2013/09/19 - 2013/09/19
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ももんがあまんさん
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本日は、ロレーヌ地方にある「フランスの美しい村」、「St.Quirin」の村を訪ねます、それからは山間の道を東へ、州境を越えて、フランスでも最近人気の観光地「アルザス地方」へと走ります。
前にも書きましたけど、「アルザス」は、「ロレーヌ)と同じく、ドーデの小説「最後の授業」で有名な土地、フランスとドイツで長らく取り合った土地です・・・・でも「ロレーヌ」と違って、「アルザス」の土地は、街並みを見ても「ドイツ風」、「最後の授業」は、フランスサイドから書かれていますけど、ドイツのシンパもかなりいるかも?・・・と、そんなことを昔から思っておりました・・・どうなんでしょうね?
表紙の写真は、「サン・キラン」の村、フランスの美しい村のタイプとしては、元・城砦都市では無い、昔ながらの、根っからの「村」、山間の「散村」、周囲を含めた、景観の美しさで魅せてくれる村です、この一枚で、解っていただけるかも?
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 自転車
- 航空会社
- フィンランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
9月19日(水) La Vigne ラ・ヴィーニュ ロレーヌ
朝早く、テントを片付けて、周りの村人が起きてこない間に、旅立ちます・・・・朝は、それほど寒くは無かったけど、ちょっと、眠り足りない体にムチ打って・・・・森を抜けて、走ります・・・・でも、今日は、普通のホテルで眠りたい・・・・ -
D 993号線 Cirey-s-Vezouze ロレーヌ
朝早く起きるというのは、気持ちが良いです・・・・寝足りないけど・・・・ -
D 96号線 St. Quirin ロレーヌ
今日の最初の目的地、「フランスの美しい村」累計93ヶ所目、「サン・キラン」の村です、山間部への入り口と言う感じの村です・・・・右側の丘の上に「チャペル」が見えます。 -
サン・キラン
村の入り口です・・・・昔ながらの、山あいの村。 -
サン・キラン
先ず、「チャペル」のある、丘の上に登ってみます。 -
サン・キラン
「チャペル」は、開いてなかったし、建物としては、たいした事ありませんけれど、見晴らしは・・・マアマア・・・・ -
サン・キラン
村の教会です・・・塔が、玉ねぎ型でユニークです・・・・この村は、フランスによくある修道院起源の村だそうで、この教会は、修道院の付属教会だのだそうです・・・外見に比べ、中は其れほどでも無いので、写真は載せません・・・あまり、お金持ちの修道院では無かったようです・・・マア、田舎ですしね。 -
サン・キラン
教会前の、村の広場・・・・なかなか良い雰囲気に、良い建物。 -
サン・キラン
こちらの建物は、「修道院」の建物(1123年設立)、ドイツ30年戦争(1618〜1648)で破壊され荒廃したものの、その後、一部再建(18世紀)されたのだとか、住んでる人もいるようです・・・修道僧がいるかどうかは? -
サン・キラン
修道院の裏庭です、薬草系の植物が栽培されてるようですけど、手入れはイマイチ。 -
サン・キラン
修道院の近くの村、の小川、良い雰囲気・・・・泉が涌いてるようです。 -
イチオシ
サン・キラン
「泉」の上の「像」は、この村の名の下となった「聖クィリナス」の像、紀元二世紀の、ローマの軍団司令官だったそうで、トラヤヌス帝に、聖アレクサンデルを殺すよう命じられたところ、彼等の奇跡に触れて、娘と共に、キリスト教に改宗したのだとか、兵士や騎士の守護聖人であるとともに、ペスト・天然痘・痛風など病の守護聖人・・・・この泉の水を飲むと、病が治ったとかで、中世には、人気のある巡礼地だったのだそうです。 -
サン・キラン
泉から流れ出る水は、小川に合流して、村の真ん中を流れています・・・・因みに、「聖クィリナス」は、首をちょん切られて「殉教」して、イタリアのアッピア街道に葬られているのだそうです・・・・この村との関係は、調べたけれど、良く解りません? -
サン・キラン
村の風景・・・のんびりした村です。 -
サン・キラン
村の家屋・・・・手前の建物には「マキ」が積まれてます、さすが山国、燃料が「マキ」なのですね、自給自足、これ人が生きる基本です。 -
サン・キラン
村の家並み、雰囲気在ります・・・よい家屋。 -
イチオシ
サン・キラン
村の道路から・・・・チャペルが見えます、チャペル自体は、たいしたこと無いですけど (中が見れなかったし・・・) 絵にはなります。 -
サン・キラン
村のカフェ・・・・カフェの反対側には「ツーリスト・オフィス」が有ります。 -
サン・キラン
「カフェ」で一息・・・まだ午前中ですけど「ビール」・・・イノシシの剥製が迫力です、他に、ミミズクとかテンとか、いろいろな剥製の飾られている「カフェ」です・・・・さすが「山国」。 -
サン・キラン
村はずれからの風景です、これにてお終い・・・いよいよ次は、ひと山越えて「アルザス」に向かいます。
村の印象 ★★★★ 美しい自然に囲まれた村です、五つ星までには、あと少し・・・ -
D 96号線 ロレーヌ
山間の道を「アルザス」へ向かいます・・・・いろいろな「ルート」が有るのですけれど、「ツーリスト・オフィス」で教えてもらったルートを走ります・・・美しい「村」が有るのだそうです。 -
Lettenbach ロレーヌ
「アレ?」と言う感じで、「看板」を見つけました、「フランスの美しい村」の看板です・・・・こんなところに「フランスれ美しい村」が有るとは、知らなかったですけど・・・ロレーヌで「フランスの美しい村」に指定されてるのは、二か所だったはずですけど・・・・? -
イチオシ
レッテンバック ロレーヌ
「散村」と言う感じの村です・・・・雰囲気のある建物は有ります (建物は、村の「Mairie」)・・・ベンチに座って、暫し、一休み・・・・ -
レッテンバック
村の教会・・・・只今修繕中です・・・・隣の「サン・キラン」の「修道院教会」と、よく似た「塔」が有ります。 -
レッテンバック
誰か知りませんけど、「石像」も有ります。 -
レッテンバック
村の風景です・・・・これと言う「集落」が有りません、あちらこちらに「チラホラ」と家屋が建ってますけど、「サン・キラン」より更に山間の村です・・・・帰ってから調べてみたけれど、この村はまだ「フランスの美しい村」のリストには乗っていなかったです、「看板」は有りますけど・・・・本物でしょうか?
村の印象 ★★ 周囲の自然は美しいけれど、これと言う集落の見当たらないのが、物足りない、出来たてのホヤホヤの「フランスの美しい村」なのかもしれませんけれど、あまり増やし過ぎても、世界遺産と同じで、値打ちが無くなるかと・・・・従って、この村は、まだ、数の内に入れないことにしておきます。 -
D 96号線 ロレーヌ
更に山道を登ります・・・ダラダラ・・・それほどの急坂でも無し、それほどの標高でもありません。 -
D 96号線 Walscheid ロレーヌ
「サン・キラン」の村で教えてもらった「美しい村」に到着したようです。 -
イチオシ
ワルシェィド
この村は、丘の上と丘の下に「集落」が有ります、写真は、丘の上から眺めた、下の村の眺望。 -
ワルシェィド
丘の上の崖の先端には「十字架」が建てられています、面倒なので、あそこまでは行かずです。 -
イチオシ
ワルシェィド
坂道を降りて、下の村へ・・・・なかなか良い感じの「集落」です。 -
ワルシェィド
村の「オブジェ」・・・・カワユイ・・・・ -
ワルシェィド
この村には、何故か、美しい「民家」が多いです、其々はわりと新しい家屋ですけれど、ちょっと感心させられたので、そのいくつかの民家を撮っておきました。
一件目は、何故か「星条旗」がたなびいていた、不思議な「民家」。 -
ワルシェィド
大きな家では無いですけど、ちょっと、フランスらしくない、小奇麗な「ハウス」です、門先の「フラワー」が印象的です。 -
ワルシェィド
村の教会・・・これもなかなか綺麗な建物。 -
イチオシ
ワルシェィド
民家の小さな庭の、ロバの「オブジェ」、これも「カワユイ」。 -
ワルシェィド
村の「Mairie」、これも綺麗で新しい、フランスらしくない「センス」。 -
ワルシェィド
色彩感覚は、フランス的ではないですけど、この村には、こういう「民家」が多いです。 -
ワルシェイド
何処にでもあるという、形は、ごく普通の家ですけど、やっぱり、日本とは違う感じ・・・・ベンチとテーブルが良いですね・・・・開放的です、こんな家に住んでみたい。 -
ワルシェィド
♪ 白いベンチに腰掛けながら 遊ぶ鳩二人で見てた
♪ 出来るならば帰りたいけど 今は遠いあの日
https://www.youtube.com/watch?v=FMBV6nBWwLs
「あの場所から」 歌 朝倉理恵 -
ワルシェィド
これも、住んでみたくなる、良い「ハウス」・・・小さいけれど、庭のデザインも、良いセンスです。 -
ワルシェィド
黒雲が湧いてきました・・・・あまり、のんびり写真を撮ってもいられない・・・・ -
イチオシ
ワルシェィド
村はずれの「ハウス」です、「マキ」が積んであります・・・山小屋風の「ハウス」。
村の印象 ★★★★ あまり、フランスの村らしくない、清潔な村で、綺麗な「民家」が多いです、ちょっと不思議な村です。 -
D 96号線 ロレーヌ
崖の下に「鹿牧場」が有ります。 -
D 96号線 ロレーヌ
バンビのような「斑点」を持った鹿がたくさん・・・・多分、大きくなっても、この「斑点」は、そのママかも? 多分、そういう種類の「鹿」が造られてるのだと思います・・・・他でも見かけました。 -
D 96号線 ロレーヌ
同じく「鹿牧場」・・・ペットで売られていくのでしょうか? ちょっと気になります、一匹欲しいです、犬なんかに比べて、あまり愛嬌は無さそうですけど、そこがいいかも・・・? -
イチオシ
D 97号線 ロレーヌ
山道の風景です・・・谷の向こうの丘の上に、瀟洒な「ハウス」が並んでます、先ほどの村もそうですけど、山国とも思えない「ハイカラ」さ・・・ -
D 97号線 ロレーヌ
こちらは、山小屋風「ログハウス」、これもいいです。 -
D 97号線 ロレーヌ
こちらは、トラディショナルな、路傍のキリスト、苔むしてるのが良い感じ。 -
D 97号線 ロレーヌ
更に、山道を越えて、「アルザス」へと走ります。 -
D 98号線 ロレーヌ
ひと山越えて、いくらか平地へ、「運河」が有ります・・・・何処から何処へ繋がっているかは、わからない・・・・? -
D 98号線 ロレーヌ
山あいの古い「駅舎」・・・ボロだけれど、雰囲気在ります・・・線路に沿って、「アルザス」へ走ります。 -
D 98号線 Lutzelbourg ロレーヌ
「州境」の町「リュゼルブール」、丘の上に「廃墟」の「古城」が見えます・・・でも、あそこまで登るのは、少し面倒、何処から登ったらよいのかも解らない。 -
リュゼルブール ロレーヌ
丘の上に「古城」が見えます、「リュゼルブール」の風景、小さいけれど、わりと美しい家並みです。 -
リュゼルブール
「運河」の風景です、先ほどの「運河」の続きが、この村を通っています。
通り過ぎただけなので、村の評価はしません。 -
D 132号線 ロレーヌ〜アルザス
線路わきの道を、「アルザス」の最初の町、「サベルヌ」へと走ります。 -
Saverne サベルヌ
町の入り口に「ローズガーデン」が有ります、「サベルヌ」の町です。 -
サベルヌ
「ローズガーデン」と反対側の町並みです、「ホテル」が見えますけど、これが今夜の宿、「Office de Tourism」で紹介してもらった「Hotel National」です、比較的経済的な宿、ビジネスホテル風の、手ごろな宿です。 -
サベルヌ
ホテルに荷物と自転車を置いて、徒歩で町の観光に出かけます、あまり有名な町じゃないですけど、結構賑やかで、綺麗な町です、ロレーヌ町とは、だいぶ雰囲気が違います・・・写真は、ホテルの前の、町のメインストリート。 -
サベルヌ 運河
道中で見かけた「運河」がこの町にも通じています、こちらは、運河の「駅」の風景。 -
サベルヌ Bassin du Canal
運河に沿って歩いてみます・・・・幅の広い「Canal」に「Bassin」(船泊)が有ります。 -
サベルヌ Bassin du Canal
このところ、天候がイマイチで、空模様は怪しいですけれど、結構良い風景です、散歩には良い道です。 -
サベルヌ La Chateau des Rohan
反対側に「シャトウ」が有ります・・・・「ロアン城」と言って18世紀に建てられた「ロアン枢機卿の館」、過ってこの地にあった「司教館」をつぶして、新たに建て直したものなのだとか。
「ロアン枢機卿」とは、「マリーアントワネットの首飾り事件」と言う「詐欺事件で有名な、あの坊さんです、王妃に取り入るために、「ラ・モット夫人」の詐欺に引っかかって、王室御用達の宝石商から、160万リーブル(約30億円)の首飾りを買わされた、お馬鹿で俗悪な坊さんですね・・・・さすがにお金は持っていたようで、この程度の「城館」の一軒や二軒、いくらでも建てられるようで・・・・? -
La Chateau des Rohan サベルヌ
「スフィンクス像」です・・・ロアン枢機卿と言うのは、世襲の「ストラスブール司教」でも有り、あちこちの「修道院長」を兼ねるという、当時としてもかなり、羽振りの良い家系の出身、贅沢を好み、聖職者としての仕事より、パリ暮らしを好んだという、相当な生臭坊主・・・・ルイ15世時代には、ウィーンの大使館にも派遣されたことが有るようですけれど、その派手好みが嫌われて、マリア・テレジアには疎まれ、政治の世界(宮廷)での出世が遠くなったとか・・・・それがために、その娘(アントワネット)に取り入りたかったようです。 -
La Chateau des Rohan
ロアン枢機卿は、バリでの暮らしが好きだったようで、こんな宮殿を建てる必要が有ったとは思えないですけれど・・・・マア、人の欲望と言うものは、限りが無いモノで、このフランス絶対王政の時代と言うものは、ホント、どうしようもない時代だったようですね (革命が起こって当然・・)・・・革命後、ロアン枢機卿は、亡命を余儀なくされたようで、この宮殿で暮らすことも、あまり叶わなかったようです、マア、当然と言えば当然・・・自業自得かと・・・・因みに、この建物は、現在一部が「ユースホステル」になっております。 -
La Chateau des Rohan
「ロアン城」の「庭園」です、あまり整備されてはいませんけど、庭の向こうに「運河」が見えます・・・・ -
Tour Cagliostro サベルヌ
「ロアン城」の階段を越えて、反対側(正面)に廻ります・・・・左側にあるのは、「カリオストロの塔」と呼ばれている建物、「カリオストロ」とは、医師であり、錬金術師であり、詐欺師であったと言われる謎の人物、「マリーアントワネットの首飾り事件」では「首謀者」とされ (全くの濡れ衣とか) 逮捕されたとか・・・・ロアン枢機卿とは、それなりに、縁もある人物なのですけれど、彼の名の付いた建物が、何故、此処にあるのかは、調べてみたけれど、良く解りません・・・? -
La Chateau des Rohan
「ロアン城」、正面の姿です・・・・マッタク、いくつ部屋が有れば「満足」するのか・・・・? 体は一つだと思うのですけれど・・・「立って半畳、寝て壱畳」って言葉は、フランスには、無いんでしょうね・・・・? あゝそうだ、畳が無かったですね、フランスには・・・ハハハ。 -
La Chateau des Rohan
とまれ、「庭園」は、花も咲いて綺麗です・・・・こうした施設が、今市民に開かれていることは、せめてもの「罪滅ぼし」かと・・・「ヴェルサイユ宮殿」も、そうですね・・・ -
La Chateau des Rohan
庭園の「スタチュー」・・・「ディアナ神」だと思います、坊主の「館」にふさわしいかどうか・・・? マア、「処女神」なので、「マリア」の同類?・・・・何時もいるはずの、お供の「犬」のいないのが、少し寂しい。 -
La Chateau des Rohan
正面入り口です、「破風」は三角の「ギリシャ風」です。 -
カグリオストロの塔
「カリオストロ」は、フランスを追われてからイタリアへ流れたものの、彼の地では{異端」の嫌疑をかけられて、宗教裁判に掛けられて「投獄」、そのママ「獄死」したのだとか・・・・ただ、死後も生き返って放浪していたとの伝説も有り。 -
L`Eglise Notre-dame de la Nativite
「カリオストロの塔」の隣には、「教会」が有ります、15世紀〜17世紀に建て直された、町の参事会教会、入り口の「塔」は、12世紀の「ロマネスク」なのだそうです。 -
L`Eglise Notre-dame de la Nativite
「キリスト降誕の聖母教会」なのだそうです・・・・古い部分は、12世紀の建築なのだとか、「ロマネスク」でしょうか? -
L`Eglise Notre-dame de la Nativite
「St.Vitus」(聖ヴィトゥス) の、小さな像が有りました、紀元4世紀のローマ時代、ディオクレティアヌス帝のキリスト教弾圧によって「殉教」したとされる「聖人」、「釜ゆで」にされたけれど、無傷であったとか・・・ハハハ・・・6世紀〜7世紀にかけて、逸話が流布されて、中世では人気のあった、俳優・ダンサー・喜劇役者と、てんかん患者の守護聖人・・・その聖遺物は、現在プラハの「聖ヴィーと教会」にあるのだとか? 因みに、プラハとボヘミアの守護聖人でもあるのだとか。 -
L`Eglise Notre-dame de la Nativite
どなたの「お棺」でしょうか・・・・? わき腹に「穴」が開いてます・・・? -
サベルヌ
「シャトー」と「教会」を見物し終えてから、「サベルヌ」の町をブラブラします、「ロレーヌ)とはだいぶ雰囲気の違う、木組みの家も多い、やっぱり「アルザス」だなあ〜と言う感じの街並みです。 -
イチオシ
サベルヌ
メインストリートをブラブラです・・・・ところで、表紙の処で書いた、小説「最後の授業」ですけれど、その授業の内容は「フランス語」の授業だったのだとか・・・・明日からは、ドイツ人になってしまうのだけれど、世界一美しい言葉「フランス語」を忘れないように、と言う、そんな授業だったのだとか・・・忘れてました・・・そして、授業が終わった時、悲しくて、言葉が出なくなった先生は、黒板にチョークで・・・「フランス万歳」・・・と書くのです・・・・ -
サベルヌ メインストリートの風景
ところが・・・実は、当の「アルザス人」が日常的に話していた言葉は、ドイツ語方言の「アルザス語」だったのだとか、つまり、「アルザス人」と言うのは、そもそも、民族的にはドイツ人で、文化的にもドイツ系なのだけれど、そのドイツ系「アルザス人」が、明日から、「フランス人」でなくなり、「ドイツ人」になってしまう自分たちを、嘆き悲しんでいるという・・・・「最後の授業」とは、そういう物語なのだとか・・・・?? -
サベルヌ メインストリートの町並み
歴史的には、「アルザス」と言う土地は、、中世〜17世紀までは、神聖ローマ帝国領であり、文化的にも言語的にも民族的にも、間違いなく「ドイツ圏」であったけれど (隣のロレーヌもドイツ圏ですけど、言語はフランス語圏)、太陽王「ルイ十四世」の時代に、「ロレーヌ」と共に、フランスに併合されます、そのころの「アルザス」人は、ドイツ語を話すフランス王の臣民ですけれど、特にフランス人と言う意識は無かったとか・・・・文化とか言語と言うものは、国家・国民と言う意識とは、結びついていないと言う事で、「アルザス」の人々にとっては、王様が、ドイツ人であろうと、フランス人であろうと、たいしたことでは無いという事で・・・・これは一般に、ヨーロッパのみならず、世界中で、良くある事なのだそうです・・・島国日本が特殊なのですね・・・でも、因みにワタクシは、ずいぶん昔から、アメリカ合衆国「日本州」でも良いし、中華人民共和国「日本自治区」でも、どちらでも良いと考えておりましたけど・・・少なくとも、ただの「属国」や「植民地」の状態でいるよりは、よっぽどスッキリするかと・・・・ハハハ。 -
サベルヌ メインストリートの町並み
ではなぜ、「ドイツ系・アルザス人」が、フランス人としての国民意識を持ち、明日から「ドイツ人」となることを悲しみ、「最後の授業」のような小説が生まれたのか・・・・実はこのことは、「フランス革命」と深く結びついているのだとか・・・・革命のさなかには、ここ「アルザス」も、革命の嵐に巻き込まれ、ジロンド派とジャコバン派の対立が有り、恐怖政治も有ったのだとか・・・・勿論、革命は、辛く苦しい時代ではあったけれど、アルザスの人々には、革命に参加することにより、「フランス人」としての「国民意識」が芽生えたのだとか・・・・それは、王様の領地の分捕り合戦によっては、決して生まれない、積極的で、自主的な「国民意識」と言えるでしょうか・・・・ -
サベルヌ コロンバージュ(木造軸組工法)の家
デザインが、アルザス風ですね。
革命時代には、政治討論の場でも、ドイツ語とフランス語が、此処「アルザス」では、交互に話されたのだとか、革命を通じて、言葉の障害を乗り越えて、「フランス人」としての「国民意識」が培われたのですね・・・・因みに、フランスの国歌「ラ・マルセイエーズ」を作ったのは、ストラスブールの一将校だったのだそうです (歌って広めたのは、マルセイユの国民兵)・・・・・ -
サベルヌ 町の広場 (Place de la Licorne)
小さいけれど、美しい広場 (ユニコーン広場) です・・・・そののち「普仏戦争」の敗北により、この地域は、「ドイツ領」となります (小説「最後の授業」の時代)・・・・アルザス・ロレーヌは、ドイツ帝国直轄州となり、中央政府の監督下に置かれ、自治権の殆どを失う事となります・・・・ -
ユニコーン広場のメリーゴーラウンド
・・・・そののち、自治権も拡大され、「再ドイツ化」も進行したと思われる中で、第一次世界大戦前の1913年、駐留ドイツ人将校による、住民への「侮蔑敵言辞」から「暴動」(ツァーベルン事件)が、この町「サベルヌ」で起こります、ドイツ帝国によるこの地域への差別が露わとなり、住民のドイツへの反感が表面化した事件だと言われています・・・・ -
ユニコーン広場のユニコーン像
・・・・第一次大戦の後、アルザスは再び「フランス領」となり・・・第二次大戦中には、また「ドイツ領」となり・・・ドイツの敗戦後は、三度「フランス領」となり・・・・現在に至る・・・と言うわけで、「アルザス」は、今も「ドイツ語」の話される、特殊な「フランス」なのだとか・・・・因みに、この一節を書くに当たり、参考にさせてもらった「朝日選書」の「歴史の旅」シリーズにおいて、「アルザス」は、「ドイツ歴史の旅」(坂井栄八郎・著)の中に収録されております。 -
サベルヌ
メーンストリートから、一本入った裏通り、こちらにも、それなりに雰囲気のある建物がチラホラ見られます。
町の印象 ★★★★ ストラスブールの司教の邸宅の有った町ですので、それなりに、歴史のある町なのです、メインストリートは「アルザス」らしく、華やかさも有り、アルザスの入り口の町としては、好印象。 -
サベルヌ 今宵の宿 Hotel National
「ホテル・ナショナル」での、今夜の「ディナー」、一泊・50.85ユーロと、少し値段が高めなので、今夜は「レストラン」は我慢です、昨日は「野宿」であまり眠れなかったし、今夜は普通のホテルで、良く眠りたい・・・・
宿の評価 ★★★ ビジネスホテル風で、気楽にホテルです、清潔ですし・・・もう少し安ければ、言う事なしですけど、観光地「アルザス」ですしね、仕方ないかも・・・?
本日の走行距離 61km/累計2,553km 明日から、いよいよ「アルザス」本番です。
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