有休消化旅行　もともと北米の予定がベトナムへ、そして香港へ①

2014/04/01 - 2014/04/02

1ヶ月の有休消化。周りの人に聞くと、南仏でのんびりとか、ビーチリゾートでのんびりなんて聞くけど、じっとしていられない性格と、途中日本に戻らねばならず、色々考えた末に「アメリカとタイ」に決定！

しかし、実家の事情によりアメリカに長くはいられず泣く泣くキャンセル、それでも海外に行きたくて、キャセイでベトナム行きが少し安くなっているのを見つけました。
キャンセル料（高かった・・・）を引いてもアメリカ渡航予算でまかなえる、ちょっと近い場所、ベトナムのホイアンに行くことに決定！
ホーチミンとハノイは行ったことがあるけれど、おすすめ都市だと聞いていたホイアン、世界遺産の街ホイアンに、勇んで出発したのでした。ところが・・・

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 3.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 飛行機

さあホイアンへ！前日寝ていなかったので、寝ぼけ眼ながらうきうきで成田空港へ。
なんだかんだでプラベでは半年振りの海外にハイテンションでCXに乗り込み。

ドアが閉まり、飛行機が動き出す。
（以下のアナウンスはいい加減な記憶を基にしたいい加減な記録なので話半分でうけとってください）
「ディスイズキャプテンなんとかスピーキング。この飛行機は香港行きです。昨日は香港の天気は悲惨だったけど、今日も香港は天気悪いんだけど、まあノープロブレムだと思うよ。じゃビデオの安全案内を聞いてくれたまえ」
治ったとは言え、元々重度の高所恐怖症で、以前は飛行機乗れない、今もジェットコースターは乗れない私。揺れるのが怖いので嫌な予感。
機内に安全案内が流れ、飛行機はずっと地上を動いているのだが、なかなか離陸しない。しばらくすると、

「ディスイズキャプテンなんとかアゲイン。香港側の天気が悪くて管制塔に出発するな言われておるのだよ。まあ30分くらいディレイするかなって感じ？」
ちなみに私の香港空港のトランジット持ち時間45分。
しかし、次の飛行機もキャセイ傘下のドラゴンエアだから、待ってくれるんだろうと思って、それより揺れる方を心配しつつ次の案内を待つ。
機長の、妙に明るい英語の案内に続き、広東語（多分）に続き、日本語で案内が（うろ覚え）
「機長に代わりましてご案内いたします。香港での悪天候のため・・・現在離陸が遅れております。正確な時刻は続報が入り次第ご案内いたします」
なんかヒアリング力の問題かもしれないけど、英語と日本語で言ってること違う気がしたんだけど。

そして正確な離陸時刻の案内もないまま、突然飛行機は離陸した。30分遅れくらいだったかなあ。

写真は機内食です。普通でした。
特に特別強烈に揺れた記憶もなく、香港に近づき、香港空港でトランジット全力疾走の心の準備をしていると、またキャプテンスピーキングが。

「キャプテンスピーキング。香港周り天気が悪すぎて着陸できないんだよね。風の関係でぐるっと回って着陸するからやっぱりディレイするわ」
「うにゃうにゃうにゃうにゃうにゃ（広東語）」
「機長に代わりましてご案内いたします。当機は香港空港にまもなく着陸予定ではございますが・・・香港空港周辺悪天候のため、約・・・10分ほどの遅れを予定しております。ご搭乗のお客様には大変ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます」
いつも思うのですが日本語が一番丁寧で一番申し訳なさそうにアナウンスする。英語もそれなりに「Sorry for delay」みたいなことは言うことあるし、韓国語系でも「チェソンハムニダ」は言うけど、中国って「チェンバオチェン」とか言ってたのかな。広東語だからまったくわからないけど。

そして、ビビリの私をド緊張させたまま、飛行機は10分遅れくらいで着陸した。よし、ダッシュすれば間に合うだろう！

しかし、そこからが問題で。いつまでたっても飛行機が停止位置に着かない。

グルグルグルグルぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる回ってやっと停止、ドアが開き、その後にタラップの前に待っていたのはバスという最悪パターン。

バスがまた、ゆっくり下りてくる人を待ったりとか親切にしてやっと動き出し、ぐるぐる回って建物に到着し、全力でエスカレーターを上がった先に待っていたのは、掲示板と、私の名前でした。

乗継便の便名が掲示されたことはあったけど（それで、「これに乗るんだけど」と地上係員に言っても「走れ」としか言われないエコノミークラス）、名前が掲示されたのは初めて。

「これこれ！！これ私なんですけど」
地上係員に言うと、ちょっと待ってて、と別の係員に声をかけ、綺麗なお姉さんがやってきました。
「すいません。Too Lateでございます。あなたは次の便には乗れません。つきましては今日のホテルと明日の便をご用意いたしますのでお待ちください」
「はあ？？？？？明日の夕方ホイアンに着いても、あさっての朝便で帰るんですけど。今日の別の便に変えてください」
「もう今日は別の便はないんです。1日1便です」（ちなみに、降りた時点では、ギリギリ離陸時間だったんだけど、待ってくれなかったんですね）
「私はおたくの飛行機に乗るためにここまで来たんじゃないんですけど。私のホリデイをどうしてくれる。じゃあ香港観光した後日本に帰るからホテル代と飛行機代と現地ツアー代コンペンセイトして」
「ちょっと待ってて」

そこには、まだ大勢お客さんがいて、その人たちは、私ともう1人を除くと、インド系か中東系かのツアーの方々のようで、どうやら今日の別便に振り替えになるらしく、その方々が、もともとの航空券が見つからないとか、点呼しても1人足りないとか、もう1人の地上係員の人がてんやわんやしていたのでした。
つまり、明日に回されたのは、私ともう1人のみ。
もう1人の人も女性でしたが、多分だけど、日本からベトナムに戻る予定みたいで、だから私みたいにエキサイトしてなくて、きちんと大人の対応をしていました。

そのツアーらしき方々がみんなどこかに行った後、残されたのは私ともう1人。
「日本に戻るんですよね」
「だから香港観光して帰るからホテル代2泊分出して」
「1泊分しか出せないんです。これは規定です。ちょっと待ってて」
と言って、その綺麗なお姉さんは、もう1人の大人しく待っていた方の女性の対応をし、その方が手続きしてどこかに行ってから、もう一度戻ってきました。
「お待たせしました。あのね明日のダナン行きが朝便なんです。だからあなたは明日の朝ダナンに・・・」
「だからホイアンにいる時間がほとんどなくなっちゃうから・・・朝便？」
「そう。だから、明日の朝着いて1日観光できるでしょう？」
「・・・じゃあ、そうします」
「良かった！」
「でも今晩のホテルのキャンセルと、明日の現地ツアーのキャンセルもしなきゃいけないし、あと空港送迎の人がそろそろホイアンを出てダナンに向かってるかもしれないから、まずはそれを止めてもらわないと」
「香港のSIMカードとか持ってます？」
「いいえ」持ってるわけがない
「じゃあうちのカウンターから電話しましょう」
そこから、CXのカウンターで、ホテルのキャンセル（ホテルの人は「ええったった1泊？！まじで？！」みたいな反応だった）と、ツアーのキャンセル（をしようと思ったら、催行が私1人だったので、開始を遅らせてくれた）をして、すべて終了。

「これが、ホテルのバウチャーです。夕食もついてます」
「了解です」
「ほかに問題はない？これで大丈夫？」
「多分・・・大丈夫です」
「良かった！本当にごめんなさいね」

こちらこそ、お姉さんありがとう。お姉さんのせいじゃないのに、色々お手数おかけしました。
（ちなみにお姉さんと書いていますが実際は私の方が婆）

ということで、何故か私はベトナムに向かうはずが、香港のイミグレに向かうのでした・・・

ホテルはマリオット。ここは以前泊まったことがあるんです。
マリオットって言っても、マリオットはマリオットなのですが、あの天下のマリオットな感じではなくて、エアポートホテルみたいな感じです。
空港から見て九龍島や香港島とは逆方向なので、観光には全く向きません。トランジットか、国際博覧会に用がある人向きのホテルです。

エアポートシャトルで2駅ですが、空港の1F？のホテルカウンターで、マリオットに泊まるよ〜と言ってバウチャー見せれば、そのまま係員が車のあるところに連れて行ってくれて、車で送ってくれます。

マリオットはマリオットなので小奇麗で、スタッフもきちんとしていて、なんですが、プラグ変換機が各部屋に置いてあって「使いたかったら買え（確か25HKD）」と書いてありますので、金がないと電源つかえません。
しかも、フロントでバスタブつきの部屋希望したらもうないと言われ、ノンスモーキングルームを希望するのを忘れたので喫煙室をあてられてもうた・・・もうフロントまで戻って部屋変えてもらう気力はありませんでした。

それで、なんとかそれでもシティーセントラルに行こうかと思いましたが、2000円だけ両替したんですがエアポートシャトルだけでがっつり取られるしね。
エアポートシャトルほんとに高いです。

そっから地下鉄に乗り換える気力もなく、九龍駅で一旦降りたんだけど、前にも同じ失敗したんだわ・・・
この駅の周辺て、何もないんだよね・・・

で、ほとんどエアポートシャトルと九龍の豪華駅ビル？（といってもテナントは日本の銀座にあるような感じだし）を歩いて、またとぼとぼとマリオットに帰ってきて。

食事はどこのレストラン？と聞いたら、1Fのビュッフェですよ、と教えてもらい、ビュッフェだったら元とったろーやないかい、と勇んで挑む。

元とったろーやないかい。

元とったろーやないかい。

元とったろーやないかい。

そんな感じで食うだけ食って、香港の夜は更けていくのでした・・・