夏を食べる旅　Vol.01　『たん熊北店本店』とか

2014/07/03 - 2014/07/04

夏は大嫌いなのだが
夏の味覚ってやつには、目が無くてね。

なので今年も京都への旅の手配を試みる。



古都の暑さを覚悟しての旅だったのだが・・・・・

エリア 二条・烏丸・河原町(京都)

よく降るね〜。

大雨(爆)

しかも寒ぃ。

写真は昼食代わりにと久々に寄った
「茶寮　宝泉」。

あ、今回の旅は広範囲に移動しようと
レンタカーだったんでね。
おかげでこんな、ちょっと近づきづらいお店にもサクっと。

それにしても、儲かってるね〜、ココ！
昔来たときより、駐車場がどんどん増えてる気がする(笑)

いや、ホントは初日のランチは
偶然キャンセルが出たとかで予約がとれた
神戸の名店『Ca sento』に行くつもりだったのだが
都合が悪くなって、やっぱりキャンセルとなりましてね。

こういうラッキーでつかんだ“縁”は
なかなか繋がらぬものらしく・・・(涙)


夏の建具の美しい茶寮に入る。

こうしてガラス越しに眺める
雨の庭もまた一興だが
正直、外は大雨(笑)

確か以前来たときは
時間も少し遅かったからか
売り切れのお菓子もあったような・・・・

今日は全部そろっている。

どれにしようか悩むのも楽しい。

こちらの有名なわらび餅は
注文を受けてから練られるので
待ち時間が少しかかる。

待ってる間、冷たい麦茶をいただきながら
ここまでの旅の疲れを癒す。

でも、今日はあったかいお茶の方が良かったかも(笑)

運ばれてくるお菓子は
わたしが選んだ「笹かざり」。

笹の葉に短冊・・・・

もうすぐ七夕ですしね♪

お茶はお抹茶、冷やし抹茶、煎茶、玉露と選べ
まぁ、お抹茶は
去年から始めたお稽古でいただけるので
今回はいちばん高い「玉露」で！(笑)

ちっちゃく茶柱が立つ。

一煎目の旨みがすごい！

そしてわらび餅。

ちゅるんと、つるんと、美味しかった。

帰りにお茶請けに出ていた
黒豆のお菓子を購入して出る。

正直、神戸でランチのつもりだった初日。
ノープランな上にこの雨じゃ
どうしたもんかと・・・・

そんなクルマで走りだす。

オヤジがスマホでマップ上に打ってある
星印に気が付く。

おっと！忘れてた！
このお店に寄るつもりだったんだ！

丸太町のシャルキュトリー
『リンデンバーム』！

なんとかコインパーキングにクルマをとめ
雨の中、店内へ入る。

も、その種類の素晴らしさに感動！

シャルキュトリだけでなく、お惣菜も豊富で
どれもこれも買おうとする自分を
押しとどめるのに苦労する(笑)

購入品は、当然要冷蔵なので
お店から自宅に宅急便で出しておく。

帰宅後撮った、購入品の一部なのだが・・・・

秀逸だったのは、鮎のリエット！
香ばしい鮎の風味が抜群で・・・・・

こういうお店があるから
京都通いはやめられないのである！

その後は、お菓子やらを買いに
雨の中をクルマでぶらぶらと・・・・

久しぶりの『京都デザインハウス』では
お箸を新調。

紫檀の菓子切りはお稽古用に。

祇園祭のおふきんは、見た瞬間欲しくなって(笑)

ホテルはクルマで近づきやすいオークラ。
シーズン前の17時以降チェックインで
安く出てたんでね(笑)

だけどココもちょっと、古くなってきたな〜。

さて、休憩したら、晩ごはん♪

持参の折畳傘では太刀打ちできぬ雨なので
ホテルで長い傘を借りて歩き出す。

本日の晩ごはんは、久しぶりのココ！

『たん熊北店本店』。

春にお弁当をいただいたが
中でのお食事は本当に久しぶり！

いつもカウンターばかりなので
今回こそお座敷にしようかと思ったのだが
やっぱり目の前で調理過程が眺められる
カウンターが止められない。

熊さんビール、ラベルが変わったようで・・・・

ちなみに、今回のメニューはこんな感じ。

でもね？

今回はカルトではなく、コースで予約したんですよ。
「鮎・鱧 特別会席」！

徹底的に堪能しようと思いましてね。
うふふうふふ。

火の熱がまな板に来ないよう
わざわざ氷塊でブロックして
お刺身を引く。

丁寧に目の前で鱧を炙る店長・・・

八寸。12種。

いひゃぁ〜っ　キレイだ！

つるんとジュンサイ。甘酸っぱい青梅。

真ん中は炙った鱧・・・・早速鱧！(笑)
ウニに貝に、細ぉ〜く切った山芋・・・・
かかったお出汁のジュレ酢が最高で！

他に鱧寿司・・・超空腹だったんで助かる！(笑)

ホオズキの中・・・・
ひとつはこれまたお出汁が最高なジェリー寄せ。
もうひとつは、枝豆と糸瓜の白和えだったか。

こんなの並べられたら
ヤらないワケにはいきませんからね！(爆)

熊彦、まずは大吟醸で。

すぐに酒器も整えてくれる。

名残りのあじさいだぁ！

お造り。

立派なガラスの器！

氷に直置きなのもあるので
冷え過ぎたら・・・・

これまた美しいガラスの取り皿で温度を戻す。

マグロ、鯛、そして鱧が2種・・・・
「落し」と「焼き霜」。

ふわふわほろほろの湯引きもいいし
香ばしく半生な炙りも旨い！

かぁ〜っ

鱧って、美味しいんだと再認識。

お椀。

もちろん、鱧！

むっちりした玉子豆腐？
美味しい。

お出汁のお鍋をのぞくと
きちんと炙られた鱧の骨。

スダチは果肉を洗い落として皮のみで。
ちょうどいい酸味と香り。

どこの国でも、スープって
どうしてこんなに美味しいんだろう！

焼き物。

炭火で笹を燻しながら登場する。

そういえば店長はいつの間にかいなくなり
今日は目の前で社長が楽しくお話相手をしてくださる。

驚いたのが、この、手前の。

「木屋町焼き」と言うらしく
鱧の身を内側にして、2枚ペタっとくっつけ
皮目だけを焼いてあるそうで・・・・

閉じ込められた身がほっくりと
鱧の味が凝縮された感じ。

山椒の香りがまた美味しい！

小鮎はそのままバリバリと・・・

蓼酢につけてもヨシ。そのままでもヨシ。

鮎も鱧も、徹底的に愉しませてくれる。

付け合せの万願寺の和え物も美味しかったなぁ。

焚合。冷製で。

加茂茄子、海老そぼろがけ。湯葉、小芋。
ちょっと入ってる身は、鰊？

茄子や冬瓜に味がシュんで、最高。

蒸し物変り。

社長がパカっと開けてくれる。

冷製の後はあっつあつ。
鱧柳川なべ風。

使い込まれた小さな浅い土鍋がまた風情がある！

お出汁のいい香り！
細ぉ〜く切られたおネギとゴボウ。

ふわふわの鱧！美味しい！

そして最後。鮎ごはん！！

こちらのコース、鮎ごはんと鱧ごはんが選べたのだが
絶対鮎だ！とオヤジをねじ伏せましてね(爆)

そういやかなり初期の段階から
端の方でお弟子さんが
焼いた鮎から丁寧に頭としっぽを外し
骨を抜き、それを“お茶パック”に入れていた。

そんな“お茶パック”と一緒に炊かれた鮎ごはん♪

もぉなんて美味しいんだろう！

目の前で血糖値について
おもしろおかしく語る社長の話を聞きながら
何杯もおかわりを繰り返し、糖の大量摂取(爆)

そう言や社長・・・オヤジのおかわりをよそいながら
わたしにおかわりはするのかと聞いてくる。

鮎の身を、全部オヤジに渡してしまってもいいものかと
心配になったそうで・・・・

ご確認いただいてよかった！

全部オヤジに取られてたら
店を出た後、大ゲンカになるとこだったよ(爆)

水物。

夏のマンゴーまでいただいちゃったよ。

美味しかった〜！

2014年7月3日。

鮎も鱧も堪能した。
あたしの夏は、今、終わった！(爆)


店の外に出ると、クルマで戻って来た店長たちと鉢合う。
近くのお茶屋さんに、仕出しに行っていたそうで・・・

名店のお料理をいただきながらお茶屋遊び・・・・
くぅ〜っ　羨ましいゼ！

その後はホテルに戻っていったん休憩。

まだ時間が早いので
食べログでもかなり評価の高い店に寄ってみる。

西木屋町通り。

金目の昆布〆。

店内は驚くことにすべて女性。

お隣は切れ目なくタバコを吸っているようなので
指定された席ではなく、離れて座りたいと申し出ると
「みんな吸いますよ？」と大将。

あんたの料理をきちんと味わいたいから
タバコから離れたいって言ってるんだけどね。

出し巻き。

こちらのスペシャリテのようで
皆が頼んでいる。

当たり前だが、「たん熊」の後ですから・・・・

お出汁の風味もありゃしない。
ん〜・・・・・ぼんやりした味。

串揚げ7種。

どれも仕事がされてある。

ま、食べログの評価ほどのものを感じられず外へ出る。

それでもなんだか「終わりたくない」と嘆くオヤジ(爆)

『京都ネーゼ』の前を通り過ぎ、結局入ったのは・・・・

ホテル並びのパブ。

ココ、実は前から気になってたんだよな〜。

確かに「たん熊」ではちゃんと味わおうと
お酒はセーブしていた。

日本酒は、2本しか空けなかったんじゃないかな？

なので飲み足りなかったのでちょうどいいやと
本格的なビールを頼んでみる。

いつもは発泡酒なわたくし。
右のDuvelが抜群に旨い！

オヤジ・・・・

フィッシュアンドチップス。

油のニオイに閉口するが
嬉しそうにたいらげていくオヤジ(笑)

チキン。

「俺は食いたいんだ！」と
言って聞かないんですよ(爆)

それでもまだ23時。

うん。

ちゃんとしたビールで〆るってのも
美味しくて楽しかった！

店を出ると、雨が止んでいた。