2014/08/21 - 2014/08/24
206位(同エリア1256件中)
くろへいさん
久々に旅の蟲が騒ぎ始めた。
どんなに二日酔いで苦しんでも、夕方には酒恋しくなるように、くろへいにとっての「旅の蟲」は酒好きの「酒」のようなものだ。
なんだか、持病を患っているようなものだが、この厄介な蟲を一時的にも黙らせるには旅に出るしか無い訳で、旅に出るには金と暇が必要なのだ。
そんなジレンマに悶々とするくろへいの特効薬は何といってもLCCなのだ。
幸いにも、くろへいの住むタイは、地理的な利点もあり多くのLCCが近隣諸国へと飛んでいる。
長距離バスと些かも変わらぬ値段で、海外旅行が楽しめるのだから、くろへいのように経済的弱者にとっては、こんなにありがたい事は無い。
という訳で、今回もくろへいご用達のKING OF LCCこと、AIR-ASIAを利用して、世界遺産の多文化都市「マラッカ」への週末弾丸旅行を決行してみた。
さて、胸中に「旅の蟲」を抱えた者にとって、「マラッカ」という名前は特別な響きを与える。
日本人最初のバックパッカーで放浪の詩人金子光晴の「マレー蘭印紀行」
今や伝説の旅のバイブルともなった「深夜特急」の沢木耕太郎…
マレーシア西海岸を旅する者にとって、彼らの描いた世界は、詩情豊かな風景となって旅の憧憬をより強くする。
勿論、21世紀の時代のバトパハやマラッカに、金子光晴の見た官能的で刹那的な情景が残っている筈は無く、今ではその足跡を辿る事しか出来ない訳だが、マラッカ海峡に沈む夕陽だけは今も変わる事は無いのである。
そんな彼らに思いを馳せながら、最新鋭のエアバスでマレー半島を南下する事に、些かも疚しい気持ちが無いとは言えない。
とはいえ、マレー鉄道に揺られながら、ニッパ椰子やゴムの林を眺めながら悠長に南下する時間も無い。
という訳で、今回も軽い財布を懐に入れ、足取り軽くマラッカの街を週末弾丸ツアーで駆け抜けてきました。
□1日目
会社→ドムアン空港→クアラルンプールKLIA2空港
【Tune Hotel泊】
□2日目
クアラルンプールKLIA空港→マラッカセントラルバスターミナル→マラッカ旧市街
【Courtyard @ Heeren Boutique Hotel泊】
□3日目
終日マラッカ市内観光
□4日目
マラッカ旧市街→マラッカセントラルバスターミナル→クアラルンプールKLIA空港→ドムアン空港→自宅
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.0
- ホテル
- 3.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 2.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
-
仕事を切り上げてバンコクドムアン空港に直行
艶やかなスワンナプーム空港と比べ、構内は暗い。
やや陰気な感は否めないが、その分空いていて出国はスムーズだった。
夕食は構内の「レストラン富士」で「カツ煮込み定食」
LCCターミナルなので値段もお得。
搭乗ゲート前にて -
AK889は定刻通りに離陸
2時間弱のフライトでクアラルンプール国際空港に到着
日付が変わる深夜にもかかわらず、けっこうな人ごみでござる。クアラルンプール 格安航空会社専用空港 (KL LCCT) 飛行機・セスナ
-
KLIA 2空港正面のバジェットホテル「Tune Hotel klia2」までテクテク歩く。
Agodaのサイトで1,860THBで予約。
1泊約6,000円…
AIR-ASIA系列のホテルの割には、お得感はあまり無い。
しかも、KLIA2はAIR-ASIAの専用ターミナルみたいなもんなのに、構内に殆ど表示が無かった。
お陰で、辿り着くまで2回も場所を尋ねる始末。
便利なようでイマイチ不便
※行き方
KLIA2空港到着後、ひたすら直進して歩く。
突き当たりをエスカレーターで降りると正面にラブホのような【Tune Hotel】が見れる。入国後徒歩7-8分。 -
部屋は必要最低限に留まっている。
バスタブは無いがシャワーの勢いはGood。
かなり狭いので、寝るだけなら充分かな。
因みに、扉にはノブが無く、カードキーで認証ランプが確認できたら、扉を押す。
少し押したくらいでは開かないので、"蹴り"を入れるくらいの勢いで丁度良い。 -
ホテルの1階にはコンビニ(セブンイレブン)があるが、名前の通り営業時間は7時-11時と、殆ど役に立たない。
コンビニの隣には簡単な軽食の取れるBARがOPENしていた。
寝酒を飲みに店内に入ると、下品なラップ音楽が大音量で響いている。
落ち着いて飲む筈が、全然落ち着けない。 -
先ずは、ビールを注文。
ギネスとかバイセンとか、素敵な銘柄を見つけるが、どれも無いそうだ。
仕方なくハイネケンを注文。
生ハイネケン 1杯22MYR+17% 約800円とは挑戦的だ。
しかも現金のみ。
手元には空港で両替した小額のリンギットしかない。
「もう一杯如何ですか?」
と勧められるも、お金が無いのでチェックする。 -
翌朝、8時頃に目が覚めてそのままチェックアウト。
ミニバーもルームサービスも無い「ラブホ以下」のファシリティーのお陰で、2秒でチェックアウト終了。
そのまま、一旦空港までテクテク歩き、バス乗り場を探す。
バス乗り場は1階にあり、各バス会社のチケットブースが並んでいる。
各窓口には、液晶パネルがあり、乗りたいバスを選択して係員にお金を払うとチケットを発券してくれる。
慣れない手つきで液晶をタッチしていると…
「何処行くの?」
窓口からおばちゃんが声をかけてきた。
「マラッカまで」
「デラックスクラスでいい?10分後に出るわよ」
そのまま、窓口のおばちゃんからチケットを買う。
何の為の液晶だか、さっぱり分からず…まあいいか
マラッカまでは片道36MYR
事前にHPで調べたよりも、高い頻度でバスは出ている。
(時間帯にもよるが、30-60分に1便くらいはあるようだ) -
これは、2+1列のデラックスタイプ。
2+2列タイプは片道24MYRとやや安い。
それにしても、200?足らずの移動のくせに、やたらと豪華だ。
椅子はフカフカで、150度ちかくまで倒れるし、中距離国際線のCクラス並だね。
これなら、タクシーよりも全然快適だ。 -
という訳でKLIA2から2時間45分でマラッカセントラルバスターミナルに到着。
因みに、このバスはKL国際空港を経由して行くので、KL空港から乗ると2時間弱で到着する事になる。
バスを降りた瞬間、インド人によるタクシーの勧誘がはじまる。
一瞬、自分がコルカタのハウラー駅に到着したかと錯覚してしまった。
客をバスの中から引きずり出さんばかりの強引なインドスタイルは、マラッカでも健在だ。
腋臭のインド人客引き曰く、旧市街まで35MYRとの事。
勿論、無視してスタスタ歩くも
「ヘイ、マスター ノー高い ハウマッチ?」
と追いかけてくる。
こいつ、冗談でやっているんとちゃうか?
「サダルストリートまで カティーパイサ?」
と、喉元まで出かかるのを抑えてタクシースタンドに向かう。
此処がタクシースタンド。
公定料金は無いが、概ね20MYRで旧市街まで行ってくれる。マラッカ セントラル バスターミナル バス系
-
因みに、此処は同じターミナル内にある、バスのチケット売り場。
各社毎、ブースが異なるのでよく分かりにくい。
KLだけでなく、ジョホールバルやペナン、シンガポールまでの国際バスのチケットも売っている。
ブースが分からなければ、誰かに聞けばすぐに何とかなるものだ。
復路のバスは此処で購入した。 -
バスターミナルで適当に交渉したマレー系の運転手さんに、市内まで行って頂く。
くろへいの住むタイでも、最近では見かけない「ボロタクシー」で片道20MYR。
さすがマレーシアだけあって、タクシーの運転手さんも、上手な英語を話す。 -
バスターミナルから約4-5?で旧市街に到着。
ホテルのある、Heeren Streetは旧市街の真ん中なのだ。
交通規制していると思ったけど、中心は相当な渋滞。
マラッカのお宿は、「Courtyard Heeren Hotel」
かなりの人気ホテルらしく、早めに予約しないと難しいらしい。
ホテル予約サイトでは取り扱ってないので、2ヶ月前に直接メールして予約した。 -
扉を開けると、80?ほどの広さのロビーというか帳場というか…
中洋折衷の意匠が、如何にもマラッカらしいプラナカンスタイルのホテルだ。
スタッフの皆さんも手際よく、気持ちよく対応してくれる。
冷たいお絞りと、ウェルカムドリンクがありがたい。 -
このホテルは、客室は少なく、日本風に言えばペンションといった趣かな。
18世紀の豪商の家を改造したらしく、道路と運河の間にウナギの寝床のように建築している。
従い、間口は狭いが、奥はかなり遠くまで続いている。
そして建物の中央には、小さな庭が添えられ、大抵はその家で使われる井戸が中心に掘られている。 -
これは、ベトナムのホイアンでも似たような建築スタイルを見る事ができる。
非常に酷似しているのは、何れも華僑が西洋との交易により編み出したスタイルだからだろう。 -
中庭を通り抜けて、更に廊下を歩いて奥に進む。
-
お部屋の扉を開けると…
-
窓の無いお部屋にアサインされる。
ホテルのフロントは、伝統的な意匠で装飾されていたが、途中の廊下や部屋の中は、近代的なデザインになっていた。
個人的には、もう少しプラナカン的な「古式ゆかしい」趣を期待していたのだが。
因みに、窓が無いのが少々閉塞感を感じる。
シャワー室からは、猫の額ほどの庭が見れて、外の明りが僅かに差込むデザインとなっている。 -
さて、窓の無いホテルに居てもつまらないので、早速と町に繰り出してみよう。
-
周囲はプラナカン風の建物で統一されており、意匠にも統一性が感じられる。
-
青や赤の色彩が町の至る所に見られる。
-
有名なハンバーガー屋さんも、風景に溶け込んでいる。
-
ウナギの寝床のような家屋を運河の横から眺めてみる
白壁に描かれた詩も、サマになっている。
達筆過ぎて読めない -
振り返ると、額の中に詩が飾られているようだ。
これもマラッカの一部 -
洋館の隣の「マトンスープ」の文字に惹かれる。
-
洋館とプルメリア
-
鉄の柵の向こうに建つ洋館
地図を見ても何も記載が無い。
個人の邸宅なのか? -
洋館の入口に座る少女達
「すみません、写真を撮らせて下さい」
心の中で呟いて、一礼してカメラを構える
ファインダーの中で少女が微笑んでくれた。 -
Photogenicな風景が点在する。
-
ペンキの剥がれた壁も、この町では美しく見える。
-
この小路を抜けるた所にオランダ広場がある。
観光客で溢れる通りに、つかの間誰も居なくなった。 -
オランダ広場のキリスト教会(1753年建造)
外の広場の観光客の喧騒が嘘のように静か
タイルで作られた「最後の晩餐」が美しい
世界中でどれだけの「最後の晩餐」があるのだろうか? -
信者の老婦が祭壇に花を捧げる
何百年もの間、この場所で繰り返されてきた光景。
どの宗教にも係らず、人が祈る姿は美しい。
できるだけ静かに、シャッターを押す -
町中に幾つもある食堂
爺さんの手つきに見とれてしまった。
何やら饅頭のようだが…
よく分からないが、絶対美味いに違いない
こういう確信は100%当る。
明日、爺さんの饅頭を食べよう -
炎天下をひたすら歩く…歩く…
目的も無く歩くが、それが楽しい
ギャラリーのように建物を眺める -
そして、時々振り返る
-
祭りの準備
-
そして、美味そうな匂いに釣られて食堂に入る。
旧市街に幾つもある「ワンタン麺」屋さんの一軒
この匂いは、確信犯だ。
まずい筈が無い。
「世界一美味いワンタン麺」が食える予感がした -
やっぱり此処は「世界一美味いワンタン麺」だ。
しかし、後日それが間違いだと知る。
町中何処で食べても「世界一美味いワンタン麺」だらけなのだ。
悔しいのが、胃袋がひとつしか無い事 -
胃袋を満たして、セントポールの丘に登る
オランダ広場から徒歩5分
マラッカ一の名所だが、不思議と案内板が見当たらなかった。
とはいえ、道を間違う事は無い。
午後のマラッカを一望する -
セントポール教会跡
-
正面から見る教会跡
-
キミはいつも此処に居るのかい?
猫に挨拶する -
丘を下り、サンチェゴ要塞跡
-
南国の砦跡
かつて訪れたカリブの景色を彷彿させる -
ハローキティのトライショー
最後まで乗る勇気が無かった…
因みに、料金は1時間で40MRGとの事… -
涼しくなってきたので、運河クルーズに行ってみる。
マラッカタワー近くの運河から船は出発している。
客が集まると出発する。
凡そ40分のクルーズだが、人が集まるまで30分ちかくかかった。 -
運河を遡る
プラナカン様式の家々が僅かに運河沿いから見る事ができる。
しかし、観光都市としての面影も薄く、奥に行くほど投げやりな風景が続く。
嘗て金子光晴が愛した風景は無い。 -
廃屋と化した遊園地を運河から望む
見上げると、ポツリポツリと雨が降り始めた。
観光船の安っぽいスピーカーから流れる音楽が侘しさを募らせる。
ある意味、風情のあるクルーズだった。
料金は10MRG
暇つぶしには丁度良いかな… -
夕方のマラッカ川
この時間が最も美しい -
一旦ホテルに帰り、夜の帳が降りたのを見計らって夕食に…
Pak Putraはタンドリーチキンの名店だ。 -
肉は柔らかく、串刺しのチキンが次々と釜に入れられる。
実は、インドでもこんなに美味いタンドリーは食べた事が無い。
食堂には人が入りきれず、屋外に簡易テーブルが次々と並ぶ
見ると、100席近いテーブルが満席となっていた。 -
Pak Putraではアルコールが飲めない
(ビールの持ち込みも禁止)
仕方無いので、ジョンカーstでカラマリを肴に生ビールのジョッキを重ねる。 -
酔い覚ましに再び散歩
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運河沿いでは、撮影会が…
女優さんはきれいだったけど -
サイカーも電飾ギラギラ
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ライトアップされたザビエル教会
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香林寺夜景
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アンポンクリンモスク夜景
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オランダ広場前の運河の夜景
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運河に落ちないように、気をつけてホテルに帰ろう。
ほろ酔い加減で歩く運河沿いの散歩道 -
■最終日■
バンコクに戻るフライトが16時発なので、11時にホテルをチェックアウト
往路と逆にバスターミナルまでタクシーを使い、KLIA2空港までバスで直行
丁度2.5時間前に空港に到着して、そのままチェックイン。
KLIA2空港⇔マラッカ間 は往路が3列シートのバスで36MRG
復路は2×2列で24MRGだった。
所用時間はほぼ同じだが、価格の差はシートの大きさだろう。
夜行バスでも無いので、2×2列でも充分に快適だった。
【マラッカ総評】
今回は、マラッカ市内を2.5日間観光しました。
旅行記では編集上全て纏めてあります。
周知の通り、マラッカの町並みは、世界遺産に登録されております。
然しながら、事前に調べた限りでは、各サイトやガイドブック等々「マラッカの魅力」が伝わるものは少なかったと思っています。
これは、所感でありますが、マラッカ自体既に独立した都市機能を保っており、「観光都市マラッカ」は、町のひとつの側面でしかありません。
旧市街の通りも、特に交通規制は無く、バスターミナルからの交通も決して便利とは思えません。
又、日本人旅行者には馴染みの「深夜特急」や金子光晴が表したニッパ椰子の世界も、その趣に浸る事はもはや無理といわざるを得ません。
然しながら、プラナカン様式の町並みや、小さな町に他民族が共生する生活様式は今も残っており、マレーシアという国を知る上で、この町は最も特徴的な様式を残しています。
偏屈な華僑の食堂でワンタン麺を啜り、屋台のサテーを買い食いし、印橋の店でドーサやターリーを味わう。
華僑の築いた町並みを歩きながら、オランダ統治時代の建物を眺める。
それぞれの独立した文化が共存し、折衷した歴史が混在する。
これがマレーシアの魅力であり、それらが凝縮した縮図がマラッカにあると思います。
もし、ベトナムのホイアンやマカオに行かれた事があれば、それらの異なる貿易都市とマラッカの類似性を比べる楽しさもあります。
「世界遺産マラッカ」が魅力的な町かどうかは、訪れる旅行者の視線で随分異なるような気がします。
何れにしろ、実際に訪れるまで、そこがどのような町か知る術は無く、五感で体験してようやくほんの少しだけ「マラッカ」が見えてきた気がしました。
それが旅の魅力だと自分では感じています。
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