2014/01/30 - 2014/02/07
74位(同エリア525件中)
ペコちゃんさん
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19年振りに、二度目のフランスに行って来ました。
観光客数が世界NO1のフランス(2012年:8300万人、2011年:8150万人、2010年:7760万人)・・・日本は、2013年にやっと1000万人を超えましたが、世界の人々を惹きつける観光大国・フランスにはそれだけに見どころも沢山あります。
今回のツアーは、《モナコ ⇒ エズ ⇒ ニース ⇒ エクス・アン・プロヴァンス ⇒ アヴィニョン ⇒ ポン・デュ・ガール ⇒ ロワール古城めぐり ⇒ モン・サン・ミッシェル ⇒ ルーアン ⇒ ヴェルサイユ宮殿 ⇒ パリ》という、南から北までフランスの見どころを回るコース・・・前回行かなかったモン・サン・ミッシェルやヴェルサイユ宮殿などを楽しみに、1月30日~2月7日(9日間)のツアーに参加しました。
今年のフランスは暖冬で、現地ガイドさんの話では、フランス各地の市街地では、まだ氷点下になった日はないとのこと・・・南仏が札幌の緯度ですが、東京のほうが寒い感じ!
ツアーの参加者は13組・26名で、我々夫婦が最年長でしたが、新婚さんが6組・・・幸せムード一杯のメンバーでした。
天気にもほぼ恵まれ、旅行中のバスも座席間隔が広い「ゆったりバス」で、足も伸び伸びで快適なバス旅行でしたが、今回も、パリ・オペラ座の前でスリ集団に出会ったり、またまた色々あった旅行です。
写真は、美しいニースのヨットハーバーの景色。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 日本旅行
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<1日目>
今回は9時15分の集合なので、いつものように、成田ビューホテルに前泊し、余裕をもって成田空港に向かいました。 -
航空会社は、初めてのスイス国際航空です。
白い機体に赤い文字がはっきりと、可愛い飛行機です。
行きはチューリッヒからニース、帰りはCDGからチューリッヒ経由で成田というフライト。 -
ビジネスクラスの座席は、この箱のようなスペースに後ろの人が足を伸ばして寛ぐことが出来るそうです。
今回で32回目の海外旅行ですが、一度はビジネスクラスで行きたいナ~
お父さん、次回はよろしくお願いします。 -
さすが、スイス・・・機内販売のパンフレットは、3分の1が腕時計。
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去年のアリタリア航空の乗務員もイケメンでしたが、スイスも負けてはいない。
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今回の缶ビールは、「アルプスの天然水を使用」ということで、デザインもスイス風なため、夫は3本もおかわりしていました。
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昼食は、サラダとすき焼きにお蕎麦、パンなど。
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こちらは、すき焼きの代わりにパスタのチーズソース。
美味しく頂きました。 -
シベリアのこの時期は、いつものことながら雪で真っ白です。
昼食後、軽食の間に水・ジュース・オムスビなどがサービスされ、 ” おもてなし度 ” は良好でした。
しかし、いつも楽しみにしている機内の映画は、独・仏・英・伊・西の5か国語のみなので、退屈な機内となりました。
日本人には、JAL・ANAが安心できますね。 -
チューリッヒに着く前に、野菜と卵の焼きそば、それに小倉あんのパイの軽食です。
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チューリッヒ・クローテン国際空港に、定刻通りに到着しました。
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スカイメトロに乗って、国内線扱いのニース行の搭乗口に向かいます。
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空港の広告の大半は、やはり腕時計。
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今や喫煙族はどこに行っても肩身の狭い思いですが、チューリッヒの空港はこんな広々とした明るい喫煙室が、あちこちに設けられています。
WinstonやCamelなどの名前がありますので、たばこ会社が寄付したのかな? -
ニース・コート・ダジュール国際空港に、18時過ぎに着きました。
因みに、モナコには空港がないので、ここからヘリコプターが出ています。
車だと30分のところが、99ユーロで7分だとか。 -
夫がトイレに行ってみると、小便器に例の(?)マークがあり写真を撮ってきました。
1昨年行ったドイツ・ハンブルグでは「ハエ」のマークでしたが、今回のはゴルフの「ピン」マーク。
これだけのことでも、トイレの使い方に格段の相違があるそう・・・勿論、綺麗に使用してもらえるということです。 -
洗面所の水栓は、いかにもフランスらしさを感じさせるシックな作り。
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今日と明日は、ニースの中心街にある「B4 NICE PLAZA」に連泊します。
両サイドには、ヴィトンやエルメスなどの高級店が連なり、中心街まで歩いて行ける最高のロケーションです。
目の前には地中海が広がり、正面側の部屋はオーシャンビューですが、パック旅行は残念ながらマウンテンビュー。 -
チェックインの後、少し雨がパラついていましたが、中心街に出かけてみました。
ニースは人口が約100万人(フランス第7位)で、鎌倉と姉妹都市を結んでいます。 -
中心街の飾りつけやイルミネーションは、何となくフランスぽくってオシャレですね。
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ニースに初めてトラムが走ったのは1900年、それ以降は路線網を拡大していきましたが、車やバスの利便性により徐々に衰退し、1953年には全て廃止になりました。
その後、人口や交通量が増えたため、1998年にトラムを再び建設することになり、1系統だけが2007年にようやく完成して、今や市民に欠かせないものとなっています。
また、景観地区は、パンタグラフを折畳み、電池で駆動します・・・さすが美の国フランス、色々と街の景観に対する配慮が行き届いていますね。 -
ジャンメドサン通りの「モノプリ」を覗いてみました。
モノプリの創業は1932年と古く、フランス全体に大規模な店舗を展開している、フランス発のスーパーマーケットの代表格。
前回、パリに行った時も、オペラ座近くのモノプリにお世話になりました。 -
ニースのモノプリは2階建てで、1階は食料品など、2階は衣料品や雑貨などの多種の商品があります。
添乗員さんが、 ” 日本のイトーヨーカ堂みたいなものですよ ” と言っていました。
1階の入り口そばには、フランス特産のカキや美味しそうな魚がズラリ。 -
野菜売り場もご覧の通り・・・大根のような太さのネギもありました。
そのほか、乳製品やワインなど、美味しそうなものが大量に並んでいます。 -
映画館も結構人が来ていました。
宮崎駿の「風たちぬ」も上映中でした。
フランス語と日本語の両方を上映しているそうで、翌日ガイドして下さった方は日本語で観て、彼女のお子さんはフランス語で観たそうです。 -
海近くのマセナ広場に近づくと、銅像みたいなオブジェ・・・昼間は白ですが、夜になると七色に光ります。
7つの大陸を表している像らしいのですが、最初見たときはすごく奇妙だった像も、何回も見ていたらニースにぴったりのオブジェに見えてくるから不思議です。 -
マセナ広場の突当りには、ライトアップされた噴水とギリシャ神話のトリトンなどの像が・・・小雨が降ったり止んだりの夜でした。
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<2日目>
優雅な螺旋階段を下りて地下に行くと、レストランがあります。 -
やはりフランスに来たからには、美味しいパンを頂きましょう・・・どれも、みな美味しそうです。
後で聞いたら、あまりのおいしさにフランスパンを一本丸々食べてしまったツアー仲間がいました・・・凄い! -
ホテルのロビーには、こんな綺麗な鉢植えの花がありました。
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いよいよ、フランスの観光スタートです。
「コート・ダジュール」の意味は「紺碧海岸」・・・その名の通り、紺碧の地中海に明るい陽光が降り注ぎ、海岸沿いにニース・カンヌ・モナコなどの高級リゾート地が点在し、華やかで優雅な雰囲気に満ちています。
電車に乗ると、ニースからは、たったの30分でイタリアにも行けます。 -
モナコに向けて、バスは走ります・・・昨夜からの雨は、すっかり上がりました。
南仏に春の訪れを告げる満開のミモザがあちこちに・・・幾つかの町では、2月にミモザ祭りも開催されるようです。
我が家のミモザはまだ固い蕾だというのに、こちらはすでに満開! -
こんな家がいいな・・・バルコニーから海を眺めるなんて、素敵でしょうね・・・
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こちらはプール付き。
この辺りには、エルトン・ジョンがパートナーと一緒に住んでいる家があるそうです。
ビル・ゲイツやミック・ジャガーの邸宅も! -
イタリアのアマルフィほどではありませんが、コート・ダジュールも岩山が海に迫って来ます。
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モナコに近づくと、通勤ラッシュで大渋滞!
ニースから30分の所が1時間もかかりました・・・電車だと、ニースからは20分なのに。
このトンネルを越えると、モナコです。 -
海辺にある豪華な邸宅・・・
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ローマのバチカン市国に次いで、世界で2番目に小さい国「モナコ」に到着します。
人口は約3万3千人(うちモナコ国籍者6100人)で、タックスヘイブンの一つであり、他国からの多くの億万長者が移住してくるこの国は、まさにお金持ちの集まる上流社会の街。
タックスヘイブン(租税回避地)は、自国の産業を持たない極めて小さな国々に、税金を優遇(無税または極めて低い税率)して、企業や富裕層の資産を誘致している国や地域のことで、カリブ海やオセアニアの島などにもありますが、モナコは抜群の人気。
しかし、居住権を得るためには、資産が10億円以上などの条件があり、私にはチョッと無理・・・いや、全然無理! -
この写真はブレていますが、満開のアーモンドの花。
モナコ公国は、首都モナコ市がそのまま全領土であり、カジノやF1モナコグランプリ、WRC・ラリー・モンテカルロが開催されることで知られています。 -
広い地下駐車場でバスを降りてエレベータで地上に上がると、海洋博物館が見える所に出ます。
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地中海に面する崖の上に建設された「モナコ海洋博物館&水族館」は、海洋学者でもあったモナコ大公・アルベール1世の命を受け、1910年に開館しました。
左は、お洒落な現地ガイドのNさん・・・素敵なガイドさんでしたよ。 -
館内には、海をモチーフとした美しい装飾とともに、大公が蒐集したコレクションが展示されています。
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博物館から大聖堂に向かう途中には、モナコ王女など王族の邸宅が連なっています。
立派な庭園には、オレンジなどが実っていました。 -
モナコ公国の旧市街にある大聖堂・・・1875年の創建で、公国の歴代君主や今は亡きグレースケリーのお墓もこの中にあります。
モナコの国教はカトリックで、大公一家の行事はここで行われるとのこと。 -
カンヌ国際映画祭で知り合ったレーニエ大公とグレース・ケリーは、翌年の1956年に大聖堂で結婚式を挙げ、その後3人の子供を授かります。
この結婚は、プリンセス・ストーリーとして世界中で有名になり、倒産の危機に瀕していたモナコ公国に、アメリカ人観光客が押し寄せるようになりました。 -
あちこちのグレース・ケリーゆかりの場所には写真が飾られ、その場所にまつわる出来事が記されています。
この写真は、大公宮殿前の広場・・・大聖堂前には、結婚式の写真が飾られていました。 -
大聖堂に入ってすぐ、ガイドさんが大聖堂の人に挨拶したら、 ” 今まで雨ばかりだったのに、日出ずる国から来た人たちが太陽を運んでくれたんだね ” と、言われたそうです・・・何てオシャレな、素敵な挨拶でしょう。
ガイドさんが、後で、 ” お店に入ってお店の人に良い扱いをしてもらうには、1にも2にも挨拶です ” と言っていたけど、これなんですね・・・ ” ボンジュール! ” を忘れないように。 -
ステンドグラスも見応えがあります。
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聖堂の中には、ニース出身の画家ルイ・ブレアが1500年に描いた「聖ニコラの祭壇画」や・・・
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天井にある「聖母子」のモザイクなど芸術性の高いものがあります。
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左側は、1982年に自動車事故で死去したグレース・ケリーのお墓。(満52歳没)・・・グレース公妃の墓碑には、本名の " Gratia Patricia " の名前が刻まれています。
以前、グレース公妃の出身地(米・フィラデルフィア)に行った時、彼女が通っていたという教会を見ましたが、その時のことを思い出しながら、手を合わせて来ました。
右側は、2005年に死去したレーニエ3世のお墓。(満81歳没) -
2人のお墓は、このように並んでいます。
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斬新な色に輝くパイプオルガン。
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素晴らしい教会でした。
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大聖堂の隣にある裁判所。
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大聖堂と裁判所に挟まれた道を進み、旧市街に入ると、狭い道の両側はお土産屋さんが・・・
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土産屋さん通りを抜けると大公宮殿前の広場に出ます。
この宮殿は、ジェノバ共和国が築いた要塞の跡地に、1215年に貴族の城館が築かれ、18世紀にイタリア・ルネサンス様式の豪華な宮殿に改築されて、今日に至っています。 -
大公宮殿前の広場の横にある丘からは、モナコの旧市街と地中海が一望できます。
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直ぐ下に見える港には、クルーザーや豪華ヨットが係留されています。
海岸沿いの松林が「F1モナコグランプリ」のスタート地点。 -
今日は平日(金曜日)なのに、沢山のヨットが沖に浮かんでいます・・・やはり、セレブの街は違いますね。
モナコでは、子供達も小さい時からヨット教室に通い、ヨットに親しんでいる、とのことでした。 -
海沿いの歩道にも、グレース・ケリーとレーニエ大公の写真があります。
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像の右側にあるのは大砲の弾で、その奥の宮殿には、白い旗がかかっているので、この日は大公様が御在宅のようです。
2005年にレーニエ3世が死去した後は、息子のアルベール2世が即位しています。 -
ベンチにも大砲の弾を使っています。
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モナコは、1228年にジェノヴァ共和国が建設しました。
1297年、皇帝派に占領されていたモナコの要塞に、フランソワ・グリマルディらは修道士姿に変装して侵入し、要塞の占拠に成功しました・・・衣の下には、武器の刀をしっかり隠し持っています。
現在のモナコ公家・グリマルディ家の始祖がグリマルディで、この時のグリマルディの像が、大公宮殿前の広場にあります。 -
宮殿前の広場では、毎日11時55分から衛兵交代式が行われますが、残念ながら、私達は見ることが出来ませんでした。
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宮殿を守る儀杖兵・・・モナコ国の防衛は、フランス軍が担当しているそうです。
銃の訓練を受けるのは、大公銃騎兵中隊と儀杖部隊、それに消防隊。
その為、選考基準は厳しく、またイケメンが多いそうな・・・ -
大公宮殿前の広場を見守るお巡りさん。
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美味しそうなパン屋さんに・・・
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チョコレートのお店も・・・この店は、1920年に誕生したモナコ王室御用達の「ショコラトリー・ドゥ・モナコ」。
「エクセルシオール」は、今は亡きグレース・ケリー公妃が、婚礼の際に引き出物として使用されたショコラです。 -
モンテカルロ地区に移動し「F1モナコグランプリ」のコースを歩きます。
インディ500、ル・マン24時間レースと並び「世界3大レース」の1つに数えられ、F1およびモナコ公国のシンボルともいえる名物レース。
第1回大会は1929年に開催され、現在は毎年5月に決勝戦が行われています。 -
これが有名なヘアピンカーブ・・・タイヤの跡も残っています。
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ヘアピンカーブは、地図の「③」のあたりです。
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カジノ広場を目指して歩きます。
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モナコで最も有名なカジノである「モンテカルロ・カジノ」・・・1878年に、パリ・オペラ座を設計したガルニエが建てました。
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カジノの左側は「カフェ・ド・パリ」。
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右側は「オテル・ド・パリ」・・・1864年創業の高級ホテル。
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イタリア語で「海岸」を意味する「リヴィエラ」は、南フランス・ニースからイタリア・サンレモにかけての海岸保養地を指します。
冬の地中海に浮かぶヨットを見ていると、何だか『冬のリヴィエラ』の歌を思い出します。
♪ あいつによろしく 伝えてくれよ~ 今ならホテルで 寝ているはずさ・・・ ♪ -
モナコからニースに戻る途中のエズに立ち寄り、フラゴナールの香水工場へ。
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香水を作るには、世界中から花が集められるようですね。
因みに日本からはキンモクセイだそうです。 -
この工場では、香水やオードトワレの他に、石鹸や化粧品も製造しています。
アヒル石鹸の色づけは、オートメーションではなく、全て手作業・・・アヒル様にまで職人技が施されています。 -
香水の消費期限は6年といわれますが、金色のアルミの瓶に入れられた香水は、光・熱・湿気から遮断され、品質が劣化することはないそうです。
香水の瓶のオブジェの先には、これから行く「鷲の巣村」の高台が見えました。 -
ニースからパリまでお世話になるベンツの「ゆったりバス」・・・バスのフロントには「フランス魅力のすべて9日」のステッカー。
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座席の間隔が85cm以上もあり、私の足ではフットレストに届きません。
本当にゆったり出来るバスで、飛行機のビジネスクラスの感じです。 -
香水工場の次は、ローマ水道橋のような橋のそばの駐車場にバスを止めて、鷲の巣村の観光です。
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標高427mの高い崖に造られた「鷲の巣村」は、卵や雛を守るために山や崖の頂上にある鷲の巣と様子が似ています。
南仏やイタリアなどに多数の鷲の巣村がありますが、エズ村は鷲の巣村の代表的な要塞化された街です。 -
駐車場の近くにあった郵便局・・・フランスのポストは、スペインと同じ黄色です。
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狭い入口の門をくぐり、頂上に向かって登って行きます。
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迷路のように道が入り組んでいるエズ村・・・道際の家々は土産物を作る職人などの家になっており、観光シーズンには工芸品がお店を飾るようですが、この時期はクローズ。
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村の中にあるお店は、夏の間は休みをまったく取らないため、11~2月は多くの店が閉まっています。
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山の頂上にある熱帯植物公園。
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いろんなサボテンが岩山に植えられています。
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外敵を避けるため、断崖絶壁の上に造られた「鷲の巣村」・・・中世を彷彿とさせる街並みを登った山上からは、地中海の絶景が広がります。
海が本当に綺麗です・・・癒されました! -
案内図もオシャレです。
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どこからでも見えるので、目印になるエズの教会「ノートルダム・ド・ラソンプシオン(聖母被昇天教会)」。
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ニースに戻ってきました。
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絵葉書のようなヨットハーバーの風景です。
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「リビエラの女王」と称えられる、紺碧の「天使の湾」。
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ニースの中心街を歩いて・・・
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ホテル近くの路地を入ったレストランで昼食。
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野菜サラダの後は、白身魚。
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昼食後は、海辺のプロムナード・デ・ザングレ散策へ・・・
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道路左側にあるプロムナード・デ・ザングレ(イギリス人の遊歩道)は、地中海に面した海岸線沿いの約3.5kmにわたって続く遊歩道。
19世紀初頭に、ニースを保養地として開発したイギリス人により造られた道であることに由来します。
正面には、高級ホテル・ネグレスコが見えます… -
これぞ、コート・ダジュール!
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この後、バスでシャガール美術館に向かう途中、テット・カレ(四角頭)という建造物を見かけました。
高さ30m、幅16mの彫刻的建築で、2002年に完成したニースの新名所。
この四角の部分には、左側にある図書館の事務所が入っています。 -
マルク・シャガール(1887~1985)は、ロシア(現・ベラルーシ)出身の画家で、1966年から20年近くニースで暮らしました。
1966年にオープンした「シャガール美術館」は、シャガールが絵画をフランスに寄贈したことで誕生。 -
入り口のタペストリー「地中海の風景」。
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この美術館では、旧約聖書の創世記をテーマにした17点の連作『聖書のメッセージ』がメイン会場に展示されており、見ごたえがあります。
これは、アダムとイブを描いた2作目の「楽園」(1971年・油絵)。
抱き合うアダムとイブ、二人の左には誘惑者の蛇・・・今まさにリンゴを食べようとしている二人を、天使が頭上から見守っています。 -
「人類の創造」(ステンドグラス)・・・神の光による生命の出現、天地創造の7日間が描かれています。
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シャガールが絵を施したチェンパロ。
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「ダンス」(1950年)。
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「青いサーカス」(1950年)。
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「アクロバット」(1930年)。
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屋外にもシャガールの作品が・・・これは、壁面いっぱいをキャンバスにして、モザイク・タイルで作られた大作「天地創造」(1971年)。
心ゆくまでシャガールの作品を鑑賞した、至福の時間でした。 -
芸術鑑賞の後は、旧市街散策。
美味しそうなワッフルとリンゴ菓子などの店。 -
日本の酒屋さんとは違う、お洒落なワイン店。
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アールヌーボー様式の装飾が美しい「オペラ座」。
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いかにも甘そうなフルーツの砂糖漬け。
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この見事なチョコレート・・・日本のバレンタイン・デーも顔負け!
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朝市が開かれるサレヤ広場の突当りの黄色い家は、画家・マティスが住んでいた家で、ピカソもよく訪れたそうです。
その上にある高台の城跡からは、滝が流れています。 -
いくら見ていても飽きない、コート・ダジュール・・・とにかく、海の色が凄い、綺麗、碧い!
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こんなところで、ノンビリ過ごしたいナ~!
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観光の後、夕食まで時間があったので中心街に行ってみました。
週末の夕方なので、レストランのテラスも沢山のお客さんが・・・ -
ジャンメドゥサン通りの中央にある「ニース・ノートルダム教会」に入ってみました。
この教会は、ニースの目抜き通りに、誇り高く穏やかに聳え建っています。 -
1868年に建てられたニース最大の教会であるノートルダム寺院は、旧市街にある多くの教会とは違い、イタリアのバロック様式の影響を強く受けたゴシック様式建物です。
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牧師さんに、何か相談事・・・懺悔中かな(?)
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祭壇は、ステンドグラスも含めて素晴らしい!
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ローソクに点火し、家族と世界の平和を祈りました。
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夕食は市内のレストランで。
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メニューは、生ハムのサラダにビーフのポトフ。
全員が ” エ~、何これ!? ” ・・・スープのないポトフは初めてですが、こちらでは、これが普通のようです。 -
食後、何人かで近くのスーパー・SPAに行きました。
モノプリを小さくしたような店で、柿も売ってました・・・今の時期、日本にはありません。
以前、スイスに行った時、ジュネーブ大学の庭にも柿が植えられて、「KAKI」と名札がしっかりついていました。
小さめのミカンを買いましたが、これが甘くて美味しい! -
ホテルに一旦帰り、まだ早い時間だったので、外に出てみました。
冬のコート・ダジュールで最大のイベント「ニースのカーニバル」は、毎年約100万人もの見物客が世界各国からやってきます。
今年は2月14日~3月4日ですが、早くも観覧車が営業中・・・これは、昨夜見た噴水のそばにありました。 -
プロムナード・デ・ザングレに向かって歩いていると、「百周年記念碑」がありました。
これは、ニースがフランスに帰属してから100周年の記念に建てられたモニュメント。 -
プロムナード・デ・ザングレに面したカジノ「PALAIS DE LA MEDITERRANEE」・・・毎日20時~3時までやっています。
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1912年に建てられた高級ホテル「ル ネグレスコ」。
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プロムナード・デ・ザングレは、夜景も見事です。
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ジョギングの人や、物思いにふける人・・・
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左側はカーニバルの観覧席・・・海岸通りだけでなく、中心街のあちこちにも組み立てられていました。
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<3日目>
朝食後、エクス・アン・プロヴァンスに向けて出発。
ニース国際空港(下の写真)は地中海に面し、市街地から6kmの至近距離です。 -
エクス・アン・プロヴァンスに生まれたポール・セザンヌ(1839~1906)が描いた、サント・ヴィクトワール山のような岩山が続きます。
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イタリアとも違う松の木。
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高速道路と並行して走っている鉄道路線を、最新のTGVが走り抜けました。
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一年を通して温暖な気候と肥沃な大地に恵まれ、牧歌的な田園風景が広がる南仏プロヴァンス。
また、古くから交通の要衝にあり、古代ローマ時代から王国であった中世までの歴史が今に息づいています。
遠くの雪山も、美しい・・・ -
プロヴァンス地方に多い糸杉があるサービス・エリアでトイレ休憩。
ヨーロッパのバスの運転手は、一定時間毎に休憩をとるという厳しい規則があり、今回のドライバーさんは、きちんと2時間毎に20~30分の休憩をとります。
安全運転のためには良いことですね・・・日本も是非、見習ってほしいと思います。
2年前に行ったドイツでは、12時間を超えて運転をしてはいけないと聞き、「朝8時にホテルを出て、夜8時までに次のホテルに着かないと、運転はそこでストップです。皆さん集合時間守って下さいよ」と、脅かされました・・・本当だったのかな? -
プロヴァンスのお菓子といえば「カリソン」・・・フルーツの砂糖漬けとアーモンドに、オレンジの花の水などを入れて練り合わせて焼いた菱形の伝統的な焼き菓子。
もともとは、イタリアが発祥の地とも言われ、13世紀には、すでにキリスト教のミサでも使われていたという、歴史あるお菓子です。
13世紀の中頃に、エクス・アン・プロヴァンスのルネ王がジャンヌ王妃に結婚のお祝いにこのお菓子を贈り、それを食べた王妃が「優しいキス」を意味する「カラン」と言って微笑んだことから、「カリソン」の名で呼ばれるようになったという逸話もあるそう。 -
この地方ではセミが幸運をもたらすと言われており、セミのグッズが多数売られています。
セミの飾りがついたこの石鹸を買いましたが、使うのが勿体ないような・・・ -
エクス・アン・プロヴァンスに着き、最初に「サン・ソヴール大聖堂」を見学します。
エクス・アン・プロヴァンスは、人口が約14万人で、熊本市と姉妹都市を結んでいます。
ラテン語のアクア(水)から転訛したエクスの名が示すとおり、街中の至る所に大小の噴水が湧き出し、郊外には約34度の源泉を用いた温泉治療施設もあります。 -
5世紀から18世紀にかけて建てられた「サン・ソヴール大聖堂」は、その間の時代すべての建築様式が取り入れられており、ユニークな造りになっています。
12世紀プロバンス様式のローマ身廊、フロマンの芸術作品である13世紀のゴシック身廊、そして15世紀の印象的なバロック様式の身廊の3つの身廊があります。 -
この寺院は、内庭にあるロマネスクの美しい回廊が有名ですが、1時間毎のガイドツアー以外の時は閉まっているので、パック旅行では残念ながら見学できません。
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東京駅・丸の内・南口のような、明るい天井ドーム。
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主祭壇の両側には、パイプオルガンが・・・
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鮮やかなステンドグラス。
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この奥に・・・
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クリスマス用のキリスト降誕の飾りつけが、まだありました。
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サン・ソヴール大聖堂から旧市街を歩いて、市庁舎広場に来ました。
1562~1658年に建設された市庁舎と、かつての鐘楼だったゴシック様式の時計台・・・この市役所には、セザンヌの生涯がわかる証明書(出生届・結婚届・死亡届)などもあります。 -
市庁舎前広場では、花市が立っていました。
素敵なマダムもワンチャンを連れてお買い物。 -
火・木・土の午前中に立つ市で、ミモザや色とりどりの花が売られています。
地元の人のように、ここでお買い物を楽しみたいけど、ホテルに持って帰ってもね~ -
隣のリシュルム広場では、毎朝、朝市が開かれ、野菜などが売られています。
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美味しそうなケーキ屋さん。
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マカロンは、卵白と砂糖を泡立てたメレンゲに、細かく砕いたアーモンドやくるみなどの木の実を混ぜ合わせて、ふんわりと一口大に焼き上げた口当たりの軽い焼き菓子です。
フランスを代表する洋菓子・マカロンは、この後もよく見かけました。
日本でも最近人気があり、あちこちで売られています。
旅行中、絶対食べようと思いました。 -
この時期、フランスはバーゲンセール「ソルド」の真っ最中。
フランスでは、大型店も小型店も平等に商品が販売できるようにとの配慮から、法律で定められた期間以外の大幅な値下げは出来ないようになっています。
夏・冬の年2回、大幅割引が許されたソルドの期間は、各店こぞって値下げ合戦を繰り広げ、より多くの客を呼び込もうと各店舗とも必死になります。
今年の冬のソルドは、1月8日~2月11日。 -
ミラボー通りにある、苔むした噴水。
エクスの名は、水の多いこの地を統括した総督「セクスチウス」の名を冠して、「アクエア・セクスティアエ」(セクスティウスの水)と呼ばれたことに由来します。
今でも、100以上の泉や噴水が町を潤し続けています。
ガイドさんが、 ” 温かいですよ、触って見て ” と言ったのですが・・・うーん、あんまり温かくなかったな。 -
街の中心にある「ミラボー大通り」は、フランス革命初期に活躍した地元の貴族・ミラボー伯爵にちなんで名づけられました。
エクス・アン・プロヴァンスは、印象派の巨匠ポール・セザンヌの故郷としても、よく知られています。
街はずれの丘の中腹には、セザンヌのアトリエがあり、郊外には、セザンヌが好んで描いたサント・ヴィクトワール山が横たわっています。 -
ミラボー通りの一方の端は、「ド・ゴール広場」になっています。
広場の中央は、1860年に建てられた大噴水「ロトンド」・・・噴水の上に立つ3人の女神は、法律・農業・芸術の象徴。 -
冬なのに、タンクトップにソフトクリーム・・・若者は、どこの国も同じか・・・
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エクス・アン・プロヴァンスの次は、「アヴィニョン」の観光です。
現在のアヴィニョンは、法王庁が置かれていた14世紀に建造された全長4.3kmの城壁に囲まれています。 -
従って、中心街に向かうには、こんな所から入って行きます。
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建設当時の城壁に囲まれた市街は、観光用のミニバスが走り、気ままな散歩にぴったりです。
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このレストランで昼食です。
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野菜サラダの次は、メインディッシュのラタトゥイユ。
プロヴァンス地方の野菜煮込み料理で、野菜やベーコンなどの肉類を、にんにくとオリーブ油で炒めて、トマトを加えて香草とワインで煮て作る料理です。
味は、マアマアかな・・・ -
テーブルに置かれた、こんな可愛い調味料入れをレジの所で売っていたので、早速、お土産にゲット・・・ほほえましい形です。
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昼食後、アヴィニョンの観光へ。
アヴィニョンの街の中心は時計台広場。 -
市立劇場に・・・
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メリーゴーラントもありました。
ガイドさんの説明では、 ” 子供たちが乗っていますが、これは大人のものです ” ・・・理由は、天井に描かれた立派な絵だそうです。 -
中国の春節(旧正月)の関係か、蛇踊りのパフォーマンスも・・・
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” パパー、ボクにもワッフルを頂戴! ”
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法王庁宮殿は、ヨーロッパ最大のゴシック宮殿で、1309年より68年間、フランス国王と法王との間の権力闘争の末、一時的にローマから移されて法王が居住した場所です。
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法王庁宮殿の左側にある「ノートルダム・デ・ドン大聖堂」は、12世紀半ばに建造されたロマネスク様式の教会堂。
何度も改修され、鐘楼の頂上で黄金に輝く聖母像は、1859年に据え付けられたものです。 -
法王庁宮殿の向かい側にある「モネー館」は、1619年に枢機卿シピオーネ・ボルゲーゼの公使団を迎える目的で建設され、ここに造幣局が置かれましたが、現在は市立音楽学校となっています。
壁の彫刻が素晴らしいですね。 -
法王庁からの坂道を上り、「ロシェ・デ・ドン」(ドンの岩壁)に行ってみました。
ここは要塞のような岩壁ですが、周りは緑に溢れる公園で見晴らしが良く、ローヌ川やサン・ベネゼ橋、対岸のヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンや、このサンタンドレ要塞などが見渡せます。 -
サン・ベネゼ橋はアヴィニョンの城壁の外側にあり、「アヴィニョン橋」の名でも親しまれています。
ローヌ川に架かるこの橋が建設されたのは、1177年から1185年にかけてで、当初は、対岸のヴィルヌーヴ・レ・ザヴィニョンまで伸びる22のアーチを持つ橋でしたが、戦争や洪水により、現存するのは4つのアーチのみです。
♪ 大人も通る 子供も通る 兵隊さんも通る 職工さんも通る アヴィニョンの橋で輪になって踊ろ~ ♪ -
城壁の対岸に渡り、低い位置からローヌ川とサン・ベネゼ橋をもう一度見ました。
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プロヴァンスの最後の観光は「ポン・デュ・ガール」・・・アヴィニョンから約25kmの距離です。
ガール川(現在の呼称はガルドン川)にかかる全長275m、高さ49mの巨大な橋ポン・デュ・ガールは、紀元前19年頃ローマ人によって作られ、6世紀頃まで実際に使用されていた水道橋です。 -
橋に向かう途中に、樹齢1000年と言われるオリーブの古木が3本あります。
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橋は3層構造のアーチになっており、最上部が導水部で最下層が通路です。
上層の高さはガルドン川の最低水位から49mで、下層は6つのアーチから成り、中層は11のアーチ、上層は35のアーチから成っています。 -
水源地からの高低差は17mほどしかなく、1kmあたり34cmという微妙な勾配を水がスムーズに流れるよう設計されています・・・古代ローマ人の偉業に、 ” バンザーイ! ”
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側面に突出している石は、建設時に足場の役目をしていました。
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ポン・デュ・ガールは保存状態がとても良く、2000年前に建造されたとは思えません。
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橋の下を流れるガルドン川・・・2002年には、大洪水を起こしたそうです。
夏には、この川で泳ぐ人もいるとか・・・ -
プロヴァンスの観光後、北上してリヨンに向かい、郊外の「イビス・スタイルズ・リヨン・ビルバンヌ」に着きました。
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モダンなロビーです。
奥のレストランで夕食の予定でしたが、ホテルの手違いで、何と夕食の用意が出来ていません?!
貴重な旅の時間を、夕食が出来るまで、ひたすら待たされました。 -
急いで鶏肉と鮭の料理が作られました・・・待たされたおかげで、飲み物は無料! 当然です。
しかも、部屋の鍵が閉まらないトラブルや、前のお客が使用したままで掃除もしてない部屋に間違って案内された人もいて、このホテルは最悪。
マー、何日かのツアー中には、1回位はこんなおかしな(?)ホテルにも当たるのよね。 -
でも、部屋のドアのデザインも含め、ホテルの作りはモダン。
明日は、7時半に出発し、6時間のロング・ドライブでロワール地方の古城めぐりに行きます。
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