シアトル＆スカジットバレー（2/全2）： パイク・プレイス市場, 宇和島屋, ゴールドラッシュ国立歴史公園

2014/04/21 - 2014/04/21

スカジットバレーのチューリップ祭とシアトルに行ってきました。

2日目の午前中は、昨日あまり見れなかったパイク・プレイス市場に出直しました。チューインガムが一面に貼り付けられた “ガムの壁” は衝撃的ですね。「世界2位の不衛生な観光地」というのも納得です。

次に、宇和島屋という日系スーパーで食事と買い物をしました。ここには紀伊國屋書店もあり、久しぶりの日本の本屋で ちょっと興奮してしまいました。

午後は、ゴールド・ラッシュ国立歴史公園に行きました。ゴールドラッシュの場所 カナダのユーコン準州にちょうど先月行ってきたので、ここを選びました。こじんまりとした博物館ですが、展示の見せ方は素晴らしいです。そして、記念すべき1つ目のスタンプを「国立公園パスポート」に押しました。

1泊2日でしたが、充実したアメリカ小旅行になりました。

■ シアトル＆スカジットバレー 1泊2日 ■
１日目） チューリップ祭, 航空博物館, パイク・プレイス市場
http://4travel.jp/travelogue/10878913
２日目） パイク・プレイス市場, 宇和島屋, ゴールドラッシュ国立歴史公園
http://4travel.jp/travelogue/10880587

エリア シアトル(アメリカ)

• 旅行の満足度: 5.0

“ラキンタ・イン, シアトル・ダウンタウン（La Quinta Inn and Suites Seattle Downtown）” は朝食付きです。
パン、ブリトー、シリアル、ヨーグルト、ゆで玉子、パンケーキ、コーヒーやジュースなどが食べ放題で、けっこう充実しています。
お勧めは自分で作るパンケーキで、焼きたてにバターとシロップをかけるととても美味しいです。

La Quinta Inn & Suites by Wyndham Seattle Downtown ホテル

ホテルのチェックアウトをし、午前中は 昨日あまり見れなかったパイク・プレイス市場に向かいます。
途中、セグウェイ（Segway）という自動立ち乗り二輪車に乗っている人を発見。
すいすい動いて、けっこう便利そうです。

パイク・プレイス市場（Pike Place Market）に到着です。

パイク プレイス マーケット 市場

天井の看板がレトロですね。

花屋。
スカジットバレーのチューリップだと思いますが、色とりどりでとても綺麗です。

チャッカー・チェリー（Chukar Cherries）。
オーガニック栽培のチェリーを加工食品の店です。
有名な店のようです。

このチェリー・ジャムを購入しました（1個 9.5ドル）。
パンに塗ったり、ヨーグルトに入れたりして美味しく食べています。

八百屋。
野菜や果物がきれいに並べられています。

魚屋 “パイク・プレイス・フィッシュ（Pike Place Fish）”。

この魚屋は、注文を受けた魚をカウンター内に投げ込み、必ずキャッチするパフォーマンスで有名です。

ちょうど魚を投げ込んでいるところです。
写真では、カレイのような魚が空中にあります。
そして、ナイス・キャッチ！

地下1階には、コミックやアニメのオタクのための店 “ゴールデン・エイジ・コレクタブル（Golden Age Collectables）” があります。
店の前の看板は、アメリカのヒーロー＆ヒロインが勢揃いです。
店内にはアメリカン・コミックのグッズがたくさんあります。
こだわりでしょうか、日本のアニメ関係は一切置いてません。

市場前の観光案内所で、パイク・プレイス市場で一番行きたかった場所を聞くと すぐそばにありました。

市場からポスト・アレー（Post Alley）に向かう坂を下って行きます。

雰囲気がよくなさそうなトンネルを抜けると・・・

ガムの壁（The Gum Wall）です。
建物の壁一面にチューインガムが貼り付けられていて、人工香料の香りがプンプンします。

マーケット劇場（Market Theater）の入り口がここにあり、劇場への入場待ちの暇つぶしに1993年にガムと硬貨を貼り付けたのが “ガムの壁” の始まりです。

現在では観光地になっていて、観光客がガムをくっつけています。

トリップアドバイザーの「世界の不衛生な観光スポットランキング」にて、世界第2位に選ばれました。

※ 第1位はアイルランドのブラーニー城にある「ブラーニー石」です。キスをすると雄弁になれるという伝説があり、この石に多数の人がキスをします。

手で触る気には なれませんでした。

日本人が貼り付けたのでしょうか、ガムで「日本」と書かれています。

スターバックス1号店の前を通って、歩いてホテルに戻ります。
けっきょく1号店では、コーヒーを飲まず、1号店グッズも買いませんでした。

スターバックス1号店 専門店

ホテルで車を走らせ、宇和島屋（Uwajimaya）に到着です。
1928年創業の日系スーパーマーケットです。

宇和島屋 お土産店

日本の食材もありますが、韓国や中国の食材も多いです。
スーパーマーケット内は、むしろ中国っぽいです。
1本15ドルくらいの日本酒を2本購入しました。
同じものをカナダで買うと30〜50ドルすると思います。

昼食は、宇和島屋内のフードコートです。

“Shilla Korean BBQ” で石焼きビビンバ。
1年ぶりの韓国料理で、美味しかったです。

宇和島屋の中には、なんと紀伊國屋書店があります！！
日本の本や文房具がたくさんあります。
バンクーバーには日本の本屋がないので、うらやましいです。

紀伊國屋書店 (シアトル店) 専門店

日本の本屋は1年ぶりです。
店員は日本人です。

マンガも壁一面にあります。

英訳されたマンガもあります。

クロンダイク・ゴールドラッシュ国立歴史公園（Klondike Gold Rush National Historical Park）に到着です。
クロンダイク・ゴールドラッシュはカナダのユーコン準州で1896〜1899年に起こったゴールドラッシュです。
この歴史公園は、スキャグウェイ（アラスカ）とシアトルの2つのユニットから成ります。

ちょうど先月ユーコンに行ってきたので（ゴールドラッシュの町ドーソンシティには行っていませんが）、よい機会と思い 勉強のために行ってきました。

■ ユーコン 極北＆オーロラ 4泊5日 ■
1日目） 準備編，往路，ホワイトホース（タキニ温泉）
http://4travel.jp/travelogue/10869984
2日目） ホワイトホース（先住民, 博物館, 蒸気船）→ クルアニ国立公園
http://4travel.jp/travelogue/10870531
3日目） クルアニ国立公園 → ホワイトホース（野生動物保護区）
http://4travel.jp/travelogue/10871196
4日目） ホワイトホース（犬ぞり）⇔ カークロス
http://4travel.jp/travelogue/10871828
5日目） ホワイトホース（オーロラ観察，ベリンジア博物館），帰路
http://4travel.jp/travelogue/10873038

クロンダイク ゴールドラッシュ国立史跡公園 博物館・美術館・ギャラリー

歴史公園と言っても、このようなビルの中にあります。
入場無料です。

なぜゴールド・ラッシュに関する歴史公園がシアトルにあるかというと、シアトルはクロンダイク（カナダ、ユーコン準州）に向かう山師（砂金採り、金採掘者）たちが物品を準備した場所だからです。

山師たちはシアトルからこのようなルートでクロンダイクに向かいました。
しかし、クロンダイクでのゴールド・ラッシュの期間はわずか4年間（1896〜1899年）で、アラスカ西端のノームで金が見つかると 山師たちはすぐに移動してしまいました。

山師たちは、シアトルのこのような雑貨店で衣類・食料などを準備しました。
皮肉なことに、山師たちよりも このような商人が大金持ちになりました。

クロンダイクで山師たちはこのような装備で金を探していました。
左の人はパンニング皿（ゴールドパン）を荷物にくくりつけています。

そして、山師たちは このような小屋で生活をしていました。

しかし、一攫千金を狙った山師たちですが、金持ちになれたのは0.3%でした。

Wheel of Fortune。
板をくるくる回して、金を発見できたのがどれくらいの確率であったのかが体験できます。
オレンジ色は金ゼロ、青色は多少の金、黄色は大金持ちです。
素晴らしく、わかりやすい展示です。

※ 10万人がクロンダイクに向けて出発し、4万人がクロンダイクに到着できました。そして、2万人が多少なりとも金を見つけましたが、たくさんの金を見つけたのは たった300人だけでした。

ゴールド・ラッシュに関する展示のほかに、特別展として 太平洋戦争時の日系人強制収容の歴史が展示されていました。

太平洋戦争開戦時のシアトルの新聞です。
開戦時の日本の新聞は今の日本語と字体などが違うので 遠い感じがしますが、英語だと つい最近のようにリアルですね。

「真珠湾攻撃の復讐をしよう」と書かれた戦争債の募集広告です。
日本人が醜い顔で描かれています。

開戦時、シアトル沖合いにあるベインブリッジ島（Bainbridge Island）には277人の日系人が住んでいました。
この張り紙で、日系人が6日間の猶予しか与えられず強制収容されました。

アメリカ政府は島の277人をテストケースとして、大人数の強制収容ができるかどうかを確認しました。
その後、西海岸に住む日系アメリカ人12万人を強制収容所に収容しました。
そして、まったく同じことが日系カナダ人に対しても行われました。
忘れてはならない歴史です。

■ 関連旅行記 ■
日系文化センター・博物館 1回目： 日系カナダ人 苦難の歴史
http://4travel.jp/travelogue/10832129

売店で、国立公園パスポートを購入しました（17.9ドル＋税）。
「パスポート」 という名前が付いていますが、スタンプ帳です。
国立公園局（National Park Service）が管理する国立公園、国定公園、歴史公園、史跡などには必ずスタンプが置かれています。

この 「パスポート」 では、国立公園などがエリアによって分けられ、そこにスタンプを押すようになっています。

記念すべき1つ目のスタンプを押しました。
そして、ピンバッジ（4.95ドル＋税）も購入しました。

シアトルを後にして、バンクーバーに戻ります。

途中、シアトル・プレミアム・アウトレット（Seattle Premium Outlets）に寄り道です。
このあたりはインディアン居留地で、カジノなどもあります。

シアトル プレミアム アウトレット アウトレット

靴を買って コーヒー休憩をした後、バンクーバーに戻ります。

バンクーバーではガソリンが高いので、アメリカ側の国境の町ブレイン（Blaine）でガソリンを入れました。
ちょうどバンクーバーからシアトルに向かう電車（アムトラック, Amtrak）が来ました。
そして、左奥には国境の建物が見えます。

※ ガソリンは、アメリカで入れた方がバンクーバーで入れるよりも3割安いです。アメリカでは100円/リットル（3.7ドル/ガロン＝1.0ドル/リットル）でしたが、バンクーバーでは現在140円/リットル（1.5カナダドル/リットル）です。

バンクーバー・シアトル間を4時間50分で結んでいて、1日2便運行されています。

カナダの入国審査です。
待ち時間10分くらいでカナダ入国できました。
この2日間の走行距離は520キロでした。

アメリカ入国直後にスピード違反で捕まるという洗礼を浴びましたが、その後は楽しく旅行できました。
カナダと比べると物価が安いので、ほっとします。
この1年間はアメリカをいろいろ回ろうと思います。

ピースアーチ州立公園 広場・公園