2014/05/10 - 2014/05/10
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たびたびさん
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前橋駅の西へ出ると自転車駐輪場があって、ここで貸自転車をやっています。愛称は「マエチャリ」。一日200円の格安料金です。
今回はこれを利用して、敷島公園の方まで行ってみることにしました。敷島公園は、前橋駅からはとても歩ける距離ではないし、バスだとややこしい。マエチャリはとても使い勝手がよくて、効率のよい街歩きができました。
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前橋駅から、最初に向かったのは龍海院。
こちらは、徳川の重臣、前橋酒井氏の菩提寺。酒井氏は、川越からここ前橋に移封となったのですが、酒井氏と一緒にこの寺もこの地に移りました。龍海院は、徳川家康の命により建てられたもの。「是字寺」といって、家康の先祖が徳川家が天下を取るめでたい夢を見たというのが始まりのようです。その後、酒井家は姫路に転封されましたが、寺はこの地に残りました。 -
写真は山門の仁王像。
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イチオシ
四天王のような感じもしますが、極彩色の彩色は、日光の大雄院と同じですね。
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これが、酒井家のりっぱな墓。大名の墓とはこういうものかといった、代々藩主の墓が広い敷地に整然と並んでいました。
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龍海院の墓地には、下村善太郎の墓もあります。
ちなみに、下村善太郎は幕末に生まれた実業家で、膨大な富を築いた人物。
横浜開港を機に、生糸貿易で商才を発揮。横浜の糸相場を左右するとまで言われたそうです。一方で、ひたすら前橋の発展を願い、地域振興のために巨額の私財を投じ、県庁誘致の先頭にも立って、庁舎や官舎の準備等必要経費の三分の一を1人で負ったとも。墓の近くには氏の功績を讃える碑があって、前橋の功労者としての足跡を伝えています。 -
前橋って、こんなに和菓子屋さんが多い街でしたっけ。そんな認識は全然なかったんですが、あちこち歩くと、本当にあちこち小さな和菓子屋さんがある。この角万菓子店もその一つ。前橋女子高校のそばだし、大通りにも面しているので、場所は悪くないですよね。
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いただいたのは、まんぷく饅頭というお菓子。名前もかわいいし、包装もなかなかいい感じです。消費税が上がったせいかもしれませんが、女将さんが、いくらだったかなあとしきりに確認していて、それも何か心が和むような感じでした。
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馬場川遊歩道公園って、どこですかと聞いたら、馬場川はこれですけどの答え。繁華街の中を流れる小さな川が馬場川でした。
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広瀬川のような川を想像していたので、ちょっとがっかりでしたが、それでもこれだけ街の中をちゃんと流れているのは貴重かも。周辺もそれなりに整備されていて、一帯に潤いを与えています。
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その広瀬川の河畔緑地は、こちら。「水と緑と詩のまち前橋」の象徴といえる広瀬川の河畔を整備した緑地帯です。
写真は、交水堰。前橋藩士が開設した製糸会社「交水社」の取水場だった場所だということです。 -
適当なスペースに屋根つきのベンチがあったりして、勢いよく流れる広瀬川を眺めてのんびりする人の姿もちらほら見えました。
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協同組合前橋商品市場は、旧安田銀行の担保倉庫。当初は、群馬商業銀行附属前橋倉庫として建てられたもので、生糸等の担保がここで保管されました。
群馬では、富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産候補になっていますが、このレンガ造り倉庫も、養蚕が盛んだったこの地方の名残をとどめる施設の一つかと思います。 -
別に、パンを買うつもりなんかなかったんですが、おしゃれな店構えが気になって、寄ってみました。日英堂というんですね。それなりに立派なお店なのに、意外に商品数はすくないし、値段もなんか抑えめです。
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自分の商品に自信がないのかなあとかちょっと怪訝に思いながら、シナモンロールを買いました。
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ところが、これを食べると、生地が何層にも重なり合って、入るべき空気もしっかり入っている。丁寧な作りが窺われました。いいお店です。
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自転車で敷島公園に向かっている途中で見つけた小さな和菓子屋さん。田月堂菓子店というんですね。
うまそうなみたらし団子がちらりと見えたので、これは寄ってみるしかないでしょう。 -
みたらし団子は、もういくつ食べたでしょうか。限りがないくらいいろんなところで食べてますけど、意外なところで意外にうまいみたらし団子があって、本当に楽しい団子なんです。で、ここのはどうでしょうかといただくと、これは絶品。もっちり、つるんとしただんごには、特に特徴という特徴はないんですが、甘辛いたれが程よく絡んでいて、うーん、うまい。もう50年作ってますと女将さんが言ってましたが、それだけ作っていないとこの味は出ないかも。女将さんも気さくだし、いっぺんに元気になったような。ありがたい出会いに感謝です。
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今度は調べておいた焼きまんじゅうのお店。
正直言えば、ボロボロの店も少なくないのですが、この原嶋屋総本家は例外ですね。創業、安政4年(1857年)という店構えは、初代の生家を再現したものということですが、重厚感ある立派な建物です。また、中の雰囲気もおしゃれな和風。。 -
熱々の焼きまんじゅうをゆっくりといただきました。味噌の味がはっきりわかって、甘さは比較的抑えめ。饅頭の焼きは焼くところを見ているとかなりしっかり焼いてあるんですが、よくあるパリパリ感まではない感じ。
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なんか、昔風の焼きまんじゅうの味が守られているのかもしれません。セルフサービスのお茶との相性もさりげなくいい。これも一日の長かもしれません。
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この榎田醸造も、前橋市内から敷島公園に向かう途中。まつこデラックスのお味噌のポスターが目に入ったので、寄ってみました。
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量り売りする上州味噌が何種類かあって、スタンダードな白みそを買いました。味噌汁を作ると最後に豆のかすがたまるんですが、それもけっこうおいしい。みそは生きてますからとおっしゃっていましたが、そんな感じ。楽しくいただいております。
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いろいろ寄り道しましたが、やっと敷島公園に到着。
この公園は、36.6haもある広大な敷地に、野球場や陸上競技場といったスポーツ施設や松林にバラ園もあるという、すごい施設なんです。 -
前橋の中心市街からは、かなり離れた場所にあるのですが、これだけ充実した施設であれば、価値は十分。
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あちこちでスポーツの大会も開かれていて、若い人たちの活気があふれていました。
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イチオシ
お艶が岩とお艶観音像というのが、公園の一角にありまして。
何のことだろうと思って、説明文を読むと、ちょっと驚き。お艶というのは、大阪城で自害したはずの淀君のことだというのです。
つまり、淀君が大阪夏の陣に出陣した秋元長朝(館林藩の初代)に助けを求めてきたので、これを匿い総社に連れて帰った。しばらくは、何不自由なく過ごしていた淀君ですが、遂には世をはかなみ、この岩のうえから利根川に身を投じたと言うのです。全くの作り話ではない。何かの事実もあるような気もしますが、途方もない話ではあります。 -
ここから奥に進んで、
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ばら園の方に向かいます。それにしても、今日は天気がいいですね。緑がきれいです。
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敷島公園ばら園のばら園祭りは、5月17日(土)からで、一足早かったようです。
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イチオシ
全体としては、まだまだという感じでしたが、
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それでもポツポツと咲いている株もある。
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バラは一輪でも豪華に感じる花なので、丹念に見れば、全く問題なし。
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天気も良くて、広い園内を気持ちよく散策できました。
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高雄
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イチオシ
シェイラズ パーフューム
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シャーロット アームストロング
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この調子で、回りましょう。
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ただ、前橋市蚕糸記念館を先にしましょうか。敷島公園バラ園の一角にある、エンタシス状の玄関の角柱などを特徴とする洋風の建物は、明治45年、国立原蚕種製造所の本館として建てられたもの。
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展示は、前橋市の養蚕、製糸業などの歴史を解説するもの。
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群馬では、桐生とか富岡とかの方が生糸にゆかりの深い場所というイメージがありましたが、
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前橋は下村善太郎といった貿易商も生んでいて、やはり生糸に縁の深い場所であることを再認識。
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前橋は何もないところというイメージも、少し修正しなければならないでしょう。
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改めて、バラです。
王朝 -
マダム ヒデ
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ゴールデン ドーン
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メラニー スペール
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ツル レディ ヒリンドン
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ゴールデン セプター
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モダン タイムス
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フェルシューレン
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マリア カラス
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シルバ
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イチオシ
チャールストン
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バタフライ ウイングス
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ロサオドラータ
僅かですけど一応写真にはなりましたね。 -
さて、これもばら園にある萩原朔太郎記念館。
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萩原朔太郎が使った書斎や萩原家の離れ座敷や土蔵を移築したものです。
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土蔵には、朔太郎のノート、原稿、書簡等の資料が展示されていましたが、複製かもしれませんが、どれも生々しい。
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萩原朔太郎の作品解説などは、文学館の方がずっと充実しているのですが、こうした場所で見るとまた違った感慨に浸れます。ひたむきな文学の道に突き進んだ先駆者の姿に思いを馳せました。
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イチオシ
バラ園を出て、そろそろ帰りましょう。
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と、敷島亭は、敷島公園の駐車場わきにある軽食のお店。
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やきまんじゅうの看板があって、いただいてみることにしました。先客もけっこういて、待つことしばし。大皿に乗った焼きまんじゅうがやってきました。期待が高まりましたが、結果的にはイマイチかなあ。パリッとした焼き上がりが感じられないし、そのためでしょうか。タレもおいしく感じない。今まで食べた焼きまんじゅうの中では、初めてがっかりの味だったかもしれません。
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前橋市水道資料館は、敷島公園の東側。浄水場の貯水塔が目印にして訪ねると、その隣にありました。
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建物は、昭和4年に建てられた敷島浄水場の旧管理事務所を改修したもの。茶色の外壁が歴史的な建物であることを感じさせます。展示内容は、浄水場の仕組みや歴史の解説ですが、建物の内部の雰囲気も重厚感があってすばらしい。
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イチオシ
水道に興味のない人でも、貯水塔と建物は一見の価値があると思います。
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岩神の飛石は、前橋市内の岩神稲荷神社の境内にある巨岩。
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イチオシ
周囲60m、高さは約10m、地下にも何mかは埋もれているという岩は、赤褐色の火山岩。元は赤城山の山頂にあったとか、浅間山だとかの説があるようですが、最後は利根川の洪水によって流されて来たとするのは定説のよう。
国指定の天然記念物となっています。 -
萬榮堂は、住吉町の大通り沿いに建つ大きなビル。売り場は、正面の階段を上がった二階にあります。コンクリートのビルは、和菓子屋さん風ではありませんが、二階のお店はしっかり、落ち着いた感じ。これは期待が持てそうです。
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いただいたのは、豆大福。お餅にうっすら豆が浮いていて、見るからにこれはおいしそう。想像した通り、豆は歯ごたえがあって、メリハリがあります。お餅と餡子も当然うまいというか。とっても垢抜けていますねえ。銀座のお菓子屋さんのような風格です。
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萩原朔太郎詩碑は、前橋市内にいくつかあるのだと思いますが、たぶん、一番ポピュラーなのは、広瀬川沿いのこの碑だと思います。
刻まれているのは「広瀬川」。故郷前橋の思い出を詠っています。
広瀬川白く流れたり
時さればみな幻想は消えゆかん。
われの生涯(らいふ)を釣らんとして
過去の日川辺に糸をたれしが
ああかの幸福は遠きにすぎさり
ちいさき魚は眼(め)にもとまらず。 -
最後にもうひと踏ん張り。
たなかやは、日赤前の焼きまんじゅうのお店です。大きな赤い看板に「たなかや」の白い文字。大通り沿いだし、すぐに分かりました。 -
注文すると、ご主人がやおら焼き始めて、あっという間。けっこう焼き時間少ないですねえと思ったのですが、いただくとけっこう中までしっかり焼けている。火が強いんでしょうか。甘めのタレがたっぷりかかって、焼きまんじゅうのいいところがよく出ている饅頭でした。
さて、以上でおしまい。前橋の意外にいいところを見つけれた旅になりました。心晴れ晴れといったところです。ありがとうございました。
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