14年　金沢 レアンドロ・エルリッヒ展へ

2014/05/31 - 2014/06/01

日本初開催のレアンドロ・エルリッヒ個展「レアンドロ・エルリッヒ〜ありきたりの？」を見に１泊２日で金沢に行ってきました。なんだかすべてが上手く運んでアート、映画、金沢グルメ満喫の楽しい旅になりました。

日程
5月31日
羽田　→　小松　→　金沢21世紀美術館　→　シネモンド　→　八兆屋　駅の蔵　→　金沢２１世紀美術館

6月1日
山さん寿司　→　金沢蓄音器館　→　寺島蔵人邸　→　フルーツパーラーむらはた　→　金沢能楽美術館　→　中村記念美術館
→　小松　→　羽田　

エリア 金沢(石川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 2.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JALグループ
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

朝イチの便で小松空港へ。
空港からバスで金沢市内へ向かいます。
途中までは日本海沿いの道。

今回は宿泊付のパッケージツアー利用で片町のホテルを選びました。
空港バスの停留所から歩いてすぐです。
ホテルに荷物を預けて、目的の金沢２１世紀美術館へ歩いてきました。
ちょうどオープンの10時過ぎに到着。

Leandro Erlich展　The Ordinary?
5月の連休終わりに情報キャッチしたんだけど、連休中にアーティストトークがあったらしい、行きたかったなー。

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

この美術館は建物もステキ、什器もステキです。
ラビットチェアー、並ぶとほんっとにカワイイ。

レクチャーホール。
黒のアリンコチェアーが沢山並ぶと働きアリの群れみたいですね。

アートライブラリー。
カラフルなスワンチェアがー点在するポップな空間。

車椅子もカッコいいのが置いてありました。

さて、レアンドロ展に入場。
今回の企画展は作者の意向で写真撮影自由なんです。

「見えない庭」
鏡を利用した庭の対面しない向こう側に自分が映るようになっています。
これ、1月に行った都立現代美術館のうさぎスマッシュ展にも同じコンセプトの展示がありました。

ちなみに、うさぎスマッシュ展のイヤホンガイドはその名の通りヘッドホンにうさぎの耳がついていました。
これ、Goodでしたよ。

続いて「エレベーター・ピッチ」
次々とエレベーターの扉が開き、いろんな人のいろんな人生がかいま見られる設定。

全部見ると15分くらいのパターンがあるようです。
家族あり、知らない人同士あり、カップルあり、面白いです。

「階段」
とても大きな展示です。
本来縦に並んでいるべき階段が横になっています。
上から覗きこんでるような錯覚。

裏側から見た様子は下から見上げたよう。
間あいだに人が入れるようになっています。

「エレベーターの迷路」
エレベーター６機が並んでいて。

中に入ると合わせ鏡の永久迷路。

「雲」
蟹やライオンの形をした雲がガラスケースにポッカリ浮かんでいます。

ふわふわの雲。

仕組みはスプレーした薄いプレートを重ねて立体的に見せているようです。

「リハーサル」
暗いお部屋に入るとぽつんぽつんとブロックがあります。
前方には透明なプレートの向こうにピアノ、チェロ、バイオリンなどの楽器。
ブロックに座るとプレートには楽器を演奏している自分が映ります。

建物?〜?
ポスターです。

建物からぶら下がっている人々。
実は床の上に作った建物の平面に思い思いのポーズをとった人々を壁に映しているんですね。

これはとっても気に入った「サイドウォーク」
暗い通路の足下に水辺。
アルゼンチンの町並みが水面に映っています。
朝から昼になり夕暮れ、夜には窓に灯りがともり、人々の生活が流れて行く様子がとてもいいんです。

これはご存知、常設の「スイミング・プール」

中に入って見上げると、キラキラした水面。

レアンドロ展はこれでおしまい。
ちょっと疲れたのでタレルの「ブルー・プラネット・スカイ」で空を　見上げて一休み。

市民ギャラリーではiichikoデザイン展やってました。
学生時代に随分お世話になった、下町のナポレオンいいちこ。
ポスターがこんなにシャレているとは知りませんでした。

ステキなポスターが沢山あったんですが、あんまり沢山写真撮るのはためらわれたので２枚だけ。

クリスマスバージョンはかなり凝ったものが多かったです。

光庭にある中村好文氏の「小屋においでよ！」という企画では、毎週土曜日の14時から18時まで小グループの内部公開をしています。ちょうど通りかかったときに予約が始まって、初回に滑り込むことができました。
チケット代わりにこれを首に下げます。

小屋全貌。
ただの掘っ建て小屋ではありません。
雨樋から伝った水を濾過して地下に貯めるとか、エネルギーの自給自足もちゃんと考えられているスーパー一人暮らし用小屋ですよ。

１グループ７人につき２人のガイドさんが2手に分けて説明してくれました。
中村氏から直接指導を受けて大概の質問には答えられるとのこと。

リビング兼寝室とキッチン、バスルーム、屋根裏。
コンパクトだけどすごく機能的で無駄のないスペース。

入って左側に引き出すとベッドになるベンチ、収納もしっかり。

窓の上には書棚。
実際、中村好文氏の蔵書だそうです。

暖もとれるクッキングストーブ。

冷蔵庫は氷を入れて使うタイプ。

七輪仕様のキッチン。

シャワーは黒い袋で温水にするのです。
私はこのお湯の量じゃ足りないなー。

機能的にできた空間に感心。
展示してある道具類はすべて中村氏の私物でした。
内部公開、とても良かったです。

その後ロビーにおいてあるフライヤーで前からみたかった「コーヒーを巡る冒険」という映画がすぐ近くのシネモンドという映画館で上映されるのを発見。
時間もまさに今からピッタリでした。
ベルリンを舞台にした、朝のコーヒーが飲めなかった主人公の不運な一日を追ったストーリー。
これも楽しめましたよー。

映画が終わって16時過ぎ。
ランチ＆お買い物に金沢駅にやってきました。
中田屋のきんつば、茶菓工房たろうのチョコレート羊羹、松葉屋の月よみ山路などお買い上げ。
遅いランチというか、早い夕飯に八兆屋　駅の蔵に入りました。
金沢レンコン三昧、レンコンチップスと天ぷら、胡麻和えの３点盛り。

加賀太きゅうりのおろし和え。

生麩田楽。
好物頼んでもちろん生ビール。
大満足、本当は海鮮丼も食べたかったけど、もう入りませーん。

この日はもう一つイベントがあるのです。
金沢２１世紀美術館の光庭の中村氏の小屋の前で、つのだたかし氏の「小屋に捧げるリュートの夕べ」と題した演奏会が。
美術館に行くと、立ち見しかなかったのですが、ちょうどもう少し椅子を増やそうとしていたところだったようで、椅子席ゲット。
着物を着た人もちらほらいてとてもステキなコンサートでした。
ただ、リュートの音ってかなり小さいんですね。
その後出たギターなどの弦楽器に淘汰されたのもわかります。

１時間程でコンサート終了。
ホテルに戻り、チェックイン。
もろビジネスホテルの狭ーい部屋です。
お安かったので我慢我慢。
今夜はこれでお休みなさーい。

6月１日
今回は美術館が目的だったので、他は特に考えていませんでした。
まずは昨夜食べられなかった海鮮丼を食べに朝から開いているお寿司屋さん、近江町市場の山さん寿司へ。
お寿司屋さんは11時位からオープンが多いのですが、ここは７時半から海鮮丼が食べられるのでお勧めです。

1500円のおまかせ丼にしようか迷ったんですが、せっかく来たのでやっぱり大将一押しの海鮮丼2500円を頼みました。
ボリュームたっぷりですよ。
朝から金色の飲み物頼んじゃったりして。

歩いてホテルに戻り、チェックアウト。
荷物を預けて出かけます。
犀川大橋。

犀川大橋 名所・史跡

犀星の小道をちょっとぶらぶら。

そこから城下町金沢周遊バスに乗って、金沢蓄音器館に来てみました。
昨日のリュートコンサートの時に隣に座っていた女性に金沢名所を尋ねたところ、ここがお勧めだとのこと。

金沢蓄音器館 美術館・博物館

古いピアノの自動演奏や、蓄音機の聞き比べができるので、音楽好きにはたまりませんよ。
蓄音機の聞き比べにへ結構時間がかかるので余裕を持って行った方がいいです。

蓄音機館のお隣に柳宗理の記念館ができていました。

展示内容は少々寂しいですが、コーディネイトはステキです。

蓄音機館で金沢市の文化施設の１日パスを購入（510円）したので、せっかくだからもっと何か見ましょう。
すぐ近くにある金沢で唯一公開している武家屋敷の寺島蔵人邸に来ました。

お庭がとてもステキです。
庭の緑だけじゃなくて、屋根や柱に切り取られた風景の方が絵になりますね。

お庭は飛び石の上のみ自由に歩けます。

そのまま歩いて金沢で有名なフルーツパーラー、むらはたへ。
少し並びました。
オーダーになかなか来てくれなかったり、接客に少々難ありです。

マンゴーパフェ、1500円。
これでもかと大きくカットしたマンゴーが乗っています。
台湾マンゴーが入荷しなくて、この日はメキシカンマンゴーです。
甘くてちょっと飽きるかな、一番人気はフルーツパフェ850円です。
そっちの方が色々入って飽きないかも。

パフェでお腹いっぱいにしてから次へ移動。
メロンパンアイスというスイーツに行列ができていましたよ。
興味あったけど、お腹がいっぱいすぎて無理。

金沢能楽美術館。
ここはお能の装束を着せてもらえます。
面は好きなの選べるんですよ。
女の面でも若いのから老婆まで様々です。
鬼面もありました。
写真を撮ってもらいました。
ポーズも教えてくれます。
視界がかなり遮られるので、これで踊れるのってすごいよね。

金沢能楽美術館 美術館・博物館

もう少々時間があったので、茶道美術と伝統工芸の美術館、中村記念美術館に来てみました。
お庭が見事。

金沢市立中村記念美術館 美術館・博物館

荷物ピックアップしてバスで小松空港へ。
2日間目一杯楽しみました。
金沢、いいなー。
また来ます。
２１世紀美術館は地元の方はまるびと呼んでいらしたんですが、いつもいい企画をやるので、まるびの友の会に入会しようか考え中。
ああ、千葉にも欲しいわー。