2014/08/22 - 2014/08/22
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ドクター白鳥さん
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コロッセオを臨むバルで朝食。
そのうち宿のロベルトが現れたので、ヴァティカンまでタクシーを頼む。
「ロベルト?なんか感じが違う」と言ったら「ひげそったんだよ」と。
ここもブッキング.comで見ると、直前は50%引きくらいで出ているので、あまり早くから予約する必要はないかも。
1Fにも、父息子でやっているB&Bあり。定価が高すぎると思われる。
まあ、8月最終Wからオフシーズンに入るので、値段が激変するのだろ。
しかも、日本人にとっても8月終わりからは台風シーズンで、フライトが不安かも。
考えるに、最近日本での出張が多く、国内ホテル予約に慣れていたので、イタリアみたいに直前50%びきとか思いつかなかった。
そういや事務長がホテル予約担当していたころは、「値段がかなり下がったからホテル取り直していいか?」とかよく訊いていたのを思い出した。
日本だと今のところ直前50%引きとかあんまり見ないけど、そのうちそうなるんだろうか?
ヴァティカンまではタクシーで15E程度。
いつも列の最後で降ろされてしまうが、運転手は予約してあるかどうかとか考えないだけだろう。
本当はエントランスまで、と言えばいいのだろうが、毎回なんとなく降りてしまう。。
かなり歩く。
ちょうど9時過ぎについたので、一番込み合う時間。
それでもイタリアとしては奇跡的に?いつも問題なく入場できる。このオペレーションの良さは、どうなんだろう。ボルゲーゼでも感じたが、イタリアとは思えないスムーズさだ。
オーディオガイドも2台プリペイドしてあったので、事務長とは3時間後のランチ待ち合わせ場所を決めていったん解散。
したのだが、ボルジャ家の居室で偶然合流。
動的な構図ではもちろんラファエロにかなわないが、静的なフレスコではピントリッキョかなり行けていることに気が付いた。
最初注目したのは、ポポロでカラヴァッジョを拝観したときピントリッキョ特集、みたいなポスターが出ていたから。その後、海外ドラマでボルジャ家、を見て「あらら、こんな感じでボルジャの居室を作成したの?」と気になっていた。
簡単に言えば、ピントリッキョはペルジーノの弟子なので、ラファエロの兄弟弟子。イタリア代表ピルロは、ピントリッキョにプレースタイルがたとえられることもあり、華麗にして繊細、ということだろう。
というわけで、いまさらラファエロじゃないでしょうから(いえ、奥深いことは承知してます,詳細はヴァティカン美術館のランダムウォークの後半をご覧ください)、チェーザレとピントリッキョファンにささぐ。
内容は、ヴァティカン発行の日本語ガイド、オーディオガイドを参考に。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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では、肩慣らしにまずは手前のボルゴの火災の間から。
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ボルゴの火災。
仕上げは、ラファエロの弟子、ジュリアロマーノかと思われる。 -
ローマの火災をレオ4世が十字を切るだけで鎮火したという主題だが、トロイに置き換えているわけだ。
ローマは、トロイの末裔が打ち立てたという伝説。 -
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オスティアの戦い。
レオ4世の戦勝記念だが、顔は10世に置き換え。 -
以上、こういった動的な構図がラファエロの間の特徴。
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いよいよボルジャの居室に。
ラファエロの間の真下に位置するようだ。
システィーナに直接向かう方は、パスすることになるので、ラファエロの間より落ち着いて鑑賞できるのがいい。
しかし、ここまである程度鑑賞しながら来ており、すでに2時間半経過、かなりばて気味。
普通の美術館と違い、ほぼ座って休憩できるところがないのがつらいところ。 -
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使徒信教の間。
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いきなり諸聖人の間。
アレキサンドリアの聖カテリーナの議論。
自由学芸の間は盛大に修復中。
まったく見られない。
幾何学や天文学の図があるお部屋。 -
皇帝マクシミヌスの前で学者たちを説得する聖カタリナ。
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ルクレッチアがモデルという聖カタリナ。
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論点を指折り数えるという。
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コンスタンティヌスの凱旋門には、
ボルジャ家の紋章、牛。
平和の愛好家、
との碑文は、教皇の座右の銘だが、皮肉か? -
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この方か
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この馬上の方が、トルコから年金付で送り込まれていた人。
オスマン帝国のスルタン・バヤズィト2世の弟ジェム。 -
聖セバスティアヌスの殉教、
彼を力づけるために現れた天使を見ている。
射手の衣装は当代風と古代風の混合。
コロッセオとパラティーナの丘は殉教の地と考えられている。
円柱と柱頭が散乱しているのは、打ち負かされた異教の象徴。 -
スザンナと長老たち、
スザンナが二人の長老に脅迫され、右奥ではこの二人が罰せられている。
この主題は、裸の美女を描くためによく選ばれるのだが、ここでは普通。
しかし、老人の手つきがいやらしい。 -
リアルなうさぎ。
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異教徒の父親から逃れる聖バルバラ。
三つの窓がある塔が、三位一体を表している。 -
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ピントリッキョの聖母子。
出入り口の上に。
愛人ジュリアファルネーゼがモデルという。
ラファエロは彼女を「一角獣と貴婦人」で描いている。
似ているだろうか? -
奥儀の間
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キリストの昇天、
マンドルラに包まれ昇天するキリスト。 -
聖霊降臨
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聖母被昇天、
花で一杯の聖母マリアの墓。 -
奥儀の間ではこの絵が重要。
キリストの復活。 -
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アレクサンデル6世
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チェーザレです。
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寝てる、なんで?
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現在はマリノマリーニの部屋になっている、
諸教皇の間。
天井はピントリッキョの手がけたコロンナ宮の天井装飾に似ている。
いわゆるグロテスク模様、ラファエロの弟子により、制作。
というわけですが、ピントリッキョファンになったら、サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会にも行かないと、フレスコの代表作があります。カンピドーリ付近は見どころがたくさんあり、まだ訪問したことがありません。 -
1500年6月、雷がこの部屋に落ち、
アレクサンデル6世は崩れた梁天井の下敷きとなるが、命は助かった。 -
次はピナコテカに。
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