2014/07/11 - 2014/07/11
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ミズ旅撮る人さん
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2014年7月に訪れた北海道旅行記です。
8は、帯広の南、中札内にある六花亭が運営する「六花の森」が中心です。
その後、2箇所のSL(59611・8622)を訪れ、「美蔓(びまん)パノラマパーク」
からの展望を楽しんで来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
いきなり毛虫でごめんなさい。この日の朝、見つけたあまりにも美しい毛虫です。
この白くて長い毛と、体部の美しい文様。一体どんな蝶になるのでしょうか。 -
帯広南部の畑です。手前からジャガイモ・とうきび(北海道ではトウモロコシをこう呼びます)・麦畑です。十勝地方は大きな平野が広がり、北海道有数の農産物に恵まれた地域です。あずきといえば、十勝産と書いてあることが殆どです。六花亭や柳月の本店があるのも、そうした理由があるのです。
とうきびは、まだ生育中で、実が食べられるのはもっとずっと後のこと。この時期(7月初め)道内で食べられるとうきびは、特に書いていなければ本州産ですので、勘違いなさらないように。 -
「六花の森」への道しるべ。一見親切なようですが、私はこれのせいで迷いました。
ここは道が曲げられているので、一旦右にカーブします。すぐにT字路になって、そこには左折を誘導する看板があります。左折するともう何の案内も無く畑のど真ん中になります。
おかしいので引き返し、T字路を左折してすぐにある道を曲がると「六花の森」へ到達しました。結局のところ、写真で言うと方向的にまっすぐなのです。
車で行かれる方は、T字路を左折したらすぐに右折してください。サイロの足元を曲がります。 -
「六花の森」に併設されているカフェと売店です。
いつも帯広の本店で買い物をするのですが、今回はここでと考えていました。しかし意外にグッズ中心で、お菓子は少なくて残念でした。
カフェも「森」とは開く時間が違い、かなり遅いので、利用できませんでした。六花の森 名所・史跡
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「六花の森」の地図です。敷地は広いですが、右半分は5月にオオバナノエンレイソウが満開になるエリアなので、それ以外の時期は何もありません。
左の丘部分は天辺に彫刻があるだけなので、麓から見れば充分です。なので、周るのは中心部分だけという人が多いと思います。
受付の方にどのくらいで見て回れるかと尋ねたら「早い人で20分」と言われました。園内に点々とある作品館を一切見ずに、園内だけを早足で散策すると20分なのだそうです。
しかし、作品館を全部見て、花の写真を撮って歩いた私は、1時間を越えました。人それぞれだと思います。 -
「六花の森」の入り口です。目の前の建物がメインゲートです。出口はここまで戻るか、レストハウス「はまなし」に直接向かう道があります。
足元にはウッドチップが敷かれ、柔らかくて気持ち良いです。周りは緑いっぱいで、「北海道ガーデン街道」の中でも「森」に重点を置いたコンセプトなのがわかります。
ここは、六花亭の包装紙のように、草花でいっぱいの森を創造することを目的に造られています。いわゆるガーデンとは異なるのです。 -
園内にはこうした小川が流れていて、水芭蕉の成れの果てが巨大な葉を茂らせています。
春の白い苞(ほう)を被った花姿からは想像できない大きさです。
この水音が静かな森の中に絶えず流れていて、清涼感を生んでいます。
この流れは、近くを流れる札内川から引いているものと思われます。
札内川は、何度も清流日本一になった川で、真夏でも水温が13度以下だそうです。だから、とても水が綺麗で透き通っています。 -
「蝦夷九蓋草(えぞくがいそう)」。こんな漢字を使うんですね。こうした名前札があるので、より楽しめます。
園内は、歩道はあるのですが、草花の咲いている区域との明確な境が無く、どこまで行って良いのかちょっと躊躇する感じです。節度を守った態度が求められます。
あくまでも自然の状態を維持したいという構想なのでしょう。もう滅多に無いことなので、いつまでもそうあって欲しいと願います。 -
美しく整備された森。そんな印象です。自然の森に近い環境で散策を楽しむように出来ています。すごく気持ちが落ち着きます。
全体的にこうした感じで、植え込んで造った花畑というものは存在しません。もちろんここの植物は計画的に植えられたものなのですが、人工的な押し付けがましさが無い、気持ちの楽な場所になっています。 -
「千代萩(せんだいはぎ)」普通の萩より随分と咲くのが早いんですね。しかも、エニシダのような黄色。背も低くて、葉が互い違いに生えるのが特徴だそうです。
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「ギボシ」の花がいっぱい咲いています。昨夜の雨がしずくとなって、花から滴り落ちています。
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園芸には疎いのですが、こういうのはイギリスのカントリー調というのでしょうか。暑くなければ、一日中のんびりしていたい風情です。
涼しい北海道というイメージですが、この日の気温は午前中でも30度を軽く超えていました。日差しが強いので日なたには居られなくて、日陰を探して歩く状態です。 -
「直行絶筆展示室」。山岳画家、坂本直行の最後の未完の作品(日高山脈の風景画)をアトリエ風に展示してあります。
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森を抜けると「はまなし」の群落が現れます。一般的に「はまなす」として紹介されることの多い花ですが、ここには別の方針がありました。
「ここ、六花の森でハマナシとするのは、次の坂本直行先生の説かれる所に従っているためです。
一般的には、ハマナシかハマナスかの論争があるが、木になった実を見れば一目瞭然で、その形はナスではなく梨(なし)に近いのは明らかである。
牧野図鑑には東北人、「し」を「す」と発音するより生せし称なりとある」
ハマナスと呼ぶのは東北なまりから来ているということで、正式名称であるハマナシと呼んでいるのだそうです。
「知床旅情」でハマナスと歌ったのが全国に広がってしまったのでしょう。音が合っていたから、敢えて「す」にしたのかもしれませんね。 -
浜梨の群落です。この右手にもこれ以上の群落が広がっています。一面いい匂いがします。さすがバラ科ですね。たまに白花も咲いていました。
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あやめがずらっと咲いています。時折、色の薄いあやめもありました。
この辺はエゾカンゾウも咲くと案内にありましたが、ほとんど見かけませんでした。咲いていれば、濃紫とオレンジの鮮やかな彩りが楽しめたことでしょう。 -
丘の上に佇む(または、うずくまる)彫刻「考える人(ロダンから)」。坂東優氏の作品です。
考えるというより、考え込みすぎて膝を抱えてうずくまる人という感じです。 -
坂本直行記念館。十勝の山々を描いた作品を中心に集められています。
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「百瀬智宏作品館」洋画家による北海道の景色を描いた作品を展示してあります。
他に「真野正美作品館」や「はらたかよし作品館」、六花亭の「花柄包装紙館」、「サイロ(児童詩誌)五十周年記念館」などが、森の中に点在しています。 -
森を抜けるとレストハウス「はまなし」の横に出ます。このままゲートを出ることも出来ますし、森に戻って受付から出ることも出来ます。
花中心のガーデンに慣れているので、「森」はつまらないかなと思っていたのですが、予想以上に気持ちの落ち着く、心地よい場所でした。
わあ、綺麗と高揚しながら見学するだけでなく、たまには心穏やかに散策できる場所を訪れるのもいいと感じました。この日は、観光バスもいなかったので、静かで最高でした。 -
「六花の森」を出て、国道236号線を南下。広尾郡大樹(たいき)町にある柏林公園にSL「59611」を訪れました。大樹町役場の隣です。
これも9600シリーズで、512号機です。今回は訪れませんでしたが、帯広には「19671」が、美瑛には「49600」があり、北海道の鉄道の歴史の古さを偲ばせます。柏林公園 公園・植物園
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「59611」。大正10年12月1日川崎造船にて製造。
室蘭本線・宗谷本線・名寄線・根室本線と、北海道で生涯活躍し、昭和50年6月25日廃車。走行距離2,335,155.2km。
フレアスカートのような独特の雪除けを付けたテンダー車で、珍しくシリンダーの数値が白丸に囲まれて大きく表示されています。
煙突の蓋カバーが外されて、煙室ドアの横に置いてあります。 -
うろこ雲の上に太陽があるため、こんな景色になりました。
北海道では、雲や太陽も偉大なる芸術家です。ただの晴天でも撮るだけで絵になります。 -
雲が厚く低く垂れ込める日々が続き、ようやくここに来て、北海道らしい雄大な空の景色が見られるようになりました。
これを見なくちゃ北海道じゃない! -
こちらは、帯広の北、河東郡鹿追(しかおい)町の旧鹿追駅跡にある「8622」です。
鹿追中学校の隣のグランドのお向かいにあります。 -
「8622」。8620型テンダー車。昭和3年9月北海道拓殖鉄道発注により、汽車製造?にて製造。新得(しんとく)〜鹿追間を昭和43年に廃線になるまで運行しました。
ボイラーの小さな可愛らしい機関車です。ナンバープレートが妙に浮いている気がしますが・・・現役時代に曳いていたと思われる貨車を連れています。 -
これは8620形式のSLです。9600は下二桁が00なのに、8620は何故20なんでしょうね。おそらく理由があるのでしょうが・・
おまけに8620は9600より番号が若いから古いのかと思ったら昭和製造でした。この辺、まだまだ勉強不足です。 -
「美蔓(びまん)パノラマパーク」。パークといっても、ただの一時駐車帯です。
国道274号線の鹿追から清水町に下る途中にあります。山を越えて、いよいよ十勝川まであと2kmという辺りに、ひょこっと現れました。美蔓パノラマパーク 名所・史跡
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完璧な風景。文句のつけようの無い、みごとなパノラマ。有名な観光地など無い、ただ通り過ぎるだけのつもりで通った道に、素晴らしい景色が待っていました。
方角的には西向きなので、日高地方と十勝地方を結ぶ日勝峠の方を見ているものと思われます。
北海道の中央部に聳える日高山脈。この山々が分断しているため、北海道中央部の東西の往来は石北峠・狩勝峠・日勝峠の3つの峠で行われています。
道東道が出来るまでは、これら3つのうちどれかの峠を越えなければ、横断するのは困難でした。それだけに、道東道も十勝清水〜占冠(しむかっぷ)間はトンネルだらけです。この区間の開通が一番遅かったのも頷けます。
道東道は、現在足寄(あしょろ)まで開通していますが、将来的には本別JCTの先(現在浦幌まで無料開放)を延伸して、釧路に繋げる予定です。
足寄の先は、北上して北見付近で、道央道から分岐している旭川紋別道に繋がれば、北海道一周が完成します。生きているうちにその日が来るかなあ。 -
北海道に来ると何かしら動物に遭遇しますが、今回はこのキタキツネだけでした。
夕張ICを降りて、新夕張を過ぎた辺りでしょうか。夏毛だからか、随分スリムなキツネでした。
大抵はエゾシカも見るのですが、今回は縁が無かったようです。 -
夕張メロン直売所。こちらは、何度かお邪魔している夕張メロン屋さん。高級メロンで知られている夕張メロンも、産地では随分と安く購入できます。
国道452号線および、道道38号線沿いにもメロン屋さんは見受けられますが、こちらは夕張への本線からちょっとだけ入ったところにある店で、たいへん安い上におまけまでしてくれます。
もちろん、安いのは既に食べごろを迎えたものなので、早く食べなくてはなりません。夕張メロンは、「色が変わって合図する〜♪」メロンなので、緑から黄色になったら食べごろです。
車の強みで箱買いです。以来、車の中がメロン臭いのはがまんです。
田舎は店の閉まるのが早いですが、こちらは18時半くらいまでは開いているそうです。お世話になりました。
明日は、室蘭から14年前に噴火した有珠山に行きます。
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