ラオス北部ムアンシン再び　バイクでＧＯ！　その２

2014/03/20 - 2014/03/24

何とかムアンシンにたどり着きました…
近郊の村をどう巡ろうか、事前にネットで航空写真を眺めていたときに不思議な場所を見つけました。
ムアンシンは中国との国境の町で街道を東に１０キロほどでイミグレーションのあるパンハイですが、町から山道を真北に２０キロほど行ったところにボーダーラインのラオス側なのに漢字の地名が…
ここは一体何？外国人でも行けるの？
ということで、バイクという助っ人もいるし、山道ながら２０キロぐらいならとまずはここに行ってみる事に。

エリア その他の都市(ラオス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 3.0
• 交通: 3.0

町を出る時は曇っており何とかなるだろうと思ってましたがなんとかなりませんでした（泣き

８時過ぎ
さあ、
バン・モー目指してマーケットに隣接するバスセンターの横の道を北上します。

途中で不安になり道を聞きます。

時々徒歩の人たちを抜かしてどんどん北上

出発して３０分、道は山道なって先ほどからパラパラしていた雨が本格的に降ってきました。
ちょうど集落に差し掛かったので高床の家に雨宿りさせてもらいます。
アカ族のHouaylong Mai村
あの高床の下までバイクを押してもらいました…

こんなとき高床の家は便利です
雨は止みそうにありません

物珍しさからでしょうか
人が集まってきました

休ませてもらった家の兄ちゃんが「上にあがれ」と中に招待してくれました。

そこで出された１杯の水
招いてくれたチョウさん（21歳）とプヤさん（18歳）は昨年結婚したばかりの新婚さんでした。

突然の雨は毎日のことなんでしょうか、洗濯物もそのままです

雷も鳴って、雨はどしゃぶりです

５０分ほど雨宿りしてなんとか小止みになったのでHouaylong Mai村を出発します。

２０分ほどでアカ族のHouaylong Kao村です

道は雨でドロドロにぬかるんでおり下りの急坂でハンドルを取られて転倒してしまいました。
膝をしたたか打ってしまい、しばらく動けません…
バイクもステップが曲って足を乗せられません

山の上まで開発しているところも。

中国資本でしょうか
こんな山奥でも人の手が大々的に…
ゴム園にでもするんでしょうね。

あと一息でバン・モーですが
またまた降ってきました。
５００ｍほど引き返してまた雨宿り

トタン屋根がパラパラと音がしだして
白いものが地面に…
よほど寒いんでしょうね
雹になりました。

雨宿りさせてもらったのは兵士の詰め所のようなところで２，３名がテレビのトップガンに夢中になってました…

雨が止んだので更に５分ほど行くとバン・モー村です。
たぶんバンは村という意味でしょうからバン・モー村は変ですよね。

先ほどの雨で水浸しです…

村を通り過ぎるとバナナ園

道の傍らにまた詰め所があったので寄ってみると
今度はポリス・ステーション
こんな山奥の村にも駐在所？
しかも和気あいあいと５〜６人いました。
「バン・モーから中国国境方面に山越えしたいんだけど」とタブレットに保存した画面を見せると
「外国人は行けないよ」とのこと

４００ｍほど行くと右に行く道がありゲートです。
ラオス側のイミグレがこんな所に…
係りの人達は奥にある建物でビリヤードに興じてました。
よほど夢中になっているのか
「ダメ！ダメ！あっち行け！」とすげなくおっぱわれました

皆さんビリヤードに忙しく
事務所はもぬけの殻です…
そうですか、そうですか
「曼茂」ってんだ

差しさわりの無いようなバックで写真を撮って引き上げます
Googleﾏｯﾌﾟで確認したボーダーラインはここから２０キロほどの所なのに…
地図が間違っているのでしょうか。
ここまで3時間もかかってしまいましたが、よしとしましょう。

道は赤い粘土質の土ですべりやすく
車が来ると緊張します。
数台すれ違っただけですが…

山の中の焼畑で１０名ほどの人がなんかしてました

肩掛けバックを下げて、
種を植えているんでしょうか。
翌日もバックを下げた子供が歩いているのを道でよく見かけましたが
種蒔きに行ってたのね。

途中稲光はするは、雷は鳴るは…
どうなることやらと思いましたが、２時間かかってやっと平野に戻りました。

途中
カム族のChom村にバイク修理やってる家があったのでステップをまっすぐに直してもらいました。

これで一安心ムアンシンの町はすぐです

周りはスイカ畑…
ツルの先にスイカがきれいに並んで壮観です

すでに1時
戻ってきたムアンシンの町を横断して…

半年前にも来た
スポーツフィールド

一旦ムアンシンの町に戻って北側の山麓を目指します。
本当はショートカットできる小さな農道があると思いますが
この天気で道はぬかるんでおり無理です

ムアンシンの町を出て1キロ
川を渡るとタイルー族のTapao村です

北西方面の丘陵地を上がって…
周りは焼畑
辺りは焼いた匂いがたちこめてます。

鍬でひたすらうなう横を大型機械です

トラクターでプラウしたんでしょうね
これならあっという間の作業です

しばらく進むと。
おやおや…
なんでしょう？

こんな狭い農道に大型トラックで乗りつけて…

バナナの収穫でした

バナナ園から担いで採ってきたバナナをこの消毒液にドボンと浸けて…
ターンテーブルに乗せてぐるっと回します。

それを次から次へと箱詰め作業
取れちゃったのか不良品を取ったのか、足元にはバナナの山…

おおっと、１００ｍ先にもう１箇所

音楽をガンガン鳴らしながら作業してました。
中国にもって行くそうです。

中国資本のバナナ園なのか、はたまた村のバナナ園を総出で中国へ出荷しているのか
言葉が分からないので聞けません…

あらら、また降ってきました…

雨の中を進んでいると、高床の１階にいたオバちゃんと目が合って
「こっちゃ来て雨宿りしな」と手招きされたんで、甘えました。

まさかこんな天気と道の状態とは思っても見ませんでした。
現地の人を真似てサンダルにしたのは大失敗…
ぬかるんだ道ではすべりまくりです。
でも、靴のままなら靴が泥だらけになってしまったでしょう。

雨が止んだので更に奥に進むと
今度はサトウキビの収穫です。
きっとお酒にするんでしょうね。

モン族のNaxai村に着きました

刺繍クラブの面々が集中しており近寄りがたい…

山で捕まえてきたんでしょうか…
村人は農作業に出かけているようであまりいません

Naxai村から更に１キロほど進むとアカ族のHoaykaem村です。
来た道を振り返りました

この村も人がいません

村の裏山
家越しにあそこでもサトウキビの収穫をしていました
あそこまで行きかけましたがサンダルなので止めときました

これより奥は山と畑なんで引き返します。

一面のサトウキビの収穫跡
残渣は燃やすのかな？

燃やした後をロータリーで鋤き込む？
でも黒い灰が全く見えません。
残渣も見えないし
片付けたのでしょうか…

次に向かうアカ族のDonemai村方面は農道をショートカットできるはずですがこんな状況では却って時間がかかりそうです

Tapao村まで戻って…
あらら精米所です。
ちょっと見学

ほほー、ここにコメを入れるのね。

ラオス北部の米はモチ米です
籾摺りしたコメが出てきて…

精米した後の糠も使うようです
何に使うか？
まさかタクアンを漬けるわけじゃあないでしょ

この旅行記へのコメント （6）

• Halonさん 2014/04/30 00:00:42

  最長不倒？ざんねん転倒

  アルデバランさん　
  バンモー村までの貴重な情報をありがとうございます。
  バイクだとさすがに行動範囲が広がりますねえ。
  ラオスではありませんが、中国の新疆のほうにイミグレから国境までが１００キロ以上という場所もあるようなので、ここもその類かも。
  
  後半のHoaykaem村あたりまでは私も行ったので、久しぶりに自分の旅行記も見ながら記憶をたどりました。
  
  ３月はまだまだ乾季かと思っていましたが、雨降りでも雨宿りして地元民と交流できるのはよさそう。
  「秘密兵器」って以前にも登場した小型のあれかな。持っていけば喜ばれそうですね。

  アルデバランさん からの返信 2014/04/30 06:32:07

  RE: 最長不倒？ざんねん転倒

  あははは…
  お見通しですね
  今回、デジイチ持っていきましたが手に余って使いませんでした。
  それなら、と思いました。
  
  複数の集落を順繰りに訪れると、曜日なのか時間帯なのか
  その様子や対応がまるで違っており面白かったです。
  やはり村は子供たちが遊び、活気があった方がいいですよね。
  
  アルデバラン
  

• tanupamさん 2014/04/29 14:21:15

  ホントいい旅

  アルデバランさん
  
  
  こんにちは
  
  いつもながら、ホントいい旅していますよね。
  道行く先々で、いろいろとふれあい、ごちそうの数々
  アルデバランさんの人柄（きっと他の人から、この人
  は良い人だというオーラを感じるのでしょう）のなせる
  わざですかね。
  
  レンタルバイクというのは、正直思ってもみていません
  でした。現地での機動力が倍増で、好きなところ行けて
  最高でしょう。
  
  でも、あのぬかるんだ道は自信ないなぁ、と言うか
  50CCのスクーターかスーパーカブしか乗ったことない
  私は、クラッチ付きのバイクは乗れないかも・・。
  
  続きを楽しみにしています！
  
  tanupam

  アルデバランさん からの返信 2014/04/29 22:16:40

  RE: ホントいい旅

  tanupamさん　こんにちは
  
  いつもご覧いただきありがとうございます。
  今回、乾季だと思ったのですが天気には恵まれませんでした…
  でもレンタルバイクでほぼ予定通りまわれて良かったです。
  レンタルしたのはママチャリのようなカゴ付きのスーパーカブでしたが、
  スクータータイプのオートマも同じ値段で選択できます。
  
  バイクタクシーで後ろに乗るのはしょっちゅうですが、
  白状すると運転したのはラオスが初めてです(^^;
  最初、いかにも乗り慣れているフリしたのですがエンストしました…
  交通量が極端に少ないラオス北部の田舎道だから乗れるんだと思います。
  なんせルアンナムターには信号は1つ、ムアンシンにはありません（笑い
  
  機会があったら、今度は現地でもっと受けるために「秘密兵器」持参で、また再訪したいと思ってます。
  
  アルデバラン

• わんぱく大将さん 2014/04/28 08:32:29

  危ないね

  アルデバランさん
  
  危ないね、転倒ですか。あんなぬかるんでる道、危なすぎますよ。
  それにしても民家の人達は親切。　若いカップル、水１杯だって、有難いですよ。
  　　　大将

  アルデバランさん からの返信 2014/04/29 06:18:55

  RE: 危ないね

  大将様　こんにちは
  
  水一杯に気持ちがこもっており、ありがたくて涙が出そうになりました。
  でも寒くて水は身体が欲しておりませんでした…