2014/05/31 - 2014/06/09
1641位(同エリア4807件中)
節分さん
これまでビザンチン・モザイク壁画を訪ねてトルコ・イスタンブールのアヤ・ソフィア博物館(聖堂)、イタリア・ラヴェンナの教会、シチリア・パレルモの王宮礼拝堂を見て廻った。
今回 2014年初夏 トルコ・イスタンブールのカーリエ博物館(コーラ修道院)を訪ねた。
イスタンブールの旧市街の形状は、よくマルマラ海側を底辺とし金角湾側を右辺、テオドシウスの城壁を左辺とした三角形にたとえられる。カーリエ博物館はこの三角形の北西の頂点近く、テオドシウスの城壁のすぐ内側のところにある。
宿泊は博物館のすぐ隣のカーリエ・ホテルにした。オスマン・トルコ時代の古い館を利用したホテルで設備はかなり老朽化していた。しかしカーリエ博物館へ歩いて1分という近さがよかった。このホテルの1階にはオスマン・トルコ時代の宮廷料理で有名なアスィターネというレストランが入っている。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 航空会社
- ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
このカーリエ博物館は、ビザンチン帝国(東ローマ帝国)の時代にはコーラ修道院と呼ばれていた。
その後、オスマン・トルコ時代になると内部を漆喰でおおいカーリエ・ジャーミィというモスクとなった。
近年になって壁の漆喰がはがされビザンチン時代のモザイク壁画が多数あらわれた。
現在はアヤ・ソフィア博物館と同様の公共の施設として一般に公開されている。
コーラ修道院の『コーラ』とは、ギリシャ語で郊外を意味する言葉からきている。 11世紀、ユスティニアヌス帝の時代に創られその後 荒廃と再建を繰り返したようだ。 14世紀にテオドレ・メトキテスという政治家により再建されて現在のような姿になった。 -
パントクラトール
入口で最初に目に入るのがこの全能のキリストである。 -
玉座のキリストと寄贈者
ビザンチン教会では、身廊への入口の上部に教会の寄贈者の像を描く慣しがあった。寄贈者テオドレ・メトキテスがコーラ修道院を手に持ちキリストに捧げている。 -
コーラ修道院の外身廊と内身廊の天井と側壁は金地が輝くモザイク壁画で覆われている。
コーラ修道院のモザイク壁画は、同じイスタンブールにあるアヤ・ソフィアやイタリア・ラヴェンナの教会、シチリア・パレルモの王室礼拝堂のそれと並ぶビザンチンモザイクの傑作である。 -
モザイク壁画のテーマは、聖母マリアの誕生と成長にまつわる話とそれに続くイエス・キリストの生涯である。
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聖母マリアの誕生とその後を描くモザイク壁画の各場面は、ほとんどがヤコブの原福音書を出典としている。
原福音書は、マリアの母アンナと父ヨアキムとの出会いにいたる話から始まる。
ヨアキム、神殿への捧げものを拒絶される
「イスラエルに子孫を残していない。」との理由で。 -
子供が授かるように祈るヨアキム
ヨアキムは荒野で40日40夜祈った。 -
アンナとヨアキムの黄金の門での出会い
天使のおつげに従いヨアキムはエルサレムへ向かう。妻アンナは神殿の黄金の門のところで待っていた。ヨアキムとアンナは子を宿した幸福を神に感謝しながら喜び抱き合った。 -
マリアの誕生
アンナは9ヶ月目に裕福なヨアキムの立派な邸宅でマリアを生んだ。寝台から起き上がろうとするアンナ。女中と産婆が生まれたばかりのマリアの為に沐浴の準備をしている。右の端には心配そうに見つめるヨアキム。 -
ヨアキムとアンナに祝福されるマリア
マリアは、ヨアキムとアンナによって大切に育てられた。 -
神殿のマリア
ヨアキムはマリアを神殿につれていった。 -
マリアの初めての七歩
「日ごとに赤子はすこやかに育ち、6ヶ月目になったとき、母は児を地に立たせた。児は七歩あゆんで母の胸に戻った。」と原福音書は記す。 -
天使に祝福されるマリア
マリアは成長して神殿にあがり、天使の祝福をうけた。 -
ヨセフ、マリアを家に連れてゆく
「司祭がヨセフに言った。神のおとめを汝の妻として迎えよ。・・・そしてヨセフは恐れつつマリアを自分のものとして連れ帰った」と原福音書は記す。 -
泉にて受胎告知
「マリアは水瓶を持って泉へ行った。その時、ああ、声が聞こえた。 汝、祝福されし者よ。神は汝と共にあり。女の中で汝を祝福したまえり。 どこから声がするのかと彼女はあたりを見廻した。・・・」と原福音書は記す。 -
夢のおつげに従いヨセフはマリアを離縁せずに家に迎える。
「主の使いが夢でヨセフに現れて言った。 ダビデの末なるヨセフよ。心配せずにあなたの妻マリアを家に迎えよ。胎内にやどっている者は精霊によるのである。男の子が生まれるから、その名をイエスとつけよ。この方がその民を罪からお救いになるのだから」 -
ベツレヘムへ向かうマリアとヨセフ
そのころ、ローマ帝国全体に人口調査の勅令が皇帝から出された。すべての人が登録を受ける為に、それぞれ自分の生まれた町に帰った。
ヨセフもマリアをロバに乗せガリラヤの町ナザレからユダヤのベツレヘムに向かった。 -
住民登録
「彼ヨセフはダビデの子孫ゆえに・・・みごもったその妻マリアを登録する」
マリアの前には巻物を広げて名前を書き込んでいる書記、マリアの後ろには心配そうなヨセフ。 -
イエス・キリストの誕生
野宿していた数人の羊飼いのところに天使が現れた。
「今夜 ダビデの町に、あなた達のために一人の救い主がお生まれになった。・・・あなた達はみどり児が産着にくるまれて飼葉桶に寝ているのを見る。それが救世主キリストの目印である。」ルカの福音書は記す。 -
ヘロデ王の幼児虐殺
救世主が生まれたと聞いてヘロデ王はうろたえ、ベツレヘムをはじめその地方全体にいる男の子のうち2歳以下の者を一人残らず殺すように命じた。 -
槍の先の幼児やナイフで幼児を突き刺す残酷な場面。
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エジプトから故郷のナザレに戻る聖家族
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カナの婚礼 水を葡萄酒にかえる奇蹟
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寝たきりの男を直す奇蹟
男は自分の寝台を担いで戻った -
サマリアの女 井戸の水をイエスにあたえる
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キリストの衣にすがる女
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ライ病者を直す奇蹟
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盲人を直す奇蹟
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後期ビザンチンの教会ではキリストの使徒の中の二人 聖ペテロと聖パウロを身廊の入口に描くことが多い。
聖ペテロ
左手に天国の扉のカギを持っている。 -
聖パウロ
左手に彼の手紙の写本と見える赤い本を持っている。 -
デイシス
キリストに「とりなし」をする聖母マリア。ビザンチン美術に多く見られる構図だ。 -
天井のモザイク壁画を見続けていた為か首がちょっと痛くなった。
博物館前のチャイハネで一休み。 -
違う角度から見たカーリエ博物館(コーラ修道院)
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今回のイスタンブール滞在の前半4泊したカーリエ・ホテル。明るい黄色が目印だった。
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このホテルの廊下の窓からは、カーリエ博物館(コーラ修道院)が目の前だった。
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ビザンチン時代のコンスタンチノープルの絵地図。
テオドシウスの城壁の近くにコーラ修道院がある。
「コーラ」がギリシア語で郊外を意味する言葉であることがなんとなく判る気がする。
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