2014/02/22 - 2014/02/22
83位(同エリア128件中)
まりも母さん
茨城県建築士会のワークショップ
「下妻市の歴史的建造物を活かした、まちづくり」に参加してきました。
下妻市の中心街に残る歴史的建造物を建築士さん達と見て歩き、
重要性を再確認すると同時に、一般の人目線での発見や記憶の発掘が目的のワークショップでした。
午前中、グループごとに歩いた下妻の町は、レトロな景色があちこちに見つかる場所でした。
車で通り過ぎているだけでは、全然判らない様なちょっと入り込んだ場所には
思いがけないすばらしい建物が残っていたのです。
今回は、建築士会と地元のご協力により、普段公開されていないそんな貴重な建物の中も見せて頂くことができました。
お昼をはさんで、午後はそれぞれ探索の成果を発表しあう会が行われました。
大学の先生、修復家の先生のコメントや古くから地元にお住まいの方のお話など、
普通だったら聞けない、建物にまつわる色々なお話は、大変興味深く、楽しかったです。
個人で建物を見に来たのでは、こんなに発見できなかっただろうなぁ、と思うと、
ワークショップに参加して本当に良かったです。
珍しい非公開建物の画像や見過ごしがちな「文化財未満のレトロな景色」が沢山見られたので、
旅行記は4つに分けて掲載致します。
下妻 建築士とまわるまちなみ探検 1 出発~六芳園
下妻 建築士とまわるまちなみ探検 2 レトロ建物探し
下妻 建築士とまわるまちなみ探検 3 ビンフォルド邸と終了まで
下妻 建築士とまわるまちなみ探検 番外編 あかりやとおさらい歩き
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
下妻と言えば〜映画「下妻物語」
深キョンと土屋アンナのとっても面白い映画でしたが、
描かれた「下妻」は微妙なド田舎のダサイ感じでございました。
田舎なれど、山奥ではない。
映画にもあった、「なんもかんもあるジャスコ」は今では「本当に何でもあるイオン」に拡大してます。
車で行けばつくばはすぐ近くだし、映画ほど、不便な所でも無いかなぁ。
私のうちからは車で40分ほど。
今日は、9時30分までに古いお寺の”光明寺”に集合でした。 -
下妻小学校はこの”光明寺”の寺子屋が始まりだったそうで、
親鸞聖人ゆかりのこの寺は開創以来、寺基を移していない下妻の古刹です。 -
100名募集のワークショップでしたが、人気だったのか、117名の参加だったようです。
本堂脇の建物で、受付をします。
参加費はお弁当と資料代で一人500円。
あらかじめ振り分けてあるらしい、8つのグループに分かれての行動になります。 -
中に上がって、グループごとのお部屋で皆が揃うのを待ちます。
今日は、お天気でよかった〜。
それなりに寒いけど、日が出ればまぁ暖かくなるでしょう。
先週・先々週だったら雪でたまらなかったわ〜。 -
参加者が大体集まった頃、本堂に移動して まずは、オリエンテ−ション。
本日の主催者の挨拶、スケジュールや趣旨の説明など。
今日は、建築士の方の参加も多く、下妻支部の建築士さん以外も県内の建築士さんが多数参加されていました。
それぞれのグループに2.3人の建築士さんが入って、10〜15名が1グループ。
小さな子供連れの方やガールスカウトのグループ、ご年配の方も多いです。 -
アドバイザーとして、筑波大のシステム情報系社会工学域教授の藤川先生、
歴史的建造物調査と修復家の金出先生のお二人も参加されています。 -
光明寺の本堂
この中で全員の集まりが行われました。 -
光明寺は古刹なので、大木がいくつもあります。門前のケヤキと菩提樹もおおきいですが、
この柊は「名空お手植えの柊」樹齢800年を越えているそうです。
名空と言うお坊さんが親鸞聖人の門弟となり、建てた道場がこの光明寺です。 -
今日は門前でハンドメイドの「陽だまりマルシェ」が開かれていました。
若いママ達の布小物、プリザのアレンジ、ケーキ、クッキーなど色々売られていました。 -
グループごとにコース地図を持って町歩きスタートです。
私たちのグループは、お寺の裏の路地から出発です。
グループごとに廻る順番や場所が微妙に違っているようです。 -
この路地はブロック塀の多い路地。
最近、こういったブロック塀も新たに作られる事はなくなってきました。
地震で倒壊する事があるから・・・ってのもあるだろうなぁ。
このブロックは、装飾性の高い積み方。
上の所に波型の飾りまでついています。
すでに、、レトロなアイテムとなった感じのあるものですね。 -
駅前から続く、「栗山商店会」の通りに出ます。
昔風の建物が少しありますね。
左側の床屋さんは、レトロな建物ではないようですが、
正面の部分がタイル張りで、上の飾りも「現代の看板建築」と言った感じです。
右のお菓子屋さん”国府田屋”さんも建物は古くはありませんが、店蔵風な昔っぽい造りです。 -
”ヤマカ”いうお店 屋号のヤマにカの字がレトロです。
もう営業をやめてしまったようですね。
かつては90店舗あったこの商店会も今は、半分の42店。
いづこも同じ、商店街には厳しい時代です。 -
”ペンヤ食堂” 今日はお休みみたいだけど、レトロな食堂。
一緒に歩いていた建築士さんのお話では、かなり昔からあるって。
皆で、「変わった名前だ、何でペンヤ?」と盛り上がります。
で、帰宅後検索・・・
簡単に発見。元々お父さんが、土浦の文具店で修業し、ここで文具店を始めたからペン屋。その後 食堂になったけど、名前はそのままペンヤだって。 -
角の所に稲荷大明神と書かれた石が。なぜここに???特に祠とか近くに見当たらない・・・。
下妻の謎その1です。 -
ペンヤの角を曲がります。
しばらく歩くと、駐車場にレトロカーを発見!
「茨 」ナンバーのコロナです。
ナンバープレートがついてる、どうやら現役のお車のよう。
さすがに「茨」のナンバーの車は、ここ数年見ていないと思う。 -
もう少し進んだ所で、左のくぐり戸を入って下さい、の案内が。
ここ?
板塀の開口部から中に入ります。 -
お庭から入りました。
”六芳園” 昭和2年(1927)佐藤功一監修で宮大工が建てた個人住宅
佐藤功一氏は早稲田大学建築学科を創設し、後に大隈講堂を設計した建築家。 -
一見、純和風の日本建築に見えます。
延べ床面積117坪という巨大邸宅です。 -
2階部分のある場所もありますが、大広間は平屋。
雨戸が閉まっていて中が見られません。
(どうやら、東日本大震災で損壊した箇所があり、そのままの状態で、公開できないようです) -
軒の長い縁側に下げられた青銅製のあかり。
柱は竹製のように見えますが、実は内部はコンクリート。(一部竹が割れて中が覗けます)
強度を保ちつつ、見た目の和のイメージを崩さないデザインになっています。 -
こっちはカーテンが閉まっていて、
サッシが入ってるから、今現在ご家族がお住まいになる部分かも・・・。 -
宮大工の手による建物だけあって、普通の住宅より細部の手がこんでいるように思います。
屋根の切り妻もややむくりになっています。 -
お庭も拝見。
ブロンズ像のある池です。
敷石も池の形に合わせて敷かれています。
この池のデザイン、アールデコ洋式だと思います。
やはり1930年前後の建築にはアールデコスタイルが良く見られます。
私自身、アールデコがかなり好きな様式なので、目に付くのかもしれないけど・・・。 -
かなりりっぱな、お社もありました。
どちらかの神社の分詞なのでしょうか。
お庭にあるお社は「庭内神し(ていないしんし)」と言って、
昔、これがあると相続税がかからないとかいう話があったそうなので、
もしかしたら、それなりの財産のあるおうちでは、置くようにしていたのかもしれないし、
宮大工が家を建てた位だから、当家が信心深い方だったのかも・・・。
とりあえず、拝んでおこう、という方も沢山いましたよ。 -
金物使いが、寺社仏閣っぽい。
宮大工の作った家という事もあるのかもしれないが、豪華な感じがしますね。 -
ステンドグラスのはまった窓が見えました。おや?純和風とは趣が異なりますねぇ。
-
屋根のある門を通ると、表玄関です。
庭の方から入ったからね。
こっちが正面です。 -
こちらには細工の細かい窓が。
窓の外の手すりは、まさに寺社仏閣のもののよう。
箱根冨士屋ホテルみたいな和洋折衷か? -
玄関の左手に見えた、美しい丸窓。
格子とスリガラスに描かれた竹の柄がすばらしいです。
ヤツデの木もレトロ感を盛り上げるなぁ。 -
こちらに、もうひとつの玄関がありました。
多分、当家の方のお住まいの玄関だと思われます。
小さな玄関灯もいい感じ。 -
大勢の方が、出たり入ったりしているので、写真を撮りそこないましたが、
右側にもうちょっと大きな玄関があります。
そこのブラケット照明。 -
玄関を上がった先にすぐ襖がありますが、こちらには入ることができませんでした。
その襖の上の欄間です。
この向こう側、真っ暗で、非常に写真が撮りにくかったのですが〜
丸い和風なペンダントの後ろ、彫り物のものすごい欄間が見えました。
彫り物が細かくて、ホコリがたまるとやっかいだからでしょう、ビニールのカバーがかけてあります。
なので〜余計良く見えない・・・
でもね〜まりも母の勘で、この欄間は、絶対一枚板の両面彫りだと思うのです。
一緒に歩いていた建築士さんに聞いてみると、多分そうだと。
やっぱり、この邸宅は、ものすごい、お金のかかった豪邸なんですよ。 -
さらに驚愕のアイテムが。
玄関を上がって、右へ行くと天井にこれが。
残念な事に、めちゃくちゃ汚れているんだけど、これはガラスだよ。
つまり〜明り取りの天窓だー!
廊下の一部がこのようになっているのです〜。
真ん中は照明かな?多分雨漏りとかで、痛んじゃったんじゃないかと思われます。 -
今回、内部を見せて頂けたのは、応接室の洋間です。
天井には、重厚な感じのシャンデリア。
私の大好きなメダリオンこそついていませんが、素敵です。
長く使っていないのか、電球がはまっていない所も。 -
こちらが、さっき、表から見たステンドグラス。
ダイヤ型のシンプルなデザインですが、色々なガラスがモザイクになっていて、とてもきれいです。
それぞれの色味が異なる所もいいですねぇ〜。
で、その4枚のガラスそれぞれの下に置物がひとつづつ置かれているものおしゃれ。
その3つは木彫りで左右の象 右から2番目の人物像はなんか、テイストがネイティブアメリカンっぽいの。
海外のお土産なのかなぁ。それも昔の。外国旅行を「外遊」なんて言った頃のかな〜なんて思っちゃう。 -
外から見えたもう一枚の窓は上げ下げ窓。
そのスタイルだけでもおしゃれなのに、デザインされた格子が入ってる。
ステンドグラスのシャープなデザインも、このガラスの幾何学的なラインも
やっぱり、アールデコの要素なのかなぁ。 -
これは、マントルピース。
彫り物のある豪華なものです。
建物に煙突は見えなかったと思うんだけど、ガスストーブだったかな?
はっきり見てこなかった・・・。 -
アールに窪んだ、部屋の壁。
シェンデリアとお揃いのブラケットがついています。
本当に、おしゃれだよね〜。
しかし、この洋間も宮大工の方が作ったのかな? -
部屋の床は隅をぐるりと囲むようにヘリンボーンの寄木細工。
-
家具もね。使われていた当時のまま全部残されているのです。
これは、かなり貴重だと思いますよ。
長い間に、痛んで捨てられちゃうとか言うのが多かったり、
市や県に譲られたりした建物も、案外家具はオリジナルでないのが多いから、
そのままの状態で見られるって言うのはなかなか少ないと思うのです。 -
ピアノもありました。
ヤマハのピアノだけど、鍵盤は象牙が貼られたもの。
なので、経年により黄ばんでいます。
一部、 はがれてしまっている鍵盤もありましたが、こういうの もう直せないのかな?
グループに小学生の女の子が居て、調律はしていないけど、音を出していいですよ、と言われて、ポロンポロンと鳴らしていましたよ。 -
藤に布張りの椅子もありました。
藤に布張りはあまり見たことが無いような・・・。
隣には、お揃いのテーブルも。 -
玄関の内扉です。
大きな引き戸は一枚板のもの。これも豪華な素材です。
それが、左右に二枚です。
飾ってあるのは秩父宮様。
昭和9年の大演習の際、殿下がここにご宿泊されたそうです。 -
玄関前から見える2階部分。庭から見えた2階部分の反対側ですね。
-
普段は非公開の建物です。
和室は見られませんでしたが、見どころの多い洋間を見せて頂けてよかったです。
後で、発表会の時にお話を伺いましたが、ここは、結婚式場に使われた事もあったのだそうです。
多分、この地では まだ、結婚式は自宅で行われるのが多かった頃だと思います。
集まった100名ほどの中にお二人、ここで結婚式をあげられた方がいらっしゃいました。
和室で、お膳を並べての披露宴だったそうですが、その六芳園を見学できると聞いて、即、申し込んだという方も。
思い出の和室が震災被害で見せて頂けなくて残念だとおっしゃっていましたが、
お庭を見て歩いて、懐かしく感じたそうです。
下妻の町歩き探検はまだ始まったばかり。
この続きは
下妻 建築士とまわるまちなみ探検 2 レトロ建物探し
へ続きます。
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