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 下関は、古くは壇ノ浦の合戦、近世に宮本武蔵と巌流佐々木小次郎の決戦、そして近代の長州と幕府の馬関での戦い。<br /> なにかと有名な、戦いのあったところ。<br /><br /> 今の心境では、歴史も良いが、どちらかというと、ふく料理がたべたい。

下関でとらふく食べぬは、日本男子末代の慚愧

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2014/01/24 - 2014/01/25

300位(同エリア1383件中)

4

45

ちびのぱぱ

ちびのぱぱさん

 下関は、古くは壇ノ浦の合戦、近世に宮本武蔵と巌流佐々木小次郎の決戦、そして近代の長州と幕府の馬関での戦い。
 なにかと有名な、戦いのあったところ。

 今の心境では、歴史も良いが、どちらかというと、ふく料理がたべたい。

旅行の満足度
4.5

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  •  とうとう西の果てにやってきてしまいました。<br /><br />

     とうとう西の果てにやってきてしまいました。

  •  おなかが大噴火を起こした厚狭駅を18:45に出て、下関に着いたのは19:18になってしまった。<br /> 宿泊施設に遅い時間(できれば5時くらいに入っていたい)に着くのはいやなので、少し落ち込んだ気分になります。<br /> が、背に腹は代えられず、腹を下したのも時の運と自分に言い聞かす。<br /><br /> 下関駅前は、人通りもまばらに、ネオンのみが煌々として吹く風は冷たい。<br /> 東急インは目の前に見えていますから、いかに初めての場所に動揺するタチだといっても、これが自分の泊まるホテルだとわかりました。

     おなかが大噴火を起こした厚狭駅を18:45に出て、下関に着いたのは19:18になってしまった。
     宿泊施設に遅い時間(できれば5時くらいに入っていたい)に着くのはいやなので、少し落ち込んだ気分になります。
     が、背に腹は代えられず、腹を下したのも時の運と自分に言い聞かす。

     下関駅前は、人通りもまばらに、ネオンのみが煌々として吹く風は冷たい。
     東急インは目の前に見えていますから、いかに初めての場所に動揺するタチだといっても、これが自分の泊まるホテルだとわかりました。

  •  パープル……タワー。<br /><br /> 海峡ゆめタワーというロマンチックな名が付いています。<br /> 143m、600円。<br /> 夜9時まで入場可。<br /><br /> 143メートルというと、萩の指月山と同じ高さですが、なにかつながりがあるのだろうか。<br /> まだ、厚狭駅での大噴出の余韻が腹に残っていて、今宵は一刻も早くホテルに入りたい。

     パープル……タワー。

     海峡ゆめタワーというロマンチックな名が付いています。
     143m、600円。
     夜9時まで入場可。

     143メートルというと、萩の指月山と同じ高さですが、なにかつながりがあるのだろうか。
     まだ、厚狭駅での大噴出の余韻が腹に残っていて、今宵は一刻も早くホテルに入りたい。

    海峡ゆめタワー 名所・史跡

  •  金曜の晩のビジネスホテルというのは、どこか寂しげであります。

     金曜の晩のビジネスホテルというのは、どこか寂しげであります。

  •  翌朝、東急インの目の前にあるどうどうとした結婚式場です。<br /> グランプラスセントヴァレンタインとかいう……。

     翌朝、東急インの目の前にあるどうどうとした結婚式場です。
     グランプラスセントヴァレンタインとかいう……。

  •  バスに乗って、からと市場方面に行きます。<br /> 210円で、市場付近に着きます。<br /> ポンカン一個50円。<br /><br /> 八百屋の女将さんは、忙しそうで、いかにも観光客のわたしらに、ちょっと迷惑そう。<br /> ポンカン一個なんか買うからです。

     バスに乗って、からと市場方面に行きます。
     210円で、市場付近に着きます。
     ポンカン一個50円。

     八百屋の女将さんは、忙しそうで、いかにも観光客のわたしらに、ちょっと迷惑そう。
     ポンカン一個なんか買うからです。

  •  おとなりには、きわめて愛想の良いおしゃべり上手のおじいさんが、店先に和菓子を並べています。<br /> ぜんざいを無料サービス中。<br /><br /> 小豆の甘さはほどよく、白玉がふんわりとして、冷えた体を温めてくれる。<br /> 今日は、どうも怪しい雲行きで、昼から雨になると、ホテルの部屋のテレビで、まじめそうな顔のお天気お姉さんが、少し眉間にしわを寄せておっしゃっていました。<br /><br /> お天気予報というのは、土地柄が現れていて、札幌の天気予報は、微に入り細を穿って詳細に伝えようとしますが、西日本で見る天気予報は、ものすごくあっさりしているように思えます。<br /><br /> どっちみち、わたしはあまり真剣に見ないので、そのぶん妻が一生懸命見ています。<br /> 割れ鍋に綴じ蓋。<br />

     おとなりには、きわめて愛想の良いおしゃべり上手のおじいさんが、店先に和菓子を並べています。
     ぜんざいを無料サービス中。

     小豆の甘さはほどよく、白玉がふんわりとして、冷えた体を温めてくれる。
     今日は、どうも怪しい雲行きで、昼から雨になると、ホテルの部屋のテレビで、まじめそうな顔のお天気お姉さんが、少し眉間にしわを寄せておっしゃっていました。

     お天気予報というのは、土地柄が現れていて、札幌の天気予報は、微に入り細を穿って詳細に伝えようとしますが、西日本で見る天気予報は、ものすごくあっさりしているように思えます。

     どっちみち、わたしはあまり真剣に見ないので、そのぶん妻が一生懸命見ています。
     割れ鍋に綴じ蓋。

  •  おじいさんの和菓子スタンドは、かわいい孫娘(たぶん)が切り盛りして、わたしはきんつば250円を購入。<br /> このきんつばは、あとで持ち込み禁止の門司の展望室で食べて、しかられました。

     おじいさんの和菓子スタンドは、かわいい孫娘(たぶん)が切り盛りして、わたしはきんつば250円を購入。
     このきんつばは、あとで持ち込み禁止の門司の展望室で食べて、しかられました。

  •  少し歩くと、海沿いに大きな建物が見えて、これが唐戸市場なのでした。

     少し歩くと、海沿いに大きな建物が見えて、これが唐戸市場なのでした。

  •  ふくの巨大オブジェ

     ふくの巨大オブジェ

  •  からからと風車が回って、干物を乾かしています。<br /> 唐唐戸(からからと)、かざぐるま。<br /> 高度な洒落だろうか……。<br /> というか、風車はほどんど飾りのようです。

     からからと風車が回って、干物を乾かしています。
     唐唐戸(からからと)、かざぐるま。
     高度な洒落だろうか……。
     というか、風車はほどんど飾りのようです。

  •  一貫から買えるにぎり寿司

     一貫から買えるにぎり寿司

  •  朝から人でごった返し、呼び込みはグイグイ来る。

     朝から人でごった返し、呼び込みはグイグイ来る。

  •  そして、ふく。<br /><br /> ちかごろ書いた自分の4tra旅行記の表題を見ていると、どうも食べ物が中心になっていることに気づきました。<br /> 日本には、美味しい食べ物があふれていると、善玉菌と胃粘液が衰えつつある胃袋をさすりながら、改めて思うのです。

     そして、ふく。

     ちかごろ書いた自分の4tra旅行記の表題を見ていると、どうも食べ物が中心になっていることに気づきました。
     日本には、美味しい食べ物があふれていると、善玉菌と胃粘液が衰えつつある胃袋をさすりながら、改めて思うのです。

  •  最近、トリップアドバイザーだったか何かで、世界のゲテモノのランキングをやっていて、カンボジアの蜘蛛の唐揚げを押さえて、このふぐ料理が堂々の一位に輝いたと、妻が申しておりました。<br /><br /> 蜘蛛の唐揚げについては、カンボジアの旅行記で書いたような気がしますが、あれを食べる勇気のある人も、これを食べる勇気がないと、そういいたいのでしょうか。<br /><br /> ふうむ。<br /> 食文化というのは、越えがたい壁を持っているのだろうか。

     最近、トリップアドバイザーだったか何かで、世界のゲテモノのランキングをやっていて、カンボジアの蜘蛛の唐揚げを押さえて、このふぐ料理が堂々の一位に輝いたと、妻が申しておりました。

     蜘蛛の唐揚げについては、カンボジアの旅行記で書いたような気がしますが、あれを食べる勇気のある人も、これを食べる勇気がないと、そういいたいのでしょうか。

     ふうむ。
     食文化というのは、越えがたい壁を持っているのだろうか。

  •  あった、これがカンボジアの蜘蛛の素揚げ。<br /> あまりのカルチャーショックに、少し手ぶれを起こしている。<br /> たぶん、手が震えていたのだろうと思います。<br /> なんせ、大人の手のひらほどあります。<br /><br /> これほどの、ゲテモノよりもゲテモノと言われては、日本男児としては、ふぐを素通りしては名折れ。<br /> ちなみに、表題にぶちあげた「慚愧」という言葉には、「恥」という含みがあるそうで、最近知り、使ってみたくなりました。

     あった、これがカンボジアの蜘蛛の素揚げ。
     あまりのカルチャーショックに、少し手ぶれを起こしている。
     たぶん、手が震えていたのだろうと思います。
     なんせ、大人の手のひらほどあります。

     これほどの、ゲテモノよりもゲテモノと言われては、日本男児としては、ふぐを素通りしては名折れ。
     ちなみに、表題にぶちあげた「慚愧」という言葉には、「恥」という含みがあるそうで、最近知り、使ってみたくなりました。

  •  わたしらは、一皿購入すると、市場の一角に設けられたスペースに移動して、ポン酢を掛けていただきました。<br /> 実に、味わいの深いものです。<br /> クモと較べられてたまるか。<br /><br /> ホテルの部屋のテレビでは、なぜかNHKのふく特集が放映されていて、瀬戸内海の天然ふぐ漁にかける親子二代にわたる漁師の物語を見ました。<br /> この養殖物のふくに舌鼓を討ちつつそれを思い出し、いつか、天然物も味わってみたいもだと思いました。

     わたしらは、一皿購入すると、市場の一角に設けられたスペースに移動して、ポン酢を掛けていただきました。
     実に、味わいの深いものです。
     クモと較べられてたまるか。

     ホテルの部屋のテレビでは、なぜかNHKのふく特集が放映されていて、瀬戸内海の天然ふぐ漁にかける親子二代にわたる漁師の物語を見ました。
     この養殖物のふくに舌鼓を討ちつつそれを思い出し、いつか、天然物も味わってみたいもだと思いました。

  •  いよいよ雲行きが怪しく、関門海峡上空には、風雲急を告げる霧笛が鳴り響いています。

     いよいよ雲行きが怪しく、関門海峡上空には、風雲急を告げる霧笛が鳴り響いています。

  •  ここは赤間神宮。<br /> 唐戸市場からは、ほど近いです。<br /> 1185年、壇ノ浦の戦いで幼くして入水した安徳天皇をまつっています。

     ここは赤間神宮。
     唐戸市場からは、ほど近いです。
     1185年、壇ノ浦の戦いで幼くして入水した安徳天皇をまつっています。

  •  この水天門が、独特の景観を作り出しています。

     この水天門が、独特の景観を作り出しています。

  •  平氏の墓<br /><br /> 「奢れるものも久しからず」<br /><br /> 鎌倉時代は、宗教性を失った平家琵琶法師が奏でる「平家物語」が、庶民の人気の娯楽になっていたといいます。<br /> そういう中で、「耳なし芳一」の物語も生まれたのでしょう。<br /> この赤間神宮は、その物語の舞台となったところでもあります。<br /><br /> ラフカディオハーン(小泉八雲)が、この物語を採集し、有名な「怪談」に収めたため、広く世に知られるようになったようです。<br /> 境内には、芳一を祭ったほこらがありました。<br />

     平氏の墓

     「奢れるものも久しからず」

     鎌倉時代は、宗教性を失った平家琵琶法師が奏でる「平家物語」が、庶民の人気の娯楽になっていたといいます。
     そういう中で、「耳なし芳一」の物語も生まれたのでしょう。
     この赤間神宮は、その物語の舞台となったところでもあります。

     ラフカディオハーン(小泉八雲)が、この物語を採集し、有名な「怪談」に収めたため、広く世に知られるようになったようです。
     境内には、芳一を祭ったほこらがありました。

  •  関門大橋のたもとには、歩いて九州に渡れる人道トンネルがあるはずです。<br /> しかし、せっせと歩いても、なかなか到達せず、雲行きはますます怪しい。<br /> 気持ちが焦ります。

     関門大橋のたもとには、歩いて九州に渡れる人道トンネルがあるはずです。
     しかし、せっせと歩いても、なかなか到達せず、雲行きはますます怪しい。
     気持ちが焦ります。

  •  ちょっとしたマリーナがあって、一休み。

     ちょっとしたマリーナがあって、一休み。

  •  近くで庭の手入れをしていたご主人に、人道トンネルのありかを尋ねます。<br /><br /> 「ああ、もう少し歩いて、あの建物の見える辺りにあるはずです。」

     近くで庭の手入れをしていたご主人に、人道トンネルのありかを尋ねます。

     「ああ、もう少し歩いて、あの建物の見える辺りにあるはずです。」

  •  トンネルの下をくぐります。

     トンネルの下をくぐります。

  •  多くの船が、古来からここを行き来したのでしょう。

     多くの船が、古来からここを行き来したのでしょう。

  •  橋を越えてほどなく、このサインがあります。

     橋を越えてほどなく、このサインがあります。

  •  そして、記念の公園が。

     そして、記念の公園が。

  •  かのスターの手形。

     かのスターの手形。

  •  1864年、幕府と長州は、この馬関(下関)海峡で激突しました。<br /> この際は、坂本龍馬も大暴れしています。<br /> この近くには、彼が愛用していた亀山焼きのどんぶりを収めた博物館があるようですが、足腰のことを考えて、行くのは思いとどまりました。<br /><br /> なんせ、これから歩いて九州まで行こうというのですから。

     1864年、幕府と長州は、この馬関(下関)海峡で激突しました。
     この際は、坂本龍馬も大暴れしています。
     この近くには、彼が愛用していた亀山焼きのどんぶりを収めた博物館があるようですが、足腰のことを考えて、行くのは思いとどまりました。

     なんせ、これから歩いて九州まで行こうというのですから。

  •  これは、レプリカだそうです。<br /> 長州は、こんなので、この海峡を通る異国の船を攻撃していたのでしょうか。<br /> 幕府との衝突の前年に、長州はイギリスとも、ここで戦争しています。<br /> 血の気が多いなあ。

     これは、レプリカだそうです。
     長州は、こんなので、この海峡を通る異国の船を攻撃していたのでしょうか。
     幕府との衝突の前年に、長州はイギリスとも、ここで戦争しています。
     血の気が多いなあ。

  •  そのすぐ後ろに、九州への扉がありました。

     そのすぐ後ろに、九州への扉がありました。

  •  海面下50mの世界。<br /> もあっと、暖かい。

     海面下50mの世界。
     もあっと、暖かい。

  •  ここで、下関側のスタンプを押します。<br /> 割り符のように、半円形をしています。<br /> あっち側で、完成するのでしょう。

     ここで、下関側のスタンプを押します。
     割り符のように、半円形をしています。
     あっち側で、完成するのでしょう。

  •  関門海峡のど真ん中。

     関門海峡のど真ん中。

  •  やったあ〜

     やったあ〜

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この旅行記へのコメント (4)

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  • わんぱく大将さん 2014/03/21 02:33:41
    そうですか、食べるべきですか
    ちびのぱぱさん

    ”ふく”、食べたことがないんですよ。ロンドンで働いていた時の同僚、日本人一人がここの出身で、 たまに食べてたと聞いて、面食らったことがありましたが。 うちの実家はたいてい毎晩、刺身で晩酌が始まっていたものでしたが、ふくはなかったと思います。毎晩の刺身のおかげで私は魚嫌いに。毎日、毎日さかなでっせえ〜。今考えると、体に良かったのですがね、肉よりも。

     大将

    ちびのぱぱ

    ちびのぱぱさん からの返信 2014/03/21 08:16:10
    RE: そうですか、食べるべきですか
    大将さん

    はい、食べた方がいいです(笑)。
    日本は、ほんとうに美味しい物が多いなあと、今回の旅で思いました。
    まさに「うましくに」?
    日本人だから、そう思うのかも知れませんが。
    でも、スペインも「美味しくに」だと思います。
  • fuzzさん 2014/03/19 12:20:36
    投票ありがとうございます(*^_^*)
    ちびのぱぱさん、はじめまして(´▽`*)

    台湾旅行記をご覧いただいて、ありがとうございます。

    下関旅行記、拝見しました。
    題名「日本男子末代の慚愧」に惹かれますねぇ(*^^)v
    男らしいっす!(^^)!
    やっぱ、題名は大切ですね(*^▽^*)

    とらふぐではお腹大噴火にはなりませんでしたか(´▽`*)

    海峡の境界線、面白いですね。
    海の中に道路があるって、考えても考えても不思議です。

    fuzz

    ちびのぱぱ

    ちびのぱぱさん からの返信 2014/03/19 12:32:50
    RE: 投票ありがとうございます(*^_^*)
    fuzzさま

    こちらこそ、楽しい旅行記ありがとうございました。
    台湾は、毎年のように、今年こそはと思い続けているのですが……。
    題名は、なるべくさらっとしようとしようと思っているのですが、使ってみたい言葉があると、つい。
    またよろしくお願いします。

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