2014/04/29 - 2014/04/29
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ミズ旅撮る人さん
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しまなみ海道を渡って広島県に入りました。岡山県との境、福山市内で1泊です。
そこは、大きな造船所に面したホテルでした。珍しい造船所の中を道路から見ることが出来ました。
さすが瀬戸内です。
そして、ロケ地で有名な鞆の浦に行きました。古い港町の佇まいがステキな町です。
ここの古い家々のお洒落な外装。特産品の保命酒。そして、「いろは丸展示館」があります。
これは、坂本龍馬の海援隊が大洲藩から借りた貿易船いろは丸が紀州藩の船と衝突・沈没した事件の詳細を展示したもので、いろは丸が沈没したのが、この鞆の浦の沖合いでした。
その後、福山のSLを訪れて、この旅行記を終わります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
造船所です。大きな船が見えたので、車を停めました。
巨大な貨物船を造っているようです。瀬戸内の中でも、島が本州側にとても近く密集している場所ため、波が穏やかで造船業には適しているのでしょう。 -
スクリューが見えるので、船尾部分でしょう。
こんな造りかけの、部分的な船を見ることなど、まずありませんから、喜んで寄り道しました。
隣には、寝そべって(?)いる船体も。 -
先ほど遠くに見えていた貨物船の正面に来ました。う〜ん、大きいです。
手前には、空のドックがあります。この船も、進水前はこのドックにいたのでしょうか。
ドックはいくつもありましたが、どれも空でした。 -
巨大な貨物船を造るクレーンは、もちろんもっと巨大です。いったい何基あるのでしょうか。
操縦者はあの階段を毎日昇り降りするのですね。ご苦労様です。 -
もう一隻の貨物船です。こちらはいかにも製造中。
船尾に所属が下松と書いてありましたので、山口県に搬入されるようです。 -
艦橋部分でも、まだ足場が組まれています。う〜ん、こんなの見たことない。
それにしては、ところどころもう錆が出ているのは?潮風に当たるとそういうものなのかな?
それとも、ひょっとして解体中?造っているのか、壊しているのかもわからないド素人であります。 -
本州側と田島を繋ぐ内海大橋です。橋が曲がっているのですね。
瀬戸内は本当に島が多いので、橋がいくらあっても足りません。 -
鞆の浦の町に入るところです。とにかく道が狭いです。ここも狭いですが、2台先の車が曲がろうとしている右手の道が、とても狭いのです。行く手に対向車がいないことを確認してうまく通り抜けなければなりません。
この日は、たまたま途中で工事をしていたため、工事の人が交通整理をしてくれました。これがない時はたいへんでしょうね。 -
平成いろは丸です。これは、市営渡船で、鞆の浦と仙酔島との短い(目の前)距離を運行します。1時間に3本、大人往復240円とかなり安いです。これならバス代より安い?
この船は平成22年に就航したばかり。中も外もレトロ調で、おもしろそう。
仙酔島は、ハイキングやキャンプが出来、夏は海水浴場、ラドン温泉まであるレジャー島です。
野生の狸までいるそうな。いよいよもって、おもしろそう。 -
鞆の浦の中心地です。中央の白い土蔵が「いろは丸展示館」です。
その左手にシンボルである常夜燈があります。背後の山の中腹に見えるのは、医王寺です。
対岸には直接行かれないので、一旦内陸側に入ります。そこはもう狭い道なので、車も通れません。安心して徒歩で散策できます。 -
この場所は、風がなければ「逆さ常夜燈」が見られます。
残念ながら、この日は風が強くて海面にさざなみが立っていました。 -
漁港に面した小さな祠。いい雰囲気です。
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路地の突き当たりにふいに見える杉玉。絶妙の場所ですね。
そこは、特産の保命酒の店です。 -
保命酒(ほうめいしゅ)は、薬草酒で、簡単に言えば養命酒のようなものですが、養命酒より優しい口当たりで、飲みやすいです。小瓶で550円、大瓶で2,000円。意外と安くてくせがないのでお買い上げ。
他に、酒粕があり、甘酒にしてみましたが、こちらはあまりアルコール度数が無くて、甘酒というよりは甘い飲み物という感じでした。お米の食感が結構あるので、甘いおかゆかな?
おもしろいのが、香り袋です。「保命酒に漬け込んだ16種類の生薬です。乾かして、香り袋に使用します」と書いて、店頭にざるに広げて置いてあります。甘いおもしろい匂いがします。 -
太田家住宅は、国の重要文化財です。瀬戸内の商家の佇まいを残る貴重な建物です。外壁の木の木目がたいへんきれいです。廻らせてある木の柵も細工が小粋でいいなと思っていたら、豪華な生け花が飾られていました。
これは、「鞆の津 町並み花めぐり」と題して行われる華道流派の競演で、5月9〜11日・16〜18日に行われるはずなのですが、どうもそれらしいです。この作品は華道高野山のもののようです。 -
いろは丸展示館です。江戸時代に建てられた蔵を改装して使っています。
いろは丸は坂本龍馬の海援隊が大洲藩に購入させ、1航海500両で借りたイギリス製のスクリュー船です。長崎を出航し、大阪に向かっていたいろは丸は、1867年4月23日深夜紀州藩の明光丸に衝突され、曳航されましたが、鞆の浦の沖合いにある宇治島付近で沈没しました。
海援隊と紀州藩は鞆の浦で賠償交渉をしましたが、難航し、長崎に場所を移し万国公法に照らし合わせて、賠償請求を勝ち取り、日本史上初の海難審判は83,526両198文(現在で25〜42億円)で決着しました。
その後7万両に減額され、11月7日に支払われましたが、坂本龍馬はその8日後に暗殺されました。 -
展示館の中に再現されている、いろは丸の沈没地点の状態です。
1988年から潜水調査が行われ、2004年までに5回の調査が行われました。これにより、沈没船がいろは丸と断定され、積荷の一部が展示されています。蒸気船のため、大量の石炭が引き揚げられ、売店で売っています。
賠償交渉のシーンは、NHK大河ドラマの映像と音声が流れていて、懐かしかったです。
2階には、鞆の浦で交渉中に闇討ちを警戒した龍馬が隠れていた部屋が再現されています。実際には、ここではなく別の家の屋根裏です。 -
鞆の浦といえば、この常夜燈です。ロケ地として、何度も撮影されています。
瀬戸内海を航海する船のための灯台のような存在です。 -
鞆の浦の常夜燈に繋がるメインロードです。この通りには、保命酒の販売店や古い商家である太田家の住宅などがあり、数件のお土産屋さんがあります。
今、見かけることがほとんどない、落ち着いた家並みが続いています。 -
美しい古風な町並みです。この町並みに誇りを感じている住民の方が、そっと見所を教えてくれました。
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この壁を見てください。なんて美しいのでしょう。腰板は船板だそうです。
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軒下部分が反り返っているのは何故なんでしょうか。元は、壁と反り部分は同じだったのでしょうが、雨が当たるために壁だけが黒く変色してしまいました。
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土蔵が並んでいます。壁の化粧漆喰がとてもおしゃれですね。
地元の方に教えていただいたおかげで、すばらしい建築美を堪能できました。 -
こちらの酒屋さん、暖簾がみごとです。粋ですね。
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紅柄格子の小粋な町家には「龍馬談判の町家」という垂れ幕が。
ここがいろは丸事件の賠償交渉をした場所なんですね。
現在は、食事と宿泊が出来るようです。 -
平野屋資料館です。看板に「萬履物卸小賣商 平野屋」とあります。靴屋さんだったんですね。昭和初期の建物でしょうか。和式洋風建築がいいですね。
他にも純和風の建物の一部が洋風だったりして、宮崎駿のアニメの世界のようです。そうそう、ここ鞆の浦は「崖の上のポニョ」のモデルになった場所だそうです。 -
福山市曙公園にあるD51−860です。高いフェンスに囲まれた近づけないSLです。福山と書かれたホームまであって、炭水車の後ろには貨車まで付いている豪華版なのになんともハードルが高い存在です。貨車の後ろには腕木式信号機まであります。
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D51−860の正面。なんとなく違和感があるのは、前照灯が白い蓋をされているからでしょうか。画面左下の白い影は、金網です。
昭和18年製造、48年廃車。走行距離175万km。結構走りましたね。 -
D51の足回りです。結構レールってゆがんでいるんですね。
個体番号はかなり鮮明に見ることが出来ます。連結棒の1本にD51−360とありました。 -
信号てこです。これは昭和5年予讃線開業時に北伊予駅に設置され、昭和60年に撤去されたものをここに移設したものです。腕木式信号機は見かけることがありますが、これはほとんどありません。
さて、これで今回の旅行記の終わりとします。
地球33番地とSL探訪の予定で出掛けましたが、意外に坂本龍馬の足跡を追う旅程となりました。これで、長崎が加われば完璧です。実は、長崎での龍馬も訪ねています。また、函館にも「北海道坂本龍馬記念館」があります。龍馬は北海道開拓を目指していたということで、記念館が作られました。ここも、数年前に訪れました。彼を追って行くと、日本国中行脚の旅になってしまいますね。
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