チャイティーヨ巡礼の旅

2014/02/07 - 2014/02/16

断崖絶壁名場所に不思議なバランスで置かれている金色の岩の光景。

どこにあるか知らないけれど、この光景はみたことある人が多いと思う。

ミャンマー旅行におけるハイライトのひとつである、チャイティーヨのゴールデンロックへ行くことになった。じつは行くまではあまり興味がなかったのだが、この不思議さはやはりみておいて損はない。

そしてミャンマー人にとって重要な聖地であるゴールデンロック、バゴー、そしてヤンゴンのシュエダゴン・パゴダ。これらを1日で巡る開運の聖地巡礼旅にいってみた。

エリア チャイティヨ(ミャンマー)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.5

ヤンゴンを出発したのは朝4:30。早すぎだろう。。。
ホテルを出るときにフロントの女の子がかなり寝ぼけていた。

ちなみに、今回の旅は全体的に早起きの旅だった。
たくさんの朝陽を眺めたな。。

さて。チャイティーヨまでは５時間くらいの道のりとのこと。すごい立派な高速道路を疾走してきたのだが、この道路は首都がネピドーに移転するのに伴い作られたみたい。

ミャンマーってここに限らず、都市間交通の高速道路整備がタイと同等くらいまで、かなり進んできているなと思った。

途中、高速道路のサービスエリアにて休憩。

サービスエリアは日本と同じように清潔で、レストランやトイレなどもあった。

ここで朝食のモヒンガーをいただいてみる。ベトナムのフォーとも、カンボジアのクイトゥーとも違う、魚醤の風味が強い麺料理。

高速道路を降りてカントリーサイドの道にはいってきた。朝靄のなかを走って行く。

チャイティーヨに向かう途中、シッタン川を通りかかったので立ち寄ってもらった。

僕の大叔父が第二次世界大戦の末期にこの川で亡くなっているのだが、実際にきてみてその川幅の広さに驚く。

そら、乾期なのにこんな雄大な流れの川を渡るのは無謀すぎるだろうと、いまならばそう思うのだが。

それにしても、ミャンマーに来て思うのは、第二次世界大戦って普通の日本人が（ちょっと特殊な状況ではあるが）初めて海外の異文化に触れる体験となったのだなということです。

こういう風景をみて昔の日本人はなにを感じたのかなあって思う。

シッタン川を過ぎて、うとうとしているとチャイティーヨの町に到着。ここからゴールデンロックがある山頂までは、このトラックに積まれての移動となる。

料金表。2,500チャット（250円）のなかには保険も含まれるというが、どんな内容の保険なんだろうか、というか保険かけなきゃまずいような状況なのか？

トラックの荷台に詰め込まれながら見るにはあまりにも不安をあおる看板。

で、まあトラックの荷台に乗り込んだら問答無用でトラックは走り出す。これは・・ものすごい古いジェットコースターを疾走する感じで、スリルと迫力を越える危険までも感じることができる。

絶叫系のアトラクション好きにはおすすめかもしれないが、僕はもういいや。

そして、こんなものより、もう少しマシな移動手段はあるんじゃないかと思うのだが、これでも徒歩で上がっていたときと比べると格段に便利になったらしい。

洗濯機の中に放り込まれたような状況になりつつ山頂に到着。

ゴールデンロックの参拝には外国人は入域料金がかかる。

胡椒売りのお姉さん。胡椒うまそう。。

このエリアにはゴールデンロック以外にも、こんな感じで不思議なバランスの岩たちがおります。

神々がジェンガやってた場所。とかそんな風に感じる。

遠くにみえる金色の物体はゴールデンロック！

このあたりすごい整備されているなと思ったのだが、ミャンマー人にとって最も重要な場所であり、ここに病院があったりするのでちゃんと整備がされているのだということ。

ゴールデンロックにはりつける金箔を入手。いくらを布施したのか忘れた・・。

いよいよ近づいてみたのだが、やっぱりヘンなバランスで成り立っているようにしかみえない。

岩の中になかに支え棒でも入っているんじゃないかとか思えてしまう。

なお、ゴールデンロックにさわることができるのは男性のみとなっていて、岩にさわる際には荷物などを持ち込むことはできない。

また、女性はゴールデンロックに触ることと、岩よりも高い位置に立つことができないので注意が必要。

下からのぞき込んでみたのだが、宇宙からやってきた不思議な構造物って感じがしてしまう。

それにしても想像していた以上に大きくてびびる。全然期待してなかったのだが、これはみておくのに値するものだなと思う。

しかしまあ・・移動手段に使うこのトラックはひどい。聖地巡礼には困難を伴うものなのか。。

チャイティーヨから下山してバゴーへ移動する途中でランチ。

ミャンマー料理は油っぽくてもたれるという印象があったのだが、そんなこともなく、そして納豆とか豆腐とか日本食に近いものもあり食べ飽きることはなかった。

バゴー最大のみどころシュエモードパヤーにやってきた。この仏塔は高さ114mで国内最大級。ヤンゴンにあるシュエダゴンパゴダよりも高い。

そして、ミャンマー語でシュエというのは金を表している。たしかに・・きらきらしておるな。

休憩所。

すごい変わったカタチした木がある！　と思ったのだが「あ、これ剪定しているんです」とのこと。残念。

なにもしないと、こんな感じになるみたい。

シュエターリャウン寝釈迦仏。

この仏様は、涅槃像として紹介されることもあるのだけど、涅槃ではなく、寝釈迦仏であるとのこと。

涅槃と寝釈迦の違いは以下の通り。

涅槃→お釈迦さまが入滅しそうなところ
寝釈迦→お釈迦さまがゴロゴロしているところ

ということで、ゴロゴロしているお釈迦様をのんびりと眺めているところ。

涅槃と寝釈迦の見分け方は足の組み方で、足をそろえているのは涅槃の状態で、足が崩れているのは寝釈迦なのだそうです。

ゆったりしている。

バゴーの町中を移動していたら、超巨大な仏像が目に入り、車をとめてもらう。ミヤタリャウン・パヤーの寝釈迦仏というところみたい。

屋外にあるせいか、シュエターリャウン寝釈迦仏よりも断然迫力がある。

そして、どこか優しいまなざしで、同じくゴロゴロしている犬を眺めている。

この場所は雰囲気よくて楽しいなあ・・。
時間が限られていて、ちょっと残念だった。

つづいてチャイプーン・パヤー。

ミャンマーの仏様はつねに欠かさず手入れされているので、いつも美しい。

女性のような顔立ちの仏さまだなと思ったら、この寺院は女性の姉妹によって建立されたものだということ。

そうしたことも影響しているのだろうかと思った。ちなみに、参拝に来ているのは圧倒的に女性が多い。

夕暮れのなかをヤンゴンへ戻る。

夜のシュエダゴンパゴダに到着。

ミャンマーでは1日のうちにチャイティーヨ、シュエモードパヤー、シュエダゴンパゴダを参拝すると開運効果があるということで人気のコースみたい。

昼間とは雰囲気が違って、みんな床に座ってお祈りしています。

ロウソクの光もきらめいている。

シュエダゴンパゴダの突端には宝石をあしらった飾りがつけられていて、これだけで数億円くらいの価値があるのだということ。

高さではバゴーの寺院だけれど、豪華さではこちらシュエダゴンパゴダが上回るみたい。

みんな思い思いに仕事終わりの1日を過ごしている。

日本ではどういうところにあたるのだろう・・・と考えていたのだが、全然あてはまるところが思い浮かばなかった。

ちなみに、ここへきてミャンマーチャットの手持ちが少なくなったので、ATMで日本円で3万円分を引き出したらえらいことなってしまった。

こんなの財布に入りきらない。。

この旅行記へのコメント （2）

• マックさん 2014/03/01 18:47:51

  はじめまして

  とても興味深い旅行記についつい見入ってしまいました。
  実は私の祖父も戦争でビルマに行っており、いつもその話をしてくれます。
  幸いにも生存者として帰って来れたから話を聞けているのですが...
  今でもビルマ語を話せるようで何年も前にビルマへ慰霊として行ったようです。
  いつか私も行って祖父が過ごした場所を実際に見てみたいと思っていますが
  なかなか勇気が出ず...まだ私には早いんだろうな。
  他の旅行記もゆっくり見させて頂きますね＾＾
  思いがけずメッセージを送ってしまいました（笑）

  shinkさん からの返信 2014/03/07 11:21:19

  RE: はじめまして

  マックさん
  
  こんにちはー。ビルマ語ができるとかなり旅行が楽しくなると思うので、お爺さまから習っておくことをおすすめしますです。僕も現地で結構いろいろ教えてもらいましたが、すっかり忘れかけている。。
  
  たぶん、この国はこれからどんどん変わっていくのだろうなあと思うので、ぜひ一度訪れてみてください！