奥松島

2014/03/23 - 2014/03/23

全国的に有名な松島の隣に「奥松島」と呼ばれる地域があります。野蒜海岸の南の先にある宮戸島をメインにした場所で、複雑に入り組んだ海岸線がおもしろい風景を作り出しています。
胸を締め付ける光景ばかりを目にしてきた後、ここの美しい風景が穏やかな気持ちを取り戻させてくれました。もちろん、奥松島も津波の被害を受けたはずです。ただ、松島が沖合いの島々のお陰で、壊滅的な被害を免れたように、ここも、外海に面した場所以外は、被害の跡は目立ちませんでした。
誤解の無いよう、言い添えておきますと、外海に面した月浜付近の民宿群は大きな被害を受けて、付近には立ち入れませんでした。
今回の旅行記は、奥松島の美しい風景をメインに、松島の今昔をちょこっと掲載します。

エリア 松島・奥松島(宮城)

• 旅行の満足度: 4.5

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

野蒜海岸から見る奥松島です。さすが松島。松と島のおもしろそうな風景です。

沖合いには、風情のある島も浮かんでいます。

帆立貝を結んだ物がいっぱい。これは、牡蠣の養殖に使うのでしょうか。

宮戸島の先端、大浜です。ここら辺は海水浴場です。
のどかで、静かなこの海岸も、夏には海水浴客でいっぱいになるのでしょうか。
そうなって欲しいものです。
この海岸の左端には、小さな漁港がありましたが、被災したため、立入禁止になっていました。操業しているのかはわかりません。

松で覆われた岩場と、美しく輝く海。本当に綺麗ですね。

奥松島縄文村の前の湾。隣に里浜貝塚があるので、縄文文化の博物館があるのでしょう。貝塚より、この風景の方が価値があると思います。

湾の中にある小島の鼻先。なんとも風情があります。やっぱり海はいいなあ。

奥松島パークラインの宮戸島へ渡る橋付近には、こんな不思議な岩場があります。
波の侵食で削られたのでしょうね。

県道２７号線を松島へ向かって行くと、海側に工事現場が現れました。
新しい堤防のようです。

東松島市から宮城群松島町へ入ります。松島町の絵柄は五大堂なんですね。

鉄道が不通になっている地域ばかりを走って来て、いきなり電車が見えたのでびっくりしました。
仙石線は松島海岸駅の次の高城町駅までは運行しているので、電車が走っているのです。
松島町に入ったら、もう普通の町になっていました。

コンビニを写したかったのではなく、手前の看板が重要なのです。
「気象庁が震度５以上で発報すると同時に警報音並びに地震注意表示等を促します。」
交通量の多い交差点にあり、警報を鳴らすには効果が高い場所だと思います。
国道には「過去の津波浸水区間ここまで」という交通表示板があちこちにあります。こうした取り組みが確実に始まっていました。

２０１１年の松島です。「松島は無事でした！」という言葉の通り、松島付近は近隣の市などの被害に比べて随分と損壊の跡が少なく、驚きました。しかし、店はほとんど閉店状態。レストランも数えるほどで、選べる状態ではありませんでした。観光客も、自粛ムードの中、ちらほらとしかおらず、一大観光地である松島がまず、復興しなくては近隣に波及して行かないと、応援したものです。
ところが、今では観光客がわんさかいて、店も全開。国道は渋滞して、すっかり賑わいを取り戻していました。やったぜ！松島！おめでとう。

２０１１年の松島の名所、五大堂。ここもこんなに人がいませんでした。
被害は、灯篭が倒れて左端に積まれているくらいでした。

瑞巌寺のそばの店に貼られていたものです。
このメッセージを最後に、この旅行記を終わりとします。