮影ポイントになるようだ。
夏は普通列車のみである。 -
そろそろ、昼飯時。今日はこんな天気なので、湿原巡りはこれくらいにして、釧路に戻ることにする。
釧路では昼食に名物勝手丼を食べたり、連れ合いの義理土産を買ったりと市内散策、夜は炉端焼きで一杯。そちらは、後続の旅行記にて
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この旅行記へのコメント (2)
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- 銭形幸一さん 2014/09/16 20:54:46
- ネイチャーガイド同行のツアー
- こんばんは。
北岳の旅行記編集の際、撮影した花の名前をネットで検索して半信半疑のままコメント書き込んだ銭形です(笑)。
気が赴くまま目に付いた美しい花を撮影したものの花の名前さえも知らないって侘しいものだと最近思うようになりました。
せっかく高いところまで登ったのにもったいない気がして…。
帰宅時、大宮駅で南アの高山植物の本を探したのですが見つかりませんでした。
海外旅行行った際も歴史に名だたるような史跡回っているにも拘わらず大事なところを見落としてしまったのを旅行後、地球の歩き方を読み直して気づいたりとか…。
なんかもったいないことしてますよね。
トンボや蝶、鳥を撮りたいとぼんやりと憧れてはいるのですがやはり望遠レンズは必須アイテムなんでしょうか?
釧路は無理だとしても戦場ヶ原や尾瀬には近年中に行ってみたいものです。
- 玄白さん からの返信 2014/09/17 13:53:11
- RE: ネイチャーガイド同行のツアー
- 銭形幸一さん、こんにちは
高山植物のきれいな花、可憐な花は、その姿をカメラに納め、後で眺めるだけでも充分楽しめますが、名前が分かればもっと楽しみが増えてよいものですね。地味な花でも珍しい日本固有種だと知ると一層愛着が湧いたりして・・・
ただ、姿、形から花の名前を調べるのは骨が折れますよね。逆は簡単なのですが・・・
最近は花に詳しい4travelerさんの旅行記で、花の名前をコメントしている写真があると、コピーして保存して自分なりの花図鑑を作り始めています。
>
> トンボや蝶、鳥を撮りたいとぼんやりと憧れてはいるのですがやはり望遠レンズは必須アイテムなんでしょうか?
>
撮るものが小さいですから、やはり望遠が欲しいところですね。一眼やミラーレスなら、交換レンズとして一本用意したいですが、コンパクトデジカメでは、高倍率ズームレンズが付いた機種があるので、そういうのを使う手もありますね。写りは、コンパクトでは少し見劣りしますが・・・
> 釧路は無理だとしても戦場ヶ原や尾瀬には近年中に行ってみたいものです。
奥日光や尾瀬なら埼玉県から近いですから、日帰りも可能ですよね。玄白も、しばらくご無沙汰なので冬になる前に久しぶりに出かけたいとおもっています。
玄白
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