５月３日　上野　　～『栄西と建仁寺』展と『N響★カンタービレコンサート』

2014/05/03 - 2014/05/03

ぼけてる私の拙い旅行記に訪問いただき、ありがとうございます。
今回ははる～か昔、子どものころから大好きな上野に行ってました。
旦那ちゃまと一緒です。
（いつもお留守番では申し訳ないので・・）

『N響★カンタービレコンサート』に友人一押しの若手演奏家、チェリストの宮田大さんが出演するというので、目の前の席をゲット！！
３時からの演奏会の前にどこに行こうかなと迷っていたら、東京国立博物館で開催している特別展『栄西と建仁寺』のチケットをいただきました。
せっかくいただいたものを無駄にしてはもったいない!!ということで予定が決まりました。
（キトラ古墳にも惹かれましたが・・）


この日は憲法記念日、上野は独特の雰囲気がありました・・・

演奏会の前には、前から気になっていた谷中の『和栗や』へ行ってみましたが、そちらは～谷中と御朱印～でご紹介したいと思います。

エリア 上野・御徒町(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: JRローカル 私鉄 徒歩

この日、開館に合わせ９時すぎに上野に到着。
韓国の事故があったばかりなので、日本でも何か事故でもあったのかと、不安に・・・

政党の車がありましたが、警察官や私服を着ていても一目でＳＰとわかる方々がたくさん・・・

平和なはずの上野公園。

護送車（？）がたくさん

旦那ちゃまから
「あまりきょろきょろするな」
と言われますが・・

ここにもこんなに車があります。

５月３日は憲法記念日ということでちょっと特別だったそうです。

いろいろなお考えの方がいらっしゃいます。

さて、東京国立博物館に到着！

いつ来てもいいですね。
芸大美術館行きたいけど、今日は我慢・・

本館に近づくと、あれあれ!!

すごい行列です。

行列はさらに伸びて・・

平成館の方まで!!

本館で開催されている特別展『キトラ古墳壁画』

外の売店の方が「２時間待ちです」と言ってました。
ファンの方は並んでも見たいですよね。

私はこちら。
行列は・・
大丈夫でした！

館内はもちろん撮影禁止。

でも絵葉書を買ってきたのでご紹介させてください。

まず　海北友松筆『雲龍図』
４幅ずつの展示でしたが、４月２２日〜５月６日は全８幅展示ということで、ラッキーでした。
説明によると
「本坊方丈の玄関に最も近い位置にある「礼之間」を飾る8面の襖絵です。阿吽(あうん)の双龍が対峙するように配され、建仁寺を訪れたものを濃墨の暗雲の中から姿をあらわして出迎えます。迫力と威圧感は他の画家の追随を許しません。」

う〜ん、その通り！！
実は京都の建仁寺に行ったときは法堂（はっとう）の天井画、「双龍図」のほうが、印象深かったのです。
お堂に入って見上げた天井に、畳１０８枚分の大きさのこの龍の絵を見つけた時はその迫力に、ひたすら驚いた記憶があります。

建仁寺ではデジタル複製のものだったからでしょうか。
それとも博物館や美術館はやはり見せ方が違うからでしょうか。

ともかく、建仁寺に行ったときにはもっと味わってきたいと思った次第です。

次の絵葉書は俵屋宗達筆の国宝『風神雷神図屏風』

金地に、墨と黒がかった銀色の雲、どことなくユーモアを感じる風神雷神の表情。
なんとなく口元に微笑みの表情を浮かべてしまう私でした。

その他たくさんの重要文化財も展示してありました。
印象深かったのは九州国立博物館所蔵の油滴天目茶碗や精巧な刺繍の施された打掛です。
　

表慶館

旦那ちゃまとは館内自由行動で、この前のベンチで待ち合わせしました。
だって、ゆっくり自分のペースで観たいじゃないですか。
こういう考えがわがままと言われる所以なんでしょうか・・

ここからはル・コルビュジエ設計の国立西洋美術館前庭

ロダンの彫刻『地獄の門』

繊細ですね。
上部中央に『考える人』

こちらが拡大作の『考える人』

脇には『エヴァ』

そして『アダム』

『カレーの市民』

ロダンの助手だったブールデル『弓をひくヘラクレス』
力強いですね。
ロダンの彫刻と一緒に写真に収めてみました。

上野といえば東京芸術大学があるためか、こんな演奏もちょくちょく見かけます。
とっても素敵な音色でした。
新緑の中、しあわせ・・

これは夕方です。
のどかですね。

さてさて肝心の演奏会といえば・・・

宮田大さんに手が届きそうな席で演奏を聴くというより、演奏を観てきました。
（音楽家のみなさん、こんな表現をしてごめんなさい！）

宮田さんのアンコールは『バッハの無伴奏組曲第３番よりプレリュード』
演奏家の息遣いが聞こえ、細やかなしぐさや表情までつぶさにわかる席。
クラシックを聴くときは、音響のよい場所を選んでチケットを買っていましたが、こういう席もとても素晴らしいと感じました。

また、オーケストラは『白鳥の湖』からの抜粋ということでした。
『白鳥の湖』のバレエはよく観ますが、音楽として改めて聴くと・・・
本当に素晴らしかった！！！

芸術に食べ歩きに、よい一日でした。