2014/07/08 - 2014/07/09
24位(同エリア163件中)
玄白さん
道央での滞在を終え、次なる目的地知床へ向かいますが、移動途中川湯温泉で1泊し、阿寒国立公園内の自然の絶景ポイントを巡ってきました。エゾマツの原生林に囲まれエメラルドグリーンの水を湛えたオンネトー、活発な火山活動で硫黄と蒸気を噴出して地球の鼓動が感じられる硫黄山、日本一、世界でも二番目に透明度が高く「摩周ブルー」といわれる青い水を湛えた摩周湖、屈斜路湖を覆う雲海と斜里岳から上る朝日で朱色に染まるオホーツク海がはるかかなたに見える早朝の藻琴山小清水高原などなど・・・
強酸性明礬緑礬泉という珍しい泉質の川湯温泉は、湯が目に入ると飛び上がるほど痛い温泉で強烈な印象が残るユニークな温泉でした。
なお、今回の北海道旅行の概略スケジュールは以下の通り。
7月1日~2日 フェリーさんふらわーさっぽろにて大洗港→苫小牧港
道央自動車道経由で旭川へ ビジネスホテル1泊
7月3日~5日 半日、旭山動物園でかわいい動物達に癒され
美瑛をうろついて美しい丘の風景撮影、大雪山旭岳登山
レンタルハウス「絵織の丘」で自炊生活3泊
7月6日~7日 富良野の花々、星野リゾートトマムでゴルフと
のんびりリゾートライフ2泊
7月8日 屈斜路湖、摩周湖周辺観光、川湯温泉1泊
7月9日~11日 ウトロに滞在して知床の大自然満喫、 民宿3泊
7月12日 午前中、知床五湖散策、午後、鶴居村へ移動
ホテルTAITO1泊
7月13日~14日 釧路湿原散策 湿原の中心部キラコタン岬へのガイドツアー
餌付けされていない夏のタンチョウの姿を観察
釧路市内ビジネスホテル2泊
7月15日 苫小牧へ移動、途中池田ワイン城立寄り、船中泊
7月16日 午後、大洗港着、帰宅
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
朝早く雲海を見るために二日もゴンドラで雲海テラスに通ったトマム山と別れを告げ、道東自動車道に入り一路道東へ。
-
道東自動車道を東へ進み、終点の足寄ICから足寄町市街地から国道241号を阿寒湖方面へ走る。
やがて。雌阿寒岳が見えてきた。 -
途中で国道241号から別れ、オンネトーに向かう。
-
オンネトーの西側のビューポイント。車が5〜6台停められる駐車場がある。
-
北海道三大秘湖のひとつといわれるオンネトー。秘湖と言われるわりには、アクセスは悪くはない。何しろ、道幅は狭いものの車で湖岸まで来れてしまう。どこが秘湖?という感がしないでもない。
秘湖かどうかはともかく、エゾマツなどの原生林に囲まれ、エメラルドグリーンの水を湛えた静寂の中に佇む美しい湖である。
ちなみに三大秘湖とは、オンネトー、オコタンペ湖、東雲湖をいうらしい。オンネトー以外はアクセスが大変で、文字通り秘境にあるらしい。 -
イチオシ
湖の背後に聳える雌阿寒岳(左)と阿寒富士(右)
メアカンダケという響きから、大雪山旭岳で見たメアカンキンバイという高山植物を思い出す。
雌阿寒岳は、いまでも活動を続ける活火山であり、百名山のひとつでもある。 -
オンネトーの湖水は酸性度が強く、魚は生息していないという。
-
-
湖水の色は、季節や光の当たり具合によって様々に変わり、五色沼とも言われている。
-
空の青が写りこむと緑色が減りブルーがかった色に見える。
-
雌阿寒岳の頂上をアップで。
登山道はオンネトーから登るルート、雌阿寒温泉から登るルート、阿寒湖から登るルートがあるが、いずれも初級者でも登れるようだ。機会があれば登ってみたい。 -
イチオシ
逆さ雌阿寒岳
観光客は少なく、静かなのが良い。ここで出会った観光客は3組だけだった。 -
国道241号に戻り、著名観光地である阿寒湖はスルーして弟子屈に向かう。
国道240号(まりも国道)の途中にある展望台、双岳台で休憩。ここからは雄阿寒岳の雄大な山容が見える。 -
弟子屈町内に入り、またまた酪農王国北海道らしい風景が現れる。この辺りの牧草ロールは黒いビニールシートで包まれている。
-
北海道の道は、どこもよく整備されていて、直線道路が多い。思わず高速道路と錯覚しそうになる。
逃げ水が出ている国道を延々と走る。 -
道の駅「摩周温泉」でトイレ休憩。
ここには、日帰り温泉施設や・・・ -
無料の足湯もある。最近は足湯を設置した道の駅をあちこちで見かけるようになった。
-
弟子屈は昭和の名横綱、大鵬の出身地。道の駅館内の一角は、大鵬記念館になっている。
-
硫黄山にやってきた。標高512mしかない丘のような山だが、れっきとした活火山で、硫黄を含んだ火山ガスを噴出している。
噴気孔のすぐそばまで歩いていくことができる。 -
泥の中では温泉が湧き出ている。
-
イチオシ
硫黄山、アイヌ語ではアトサヌプリ。裸の山という意味である。硫黄分を大量に含んだ火山ガスの影響で、土が酸性化して植物は育たず荒涼とした風景になっている。ちょっと離れたところでは酸性に強いハイマツやイソツツジの群落が見られる。
6月であれば、川湯温泉からここ硫黄山に通じる遊歩道でイソツツジの満開の花が見られたのだが、ちょっと時期が遅い。 -
ゴーゴーと音を立てて吹き出る火山ガスを見ていると、月並みな表現だが生きている地球の息吹きを感じる。
-
噴気孔の回りは硫黄の結晶が析出して、これぞまさしく硫黄山!
-
噴気孔の辺りから駐車場方向を眺める。
荒涼とした大地が続き、駐車場の奥にはハイマツの群落が見える。ここは、日本で一番低いところでハイマツやイソツツジといった高山植物が見られる場所なのである。 -
摩周湖へ。
摩周湖周辺にはいくつか展望台があるが、まずは、もっとも高いところにある第3展望台へ。
ここの駐車場は無料である。 -
駐車場から階段を上って展望台へ。
-
多くの場合、特に朝は霧に包まれていることが多く「霧の摩周湖」という歌謡曲があるほどであるが、今日は神秘のヴェールを脱いだ摩周湖が姿を現している。
これだけ良く見えていると、湖面が霧で覆われ摩周岳だけが霧の上に姿を現して情景も見てみたいと思うのは欲張りだろうか。
バイカル湖に次いで世界で二番目に透明度が高い摩周湖の湖水は、村上龍の小説の題名「限りなく透明に近いブルー」という表現がぴったりだ。 -
霧の摩周湖にまつわる言い伝え?名言?迷言?がある。曰く
①独身者がよく晴れた摩周湖を見ると婚期が遅れる
②摩周湖に来て霧で湖面が見られなかった恋愛中のカップルは長続きする
③金持ちが摩周湖に来ると霧に閉ざされ、貧乏人が来ると晴れる
我が夫婦が訪れたら晴れてよく湖が見えたということは③は正しいようだ! -
摩周湖の透明度がこれだけ高いのには3つの要因があるのだそうだ。
まず第1に、摩周湖には流れ込む川も流れ出る川もない。摩周湖の水源は雪解け水と雨だけだが、川がないので一旦地中に浸み込み、ろ過されてから湖に入る。川がないゆえ、川の土砂、有機物、生活雑排水が流れ込むことがない。
第2に、湖の全周囲はカルデラの絶壁で、容易に人が近づけないので、人為的な汚染も発生しない。現在でもたとえ学術調査目的であっても人が湖岸に近寄ることは厳しく制限されている。
第3に、湖水は自らの圧力で一旦地下に潜りこみ、浸透性の高い火山灰層でろ過されてからふたたび湧き出す、というカルデラ湖ならではの天然の水循環ろ過システムが備わっていることである。流れがないからと言って、淀んでいるわけではないのである。
まさに、人が触れることができない自然の妙味である。 -
イチオシ
摩周湖の最大水深は212m、湖面標高355m、周囲20kmで、全周を標高500〜700mの外輪山が取り囲んでいる。霧の摩周湖なんて形容から、もっと標高が高いところにあるのかと思い込んでいたが、意外に低いところにある湖なんだ!
外輪山の最高峰、摩周岳(標高857m、写真右側の山)は平安時代に大噴火したという記録があるそうだ。当時はアイヌ文化が確立され始めた頃で、アイヌの人々にとっては、摩周岳の大噴火は神の怒りによるものと恐れおののいたことは想像に難くない。摩周岳のアイヌ語名、カムイヌプリ(神の山)には、険しい山容だけでなく大噴火の恐怖の記憶が宿されているように思える。 -
イチオシ
展望台に立って後ろを振り向くと、雲間から差し込む西日が、硫黄山に降り注いでいる。双瘤にみえる山の中央がアトサヌプリ、右側がマクワンチサップとアイヌ語でよばれる山である。マクワンチサップとはかぶと山という意味である。
硫黄山の背後には屈斜路湖が見える。 -
-
第1展望台に移動してみる。ここの駐車場は有料(¥410)だが、硫黄山駐車場と共通券になっている。
ちなみに、第2展望台というのもあったらしいが、危険箇所が多く、今は使われていないようだ。
第1展望台からは、中央に中島(カムイシュ島)、右側に摩周岳、正面後方に斜里岳が聳えている。 -
中島。アイヌ語のカムイシュ島とは神老婆島という意味である。
ポツンと湖中央に鎮座する小さな島のように見えるが、これでも110m×40m、高さ31mの島である。 -
-
だいぶ、日が傾いてきた。
そろそろ、今宵の宿がある川湯温泉に向かうことにする。 -
今宵の宿は川湯温泉「欣喜湯」
自家源泉掛け流しで温泉自慢の宿である。 -
ただし、部屋は訳ありの格安料金の部屋。何が訳ありかというと・・・
トイレはウォシュレット無しの年代物の便器、部屋の畳の隅は痛んで浮き上がっている!、電話は大昔の黒電話のようなダイヤル式、 要するにオンボロなのである。
しかし、まあ、眠ってしまえば、どんな豪華な部屋だろうが粗末な部屋だろうが同じ!という我が家の旅のポリシーなので全く問題な〜し!
それに、この旅館の建物自身の古さから類推するに、他の部屋も大同小異のように思える。 -
部屋からの眺望は悪くない。
翌朝の眺めだが、ホテル街の向こうには、屈斜路湖から流れてきた朝霧の上に硫黄山の頂上が顔を出している。 -
温泉の泉質はユニークで素晴らしい。チェックインした当日の夜も翌朝の朝風呂も楽しんだが、朝早くて他に入浴客がいなかったので、風呂場を撮影させてもらった。
湯気でレンズが曇ってしまい、ぼやけてしまったが、ご容赦を!
風呂場は2階建てになっていて、これは二階部分にある洗い場と中温の温泉浴槽(手前)と真水の沸かし湯(奥)。
なぜ、沸かし湯があるかというと、ここの温泉、薬効が強すぎ、しかもpH1.7という強烈な酸性の湯で、肌の弱い人はただれを起こす恐れがある。そこで、風呂上りに皮膚から温泉を洗い流すためなのである。 -
一階には、温度が異なる3つの浴槽がある。左下がぬるい湯(38℃)、左上は高温の湯(42℃)、右側は中温(40℃)である。
泉質は含硫化水素強酸性緑礬明礬泉(新分類名:酸性含鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型))という日本にしかなく、日本でも珍しい泉質なのだそうだ。他には、蔵王温泉、草津温泉などがあるが、数えるほどしかないという。
川湯温泉の源泉は硫黄山起因であり、そのため硫黄化合物を豊富に含んだ泉質になっている。 -
中温の浴槽は直角に折れ曲がって奥行きもある。
一番手前に打たせ湯がある。打たせ湯を使うときに注意しなければならないことがある。しぶきが目に入らないように目をつぶっていなくてはならない。一滴でも目にお湯が入ると、飛び上がるほど目にしみるのだ。
もっとも温泉の効能書きには眼病に良いので、目につけても良いと書いてあるのだが、目に入れたときの痛みは半端ではない。 -
フロントロビーの片隅に温泉と五寸釘を入れた壜が展示されている。
釘が温泉に含まれる酸によって酸化され、盛んに泡を出している。
新鮮な温泉に取り替え続けると、2週間余りで5寸釘が溶けてなくなってしまうという。 -
夕食は、普通の旅館会席料理といったところ。サクラマスのルイベは美味であった。
-
ほかに印象に残っている料理は、左下の甘エビの沖漬けかな。
そのほか、鍋物も出たが写真には撮らず。
今日はビールに加えて、「摩周の雫」というじゃがいもから作った焼酎をオン・ザ・ロックで頂いた。普段、焼酎はあまり飲みつけていないので、他と比べての評価できず。 -
ホテルのフロントで翌朝、日の出前に屈斜路湖の雲海撮影に津別峠に出かけたい、所要時間とか道路の状況を教えて欲しいと相談したところ、津別峠は遠いので、近くの藻琴山に雲海撮影ポイントがあると教えてもらった。
晴れていれば、朝日と雲海という構図の津別峠には適わないが、明日の天気予報は雲が多いということなので、紹介してもらった藻琴山に行ってみることにした。
翌朝、4時前に起床、藻琴山小清水高原へ向かう。川湯温泉から網走方面に向かう道道102号線を40分ほど走ったところに藻琴山ハイランド小清水というキャンプ場がある。ここが屈斜路湖の雲海の撮影スポットである。 -
売店やトイレが入っている建物があるが、もちろんこんな朝早くからは営業していない。
我々の他に一人のカメラマンが雲海の撮影に来ていた。
ここは、観光ガイドブックには出ておらず、知る人ぞ知るという穴場の撮影ポイントのようだ。 -
イチオシ
天気予報通り、雲が多い朝だが、藻琴山小清水高原に着いたとき、雲の切れ目から斜里岳頂上に登る紅の朝日を見ることが出来た。
目いっぱいの望遠にて撮影し、トリミングで2倍に拡大。かすかに太陽の黒点が見える。 -
雲がなければ、ダイヤモンド富士ならぬダイヤモンド斜里岳?が見られたかもしれない。
左側にオホーツク海が見えた。同じ道東とは言え、屈斜路湖周辺からオホーツク海が見えるというのは意外だった。 -
屈斜路湖の北岸方向。湖面上空にできた雲海が湖岸の原生林の方に流れ込んでいる。
-
イチオシ
中央で雲の上に頂上が出ているのが、硫黄山。手前の屈斜路湖の湖面は雲海に覆われている。
-
太陽は雲に隠れてしまったが、オホーツク海は朝焼けでオレンジ色に輝き始めた。しかし、オレンジ色に染まっている時間はわずかだった。
-
屈斜路湖の上だけに雲が発生し雲海になっている。
-
しばらくすると、雲の切れ目から屈斜路湖の湖面が顔を出した。対岸に川湯温泉が位置している。その背後に聳えている山は神の山(カムイ・ヌプリ)、摩周岳である。
-
-
雲海に包まれる原生林をアップで撮影。
-
-
1時間ほど小清水高原展望台で雲海を撮影してから、宿に戻る。
途中、雲海の中を通過する。 -
雲海を突っ切り高度を下げたところにも屈斜路湖を眺める展望台があったので、ちょっと立寄ってみる。
湖の真ん中にある中島。カルデラ湖の典型的な地形である。 -
-
硫黄山。左側の原生林の中に川湯温泉の旅館街が見えている。
-
朝食はバイキング形式。最近はどこもバイキング形式になってしまった。まあ、普通の旅館朝食かな。
-
チェックアウトまで、旅館街をぶらぶら散策。
欣喜湯の斜め向かいに公園らしきものがあり、足湯がある東屋があった。 -
-
ここから、林の中に続く木道があった。白樺、アカエゾマツの林を行くとイソツツジの大群落があり、6月下旬の見ごろにはすばらしい光景が拡がっているという。さらに硫黄山まで続いているのだが、今回は歩く時間はないので入口で引き返す。
この後は、神の子池、さくらの滝、オホーツク海に一番近い駅、釧網本線北浜駅、小清水原生花園を巡りながら、世界自然遺産、知床へ
以下、北海道旅行記(11)に続く。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
玄白さんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
65