2014/08/07 - 2014/08/14
181位(同エリア554件中)
歩さん
オーストリアに別れを告げ、地理的位置で言えば、その南に位置するスロベニアへと、旅の歩を進めます。
ここに行きたかった、最大の理由が、世界遺産『シュコツィヤン鍾乳洞』の存在です。
ポストイナ鍾乳洞という鍾乳洞もあり、規模も知名度もそちらの方が勝っているのですが、観光地化されていることが残念です。
その点から言うと、世界遺産に登録され、そのままの形を残している『シュコツィヤン鍾乳洞』に0:10の割合で惹かれ、迷うことなくそこを訪れることにしたのでした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ザルツブルクをあとにして、列車の窓側の席で車窓の景色を楽しんでいると、お城のような建物が…。
-
どこかで見たことのある風景です。
アルプスの少女ハイジだったか、以前スイスに旅行したときだったか…。 -
もうすぐフィラッハだと思い、乗り換え時間10分に急かされるように、降り口に向かっておりました。
列車を降りてすぐ、スーツケースを引っ張りながら電光掲示板前まで行き、ホームを確かめようと、画面に見入ったのですが、ホームの表示が「BUS]となっています。
BUS???私が乗るのは列車だよ?!
やってきたOBBの職員に尋ねたら、「駅を出て右に行ったらバスがいるから、バスに乗ってください」と言われました。
みんなも大急ぎでバスに向かっています。
わけも分からず並んだバスで荷物を預けようと、「これはリュブリャナまで行きますよね」と聞いたら、「ベネツィアだよ」と言われました。
間違ったら大変!さらに慌てて、別のバスへ…。
結局、自転車カップルと私の3人だけがバスに乗り込んだのでした。 -
バスに乗ってもまだ、わけが分かりません。
自転車カップルの女性の方が親切な方で、途中の駅までしか行かないからそこから列車に再び乗り換えることを聞かされました。
JESENICE(イエセニツェ)という駅にバスが着くと、すでに何台かのバスから、大勢の人が下りているところでした。
よくわからないスロべニアの列車事情です。
しかし、無事に列車に乗り継ぐことができました。
まずは一安心! -
スロベニア訪問の目的は先述の『シュコツィヤン鍾乳洞』なのですが、ブレッド湖という素敵な湖もあります。
滞在可能時間は4時間程度。
でも、可能ならば行ってみようと、とりあえず、最寄りの駅レスチェ・ブレッド駅で下りました。 -
写真はレスチェ・ブレッド駅です。
駅前に人が座り込んでいます。
タクシー乗り場の前にも人が…。
ここからブレッド湖までは、タクシーかバスで行くことになります。
駅から湖までは3.5?程度。普段であればもちろん歩けない距離ではありません。しかし、私の傍らにはスーツケースが…。しかも制限時間が最大にして4時間…。そして、タクシーが来る気配はなく、待っている人も大勢…。
やっと来たバスはすでに満員で、バス停で待っていた人は一人も乗ることができませんでした。
すでに30分以上経過しています。
仕方ない!今回はあきらめて、いつの日か「アルプスの瞳 ブレッド湖」を訪れることにしようと、リュブリャナ行きの列車に乗ることにしたのでした。 -
午後4時過ぎ、スロベニアの首都リュブリャナの中央駅に到着です。
いつもなら「おお、ここがリュブリャナの中央駅かぁ」と感慨深げに写真を撮ったりするのですが、ちょっと様子が違います。
階段の横にいつもならあるエスカレーターがない!
列車の発着時刻表も1枚だけ壁に貼ってあるのみ。
人もまばらで、らくがきもいっぱいで、ちょっとさびれた感じがします。
「首都リュブリャナの中央駅よね…」とちょっと不安になってきました。
そんな不安な気持ちのまま階段を上がったところで撮った中央駅の写真です。 -
少し歩くと、中央駅らしい建物が見えました。
どうも、ユーロシティの列車を降りて一旦地下を通ってきたので、メインの建物とはちょっと離れていたようです。
なんだかホッとしました。 -
建物の中に入ってみます。
各プラットホームまで、平面上を歩いて行けます。
実際は、奥のホームには、地下階段とエレベーターを使うのだということが、翌日判明しましたが…。
ここに時刻表があったので、翌日の時刻を調べておきました。 -
中央駅から歩いてホテルまで向かいましたが、人も車も少ないのに驚きました。
またしても、「首都だよね…」と自問自答してしまいます。
確かに、日曜日でしたので、ほとんどのお店もしまっていました。
休日をしっかりとるスロベニアの人々です。
ホテルがある近くまでやってくると、ようやく人々の息吹が感じられました。
ズヴェズタ公園には、くつろぐ人たちがたくさんいました。 -
いったん荷物をホテルに置いて、旧市街を散策します。
旧市街のシンボル『三本橋』を渡ると市庁舎が見えてきます。
写真左手に市庁舎があります。
通りにはお店があり、少し行くとカフェテラスも多くみられました。 -
市庁舎を右手に見て、先ほどと反対の方向にもいろんなお店があります。
この日は日曜日。
開いているお店が少なかったのは残念でした。
写真左手奥にはリュブリャナ大聖堂が見えます。 -
少し歩いて行くと、大きなチェスがあり、子どもたちが遊んでいました。
-
リュブリャニツァ川です。
この川で、旧市街と新市街が分かれています。
船で観光することもできるようです。 -
今回の旅では三カ国の名物スイーツをいただくことも楽しみにしていました。
ザルツブルクでは、「ザルツブルガー・ノッケール」を食べましたが、ここスロベニアにもいろんな名物スイーツがあります。
町のカフェテラスで『ギバネツァ』をいただきました。
これは木の実やりんご、チーズなどを重ねた温かいケーキです。 -
日が暮れてから、再び中心街を訪れました。
三本橋の奥にはフランシスコ会教会も見えます。
街の中心プレシェーレノフ広場には、たくさんの人達が集まってきていました。 -
夜の市庁舎です。
背景が青い空というのも素敵ですが、濃紺の空もまた乙なものです -
昼間は家族連れがたくさんいたズヴェズタ公園もライトに照らされきれいです。
-
リュブリャナのコンサートホール、スロベニア・フィルハーモニアです。
木を組んだオブジェの意味はよく分かりませんでした。 -
翌朝、朝食前に散歩に行きました。
「肉屋の橋」です。
最近いろんな場所で見られるようになった、愛の南京錠がここにもかけられていました。
橋は透けていますので、船で下を通る人からはよく見えます。
服装には要注意です。 -
しかも、橋の欄干の上にあった亀の像にも愛の南京錠が…。
亀さんも大変です。 -
肉屋の橋から、三本橋の方を見ています。
-
さらに肉屋の橋の先にあるのは、有名な『竜の橋』です。
竜はリュブリャナの象徴のようです。
お土産物にも、竜をあしらった物が結構ありました。 -
目線を上げると、そこにはリュブリャナ城がありました。
写真のケーブルカーで上れます。歩いて行くと…結構たいへんのようです。 -
人がいない静かな広場と、フランシスコ会教会です。
-
広場近辺をオレンジ色の服を着た市の職員と思われる方々が、早朝より掃除されておりました。
観光客が散らかしたであろうゴミを丁寧に拾われていました。
旅は”立つ鳥跡を濁さず”の精神でいきましょう! -
さて、ホテルをあとにして、リュブリャナ中央駅に行きました。
荷物をロッカーに預けます。3ユーロです。
見ての通りのロッカーのらくがきです。 -
さて、シュコツィアン鍾乳洞には、最寄の駅ディバチャで下りて、無料送迎バスで行きます。
リュブリャナのホーム案内板は、パタパタ式の妙に懐かしいものでした。
KOPER(コペル)行きの列車にのり、DIVACA(ディバチャ)というところで下ります。 -
本当に殺風景な駅です。
よく言えば見通しがよく、すべてのホームを見ることができます。 -
やってきた列車にもらくがきが…。
もちろん列車の中にもいたるところにらくがきがあります。
ここまで徹底してやれたら、ある意味文化的です。 -
写真は、石に刻まれたユニセフ世界遺産のマークです。
やってきました『シュコツィヤン鍾乳洞』。
ところがところが、ここまで来るのには、ハラハラの連続だったのです。
まず、駅でまっていたのにいつまでも乗るはずのICのホームが表示されず、イン。
昨日の一件で、もう免疫がついていて、落ち着いたものです。
やっぱりか…という気持ちで、通りがかりの駅員さんに尋ねたら、こっちにおいでと案内されました。
結局、またしてもバスでディバチャまで来ました。
乗っていたほとんどの人がポストイナで下車。
ディバチャで下りたのは2人だけ。
もう一人の人も日本の人だったので、2人で無料送迎バスに乗り、ここまでたどり着いたのでした。 -
まずは、このチケット売り場でチケットを買います。
シュコツィヤン鍾乳洞はコース1とコース2に分かれていて、「大渓谷に架かる吊り橋」は、コース1に含まれます。時間にして2時間程度です。
夏場は2つのコースに参加できますが、私はコース1のみにしました。
16ユーロでした。
出発の13時まで、1時間近く時間があったので、展望台に行くことにしました。 -
展望台から教会が見えました。
-
滝も見えました。
売店やレストラン、ミュージアムも近くにあるので、待ち時間も退屈しません。 -
展望台から帰る道すがら…
-
かわいい野花がたくさん咲いていました。
蜂も花と戯れていました。 -
さて、13時近くになると、散らばっていた人たちが、切符売り場近くに続々と集まってきました。
集合を待ってか待たずか、早速出発です。
車も通る、普通の道路を通って、近くの山々を見ながら、鍾乳洞入り口まで歩きます。
写真は、パンフレットについていた上空写真です。
鍾乳洞一帯を俯瞰したものだと思われます。 -
時間になったら、チケット売り場にみんな集合して、ガイドのお姉さんに連れられて鍾乳洞の入り口まで行きます。
いろんな国の人が参加しているので、ガイドのお姉さんもいろんな言語を話します。
このときは3人のお姉さんがいました。
英語、ドイツ語、スロベニア語チームに分かれます。
私は先頭の英語チームに入りました。 -
外気は天候に恵まれたこともあり、30℃越えだったと思います。
しかし、鍾乳洞の中は、快適!
13℃ぐらいと思います。
最初は半袖だった人たちも上着を着ていました。
残念ながら、素晴らしい内部の映像は記録に残せません。
写真もビデオも禁止です。
英語チームのどこぞの国の人は密かに写真を撮っていました。
ガイドさんが気付き注意しましたが、気づかれないように何度も撮っていました。
掲載写真は、これまたパンフレットの写真です。 -
要所要所で、ガイドさんが立ち止り、説明をしてくれました。
ガイドさんの声はとても大きく、時にはユーモアも入れて話してくれます。
アップダウンの激しいコースでも、元気いっぱいでした。
これを毎日(一日に数回?)やると、かなりの運動量だと思われます。
しかも、マナー違反者を大声で注意しながら…。
※パンフレットより掲載 -
レカ川に架かる大吊り橋『ツェルケヴェニコヴィムの吊り橋』です。
ここを渡りたかったのです。
そして橋の上から、渓谷を見下ろしたかったのです。
かなり怖いのだろうと思っていましたが、写真のように明るくないので、渓谷の詳細まで見えません。見えないということは、怖さ中枢も刺激されないようです。
しかし、とても気持ちがよかったです。
しばらく橋の上で下を見ながら涼んでいました。
もちろんこれもパンフレットより拝借しました。
これら険しい岩盤の至る所に、人の手で築いたような階段がたくさんありました。
それらは、とても高いところから、下の方までジグザグに築かれていました。
現在のような舗装された歩道ができるはるか前は、この「危険立ち入り禁止的な階段」を使って、この鍾乳洞を探索していたのでしょう。
見ているだけで、足がすくむような光景でした。 -
出口が見えてきました。
1時間半程度のコースもこれで終わりです。
すごーい、凄い!を連発していた1時間半でした。
出口付近になると撮影解禁になります。
かなりの道のりを歩いて下ってきました。
ん?下ってきたということは、上るってことよね…と、誰もが我にかえります。
ここからが、大変だということに気付いたのでした。 -
世界遺産の証です。
-
帰り道には、野生のシクラメンが…。
-
これもパンフレットより拝借。
-
涼しかった洞内がすぐに恋しくなるくらいの外の暑さ。
しかも、下りてきた分、上るのですから、たまったものではありません。
エレベータもありますが、大部分は歩かねばなりません。
でも、世界遺産を見て感じれるということを考えれば我慢です。
鍾乳洞出口から、ちょっと行くと写真のような滝があります。
※これは、パンフレットより掲載。生写真ももちろん撮れます。 -
入り口付近で帰りの無料バスを待っていました。
来るときは私たち2人でしたが、帰りはお客さんが増えていました。
バスといっても8人乗り程度の車です。
ディバチャ発の列車の時刻に間に合うのかな…と思っていましたが、時間的には大丈夫でした。でしたが、列車は出ませんでした。
そうです。線路の工事をしているようです。要するに、工事のために、列車が出なかったということで、おそらく昨日の突然BUS事件も、そういうことなのでしょう。
工事のために、観光地へいく列車が不通になるという、日本だったらありえないようなスロベニアの鉄道事情でした。
あまりのハプニング続きに、ディバチャ駅の写真をはじめ、いろんな場面の撮影を忘れてしまったことに後で気づきました。 -
結局、帰りは7.7ユーロかけて、バスのチケットを購入せねばなりませんでしたが、一緒になった日本の方と旅の話をしながらリュブリャナの駅まで戻りました。
駆け足のスロベニア。ユーゴスラビアから独立して20年余り。数年前にはEUに加盟して、ユーロも導入されました。
これからがとても楽しみな国だと思います。何より驚いたのが、トイレが無料だということです。これはヨーロッパの他の国々では見られません。とても先進的です。公共のトレイも多く設置されています。
落書きは多いですが、ゴミの分別など環境面への配慮も見られます。何より、人々が人懐こく、親しみやすいです。数年後には、もっと素敵な国になっていること間違いなしです。
また、来たいな、きっと来るぞと思いながら、三カ国目に移動開始です!
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