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 福島県双葉郡浪江町にある請戸漁港は、若い頃に携わっていた仕事の関係で、思い出深い場所です。<br /> ニュースで立入ができるようになったと聞き、思い立つや早速行ってみることにしました。<br /><br /> 泉PAのスマートICから東北道に入り、仙台南部道路・東部道路・常磐道を通って山元ICまで。そこから先は国道6号を南下です。<br /><br /> 時間的に途中で昼になるので、南相馬市の道の駅で、妻手作りのおにぎりや飲物をいつものように摂ることに。<br /> 若い頃近くを通ると、いつも空に聳え立つ無線通信塔が見えていて、目印になったものですが、今はもうありません。その代り、公園として整備され、植樹されていた桜がちょうど見頃でした。公園の一角にその跡を記念する花時計があり、かつての雄姿をしのばせる案内板がありました。<br /> また、公園に隣接して仮設住宅も建設されており、東日本大震災の激甚被災地であることを思い知らされることになります。<br /><br /> 桜を見ながらお昼を食べてから、再び国道6号を南下すると、アップダウンする国道脇の風景が、低所ではとたんに殺風景に!<br /> 南相馬市の小高区以南ではそれが特に顕著となり、さらに南下して浪江町に入ると、街路の多くが通行止めのままで、とうとう請戸に入る手前の国道で検問!<br /> 福島県外から応援派遣された警官に事情を話すと、立入許可証がないとこの先には行けないとのこと。空き巣狙いをする不届きな輩がいる以上、止むをえません。<br /> 帰りながら、海側に入れる道路を探し、小高区の海岸部に入ることができたので、立ち入ってみました。<br /> そこで見たものは、東日本大震災発生後2年以上経っても、全く手つかずの状態で残された津波被災地です。誰も津波遺構として残したいわけではなくとも、“とうきょう”電力福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染の影響で、手がつけられないのです!<br /> 視察後の記者会見で、“人っ子一人いない死の街”発言で更迭された大臣がいましたが、この目で見た浪江町の役場前中心市街地は、悲しいことに、まさにその表現どおりでした。<br /><br /> 津波の被害に原発事故の放射能汚染が追い打ちをかけた福島県の浜通り地域、復興の日はいつか来るのでしょうか?!<br /> 涙なしには見つめることのできない現状でした・・・。<br /><br /><br /> <br /> 

悲しい旅 東日本大震災の津波被災地を巡るその3 ~福島県北部浜通り地域~

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2013/04/09 - 2013/04/09

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はくさんちどり

はくさんちどりさん

 福島県双葉郡浪江町にある請戸漁港は、若い頃に携わっていた仕事の関係で、思い出深い場所です。
 ニュースで立入ができるようになったと聞き、思い立つや早速行ってみることにしました。

 泉PAのスマートICから東北道に入り、仙台南部道路・東部道路・常磐道を通って山元ICまで。そこから先は国道6号を南下です。

 時間的に途中で昼になるので、南相馬市の道の駅で、妻手作りのおにぎりや飲物をいつものように摂ることに。
 若い頃近くを通ると、いつも空に聳え立つ無線通信塔が見えていて、目印になったものですが、今はもうありません。その代り、公園として整備され、植樹されていた桜がちょうど見頃でした。公園の一角にその跡を記念する花時計があり、かつての雄姿をしのばせる案内板がありました。
 また、公園に隣接して仮設住宅も建設されており、東日本大震災の激甚被災地であることを思い知らされることになります。

 桜を見ながらお昼を食べてから、再び国道6号を南下すると、アップダウンする国道脇の風景が、低所ではとたんに殺風景に!
 南相馬市の小高区以南ではそれが特に顕著となり、さらに南下して浪江町に入ると、街路の多くが通行止めのままで、とうとう請戸に入る手前の国道で検問!
 福島県外から応援派遣された警官に事情を話すと、立入許可証がないとこの先には行けないとのこと。空き巣狙いをする不届きな輩がいる以上、止むをえません。
 帰りながら、海側に入れる道路を探し、小高区の海岸部に入ることができたので、立ち入ってみました。
 そこで見たものは、東日本大震災発生後2年以上経っても、全く手つかずの状態で残された津波被災地です。誰も津波遺構として残したいわけではなくとも、“とうきょう”電力福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染の影響で、手がつけられないのです!
 視察後の記者会見で、“人っ子一人いない死の街”発言で更迭された大臣がいましたが、この目で見た浪江町の役場前中心市街地は、悲しいことに、まさにその表現どおりでした。

 津波の被害に原発事故の放射能汚染が追い打ちをかけた福島県の浜通り地域、復興の日はいつか来るのでしょうか?!
 涙なしには見つめることのできない現状でした・・・。


 
 

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車
  • 道の駅南相馬でちょうどお昼時になり、持参した物を食べる場所を探していたら、建物の奥に桜が見えました。<br />椅子を見つけてから、ちょっとした花見です。

    道の駅南相馬でちょうどお昼時になり、持参した物を食べる場所を探していたら、建物の奥に桜が見えました。
    椅子を見つけてから、ちょっとした花見です。

  • ほとんど同じですが・・・。

    ほとんど同じですが・・・。

  • 施設の方に続く舗装道の脇には、まだ低いながら桜並木が・・・。

    施設の方に続く舗装道の脇には、まだ低いながら桜並木が・・・。

  • 突き当りの奥の建物の背後を国道6号が走っています。

    突き当りの奥の建物の背後を国道6号が走っています。

  • 青空に透かして桜を見ました。<br />束の間の心の休息です。

    青空に透かして桜を見ました。
    束の間の心の休息です。

  • 白が勝った、桜の花の色としては、控えめな色です。

    白が勝った、桜の花の色としては、控えめな色です。

  • 実際に見たことのある無線塔。<br />鉄筋コンクリート製で、高さ200mあったそうです。<br />バベルの塔も及ばなかったのでは・・・?<br />大正12年の関東大震災時には、惨状の第一報をアメリカに無線で打電したことにより、救援物資の供給と首都復興に貢献したことが記されています。

    実際に見たことのある無線塔。
    鉄筋コンクリート製で、高さ200mあったそうです。
    バベルの塔も及ばなかったのでは・・・?
    大正12年の関東大震災時には、惨状の第一報をアメリカに無線で打電したことにより、救援物資の供給と首都復興に貢献したことが記されています。

  • かつての雄姿を留める空中写真の拡大です。

    かつての雄姿を留める空中写真の拡大です。

  • 無線塔が建っていた跡地の花時計。

    無線塔が建っていた跡地の花時計。

  • 大きな欅の新芽が赤みを帯びて、その手前には子供の遊具が・・・。<br />欅の奥、左側に仮設住宅が見えます。<br />津波被災者の多くは、広い家に住んでいたのに、狭い仮設住宅に入ることによって運動不足になりがちなため、公園のあちこちにシニア用の運動具が設置されていました。

    大きな欅の新芽が赤みを帯びて、その手前には子供の遊具が・・・。
    欅の奥、左側に仮設住宅が見えます。
    津波被災者の多くは、広い家に住んでいたのに、狭い仮設住宅に入ることによって運動不足になりがちなため、公園のあちこちにシニア用の運動具が設置されていました。

  • 国道6号の浪江町中心部に入る交差点付近です。

    国道6号の浪江町中心部に入る交差点付近です。

  • 立入可能交差点の案内。<br />浪江町役場入口はすぐ先ですが、今いる交差点からは入れません。

    立入可能交差点の案内。
    浪江町役場入口はすぐ先ですが、今いる交差点からは入れません。

  • ガードレールで塞いでいる先が、浪江町の中心商店街のはずです。<br />役場は写真の右側にあります。

    ガードレールで塞いでいる先が、浪江町の中心商店街のはずです。
    役場は写真の右側にあります。

  • 商店街を拡大しましたが、人影はもちろんありません。<br />倒れたり、崩れ落ちたりしたのが、そのままのようです。

    商店街を拡大しましたが、人影はもちろんありません。
    倒れたり、崩れ落ちたりしたのが、そのままのようです。

  • 和風レストランの奥の浪江町役場。<br />一見何の被害もないように見えますが、それが放射能の恐ろしさなのでしょう。

    和風レストランの奥の浪江町役場。
    一見何の被害もないように見えますが、それが放射能の恐ろしさなのでしょう。

  • 検問でやむなく戻ってから、南相馬市の小高区で海側に出て、下浦の戸谷崎地区で見た消防車。<br />津波で流された時のまんまです。<br />住民に避難を呼びかけるために、海岸近くの集落を回っていて、被災したのではないかと思われます。

    検問でやむなく戻ってから、南相馬市の小高区で海側に出て、下浦の戸谷崎地区で見た消防車。
    津波で流された時のまんまです。
    住民に避難を呼びかけるために、海岸近くの集落を回っていて、被災したのではないかと思われます。

  • すぐ近くには、漁港にあった燃料タンクなども漂着してそのままです。

    すぐ近くには、漁港にあった燃料タンクなども漂着してそのままです。

  • 井田川の南新田地区の集落です。<br />どの家屋にも、人は住んでおらず、津波被災時から手つかずです。

    井田川の南新田地区の集落です。
    どの家屋にも、人は住んでおらず、津波被災時から手つかずです。

  • 海岸沿いの県道から内陸部を見ると、まるで湿地のようです。<br />地名から分かるように、以前は豊かな水田が広がっていたはずですが・・・。

    海岸沿いの県道から内陸部を見ると、まるで湿地のようです。
    地名から分かるように、以前は豊かな水田が広がっていたはずですが・・・。

  • 海岸近くの松。<br />多分枯れていると思いますが、何よりも枝の広がっている高さのすぐ下が津波の高さを示していると思うと、身震いしてしまいます。

    海岸近くの松。
    多分枯れていると思いますが、何よりも枝の広がっている高さのすぐ下が津波の高さを示していると思うと、身震いしてしまいます。

  • 井田川の機場も破壊されています。<br />津波は、鉄筋コンクリートの建物をへし折るほどの破壊力だったのでしょう。

    井田川の機場も破壊されています。
    津波は、鉄筋コンクリートの建物をへし折るほどの破壊力だったのでしょう。

  • 井田川最下流域の海側からの全景。<br />破壊された機場は、写真左側にありました。<br />犠牲者を弔うために、道路脇に、レンガで囲ったお香台とお供え物が見えます。

    井田川最下流域の海側からの全景。
    破壊された機場は、写真左側にありました。
    犠牲者を弔うために、道路脇に、レンガで囲ったお香台とお供え物が見えます。

  • 海のすぐ近くに立地していたためでしょうか、水田からはかなり高い位置に建てられた家屋ですが、津波で破壊されています。

    海のすぐ近くに立地していたためでしょうか、水田からはかなり高い位置に建てられた家屋ですが、津波で破壊されています。

  • 県道を北上して、下岩崎地区に入ると、また津波で被災した家屋が数軒見えてきました。

    県道を北上して、下岩崎地区に入ると、また津波で被災した家屋が数軒見えてきました。

  • まだ新築後いくらも経っていないように見える立派な家屋ですが、津波は無情なものです!<br />その上、原発事故の放射能ですから・・・。

    まだ新築後いくらも経っていないように見える立派な家屋ですが、津波は無情なものです!
    その上、原発事故の放射能ですから・・・。

  • こちらの大きな家屋も、被災しています。

    こちらの大きな家屋も、被災しています。

  • 海沿いに生えていたと思われる松の根元付近だけが道路脇に!<br />元の水田はすべて湿地化しています。

    海沿いに生えていたと思われる松の根元付近だけが道路脇に!
    元の水田はすべて湿地化しています。

  • 塩行地区で国道6号の海側に入り、国道方面を見て見ると、すぐ近くまで津波で被災していることがわかります。<br />付近の国道を走っても、その様子はわかります。

    塩行地区で国道6号の海側に入り、国道方面を見て見ると、すぐ近くまで津波で被災していることがわかります。
    付近の国道を走っても、その様子はわかります。

  • さらに国道6号の海側を北上し、小高川右岸の下川原田地区では、自然堤防上の家屋群が津波の被害を受けていました。<br />赤い自販機が田んぼの真ん中に傾いだまま放置されています。

    さらに国道6号の海側を北上し、小高川右岸の下川原田地区では、自然堤防上の家屋群が津波の被害を受けていました。
    赤い自販機が田んぼの真ん中に傾いだまま放置されています。

  • 最も海側の家屋は、地震の強い揺れと津波の両方で被災し、中が崩れ落ち、かろうじて柱で立っている状態でした。

    最も海側の家屋は、地震の強い揺れと津波の両方で被災し、中が崩れ落ち、かろうじて柱で立っている状態でした。

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この旅行記へのコメント (1)

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  • 蔦之丞さん 2014/03/24 10:24:26
    福島の復興はいつになるのか…?
    相馬の道の駅は桜が咲いていましたか?
    温暖で静かな所でしたが
    岩手県・宮城県の復興は進んでいますが

    原発の福島は自宅がそのまま残っているのに
    一家バラバラに離散して避難を余儀なくされているのが現状です…

    富岡の夜ノ森サクラも素晴らしい所ですが
    立ち入り禁止に…

    福島の復興はいつになるのか?メディアの報道だけでは伝えられていないのが切ないです。

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