この先クイーンズタウン！④ひっさつ！毛刈りの技モコモコモコモコ大激変！の旅

2014/01/08 - 2014/01/13

クイーンズタウンも最終日

前日、Real Journeys社に行って、ヒーヒー言いながらチケット発券してもらいました。
TSSアーンスロー号に乗って、「Farm Excursions」へ！


注）ここでいう「ヒーヒー」とは、語学力がないのに外国へひとりで出かけていく度胸だけあった人が、チケット売り場に行って「船に乗って羊と遊びたいんだよう」という勢いは通じず「そんなんじゃアカンだろう」と、脂汗をかくような経験をして「言わんこっちゃないだろう」と猛省し、それでも笑ってしまう、切ない悲鳴のこと。



朝、起きると雨音が・・・！

エリア クイーンズタウン(ニュージーランド)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 船
• 旅行の手配内容: 個別手配

クイーンズタウン３日目の早朝、
目覚めるとポツポツポツポツ・・・と音がします。

私の泊まった安宿は、窓を開けたら、どかーんと隣家の壁。
ほんのり日の届く哀愁たっぷりの相部屋は、夜中の騒音なども届きにくい、しみじみバックパッカーを満喫できる空間でした。

ポツポツポツ・・
はて、ハトが窓のところで爪でもといでいるのかな・・と、思ったけど

ガバッと起きました

これは、雨だ！そっか！雨降りだしたんだー！

ワカティプ湖まで行ってみると、
ザッパーーン！
湖は波が立ち、護岸に打ち付け飛び上がっています。

おおー雨だ雨だ雨だ！
どんより暗い朝方ですが、私は新鮮で楽しい気持ちになりました。
私にとって、ニュージーランドで初めての雨であって、
海外、で初めての雨でした

やっぱり雨降るんだね！それゃ降るよね！
すごいねすごいね、異国の地に降る、雨にうたれてるんだね！

雨降る早朝、そのまま街中を散策してみることにしました。

ちょっと入り込んだところに壁画がありました。

へい、らっしゃい！階段上がって二階へどうぞ！と言っていますね

かわいいニワトリの窓際ディスプレイ

・・・ウインドウディスプレイするんだなあ
そりゃ、するよね

探検家ジェームズ・クックがニュージーランドに初めて上陸したときも、こんな感動があったと思うのですよ。
「マオリ族の装飾いかしてんなぁ」とか、思ったと思うのですが
おそらくそれと同じ思い・・・

朝の6時台の時間でしたが、
掃除を始めた店員さんを発見しました。

早起きの人もいるんだなぁ、そりゃいるよね！

ストーブか暖炉に使うんだろうなぁ、の薪置き場がありました。

私の実家はその昔、風呂は薪で沸かしていたのですが
その時の薪置き場もこんな感じでした

まさか、風呂じゃないよねえ

ここは会議室でしょうか

椅子が赤で、いいですね。
クイーンズタウンにも会議室があるんですね！そりゃ、あるよね！

子供が喜びそうな世界に、番人が見張っておりました。

「あんた何しとんねん」
「クイーンズタウンをのぞきにきました」

茂みの中に「トイレはあちらよ」の看板。

ちゃんと剪定してくれていますね、うれしくなりますね。

見事なバランスで犬が犬に飛びかかっている、瞬間アート

クイーンズタウンの情景を求めて、この旅行記を見てくださる方はにはガッカリするかもしれませんが、

これもワタシの心に残ったクイーンズタウンです！！
すてき！
なんて自由なの！！

誰かの自由な発想と許しと実行がなければ、アトラクションハウスでもない限り、
こんな壁にしませんよね！

・・・もしかしたら、材料が足りなかった結末なのかな

いえいえ、本当のクイーンズタウンは、オシャレな飲み屋さんがたくさんありました。

ほっつき歩いていないで、そろそろ船に乗ります

行く先はモヤが立ち込め、甲板のふたりは、

「こんな天気だと、美しいものが何も見えないな」
「私がいるでしょ」
・・・

ゴンドラや観光船に乗り込むときの、お決まりの写真撮影。

いやいや、みっともない年頃の単独旅行者を撮るよりも、他に撮るものそこらじゅうにあるじゃないですか・・・と、思っている哀れなワタシを、元気いっぱいに撮影してくれます。

アーンスロー号に乗り込み、おおー！いいじゃん！と最初に発見したのがこれ！

乗組員が塗ったのか、その子供が塗ったのか・・・見ていて嬉しくなりますね。

背景の山々に、「これはCECIL PEAK」「これはWALTER PEAK」とワカティプ湖周辺の名称が書いてあったり、
キャラクターのスポンジ・ボブとパフ先生にも、おそらく乗組員の名前が書いてあるのでしょう。
石炭が燃料ゆえの、黒煙、もしっかり描いてありますね！

・・・しかしこのキャラクターは、スポンジ・ボブがなかなか運転免許が取れなくて、パフ先生はいつも困っているという設定ですが、
この船の乗組員に「まるでスポンジ・ボブ」が、いる、ということ？

階下にキッチンルームがあるのでしょう。
そこへ続く急勾配の階段。

テーブルソルトが置いてある。
コショウが年季の入った容器に入れられている。
トマトが黒い容器で分けられている。

やはりトマトの需要は高いですね

やってる！やってる！

想像より若い船員（firemanと言うらしい）が、壁の隅に追い詰めた石炭を、手ごたえのある音を出しながらスコップですくい、ボイラーの窯に投げ込んでいきます。

その働く様は「観光船だし・・」という気配は一切なく、
「俺ら今を生きてんねん。船動かしてんねん。男の生きる様じゃけん」
と伝わってきます。

心の内をそっと明かしてくれているかのように開いていた工具室。

手前のは、溶接時に顔周辺を守る、お面のような用具かな
日本によくあるものと、だいぶ違いますね

こういうホワイトボードが、やたら新しく変えていないのがいいですね！

今日は、どんな方が働いているのか、よくわかりますね！

そーかそーか、今日Walter Peakで待ってくれているスタッフさんは、
BlNYH？？さんと、Jany？？さんと、James？？さんなんだー

おとなしくピアノを聞くことにしました。

演奏者のおじさんの靴は、ピカピカです。

旅の途中の私の靴は、雨で濡れています。

聞いたことのない、静かな曲を弾かれていました。

アジアのお客さんが多いですね、多いです

青空だったらTOP画像にしたかった一枚です。

話は変わりますが
おそらく「イラスト」というキーワードで検索し、私の旅行記にたどり着いたであろうトラベラーさんが、たまに来てくれます。

訪問してみると旅先の情景を油絵で描き起こしたり、本格的な方がたくさんおられます。
きっと、私のアホアホイラスト記を見て、愕然として帰られて（涙）いるのだと思われます。

しかし私は、その方々の真似をしてみました・・・！

上の写真からの、これ！

う〜〜〜ん、ワカティプ湖はよく晴れていて、最高だった！

仲良くしてくれる親切な人も、みんな乗っていて、楽しかった！

さあ、毛刈りのプロのおじさんのいる館にやってまいりました（そんな感じ）

羊「暑くなってきたし、イメチェンしたいんだよね」
おじさん「全身丸刈りなんて、似合うと思うな。」
羊「本気でそう思う？」
おじさん「世界中から、行列作って会いにきてくれるね」
羊「それ頼むよ！」

「おーい、ヒツジちゃん、おいで、おいで」

これからどうなるのかな、と思っていたら
なんと、山の上から羊がドダダダダと降りてきました。

牧羊犬が山の中に入っていって、羊を探しに行っていたんだ。

この地で牧場を経営していたマッケンジーさんの住まいであった「カーネルズ・ホームステッド」
で、お茶でもいかが、とのことでした。

敷地内は、お花と緑の豊かすぎる庭園でした。

みんな同じ傘をさしていますが、大きい傘を貸してくれるんですよ。
私は「自分の傘がニュージーランドの雨にじゃんじゃん打たれたい」
と、貧乏根性丸出しだったので、
傘だけでなく、靴の中まで雨と仲良しになれました。

アルストロメリアと紅茶

ひと息いれましょう。

スコーンに、なんでもたっぷりつけてお食べなさいな、

と、ジャムやらクリームやら用意してくれてありました。

あちこち、お花でもてなしてくれています。

活け方も、種類の取り合わせ方も、適当なものではありません。

本当はこういうところで読書でもしていたいな・・・

暖炉がいい！

石の積み方が面白い！

暖炉の、中にまでオシャレな雑貨屋さんのようにディスプレイしてある！
なんてこった！

しかもこれ、現役使用されているんだろうなぁ

生き生きしたお花が一角にでも存在していると、
その空間全部のよどみがなくなる感じがしますね

私はニュージーランドに、そういう魅力を感じています。

ここはトイレ、イキイキしたトイレ

本棚には、気になる古い書籍の数々。

ニュージーランドの本がいろいろあります。

日本の家屋で、造りつけのソファって見たことありませんが、
いつかこういう空間を目指したいですね。

窓を開けると隣家の壁でした！というのは、やっぱり趣に欠けますね

ティータイムの後、外に出ます。

これは！？
ポストですか？

バケツに入った、エサ、をつかませてくれました。

フリースを着ている私の手は、雨の寒さで、かじかんでしまいました。

でたー！

アルパカ、じゃなくて「ラマ」「ラマ」「羊」

みなさん、立ち位置を心得ているようです。

「羊さん、頭に草ついてますけど・・・」
「君らが来るから、わざとつけてきた！」

で、でたー！！

トナカイかと思ってしまうほど、立派な角をお持ちの「シカ」

このシカにエサをほとんど食べられてしまった。
まぁ、いっか、みんなより頭重いだろうし・・・

で、で、で、出たーーー！！！

「スコットランド・ハイランド牛」
番犬ならぬ番牛に、なってくれそうです。

柵がなかったら真剣に走って逃げるかもしれません！

この牛と、面と向かって、まじまじと、目をあわせられますか？？？

「羊ちゃん、頭なでていい？」

「いいけど、あんたの手、ネタネタしてる」

「これね・・・シカになめられまくったものだから」

「手洗うところあるよ」

お客さんの声と、羊の内なる声が反映されたのでしょう、

動物にエサやって、ネロネロなめられた手を、石鹸で洗います。

ここまでしなくてもいいかなぁとは思いますが、ありがたく使わせてもらいました。

ひとりで、どこへ行くの？

遊びに行くわけではなく、
この犬なりの使命を思いつき、その場その場で行動しているのだと思いますが、

そこらへんの、遊びたいニンゲンよりも、信用できるかもしれない背中・・！

賢い牧羊犬たち。

おじさんの側が一番うれしいのかもしれません

雨の中、見送りまでしてくれます。

スコットランド・ハイランド牛はお見送りしてくれません。いえいえ、自由にしていてほしいと思います！

お迎えの船が、モヤの中から姿を現した。

アーンスロー号の、「安全上の注意」が日本語でもありました。

もしもの事が起こった時には、
短いサイレンが7回？その後長いのが1回？覚えておきます

船内のトイレ。

清潔でシンプル、オシャレにまとまっています。
じゅうぶんすぎます。

これは興味深い一覧です。

船員が何をするのかが示されています

Attack Fire、とか、Fight fireとか、カッコイイ言葉を見つけます。

piano playersは、みんなと友達に、ということですよね

これは何の計器ですか？

アーンスロー号が、スティーマーワーフに近づくにつれ、

「あれ、あらあらら・・むむむ、これが世の常というものだぁ・・！」

青空がちらほら姿を現し始めました。

みんな下船の準備を始めました。

女の子が、靴をはきたくないらしく（こっそりと真剣に）靴を落とそうとしていました。

小鳥さんもやってきました。

「この船降りたら、帰るんだ」
「ここから、いったいどこへ帰るの」
「・・・そうだね」

回りゆく末の言葉、旅が終わりに近づくと筆が遅くなります。

この先クイーンズタウン！の旅は、その⑤（ラスト）に続きます

この旅行記へのコメント （9）

• hiro3さん 2014/08/07 19:38:54

  何の計器？

  sakiさん、今晩は〜。
  
  Go ahead ! (全速前進)ですね。
  
  船のアクセルメーター？
  
  バックオーライ！は、ＡＳＴＥＲＮ。
  
  映画で見たような気がします。
  
  　　　　　　hiro3
  

  sakiさん からの返信 2014/08/07 21:57:45

  hiro3さん！

  hiro3さん、こんばんは！
  メッセージありがとうございます
  嬉しいです！
  
  
  >Go ahead !
  いい言葉ですね・・！
  ツバメとかハヤブサはこの言葉が合うのでしょうか
  速そうですよね！
  
  
  > バックオーライ！は、ＡＳＴＥＲＮ。
  これもいいですね！
  越冬したガンが北へ帰る感じでしょうか
  ちょっと違いますかね・・・
  
  と、鳥さんの話ではなくて、計器です！
  
  映画で見ましたか！さすがするどい観察力をお持ちですよ。

• わんぱく大将さん 2014/08/02 08:18:15

  舐めとんかい？！

  saki嬢
  
  べたべたした手でさわったら、云われんかった？　舐めとかい？！と。
  動物もべちょ、にゅるが嫌いです。　　わしも嫌い。
  
  雨で感動してたら、雪、霰、雹だと如何なる???　　　大将

  sakiさん からの返信 2014/08/02 23:54:48

  言われました！！！（汗）

  舐めとんかい？（笑）言われた！言われた！
  言われてしまいました
  
  羊も人を選んでいるようで・・（笑）
  手を洗うところがあってよかったです！
  
  
  あのイラストの中に、大将さんも勝手に登場させてしまいました・・！
  ヒマワリがでかいカメラ持っているところ・・・
  
  雨で、感動してしまったんですよ
  長年、日本に閉じこもっていたので・・！
  もしヒョウとかアラレとかヤリとかカエルが降ったら、涙はぜったい流すと思います！

  わんぱく大将さん からの返信 2014/08/02 23:56:52

  RE: 言われました！！！（汗）

  > 舐めとんかい？（笑）言われた！言われた！
  > 言われてしまいました
  >
  > 羊も人を選んでいるようで・・（笑）
  > 手を洗うところがあってよかったです！
  >
  >
  > あのイラストの中に、大将さんも勝手に登場させてしまいました・・！
  > ヒマワリがでかいカメラ持っているところ・・・
  >
  > 雨で、感動してしまったんですよ
  > 長年、日本に閉じこもっていたので・・！
  > もしヒョウとかアラレとかヤリとかカエルが降ったら、涙はぜったい流すと思います！
  
  saki嬢
  
  実はでてないかな〜と思ってイラスト捜したんやけどな。もう一回みてみるわ。　　　大将

  わんぱく大将さん からの返信 2014/08/03 00:46:06

  RE: RE: 言われました！！！（汗）

  > > 舐めとんかい？（笑）言われた！言われた！
  > > 言われてしまいました
  > >
  > > 羊も人を選んでいるようで・・（笑）
  > > 手を洗うところがあってよかったです！
  > >
  > >
  > > あのイラストの中に、大将さんも勝手に登場させてしまいました・・！
  > > ヒマワリがでかいカメラ持っているところ・・・
  > >
  > > 雨で、感動してしまったんですよ
  > > 長年、日本に閉じこもっていたので・・！
  > > もしヒョウとかアラレとかヤリとかカエルが降ったら、涙はぜったい流すと思います！
  >
  > saki嬢
  >
  > 実はでてないかな〜と思ってイラスト捜したんやけどな。もう一回みてみるわ。　　　大将
  
  saki嬢
  
  おった、おった、凄い美女が。その日は眼鏡で行ったで〜。　大将

  sakiさん からの返信 2014/08/03 01:13:46

  よかったです！

  はー、よかったです
  
  ほんとうは、大きなリュック背負った「せむしおとこ」みたいなのを描いてみたいなと（笑）思っていました！

• penさん 2014/07/29 18:30:13

  ツブラな瞳のモコモコ達ですね〜

  こんにちは、sakiさん。
  
  新作旅行記、待っておりました!!
  
  旅先での早朝お散歩、楽しいですよね。
  私も朝食前に訪れた街を散策するのが大好きです。
  
  クィーンズタウン、改めて素敵な場所だと思いました。
  
  モコモコ君達も可愛いですね(^^)
  
  何故か「肩を落としてトボトボ(?)歩くワンコ」を捉えた
  一枚がツボのワタクシでした。。。
  
  sakiさんのイラストと心の声を綴ったコメント、最高です!!
  
  次回がラストと書かれていましたが、惜しみつつも期待して
  またお待ちしています。
  
  それではまた。
  
  pen
  

  sakiさん からの返信 2014/07/31 12:17:46

  penさん！

  penさん、こんにちは
  メッセージありがとうございます！
  とても嬉しいです
  
  ひとりでどこかへ行こうとしている、あのワンコ、
  何かの意思を感じ取ってしまいました・・
  
  そうそう実は！
  penさんも私の旅行記に登場して・・イラストに登場していただいて・・しまいました！
  penさんの、写真にいつも、風に吹かれるような思いをさせていただいているので、
  ミドリのムーミンが、写真を撮っているような、
  そんなことを描いてみおたいと、思いまして、創造の翼を広げてしまいました。
  
  
  朝食前の散歩っていいですよね。カメラだけ持って、抜け出してしまいます。