2013/06/22 - 2013/06/26
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パリからバラの村 ジェルブロワまで自転車で走る(往復走行距離 220km)が、初めての海外自転車旅行のテーマ。
ジェルブロワ・・・フランスの小さな小さな村。
今から数年前に偶然テレビで知ったのが、このフランスの小さな村、ジェルブロワ。
廃虚のようになってしまったフランスの小さな村ジェルブロワに、フランス人のアンリ・シダネル(1939年没)という画家が移り住んできて、
住民と一緒に荒れ果ててしまった村にバラを植え、そして数年後、
それはそれは見事なバラの村が出来あがった、というお話。
夢のあるこの話がずーっと頭の片隅にあり、もしもフランスを自転車で
走るとしたら
最初にこの村を訪れたい、と思っていました。
(写真:by iPhone)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 自転車
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2013年6月22日
期待と不安を胸に、折りたたみ自転車をかついで、成田空港からフランス シャルルドゴール空港へ。
(写真:by iPhone) -
折りたたみ自転車が、他の膨大な量のスーツケースなどに押しつぶされて、さらに折りたたまれて、ボコボコになってしまわないか、本気で心配。
-
2013年6月23日
シャルルドゴール空港に到着。
私の折りたたみ自転車は?
ベルトコンベアーに乗って無事な姿で出てくるか? -
折りたたみ自転車、無傷で無事シャルルドゴール空港に到着しました。
エールフランスのスタッフの皆さん、ありがとう!
これで海外での初めての自転車旅行をスタートさせることができます! -
シャルルドゴール空港から列車に乗ってパリへ。この列車、不審者が多いので用心を、と書いてあるブログがあったけど自転車を肩から下げてリュックを背負っている私が一番の不審者?
-
朝の7時、シャルルドゴール空港からパリに向かう人は少ない。
-
フランス人はラテン系民族、ラテン系民族は時間にルーズというけれど、この列車については時間ピッタリに発車。
もっとも今回の旅行で列車に乗るのはこの電車だけ。 -
パリで泊まる時はいつも下町のモンジュ。地下鉄モンジュ駅に到着。
-
この地下鉄の駅モンジュで降りて、折りたたみ自転車をかついで、地上へ。
記念すべき海外での自転車初乗りの時の目に映った風景写真を一枚パチリ。
この時のことは今も鮮明に脳裏に残っています。 -
あしたから自転車旅行、きょう一日モンジュでのんびりと楽しもう。
まずは大好きなモンジュの朝市へ、自転車に乗って出発。 -
チーズの種類が豊富だから見ていて飽きない。
もっとも名前がわかるのは・・・えー・・・カマンベール・・・ゴルゴンゾーラ
・・・、
それから・・・、えーと・・・・・・。 -
朝市の果物売り場に来ると、パリに来たんだ、と実感する。
果物の並べ方が、興味をそそるのか? -
アップで写した果物の写真を見ていると食べたくなりますね。
そう思うのは私だけ? -
モンジュのレストラン街はいつもにぎやか。音楽が聞こえてくれば、必ず音楽の聞こえてくる方向に足が向かう。
-
こっちの広場ではシャンソンをバックにダンス、ダンス、ダンス。
飛び入り歓迎! -
シャンソンは生うたです。ご一緒に歌ってみてください。
"オーシャンゼリゼー、オーシャンゼリゼー♪ -
こちらは常連さん。上手すぎる。カッコ良すぎる。人生を楽しんでいる。
-
私?
シャンソンを聴きながら、ダンスを見ながらの食事です。 -
向こうではダンス、こちらではランチ。
-
モンジュのホテルに宿泊。
明日からバラの村 ジェルブロワまで自転車で走る。
いよいよ夢が実現する。
こんなワクワク感を65歳で経験するとは、思ってもみなかった。 -
2013年6月24日
朝早く、パリ モンジュのホテルを出発。
海外初の自転車旅行、自然と頬が緩んでくる。
ホテルの前で目の合った若いママが私に「ボンジュール」、
私ももちろん「ボンジュール」、とびっきりの笑顔で応えた。 -
モンジュの町を北に向けて走ります。
しばらく走るとセーヌ川に突き当たり、
遠くにノートルダム大聖堂が見えてきます。 -
そして、ノートルダム大聖堂の脇を走って、
-
左手に見えるサンミッシェル広場を通り、
-
セーヌ川を渡り右岸へ。北へ向かいます。
-
しばらく走ると見えてきたのがオペラ座。
モンジュのホテルを出発してたった30分ほどで、
ノートルダム大聖堂、サンミッシェル広場、オペラ座、
とパリは観光名所の宝石箱や〜〜。 -
遠くに(かなり遠くに)モンマルトルの丘を見ながら、快調なペースでパリの街を
走ります。 -
ムーランルージュ前を通過。
自転車で走る途中途中で何回か通行人に道を尋ねる。
皆親切に一生懸命道を教えてくれた。
道を教えてもらったあとで、私が「メルシー」って言うと、
片目でウィンクしたお兄さんがいた。
こんな粋なお兄さんは東京にはいない。
(そんなお兄さん、東京にいなくていいけれど) -
サッカーファンの方はご存知のことと思います。
2001年「サンドニの惨劇」として記憶に刻まれていたが、2012年サッカー日本代表がフランス代表に勝った、そのスタジアムがこのサンドニのスタジアム。
そんなこみ上げてくるものを胸に、サンドニのスタジアムの脇を通過。 -
ひたすらパリの郊外を自転車で走り、まず向かったのはオーヴェル・シュル・オワーズの村。
-
ここまでパリから30km、体を休めるにはちょうど良いところ。
-
オーヴェル・シュル・オワーズは、天才画家ゴッホの終焉の地。
村に着くと、村全体が何か重っ苦しく感じられたのは気のせいだろうか? -
パリのオルセー美術館に展示してある、ゴッホの作品「オーヴェルの教会」のモデルの教会。
作品「オーヴェルの教会」そのまま。 -
右下の絵がオルセー美術館に展示されてある「オーヴェルの教会」、のコピー。
ここの教会の鐘がオーヴェル・シュル・オワーズの村に鳴り響いた。 -
この道を行くと、ゴッホ最晩年に描かれた作品「カラスのいる麦畑」の麦畑に行ける、と教えてもらった。
人は誰もいない。 -
荒涼とした麦畑に出た。やはり人は誰もいない。
心臓が締め付けられそうになる。 -
ここが、ゴッホの作品「カラスのいる麦畑」のその場所。
なぜこの場所がゴッホの作品「カラスのいる麦畑」の場所だと分かったかと言うと
・・・次の写真を見てください。 -
ゴッホの作品「カラスのいる麦畑」のコピーが立てかけられてありました。
ついに最後まで誰ひとりこの麦畑には来なかった。
こんな荒涼としたところに来る物好きな観光客はいないのか?
この麦畑から離れるまで、あの心臓を締め付けられるような感覚は、
最後まで消えなかった。 -
ゴッホの生き様を色濃く残すオーヴェル・シュル・オワーズの村に、うしろ髪をひかれながら次の町へ自転車で向かう。
-
自転車専用の道がかなりの距離続いた。しばし、快適な自転車旅行を堪能する。
反対側から来るサイクリストとは、必ず笑顔でお互いあいさつをかわす。
私が言えるのは「ボンジュール」だけだけど・・・。
でも、飛びっきりの笑顔は、まかせてください。 -
新緑を背景に食事。環境が良いと食事はそれだけで80点。
-
料理そのものも奮発して90点つけましょう!
そのあと、今晩のホテル探し。インターネットではこの周辺にはホテルがないことになっているけど・・・。 -
確かにこの周辺にはホテルが一軒もなく、何人もの人に尋ね・・・・・・地元の男子高校生が習いたての英語で一生懸命に行き方を教えてくれた。自分の自転車でしばらく道案内をしてくれて・・・・・・やっと見つかった一軒のレストラン兼ホテル。レストランは開店休業中だったけど、
ホテルが開いていてホッ。
野宿だけはしたくない。 -
2013年6月25日
本日の目的地、ボーヴェの町までひた走る。 -
すべてはバラの村 ジェルブロワに行くために、ひたすら
自転車のペダルをこぎました。
フランスの田園の風を身体いっぱいに受けて、ひたすら走りました。 -
-
花が咲いているのを見ると、しばらくそこでひと休み。
そして、またペダルをこぐ。 -
-
-
ここからがボーヴェ。
-
やがてボーヴェの町に到着。
ボーヴェはパリから80kmのところにある、小さいけれどにぎやかな商店街もある美しい町。 -
まずは、エスプレッソコーヒーで疲れをいやし、
-
キッシュで腹ごしらえ。このキッシュが美味しくて、もう一度ボーヴェに行って、このキッシュを食べてみたいと思うほどの美味しさでした。
-
ボーヴェの町はちょっと有名。
なぜ有名か?18世紀に世界一高い教会をめざして建築していたところ、
設計ミスで崩落事故発生。
そして、建築はストップ。いまだに建築ストップ。
その逸話でボーヴェの町はちょっと有名。
ちょっと残念。 -
教会というのは普通もっとシャープにできているものだけど、このボーヴェの教会は
なぜかそのシャープさに欠ける。
ちょっと残念。 -
教会内部。ある、ある、ある・・・・補強がしてある。
-
この写真ではっきりと補強が分かります。
一瞬、崩落という言葉が頭をよぎった。 -
この補強、かなり強烈。崩落という言葉がリアルに迫る。
-
-
ステンドグラスの見学もそこそこに、こころもち足早に教会の外に出てしまった私です。
-
オープンカフェでリンゴ酒シードルを飲む。
お酒は弱いけど、シードルは飲みやすい。
りんごはこの地方の名産。 -
ボーヴェのホテルに宿泊。
ここでもホテル探しはひと苦労。
でも今回は灯台下暗しで、町に戻って来たら
そこにホテルがあった。 -
明日の朝、今回の自転車旅行の最終目的地 バラの村 ジェルブロワに向かいます。
なかなか寝付けません。
ホテルの部屋の前は、ボーヴェの駅。
寝付けないまま、駅舎を撮ってみました。
駅舎の上では、月がこうこうと照っている。
おそらく午前2時頃だと思います。 -
・・・それから少しはウトウトしたと思うけど、やはり目が冴えて
眠れません。
そうこうしているうちに、おそらくこれが午前4時か5時頃でしょう。
大分空が明るくなってきました。
ベッドから出て、出発の用意をします。
バラの村 ジェルブロワに向かう用意をします。
きょうは天気が良さそう。
長年の夢を叶えるには、絶好の天気になるような気がします・・・。
〈後編につづく〉
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この旅行記へのコメント (2)
-
- キャッツアイさん 2014/07/27 13:20:10
- 初登場、おめでとうございます。お待ちしていました!
- 相棒の自転車君、
空港で預けるときから
無事手元に届きますように!っと
ちょっと心配でドキドキ。
写真を追いながら
その勇姿?を確認して、ホッとして
のっけから夢中で読んでしまいました。
感動を味わっています。
驚くほど素敵な写真の数々
辿る道の、様々な顔
楽しくそしてワクワクする文章
微笑んだり
笑ったり
メルシーーと言っちゃう気分になったり
ワクワクしたり
ほっぺたがジーンとしたり
他人の旅行記なのに
不思議ですよね〜。
皆さんの旅行記もそうなのですが
まるで自分がそこで旅をしている目線になって
楽しんだり驚いたり笑っちゃったり・・・
自転車にそれほどまでに惚れ込むって羨ましいと思います。
そして
人生の大切な相棒として
(もちろん!1番の大切な相棒さんは奥様ですが)
again20さんの人生の青春を伴走してくれてますものねー。
本当、『夢中になれる』ものがあるって、う・ら・や・ま・し・ひ〜!
廃虚のようだった無名の小さな村、ジェルブロワ
そこに画家のアンリ・シダネルという人が移り住んできたことで
村が『バラの村』として命の華やかさを持ち活気を得たこと。
ここで始めて知り、大変興味を持ちました。
個人旅行でないと、行けない場所ですよね?
でも、大丈夫🎶
again20さんの旅行記のおかげで
なんだか、行って、見て、村を歩き、バラを味わい
ゆったり素敵な時間を過ごした充実感があります。
こんな贅沢をいただけるなんて
本当に感謝です。
旅っていいですよね!
2013年の6月って、去年じゃないですか!
じゃ、1年も待たないでイタリアのアッピア街道を走っちゃったんですね。
そしてまた、醍醐味を味わってしまわれて。。
旅行記書きながら目線はその先の
さて、どこを見つめていらっしゃりのでしょうか。
楽しみです。
イタリア編だけでなく
都内や日本での相棒君との日記も
これから楽しみにしております。
ありがとうございました!
追記
お聞きしたいのですが
雨(程度にもよるでしょうが)や、強風の時
それでも走られるのでしょうか。
服が濡れることはないのですか?
自転車の故障の時は
ある程度ご自分で修理出来てしまわれるのですか?
道がゴツゴツ(特にイタリア)だと、タイヤにダメージが早く来たりしませんか?
(学生の時自転車で日本一周しようとして、買いに行った先の丸井の店員さん達に反対された理由がわかるかもしれません)(笑)
- again20さん からの返信 2014/07/27 15:46:14
- RE: 初登場、おめでとうございます。お待ちしていました!
- キャッツアイさん
心あたたまるコメントありがとうございました。
> お聞きしたいのですが
> 雨(程度にもよるでしょうが)や、強風の時
> それでも走られるのでしょうか。
> 服が濡れることはないのですか?
> 自転車の故障の時は
> ある程度ご自分で修理出来てしまわれるのですか?
> 道がゴツゴツ(特にイタリア)だと、タイヤにダメージが早く来たりしませんか?
> (学生の時自転車で日本一周しよ
> うとして、買いに行った先の丸井の店員さん達に反対された理由がわかるかもしれません)(笑)
>
雨の時も走ります。大雨でも走ります。
ジェルブロワの時はまったく雨は降らなかったのですが、
ローマからナポリに向かう途中で2、3時間ほど雨の中を走りました。
雨具は必需品です。雨用の上下を常に持っていますが、
ナポリの手前で降られた時は、レインジャケットだけで、
レインパンツ(ズボン)は使いませんでした。
自転車にとって強風(特に向かい風)の時が一番手強いのですが、
まあ、のんびり行こうと腹をくくって走りますので、これも問題ありません。
自転車に乗れないのは、台風の時と雪道だけですね。
自転車の故障、一番多いのがパンクですが、パンク修理は何回も練習して
海外に行きます。パンク修理ができなかったら、9割9分自転車旅行は
それで終わりですね。
たまたまジェルブロワでもローマ〜ナポリでもパンクはしませんでしたが、
自転車のパンクは常に一触即発の状態です。ですので、
ほとんど石畳みの街ナポリでは、いつも自転車を押して移動していました。
(キャッツアイさんのコメントの中で、私がローマからアッピア街道を通って
ナポリまで行ったとありましたが、私が走った道路は、アッピア街道はローマの郊外までで、そのあとは舗装されてある道路を走りました。
といっても、その舗装道路のあちらこちらに穴ぼこがあって、
ナポリまで苦労の連続ではありましたが)
キャッツアイさんが自転車日本一周をやっていたら、
さぞかし旅行記の傑作ができたことでしょう!
コメントありがとうございました。
again20
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