産交バスでぐるっと一周、宇土半島の旅（1）

2014/01/11 - 2014/01/11

　かつて20代の頃、野宿道具とカメラ用三脚を担いで、ひたすら“歩く旅”をしておりました。
疲弊しきって、もう歩けない・・・・となれば、とにかく路線バスを利用する・・。当時は、
まだそれだけの路線バス網がありました。
　球磨川流域でも、球磨川支流最奥の集落まで、九州産交の路線バスが上ってきて、折り返す
光景を見ることが出来ました。
　
　さて、彼女とのデート兼小旅行、どうしよう？と考えた時、鉄道利用の“鉄デート”より、
さらに難易度アップの“バスデート”はドウダロウ・・・と、九州産交バスの路線図＆時刻表
を、ムムムッ・・・と睨みつつ立てた計画が、
　・宇土半島一周
　でした。
　「三角西港」「御輿来海岸」「長部田海床路」と、行ってみたい見どころがあるのですが、
一カ所に絞って、「御輿来海岸」を。
　まあ、マイカーなら、三カ所を巡っても、十分時間に余裕はあるのでしょうが。

　　鉄道を、旅の行程に利用する方は多いと思いますが、路線バス利用者は、かなり稀なのでは。
　でも、「路線バスの旅も、なかなか乙ですよ」ということで、ご笑覧頂ければ幸いです。　
　

エリア 宇土・三角(熊本)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 徒歩 ソラシド エア

今回の宿泊場所は、東横イン新八代駅前。
夕食は、新八代駅キオスクで購入した「天草大王釜めし」。

「天草大王」とは、日本最大級の大型肉用地鶏で、いったんは絶滅されたものの、熊本県農業研究センターによって“復元”された品種なのだとか。

　うん、まあ、せっかくなら、鶏料理専門店で、「天草大王の鶏刺し」を食べてみたいな〜〜と、思います。

　東横イン新八代駅前の客室から、朝の風景。

　向こうの山は、龍峰山。

　「八代に、来たな〜」
と実感する、私にとっては、お馴染みの風景です。

　今日はまず、新八代駅から松橋（まつばせ）駅まで。

　切符を購入しようと思うと・・・・・、

　　　ＪＲ九州仕様の券売機に、ちょっと戸惑い。

　乗車。
　熊本市内の大学に通う、鉄道ファンのお兄さんが、私たちに話しかけてくださり、“かぶりつき”で、鉄道談義をしつつ。

　かつての新幹線と在来線を結ぶ連絡線路で、FGT（フリーゲージ・トレイン、軌道可変電車）の試験走行が、現在行われております。

　松橋駅、下車。

　駅改札口がない側は、こんな風景が広がっております。

　懐かしい雰囲気の、木造駅舎。

　一昔前は、首都圏にも、こんな木造駅舎って、ありましたよね？

　松橋駅の駅舎です。

　トタン板（？）に覆われた、ちょっと安普請チックな風情も、また良し。

「松橋産交」（バスターミナル）は、駅前ではなく、国道3号線沿いにあるため、少々歩きます。
　朝の松橋商店街を、二人で。
　客待ち中のタクシーの運転手さんに「仲いいね〜！」と、冷かして頂いたり。

　上着を羽織った「サトちゃん」（佐藤製薬のマスコットキャラクター）。

　普段の生活では、なかなか商店街の個人商店で買い物をすることはありませんが、
　でも、旅先で商店街を歩くこと、楽しいものです。

　彼女と二人で、思わず「ええ〜っ！！」と声を上げてしまった、看板。

　　・・・・実は、彼女の飼い猫さんの名前が「あんこ」。
　　いやいや、「生あんこ」というのも、どんな商品でしょう？

　「なんぞ、そんな声を上げるほど、変なものがあるかい？」
と、ご主人に声を掛けられてしまい・・・（スミマセン。m(__)m）

　じゃ〜〜ん！！
　　これぞ、「松橋産交」。
　　　すなわち、松橋バスターミナル。

　少し昔なら、こんなバスターミナルの建物が、必ず地方都市の中心部にありましよね。

貫録あります。

　本日、利用させて頂くのは『わくわく1dayパス（熊本県内版）』(1500円）。

　大きな振り子時計に、時刻表。

　　そして、生け花。

　　　これぞ、待合室の定番ですね（？）。

　かつては、もっとベンチが並べられていたのでしょうね。

　それでも昔と変わらず（？）、旧型エアコンがフル稼働で、待合室を暖め続けてくださっています。

　もちろん、洗面所も、とってもレトロチック。

往時は、
　「「次は、〇〇行きバス、参ります」
　と、場内放送もあったのでしょうね。

　今は、ちょっと油断していると、さっと発車してしまいそうで、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　要注意。

　無事、「松合経由三角行き」に乗車。

　他の乗客の方は、ご高齢者。
　途中の不知火温泉センター前で、下車されていきました。
　一日を、温泉でのんびり過ごされる？。