79.天使が舞う町・レッチェ（序章）

2014/02/28 - 2014/03/05

イタリアのかかとにある街"Lecce"（レッチェ）
街中が石灰岩の彫刻に彩られたバロック芸術の宝庫の街。水を含むと柔らかくなる石灰岩の特質を生かし、細やかに彫られた装飾は街を賑やかに演出する。また天候によって色が変わる石灰岩は、微妙に街の表情を変化させる。そんなレッチェにずっと行きたいと思いながら、交通網が発達していない南（東）イタリアに足止めを食らう。毎年毎年「来年はレッチェへ」と計画してはボツになり、６年目にしてやっと実現する事が出来ました。

エリア レッチェ(イタリア)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

マルティーナフランカからレッチェに向かいます。
マルティーナフランカの駅向こうには大きなスーパーがありました。行きたかったけど、まだ旅は続く。ここで荷物を増やす訳にはいかないと諦めました。

マルティーナフランカ→レッチェ　７．７ユーロ
所要時間約２時間
https://www.fseonline.it/index.aspx
　

１８時過ぎに宿につき、荷物を置いて軽く観光に出かける。

宿の人に「町の地図ある？」と聞いてもらったコピーの地図。
無いよりはまし･･･「宿の前の道を真っ直ぐ行けば観光場所だよ！」と教えてもらって、地図を持って宿を出ました。

宿は本当にレッチェの駅前。
なのに誰もいない。夜でも町の人達で賑わっているマルティーナフランカから訪れたせいもあって、気持ちが寂しくなる。

レッチェは観光地だし、観光場所まで行けば賑やかになるだろうと期待して歩くが、観光場所に向かうまでの道が寂しく、怖さすら感じました。

観光場所のメイン通りだと思うのに、人通りが少ない。
Duomo広場に行けばきっと賑わっているよねっ！？

Duomo広場
わぁ〜ライトアップされてる〜〜さすが観光地☆

でも、人少なっ！！
広い広場に数人しかいなくて、余計に気持ちが寂しくなりました。ダメだ･･･マルティーナフランカシックにかかっている。

テンション上げなきゃ〜！！
本屋でレッチェのガイドブックを買って、宿に戻りました。

さぁ、テンション上げて行きますかっ！

アスファルトと石畳の境目が「旧市街地」への境界線。

夜歩いた道も明るいと雰囲気が違う。
やっぱり明るい内に歩くに限る！と自然にテンションが上がってきました。

今は廃墟のようだけど、何かに生まれ変わりそうです。
次に訪れるのが楽しみ♪

なんとも言えぬ清々しさ。
明るいと人が少ない方が気持ちがいい。

夜、怯えながら通った道だとは思えません。
なんて素敵な通りなんでしょう〜。

Duomoの鐘楼が見えてきました。

Duomoの裏口から入れそうなので裏口から入ってみます。

入り口にいる彼･･･「お金を恵んで下さい。」とせがむ。よくある光景だけど、
この子、ずっと入り口の前に居たわけではなく、観光客の私を見かけてから先回りして入り口に立ってました。そう、普通の学生なんです。単なる小遣い稼ぎ。（騙されるかっ！！）

内部見学はあとで･･･。
教会の中を抜けてDuomo広場に出て来ました。

そびえ立つ鐘楼。

明るい方が細やかな装飾に感動出来ます。
豪華な装飾の入り口でこちらがファサード（正面）だと思っている方が多いと思いますが、

"Duomo"（大聖堂）　１７世紀　
こちらがファサードなんです。

入り口の上の装飾。

鉄の入り口。左が「太陽」で、右が「月」
さぁ、中からはどんな感じに見えるのでしょう〜期待に胸を膨らませ、内部に入ります。

ごめんなさい。
私のカメラでは素晴らしさは伝えられません。

素敵☆って、「太陽」と「月」に感動しました。

主祭壇
内部も申し分ないぐらいの美しさ。

天井

主祭壇の天井

広場を独り占め〜♪

建物に近づいて装飾を見て回ると、１つ１つが本当に細かくて、知らず知らずの内に時間が過ぎます。Duomoと広場で１時間の時間を費やしました。（博物館の入り口の写真ですが博物館には入っていません。）

通りからみたDuomoと広場。
遠くからみると素通りしてしまいそうですが、近づいてみて下さい。離れられなくなってしまいます。

シエスタ（昼休み）に入る前に、他の教会もみておかなきゃ！と歩き出します。

人のカメラの前に突然現れたおやじ達。
たぶん同世代･･･「まだ自分は若い！」って思っているんだよね〜分かるよ！私もそうだから。

"Via Vittorio Emanuele"（ヴィットリオ・エマヌエーレ通り）
それぞれの建物に案内板が出てて歴史ある建物なんでしょうけど、１つ１つは見てられない。

"Santa Irene"（サンタ・イレーネ教会）　１８世紀

主祭壇

十字架を支える天使が可愛い〜♪

雛壇みたいっ！

教会を出ると２１世紀の天使たちが跳ねてました。

この街で一番（？）賑わう広場に向かっています。
実は夜にも来たのですが、そんなに賑わっていなかったんですよね。

"Piazza Sant'Oronzo"（サントロンツォ広場）
お隣の街「ブリンディシ」からプレゼントされた、アッピア街道の終着点を示すシンボルの円柱の片割れの上に、レッチェの守護聖人オロンツォさんが立っています。

"Sedile"（１６世紀に建てられた政治的建築物？）今は観光案内所。
セディーレって座席って意味です。そこに座って、ひらめいた「！」ご様子の２人･･･。

街の地図をもらいに行くと「１．４ユーロ。有料のものしかないわ。」って。
さすが観光地･･･ヴェネツィアも無料の地図はなかったよな〜と素直に購入しました。

"Anfiteatro"（円形競技場）

広場に遺跡･･･さすがイタリア。

現地ガイドツアーで円形競技場内に入れるようですが、中の看板はひっくり返っていたり、あまり整備はされていない感じでした。

広場には教会もあります。

"Santa Maria Del Grazie"（サンタ・マリア・デッラ・グラッツェ教会）　１６世紀

さて、何人の天使がいるでしょうか？

入り口からは、Duomoの鐘楼がみえます。

お隣の路地にも教会。

横の入り口から。

キリストの父

天使が舞い降りて来そう〜

"Sant'Antonio della Piazza"（サンタントーニオ・デッラ・ピアツッア教会）　１６世紀
こちらがファサード

丸く変形された台形に惹かれました

広場の地面に描かれたレッチェのシンボル「狼と樫木」
ココを踏むと試験に失敗するそうです。受験生はご注意を！

国内生産量の４０パーセントを占めるプーリア産オリーブオイル。
プーリアの大切な資源です。

何かストーリのあるオリーブの木だと思われます。
ストーリーを知らなくても、幹からパワーをもらえる迫力がありました。

広場では、パスクア（復活祭）の為に仮装した子供達が遊んでいました。

親は自分達の話に夢中で、子供達は野放し状態。

Duomo広場とサントロンツォ広場の紹介だけで１冊終わっちゃった〜〜。
写真を厳選して１冊にまとめる方が、レッチェの街の良さを伝えられるとは思うのですが、まとめる自信がありません。レッチェには申し訳ないけど、備忘録として自分の為に記す事にしました。レッチェ編は、まだまだ続きます･･･。

この旅行記へのコメント （13）

• duc teruさん 2014/12/17 08:50:23

  ご訪問ご投票有難うございます

  spumamiさん
  
  羨ましい!!spumamiさんの若さと行動力、素晴らしいですね、建築の妙、歴史と重なって想像力が限りなく湧いてきますね。
  
  過ってはこの町を,この道を,どんな人々がどんな服装で、どんな気持ちで、どんな夢をお抱いて歩いていたのか、街の角々でそんな思いが湧いてきますね。
  
  旅の極地此処に在り、楽しませて頂きました。
  
  duc teru

  spumamiさん からの返信 2014/12/17 21:41:40

  RE: ご訪問ご投票有難うございます

  重ね重ねコメント＆投票有難うございます。
  
  私もduc teruさんの旅行記を楽しませて頂いてます。
  今、半分位拝読させて頂いたのかな･･･まだまだ続くのでとっても楽しみです。
  
  歴史は勉強不足で、当時の人達の想像まで及ばないのですが、
  夢を抱いて･･･そうですね〜私達も今の町を夢を抱いて歩きゃなきゃって思いました。
  イタリアの町は夢を見ているように歩いてますけどね♪
  
  spumami

• konomiさん 2014/05/25 09:47:33

  いいですね〜〜レッチェ！

  南イタリアは交通の便があまり良くないんですね。
  時間がゆっくり必要だなぁ〜〜。
  でも、行ってみたいです。
  
  
  
  ずっと入り口の前に居たわけではなく、観光客の私を見かけてから先回りして入り口に立ってました。そう、普通の学生なんです。単なる小遣い稼ぎ。（騙されるかっ！！）
  　　　ふふふふ・・・イタリア人って、臨機応変というか(悪）賢いというか
  　　　(笑)・・・・・。
  　　　でも、美中年3人組の笑顔、いいですね。
  　　　イタリア人ってこの楽天性のおかげで何をやっても許されるのかも。
  
  
  まだシチリア島も行っていなので、いつか、シチリア島と南イタリアをゆっくり回る旅行がしたいなぁ〜〜。
  
  有給・・・取らせてくれないかなぁ〜〜〜・
  

  spumamiさん からの返信 2014/05/25 11:45:39

  RE: いいですね〜〜レッチェ！

  おはようございます。
  世界一周のイタリア編が終わったら（まだ続くと思ってます）
  コメント残そうと思っていたけれど、先を越されちゃいましたね。
  コメント有難うございます♪
  
  多くの人が同意見の「憎めないイタリア人」
  かなりの人がイタリア人には痛い目にあっているのに
  皆さん「でも憎めない」っていうんですよね〜
  そんな彼らに興味津々で毎年有給を使ってイタリアに行ってます！
  konomiさんが有給取れることお祈りしています。
  
  しかし、１９９１年に世界一周だなんてスゴイですね。
  今ほど海外旅行が行きやすい時代でもなかったのに･･･。
  かなりの行動力をお持ちだとお察しします。
  そんな方の旅行記は読んでいて面白い☆
  南イタリア旅行記がＵＰされる事を期待して待ってます（＾＾）
  
  spumami

• haidiさん 2014/04/16 22:30:55

  おっと〜もういらしてた！

  こんにちは〜
  レッチェに来るなら、お会いできたらいいね！
  なんて話していたと思ったら・・・
  なんと〜うっかり失礼してしまいました。
  時がたつのは早い〜（涙）
  ちょうど、いらしていた時何していたのかしら？と
  考えてしまいました。
  隣町のカルネヴァーレのパレードに行ったり、
  海辺のお店に生ウニを食べにいったり・・・ご一緒したかったな。
  とそのくらいで、たわいも無く過ごしていました。
  
  それにしても満載な旅！！！
  楽しめた様子でよかったです〜
  夜のレッチェが寂しい日でちょっと残念でしたね・・・
  平日の夜はそんな日もあります。
  でもこれから夏に向けては本当に賑やかでお祭りのようですよ！
  
  また拝見しに伺いますね！
  
  
  

  spumamiさん からの返信 2014/04/17 00:05:57

  RE: おっと〜もういらしてた！

  こんばんは〜。
  
  丁度、レッチェ版ロミオとジュリエットの旅行記が完成したんです！
  で、約束通りHaidiさんの所にお礼に伺おうと思っていたら
  先にお越し下さり有難うございます！
  私のテレパシーが通じたのかしら（＾＾？
  
  本当にレッチェでお会いしたかったのですが
  勝手気ままな一人旅･･･予定は未定だったもので
  連絡せずにレッチェに行っちゃいました。
  tua angelaにもお会いしたかったんですけどね･･･。
  
  それはそうとジュリエットには笑わせてもらいました。
  周りの通行人たちに痛い目で見られた時は
  Haidiさんの事を少し恨みました（笑）
  
  訪問＆フォロー＆コメント有難うございます。
  レッチェにはまた行きますので、
  その時には是非お時間作って下さい〜！
  
  spumami

  haidiさん からの返信 2014/04/17 12:41:22

  RE: RE: おっと〜もういらしてた！

  はい、テレパシーが通じてしまいました！（笑）
  ジュリエットに会えてよかった〜ふふふ。
  お役に立てて嬉しいです〜なんて〜
  
  次回は是非、声かけてくださいね！
  
  > こんばんは〜。
  >
  > 丁度、レッチェ版ロミオとジュリエットの旅行記が完成したんです！
  > で、約束通りHaidiさんの所にお礼に伺おうと思っていたら
  > 先にお越し下さり有難うございます！
  > 私のテレパシーが通じたのかしら（＾＾？
  >
  > 本当にレッチェでお会いしたかったのですが
  > 勝手気ままな一人旅･･･予定は未定だったもので
  > 連絡せずにレッチェに行っちゃいました。
  > tua angelaにもお会いしたかったんですけどね･･･。
  >
  > それはそうとジュリエットには笑わせてもらいました。
  > 周りの通行人たちに痛い目で見られた時は
  > Haidiさんの事を少し恨みました（笑）
  >
  > 訪問＆フォロー＆コメント有難うございます。
  > レッチェにはまた行きますので、
  > その時には是非お時間作って下さい〜！
  >
  > spumami

• ジャバ・ザ・ハットさん 2014/04/12 20:28:17

  バロック〜

  こんばんは！
  
  レッチェもいいですね〜。プーリア州南部の拠点になりそうなので、旅行記は特に念入りに拝見しましたよ。
  
  建物には詳しくないですが、バロック様式の建物が素晴らしいと、旅行記でよく書かれているのを見ます。spumamiさんの旅行記を見て改めて建物の装飾には感心しました。一つの教会を見るだけでも、時間が経つのを忘れちゃいそうですね。さてさて、天使は何人いましたかw？
  
  未来の天使も良いけれど、元天使３人組の笑顔を良いですね^^
  
  今回は路地ではなく、珍しく建物に注目してみました。まだまだ旅行記続きそうですね。では次の旅行記で！
  
  　ジャバ
  
  
  
  
  
  

  spumamiさん からの返信 2014/04/13 08:01:58

  RE: バロック〜

  おはようございます。
  
  昨年ナポリに訪れ、ナポリのバロックにお腹一杯になりました。
  暫くはバロックはいいかなぁ･･･なんて思っていましたが
  レッチェのバロックは白が基調なので、あっさりしていながらも豪華で
  もういいや！って感じにはならなかったです。
  
  元天使？？
  そうか･･･可愛い天使もいずれはこうなっちゃうのか。
  確かに彼らの笑顔もいいですね〜（＾＾）
  
  レッチェ･･･まだまだ続きます。
  お時間のある時に覗きに来てやって下さいm(_ _)m
  
  spumami

• ciao66さん 2014/04/09 20:22:34

  昼の景色、夜の景色・・・　 iマーク・・・　伝えきれない？

  昼の景色、夜の景色の違いは、どちらを先にみるかで印象が違う気がします。
  夜が賑やかで明るければいいのですが、予想外に暗い暗い夜の景色を見ると、
  やはり知らない場所では、ちょっと心配になりますね。
  
  
  "Sedile"のiマークは！に見えますね♪
  建物のデザインと座った二人とマーク・・・これ構図が絶妙でとても面白いです。
  
  伝えきれないと仰る街歩き、伝わってきていますよ！
  楽しさはレッチェが一番だったでしょうか。
  

  spumamiさん からの返信 2014/04/09 22:30:52

  RE: 昼の景色、夜の景色・・・　 iマーク・・・　伝えきれない？

  こんばんは〜。
  
  そうですね〜。
  明るい内に町歩きしてから、夜の景色をみると
  綺麗〜〜☆って素直に感動出来たと思います。
  マルティーナフランカの夜が楽しかっただけに
  夜の印象のギャップが大きかったです。
  
  「！」マーク
  狙って撮ったわけじゃないけど、撮った写真をみて笑いました。
  
  レッチェの良さ、ちゃんと伝わってますか〜?
  それなら安心しますが、本当に素晴らしい町だったのに
  私のせいでクダラナイ町に見えちゃったらレッチェに申し訳なくて･･･。
  観光地なだけあって、レッチェは見所が沢山ありました。
  でもマルティナフランカに帰りたいって思いながら
  レッチェ観光を楽しんでました。
  本当にホームシックにかかったようでしたよ（＾＾；
  
  spumami
  
  

• まほうのべるさん 2014/04/08 22:12:14

  バロック建築の宝庫

  こんばんは、spumamiさん。
  ついにレッチェに到着しましたね。
  
  べるはレッチェにずうっと恋こがれているんですが、いまだ思いを
  遂げられないでいます。
  spumamiさんもずうと恋していたんですね。
  イタリアの一番下だからなかなか行けませんよね。
  
  バロック建築の建物の中に埋もれてウラヤマシイです。
  これからもたくさんバロックの建物が見れるんですね。
  楽しみにしています。
  
  天使は何人いるのか数えようとしました。
  
  ｂｙまほうのべる

  spumamiさん からの返信 2014/04/09 22:12:55

  RE: バロック建築の宝庫

  こんばんは〜。
  
  レッチェは本当に恋こがれる町ですね〜。
  バーリにさえ行けば、そんなに行き辛い町ではないのですが
  そのバーリに行きたくなかったので、訪れるまでに年数がかかりました。
  
  天使を数えて下さって有難うございます。
  狙いに嵌ってくれた「思う壺」さん！
  シメシメって、嬉しいです♪
  私も数えてみたのですが、キリストは数に入れる？
  なんて疑問が出て来たりして･･･（＾＾；
  
  レッチェ編はまだまだ続きます。
  時間を奪って恐縮しますが、追々見に来て下さい。
  
  spumami