2014/08/12 - 2014/08/12
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j-ryuさん
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☆福島県の季節の移り変わりを山野草や風景を中心に紹介している「福島・四季・彩々」、このシリーズも回を重ねもうPart,36です。良かったらのぞいてみて下さいね(^^♪。
※日々連載中です
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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☆コバギボウシ(小葉擬宝珠/クサスギカズラ科ギボウシ属)
隣り村の涌井の清水に咲くコバギボウシが見頃になりました。
コバギボウシ(小葉擬宝珠/クサスギカズラ科ギボウシ属)は日本全土の
日当たりの良い湿った草原や湿原に自生しとくだん珍しい花ではありませんが、ここのコバギボウシは美しい清水の傍らに咲いているので
より一層美しさが引き立っているような気がします。
やはり同じ花でもロケーションは重要ですね。 -
☆コバギボウシ(小葉擬宝珠/クサスギカズラ科ギボウシ属)
以前はユリ科やリュウゼツラン科、ギボウシ科と言う分類もありましたが
最新ではクサスギカズラ科のようで、新種でない山野草の分類でさえまだ確定しきれていないようです。
でも クサスギカズラ(草杉蔓)]ラって何?
クサスギカズラは本州から九州の海岸崖地に生育するアスパラガスの仲間だそうで内陸育ちの私は見たことがありません。
でもそのクサギカズラ自体が最近はユリ科ではなくキジカクシ科に分類されるそうな。
え?キジカクシ科?
じゃ〜キジカクシ]って何?
もう頭が混乱してきました(-"-)。 -
☆コバギボウシ(小葉擬宝珠/クサスギカズラ科ギボウシ属)
ギボウシは、東アジアに分布し特に日本に多く自生し約30種もあるそうです。
古来より鑑賞用にも植えられ、シーボルトがヨーロッパへ持ち帰って以来
寒さ、日陰、病害虫に強く、葉も花も美しいのでパーフェクトプラントととも呼ばれとても人気がある植物です。
欧米ではホスタと呼ばれ盛んに品種改良されイングリッガーデンにはなくてはならない日陰に強い植物として今では多品種が逆輸入されています。 -
☆ケイワタバコ(毛岩煙草/イワタバコ科イワタバコ属)
町内の里山の崖でケイワタバコが見頃になりました。
以前はイワタバコとして紹介していましたが茎やガクに産毛がたくさんあるのでケイワタバコとするのが正しいかも知れません。 -
☆ケイワタバコ(毛岩煙草/イワタバコ科イワタバコ属)
イワタバコは岩手県にもわずかに自生しているようですが群生地としては福島県が北限だそうです。
ましてやケイワタバコは多くの資料に関東〜近畿に分布とあったので当町の花はイワタバコだろうと勝手に思い込んでいました。
福島県にもわずかにケイワバコの自生例があると知り以前の写真を確認したら、あれま!!どれもこれも見事に毛深いではありませんか(笑)。
こりゃ、どう見てもケイワタバコです。
ただ、ケイワタバコは母種のイワタバコより花期が早いとありましたが北限だからなのか、当町のケイワタバコの花期はそう早くはありません。 -
☆ケイワタバコ(毛岩煙草/イワタバコ科イワタバコ属)
名前にタバコと付きますが煙草(ナス科タバコ属)とはまったく別もので
岩場に自生しタバコの葉のような大きな葉っぱなのでイワタバコと呼ばれます。
大きな葉っぱは20cmにもなります。
星型の花は基本5角形の合弁花ですがまれに六角形や四角形もあります。開花して直ぐはキレイな星型ですが花弁がしだいに外側に丸まり花期の終盤は全体的にて丸っぽい花に見えてきます。
グロキシニア、ストレプトカーパス、セントポーリアなどもイワタバコの仲間なんですよ。 -
☆サカハチョウ(逆ハ蝶/タテハチョウ科サカハチョウ属)&ヒヨドリバナ
サカハチョウは全国に分布し翅の表面に逆八の字の白い帯があるので【逆八蝶】と呼ばれます。
春型と夏型があり、春型は下地がオレンジ色で夏型は黒です。(写真は夏型)
平地から山地の樹林周辺で見られるが、暖地では主に山間部に生息します。
幼虫はイラクサ科のアカソ、コアカソ、、イラクサ、ヤブマオなどを食べます。 -
☆サカハチョウ(逆ハ蝶/タテハチョウ科サカハチョウ属)&ヒヨドリバナ
あちこちの山々〜里地でヒヨドリバナやヨツバヒヨドリが咲き出しました。
ヒヨドリバナ(鵯花/キク科ヒヨドリバナ属)は全国の林縁や草原小川沿いなどの日当たりの良い場所に自生します。
草丈は1mほど、葉は対生し、フジバカマ(藤袴)に似ますがフジバカマの葉は3裂するのに対してヒヨドリバナは裂けないので見分けがつきます。
でも、福島県に野生種のフジバカマは自生していないので福島では大丈夫です(^^ゞ。
名前の由来は、ヒヨドリが山から下りてきて鳴く頃に咲くからという説と
花がヒヨドリの胸の羽毛に似るからの説があります。 -
☆サカハチョウ(逆ハ蝶/タテハチョウ科サカハチョウ属)&ヒヨドリバナ
福島県でヒヨドリバナとフジバカマは見間違いしませんがヨツバヒヨドリ(四葉鵯)やサワヒヨドリ(沢鵯)とよく似ているので混乱します(^_^);。
ヒヨドリバナは葉が対生し短い葉柄があり、ヨツバヒヨドリは葉が3〜5枚輪生しサワヒヨドリは名前のように湿地や畦などジメ地に自生し葉柄はありませんし花期もヨツバヒヨドリより遅いです。
ヒヨドリバナ属の花色は白〜濃いピンクと様々なので色では見分けが付きません。 -
☆アサギマダラ(浅葱斑/タテハチョウ科マダラチョウ亜属)
アサギマダラ↑は羽を広げると10センチ前後になりかなり大きな蝶です。
黒と褐色の模様と、透けるような薄い浅葱(あさぎ)色の斑(まだら)紋様の羽に
胸にも特徴ある斑模様があり、これが名前の由来だそうです。
なお「浅葱」とは青緑色の古称です。
成蝶はヒヨドリバナやアザミなどキク科の蜜を好んで集まるので高地の群生地に行けば出会える可能性があります。
アサギマダラは日本列島〜西南諸島、台湾間約2000kmを春は北上、秋は南下を繰り返す「渡り」をするチョウとしても知られます。 渡りと言っても“渡り鳥”のように同じ個体が行ったり来たりするのでは無くアサギマダラは羽化後十数日で死ぬので、新しく生まれたチョウが南下して繁殖しその新しい個体が北上してまた繁殖し南下するといパターンを繰り返すそうです。 -
☆ハンゴンソウ(反魂草/キク科キオン属)
隣り村の山中でハンゴンソウが見頃になりました。
ハンゴンソウは本州中部以北〜北海道の山地の草原や林縁に自生し花はキオンにそっくりですが、ハンゴンソウの草丈は2.5mにもなり葉っぱが手のひら状に3〜7裂けているので判別できます。
キオンは草丈1.8mほど、葉っぱは楔形(葉脚の形態を表し鋭角にとがった形のこと)。 -
☆ハンゴンソウ(反魂草/キク科キオン属)
ハンゴンソウの名前の由来はこの葉っぱの形が手招きするよに見え死者の魂を呼び戻す意味の「反魂」に重ねたと言う説や強い香りがするため 、死者を蘇らせると言う説もありまますがどっちにしても、ちょっとヒネリ過ぎのような気がします・・・(^_^);。 -
☆ハンゴンソウ(反魂草/キク科キオン属)
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☆オオハンゴンソウ(大反魂草/キク科オオハンゴンソウ)
似た名前の花に北米産の帰化植物のオオハンゴンソウがあります。
葉っぱ確かに似てはいますが、花は全然似ていません。
葉っぱが似て、花がハンゴンソウより大きいからオオハンゴンソウらしいですが
花が似ていないのにオオハンゴンソウという名はどうかなと思います(-"-)。
明治時代に観賞用として導入されましたが北国や寒冷地での繁殖力が旺盛で湿原や高原で繁茂し、群生すると見た目はキレイですが在来種に影響を与えるので特定外来生物に指定されています。当町でもあちこちの田んぼ脇などで咲いています。 -
☆フシグロセンノウ(節黒仙翁/ナデシコ科センノウ属)
田んぼの土手や小川沿いでフシグロセンノウが花盛りです。
フシグロセンノウは本州〜九州に分布し明るい林縁から薄暗い林床まで広範囲に自生します。
草丈50〜80cm、花径4cm、花色は鮮やか朱色で野生の花の中ではかなり目立つ色なので咲いていればすぐ見つかります。
福島県ではそれほど珍しい花ではありませんが16都県で絶滅危惧種に指定され、秋田、鹿児島では絶滅したとされています。 -
☆フシグロセンノウ(節黒仙翁/ナデシコ科センノウ属)
節黒仙翁の「節黒」は同じナデシコ科のフシグロと同じように茎の節が黒いところからついた名ですがこの二つの花は同じナデシコ科ですが茎以外は全然似ていません^_^;。
色も形も全然違いますがフシグロセンノウの花径は4cm、フシグロはわずか7mmほどしかりません。
仙翁は京都の嵯峨地方にあった仙翁寺が中国渡来のセンノウの名所だったことにちなんだ名前だそうです。 -
☆ツルフジバカマ(蔓藤袴/マメ科属名ソラマメ属)
町内の田んぼ道の土手でツルフジバカマが花盛りです。
緑が濃くなるこの時期は光があまり射さない森の中より明るい林縁や土手などの方がたくさんの花が見られます。
ただ里地の林縁や土手は下刈りされる割合が高く宿根草とは言え毎年同じ場所、同じ時期に咲いているとは限らないのでこまめにあちこちチェックしないと花の盛りを見逃してしまいます。
今年も一番大きな群生が開花直前に下刈りされていましました。
お百姓さんからしたら厄介な雑草なのでしょう。 -
☆ツルフジバカマ(蔓藤袴/マメ科属名ソラマメ属)
ツルフジバカマは福島ではさほど珍しい花ではありませんが京都、奈良、三重では絶滅危惧種1類、大阪、兵庫、鳥取、高知では絶滅危惧2類に指定されています。 -
☆ツルフジバカマ(蔓藤袴/マメ科属名ソラマメ属)
フジバカマと言えば秋の七草のフジバカマ(藤袴/キク科ヒヨドリバナ属)を思い浮かべますが、ツルフジバカマはマメ科なので名前は似ていますが全然別物です。
フジバカマは花を袴に見立て、花色が藤色だからそうだが現代の感覚で???です。
方やツルフジバカマは蔓性で花が藤に似て葉や花茎の付け根の托葉が袴状だから蔓藤袴です。
見た目の命名としてはツルフジバカの方が特徴をよく捉えています。 -
☆立矢川の滝 ルートマップ。
※Google mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.2976799,140.0654897,2221m/data=!3m1!1e3 -
☆夏の立矢川の滝
5月下旬以来、隣り村の隠れ滝“立矢川の滝”を再訪しました。 立矢川じたいは山野草の撮影で何度も訪れていますが滝は三脚抱え急斜面を降りなければならないので3ヶ月ぶりです。
晴天だったこともあり当初は滝の撮影はするつもりはありませんでしたが花が咲いていない時の保険にと一応三脚も持参したのが正解でした。
。
-
☆夏の立矢川の滝
花らしい花はソバナ(岨菜/キキョウ科チリガネニンジン属)くらいで急遽、滝の撮影に変更。
しかし、案の定天気が良すぎて滝が白飛びしちゃいます。
が、しばらく経つと時折太陽が翳り始めたので
翳った瞬間を見はかりながら何とか見られる写真が撮れました(^^ゞ -
☆夏の立矢川の滝
立矢川は郡山市と天栄村の界にある会津布引山(10,82m)方面を源流とし
郡山側の川は猪苗代湖に注ぎ、日橋川を経て阿賀野川となり新潟で日本海に注ぎます。
天栄村側の立矢川は赤石川、黒沢などと合流し、鶴沼川、大川、阿賀野川を経てやはり日本海に注ぎます。
立矢川の滝は滝幅は8mほど、落差は上段下段合わせ12mくらいでしょうか。 -
☆夏の立矢川の滝
上の滝の写真2点は下段の滝
その下の写真2点は上段の滝です。
けして大きい滝ではありませんが
変則的な段漠で変化にとんだ形状を楽しめます。 -
☆立矢川の滝の上段、“ひょんぐり滝”
立矢川の滝の上段、“ひょんぐり滝”の紹介です。
滝全体を見るには下流から沢登りをするか、急峻な崖を下る必要がありますが、
上段の“ひょんぐり滝”は立矢川林道からだと案外簡単にアクセスできます。
※地図は『初冬の福島県中通り南部の滝巡り』をご参照下さい。
http://4travel.jp/travelogue/10839751 -
☆立矢川の滝の上段、“ひょんぐり滝”
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☆立矢川の滝の上段、“ひょんぐり滝”
“ひょんぐり滝”とは滝の水が前方に大きく飛び出している“跳ね滝”を表現する言葉で
標準語かどうかは分かりませんが、滝マニアの間では良く使われる言い回しです。
立矢川の滝は大きな滝ではありませんが、訪れる人がほとんどいない静かな隠れ滝で“ひょんぐり滝”をはじめ、一つの滝が変則的に流れ落ちるので様々な表情をもったとても優美な滝です。 -
☆夏の立矢川“さらめき滝”
2回続けて立矢川の滝の下段の滝、上段の滝(ひょんぐり滝)と紹介しましたが上段の滝の7,8m上流にもう一つ小さな名無しの滝があります。
下段の滝からはまったく見えない馬蹄形の滝で落差は1mほど。
たとえ"ひょんぐり滝”の見える位置まで登ってきたとしても見た目が落差1mでは無視されるが関の山の滝です。
私も当初はついで程度の撮影でしたが、撮影の途中でそうだ!カメラアングルを変えたら見た目より滝が大きく見えるかもと、カメラを三脚から外し水面ギリギリの岩の上に置いて撮影してみました。 -
☆夏の立矢川“さらめき滝”
その狙いは正解でした、当たり前ちゃ当たり前ですがローアングルの方が被写体がずっと大きく見えます。
う〜ん、今まで色んな滝を撮ってきたけど何故その作戦が思いつかなかったのか・・・・
その理由はおそらく“水しぶき”だろうと思います。
大きな滝になればなるほど近い位置からのローアングル撮影は水飛沫がかかる訳でそりゃ、わざわざそんな悪条件で撮影するわけがありません。
落差1mの滝だからこそできた芸当です。
すべての滝に応用できる芸当ではありませんが飛沫が少ない滝なら狙い目かもしれません。
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☆夏の立矢川“さらめき滝”
ちなみにこの滝は名無しなので便宜上、この滝から一番近い集落名をとって『ざらめき滝』と勝手に呼ぶことにしました(^^ゞ。
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☆ヤマハハコ(山母子/キク科ハハコグサ科)
羽鳥湖高原で今年もヤマハハコが咲き出していました。
ヤマハハコは長野県および石川県以北の山地の日当たりのよい草原などに自生します。
草丈は50〜70cmほど、白いカサカサした花を咲かせますが花びら状のものは総苞片で、実際の花は中心部の黄色い筒状花です。
羽鳥湖高原のこの自生地は標高700mほどで、ヤマハハコの自生地としてはあまり高くないせいか、もっと高い山にあるヤマハハコよりヒョロヒョロしています。厳しい環境にある方が風雨に負けないよう全体にがっちりした印象がします。 -
☆ヤマハハコ(山母子/キク科ハハコグサ科)
ヤマハハコの名前の由来は春の七草の一つハハコグサ(母子草/キク科ハハコグサ属)に似て山に咲くから山母子です。
そのハハコグサの由来は、毛が多い状態を古語で”ほほけ立つ”と言うそうでホホケグサ⇒ハハコグサに転じたと言われています -
☆キオン(黄苑/キク科キオン属)
羽鳥湖高原のキオンが見頃です。
キオン(黄苑/キク科キオン属)は北海道〜九州の山地の林縁や草原に自生し草丈80〜180cmほど、8/16に紹介したハンゴンソウ(反魂草/キク科キオン属)と花はそっくりですが、ハンゴンソウの葉は手型のように分裂しキオンは細長い笹の葉のような形=楔型(くさびがた)で分裂しません。
羽鳥湖高原ではハンゴンソウはたくさん見られますが、なぜかキオンはあまり自生していません。 -
☆キオン(黄苑/キク科キオン属)
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☆キツネノカミソリ(狐の剃刀/ヒガンバナ科ヒガンバナ属)
阿武隈山地にキツネノカミソリの群生を見に行ってきました。
見頃は見頃でしたが先般の台風や大雨の影響で倒れている株が多数あり少し雑多な咲きっぷりが残念でした。 -
☆キツネノカミソリ(狐の剃刀/ヒガンバナ科ヒガンバナ属)
キツネノカミソリは本州〜九州に分布し、
早春にスイセンのような葉っぱを出し、夏草が繁茂する頃に葉が枯れてから花茎が伸びてきて花を咲かせます。
でも、青々とした葉っぱがある場合もけっこうあります。
同じ科のヒガンバナ(彼岸花)は葉の出る順番が逆で花が咲いてから葉っぱが出てきます。 -
☆キツネノカミソリ(狐の剃刀/ヒガンバナ科ヒガンバナ属)
キツネノカミソリの名前の由来は葉っぱがカミソリに似て、花色が狐色だからそうです。
現代の色彩感覚だと狐色と言うよりオレンジ色でしょうね。
私的には薄暗い林下で咲いている花は狐の剃刀というより狐火のように見えてきます。 -
☆タマアジサイ(玉紫陽花/アジサイ科アジサイ属)
上記で紹介したキツネノカミソリが咲く山中の谷間ではタマアジサイが
ようやく見頃を迎えていました。
今頃、アジサイ?とお思いでしょうがタマジサイはアジサイ科の中でもっとも遅く咲き出す種類です。
また、他のアジサイのように一斉に開花せず玉のような蕾が割れては咲き、割れては咲き、順繰り開花するので、株全体としての花期は7下旬〜9月下旬と長い期間咲き続けます。 -
☆タマアジサイ(玉紫陽花/アジサイ科アジサイ属)
タマアジサイの自生地は岐阜〜福島の一部に限られて山あいの川筋など湿度の高い所に自生しアジサイ科の中では唯一、蕾が玉状なので自生していれば開花前にタマアジサイだとすぐ分かります。
この周辺のタマアジサイは北限の群生地でとても貴重なんですが、山あいに行けば良く見られるアジサイなので殆どの人はその貴重さを知らないようです。 -
☆いわき市 “花滝”
いわき市の“花滝”に行ってきました。
花滝はいわき市三和町と古殿町高房の境界辺りの入遠野川支流にあります。
あまり知名度はありませんが、いわき市の滝ではもっとも大きな滝(落差)かもしれません。
けっこうな山奥ですが県道20号いわき上三坂小野線のすぐそばにあるのでアクセスは案外簡単です。 -
☆いわき市 “花滝”
滝のそばの県道沿いに駐車スペース(広めの安全地帯)があり、そこからもわずかに滝が見えますが、川へと降りる階段状の小道があるので滝のまん前まで行くことができます。 -
☆いわき市 “花滝”
花滝は直接的に見えるのは一番下の落差7mほどの直瀑ですがその上に右カーブするように20mほどあると思われる段瀑があります。でも夏場は残念ながら段瀑は木々が鬱蒼として見えません。
落葉の頃なら全体の8割くらいは見えそうです。 -
☆いわき市 “花滝”ルートマップ。
国土地理院の地図に加筆。 -
☆いわき市 “花滝”
花滝”と言うとても綺麗な名前ですが、由来を調べてみましたが分かりませんでした。以前は小さな説明書き看板があったようですが今は朽ちたのか看板さえありません。
昨日の写真は道路側の川べりから撮りましたが、今日の写真は川の中や対岸からの撮影です。 -
☆いわき市 “花滝”
川の水量は知れたものなので、大雨の後でもない限り長靴があれば対岸に渡れます。
いわき市には小規模ながらたくさんの滝がありますが、
道路事情があまり良くない場所ばかりで中々行けません。
花滝も我が家からだと県道14号いわき石川線.(御斉所街道)を使えば1時間弱で行けると思いますが、4月の大雨で大規模な土砂崩れがあり未だに通行止め、完全復旧には1年はかかるかもと言われています。 -
☆いわき市 “花滝”
この御斉所街道沿いには戸草川渓谷があり優美な段瀑“二階滝”がありますが、
ここもまた土砂崩れで長い間通行止めになっています。
この辺に限らず県内では土砂崩れ場所が多く復旧が追いつかないようです。
頻繁に起こる土砂崩れも地球温暖化による悪影響なのでしょうか・・・・ -
☆ヒナノウスツボ
“花滝”そばの土手では福島県では稀なヒナノウスツボが咲いていました。 -
☆ヒナノウスツボ
ヒナノウスツボ (雛の臼壺/ゴマノハグサ科ゴマノハグサ科)は図鑑や資料的には関東以西〜九州の山地林下に分布、自生とありますが福島県でも浜通りや県南部でも稀に見られます。
草丈は80cmほど、壺状の花は8mmほどしかありません。
目はチョコレート色の渋い花ですが逆光ぎみにクローズアップで見ると個性的で中々味わいのある花です。 -
☆ヒナノウスツボ
メシベの構造を良く見ると真っ直ぐなタイプと外側に曲がったタイプがあるので、
もしかしたらメシベが先熟で受粉するとメシベが曲がる性質があるのかも?。
こんどじっくり観察してみたいと思います。 -
☆牧場の朝
猛暑だったのが嘘のように朝晩すっかり涼しく、寒暖の差が大きくなり早朝に霧が立つことが多くなりました。
先日も一面の霧に包まれたので近くの岩瀬牧場に行ってみました。 -
☆牧場の朝
岩瀬牧場は明治初期に宮内省直営の牧場になり、明治40年にはオランダから乳牛13頭や農機具が輸入され日本初の西洋式牧場になりました。
そのとき日本とオランダの友好記念として『鐘』が贈られ牧場で時を告げていました。
当時、この牧場を訪れた杉浦楚人冠の詩を基に唱歌『牧場の朝』が生まれたんですよ。
現在、岩瀬牧場は観光牧場や農産物の生産をしていて、園内に入るには入園料(大人300円、こども100円)が必要です。でもこの写真のように牧場は広いので園外から写真を撮るのはもちろんタダです(^^ゞ。
http://www.iwasefarm.com/ -
☆牧場の朝
2011年3/11の東日本大地震で当町は震度6強の激震に襲われ、町内の羽鳥湖用水路があちこちで被害に遭い岩瀬牧場周辺の高架式水路も倒壊してしまいました。(写真下)
当町の殆どが丘陵地で水源の多くを羽鳥湖用水に頼っていたため当時は稲作ができない状態でしたが、2013年にはほぼ復旧し今は以前と変わらぬ田園風景が戻ってきました。
あとは、福島原発事故による風評が無くなることを願うだけです。 -
☆牧場の朝
2011年3/11の東日本大地震で倒壊した高架式用水路。 -
☆クサボタン(草牡丹/キンポウゲ科センニンソウ属)
隣り村の羽鳥湖高原でクサボタンが見頃になりました。
クサボタンは本州の山地の林縁や草原に自生し
当地では標高500mくらいから見ることができます。
名前は葉がボタン(牡丹)の葉に似るところによります。
でも、キンポウゲ科はボタンの葉に似ているものが多いし、クサと言いながら草では無く半低木です。 -
☆クサボタン(草牡丹/キンポウゲ科センニンソウ属)
クサボタンはボタンズルやセンニンソウ、カザグルマ、テッセン、クレマチスなどと同じセンニンソウ属ですが、他はみな蔓性ですがクサボタンだけは蔓になりません。
ハナビラに見えるのはガクであるのは他のセンニンソウ属と同じです。 -
☆クサボタン(草牡丹/キンポウゲ科センニンソウ属)
またクサボタンは雌雄別株で雌・雄株共に花には雄しべ・雌しべがありますが雌株の花の雄しべの葯は貧弱で、雄株の花の雌しべは外観からは見えなく結実もしません。
遠目では雌株も雄株もほぼ同じなので、花を確認しないと
どちかは分かりません。
※写真3点は雄株の花。
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☆レンゲショウマ(蓮華升麻/キンポウゲ科レンゲショウマ属)
今年も隣り村の奥山でレンゲショウマが見頃になりました。
レンゲショウマは日本の固有種で主に奈良県〜福島県の太平洋側の深山落葉樹林下に自生します。 -
☆レンゲショウマ(蓮華升麻/キンポウゲ科レンゲショウマ属)
元々分布域が狭く数も少ないレンゲショウマですが
ほんのり紫がかった気品ある美しい花が山野草愛好家に人気があり盗掘されやすく、自生する都府県の多くが絶滅危惧種に指定している貴重な花です。
福島県でも点々と自生地はありますが、奥山の林道や登山道からは離れた場所にほとんど人目を避けるかのように、ひっつそり咲いています。 -
☆レンゲショウマ(蓮華升麻/キンポウゲ科レンゲショウマ属)
レンゲショウマは花がハスに似て葉っぱがショウマ(更科升麻)に似るのでレンゲショウマです。
確かにサラシナショウマもレンゲショウマも葉っぱはそっくりですが
サラシナショウマの花とはまったく似ていません。
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☆サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)
隣り村の羽鳥湖高原の湿地でサギソウが見頃を向えました。
羽鳥湖高原は標高700mほど、東京から車で約2時間半、我が家からは約40分です。
羽鳥湖を取り囲むようにアウトドア型レジャー施設や別荘スキー場などが点在し、首都圏から近い避暑地として人気があります。
その中でレジーナの森にはキャンプサイトやコテージ、温泉、レストラン、カヌー、フィッシング、ドックランなどがある高原の中心施設です。
そのレジーナの森には管理された湿地があり誰でも無料で見ることができます。
私が子供の頃はレジーナの森周辺には自然の小さな湿地が点在し貴重な山野草が見られましたが、開発にともない大きなビオトープのような管理型湿地として整備保存されました。
昔のような大自然のままではありませんが、木道が整備されサギソウをはじめ誰でも気軽に貴重な湿地植物を見ることができます。 -
☆サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)
サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)は本州以南の湿地に自生しまさに鷺が舞っているような美しいランです。
しかし皮肉にもその美しさが災いし盗掘や湿地の開拓などで激減し
なんと42都道府県で絶滅危惧種に指定されています。
純粋な野生種は一輪咲きが多いそうですよ。 -
☆サギソウ(鷺草/ラン科ミズトンボ属)
レジーナの森周辺には他にもまだ手付かずの大小いくつも湿地が点在します。
しかしサギソウが見られるのはわずかな湿地のみ。
それとて残念ながらレジーナほどの見事な群生は見られません。
自然の中で自力で生き延びるは想像以上に大変なことなのでしょう。
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