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 ボローニャといえば食の都、ヨーロッパ最古の大学のある街。井上ひさしは「ボローニャ紀行」で自治と協同組織の街として描いています。<br /> 観光地としてはフィレンツェとヴェネツィアに挟まれて影が薄いのですが、なにか独自のものがありそうと思い訪ねました。<br /><br />主な行程と宿泊先<br /> フィレンツェ→(鉄道)→ボローニャ→(鉄道)→ヴェネツィア<br /> Hotel Metropolitan スタンダード早割&#8364;110/泊 2泊<br />

初夏のイタリア縦断1か月(10)食と文化の街ボローニャ

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2013/06/05 - 2013/06/05

121位(同エリア454件中)

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ひらしま

ひらしまさん

 ボローニャといえば食の都、ヨーロッパ最古の大学のある街。井上ひさしは「ボローニャ紀行」で自治と協同組織の街として描いています。
 観光地としてはフィレンツェとヴェネツィアに挟まれて影が薄いのですが、なにか独自のものがありそうと思い訪ねました。

主な行程と宿泊先
 フィレンツェ→(鉄道)→ボローニャ→(鉄道)→ヴェネツィア
 Hotel Metropolitan スタンダード早割€110/泊 2泊

旅行の満足度
4.5
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
50万円 - 100万円
交通手段
徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  •  旅の18日目。<br /> 何となく疲れがたまってきた感じで8時半頃起き出しました。小雨。<br /><br /> 朝食が今まででいちばん豊富。しゃれたドルチェまである。さすが食の都。給仕のアジア系女性も笑顔できびきび、気持ちがいい。元気が出てきました。<br />

     旅の18日目。
     何となく疲れがたまってきた感じで8時半頃起き出しました。小雨。

     朝食が今まででいちばん豊富。しゃれたドルチェまである。さすが食の都。給仕のアジア系女性も笑顔できびきび、気持ちがいい。元気が出てきました。

  •  ホテル・メトロポリタンは駅とマッジョーレ広場の間にあり立地はいいし、その割に部屋も広い。ただ、昨日駅からスーツケースを引いて歩いてきて、玄関がわかりにくいのに困ったし、受付氏の愛想の悪さもなかなかのものでした。<br /> ついでに書くと、ボローニャ駅では出口やホームの表示がめちゃくちゃで、あれにも疲れました。<br />

     ホテル・メトロポリタンは駅とマッジョーレ広場の間にあり立地はいいし、その割に部屋も広い。ただ、昨日駅からスーツケースを引いて歩いてきて、玄関がわかりにくいのに困ったし、受付氏の愛想の悪さもなかなかのものでした。
     ついでに書くと、ボローニャ駅では出口やホームの表示がめちゃくちゃで、あれにも疲れました。

  •  出かける頃には雨も上がりました。<br /> まず、マッジョーレ広場のパルチザン犠牲者の写真と名前がタイルに焼き付けられた記念碑を拝観します。<br />

     出かける頃には雨も上がりました。
     まず、マッジョーレ広場のパルチザン犠牲者の写真と名前がタイルに焼き付けられた記念碑を拝観します。

  •  彼ら2064人は、第2次世界大戦末期にドイツ占領軍・ムッソリーニ政権と戦い、自力でボローニャを解放する過程で戦死あるいは銃殺刑により命を失いました。<br />

     彼ら2064人は、第2次世界大戦末期にドイツ占領軍・ムッソリーニ政権と戦い、自力でボローニャを解放する過程で戦死あるいは銃殺刑により命を失いました。

  •  記念碑のある建物の中に入ってみると、そこは図書館でした。広いホールの一角にはカフェもあります。<br />

     記念碑のある建物の中に入ってみると、そこは図書館でした。広いホールの一角にはカフェもあります。

  •  閲覧室<br />

     閲覧室

  •  日本/日本語の棚もありました。

     日本/日本語の棚もありました。

  •  児童書の部屋です。

     児童書の部屋です。

  •  ホールではおもしろいいすで休憩することもできます。<br /> 市の中心の広場に大きな図書館を置くボローニャ。さすがに文化都市です。<br /><br />

     ホールではおもしろいいすで休憩することもできます。
     市の中心の広場に大きな図書館を置くボローニャ。さすがに文化都市です。

  •  マッジョーレ広場のネプチューンの噴水

     マッジョーレ広場のネプチューンの噴水

  •  広場に面したポデスタ館の柱廊は、様々な意匠の印が柱に刻まれた美しい空間です。

     広場に面したポデスタ館の柱廊は、様々な意匠の印が柱に刻まれた美しい空間です。

  •  14世紀から建築が始まって今も未完のサンペトロニオ聖堂。身廊の柱のレリーフには現代の姿が描かれていて、我々の時代の建築であることを感じました。<br />

     14世紀から建築が始まって今も未完のサンペトロニオ聖堂。身廊の柱のレリーフには現代の姿が描かれていて、我々の時代の建築であることを感じました。

  •  ガリセンダの塔とアシネッリの塔を一応見て

     ガリセンダの塔とアシネッリの塔を一応見て

  •  昼食の買い出しにウーゴ・バッシ市場へ。「歩き方」の地図とは少しずれたところに発見。<br /> Yが行列のできてるデリカテッセンを見つけ、並んで鶏のローストを買いました。<br />

     昼食の買い出しにウーゴ・バッシ市場へ。「歩き方」の地図とは少しずれたところに発見。
     Yが行列のできてるデリカテッセンを見つけ、並んで鶏のローストを買いました。

  •  ミニトマト、ルコラ、鶏のロースト、棒パンで6ユーロの昼食。おいしかった。<br /> 暮らすように旅する感じ。<br />

     ミニトマト、ルコラ、鶏のロースト、棒パンで6ユーロの昼食。おいしかった。
     暮らすように旅する感じ。

  •  夕方、旧ボローニャ大学へ。有名な解剖学教室。

     夕方、旧ボローニャ大学へ。有名な解剖学教室。

  •  写真パネルを見ると、第二次大戦の空襲でこの建物も破壊されたようです。<br />

     写真パネルを見ると、第二次大戦の空襲でこの建物も破壊されたようです。

  •  しかし、再建とは思えないほど中世からの歴史をまとい、アカデミックな雰囲気を持っています。廊下の奥の講堂では公開講座のような催しがおこなわれていました。<br /><br /> 一方、このすぐ近くには高級ブランドが並んだガッレリアがあります。そして、目抜き通りを歩く女性たちのおしゃれなこと。現代のボローニャの経済力を感じました。<br /> もっとも、脇に入ると、時間の止まったような商店街があったりします。<br />

     しかし、再建とは思えないほど中世からの歴史をまとい、アカデミックな雰囲気を持っています。廊下の奥の講堂では公開講座のような催しがおこなわれていました。

     一方、このすぐ近くには高級ブランドが並んだガッレリアがあります。そして、目抜き通りを歩く女性たちのおしゃれなこと。現代のボローニャの経済力を感じました。
     もっとも、脇に入ると、時間の止まったような商店街があったりします。

  •  夕食に向かう時、小雨が降ってきましたが、ボローニャにはポルティコという屋根のある歩道がほとんどどこにもあるので安心です。<br /><br /> 店は「歩き方」で紹介されていたダ・ベルティーノ。口開けの客でした。

     夕食に向かう時、小雨が降ってきましたが、ボローニャにはポルティコという屋根のある歩道がほとんどどこにもあるので安心です。

     店は「歩き方」で紹介されていたダ・ベルティーノ。口開けの客でした。

  •  Yがリゾットを頼むと、おかみさんに「リゾットはどこでも食べられる。ここはボローニャ。パスタでしょ」と却下されてしまいました。<br /> おかみさんは年の頃五十過ぎ。金髪にミニスカート。若い頃は男にもてたんでしょう。今は実直そうな亭主を尻に敷いていそうです。<br /> OKが出たラザニアはさすがにうまかった。

     Yがリゾットを頼むと、おかみさんに「リゾットはどこでも食べられる。ここはボローニャ。パスタでしょ」と却下されてしまいました。
     おかみさんは年の頃五十過ぎ。金髪にミニスカート。若い頃は男にもてたんでしょう。今は実直そうな亭主を尻に敷いていそうです。
     OKが出たラザニアはさすがにうまかった。

  •  トルテッリーニのスープ。

     トルテッリーニのスープ。

  •  スペチャリタのボッリート・ミストは、牛肉・牛ほほ・牛タン・豚肉・豚ソーセージの5種の肉と豆・玉葱・トマトを煮込み、マッシュポテトを添えたものを、オリーブ油とバジルのソースで食べます。<br /> ご亭主がワゴンで運んできて、肉の説明をしながら切り分けてくれました。

     スペチャリタのボッリート・ミストは、牛肉・牛ほほ・牛タン・豚肉・豚ソーセージの5種の肉と豆・玉葱・トマトを煮込み、マッシュポテトを添えたものを、オリーブ油とバジルのソースで食べます。
     ご亭主がワゴンで運んできて、肉の説明をしながら切り分けてくれました。

  •  肉は柔らかくておいしかったのですが、全部は食べきれませんでした。<br /><br /> 最後にソルベはないかとおかみさんに聞くと言下に「No!」と言われ、Yは大笑い。この気っぷのよさが店の人気の秘密かも。<br /> 代わりに頼んだズッパイングレーゼを含め1皿ずつで60ユーロ近いので、そんなに安い店ではないですが、地元の人に愛されている感じがあります。夫婦に娘、おばあちゃんの家族経営の楽しい店でした。<br /><br /> 行く前は疲れていましたが、食べたあとは元気が出てきて、宿に帰ってから旅の記録の滞っていた分を追いつくことができました。<br />

     肉は柔らかくておいしかったのですが、全部は食べきれませんでした。

     最後にソルベはないかとおかみさんに聞くと言下に「No!」と言われ、Yは大笑い。この気っぷのよさが店の人気の秘密かも。
     代わりに頼んだズッパイングレーゼを含め1皿ずつで60ユーロ近いので、そんなに安い店ではないですが、地元の人に愛されている感じがあります。夫婦に娘、おばあちゃんの家族経営の楽しい店でした。

     行く前は疲れていましたが、食べたあとは元気が出てきて、宿に帰ってから旅の記録の滞っていた分を追いつくことができました。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • hakodadiさん 2015/08/02 18:07:26
    充実のボローニャ滞在ですね。
    短めの滞在なのに手際よく要所を押さえておられるのに感心。落ち着いた、長期滞在向きの街ですね!

    ひらしま

    ひらしまさん からの返信 2015/08/09 15:00:19
    「暮らすような旅」

    hakodadi さん
    お便りありがとうございます。

    ちょうど旅に出ていまして、返事が遅くなりましたこと、お許しください。
    IT弱者で旅先でメールチェックとかできないものですから。

    ボローニャの「暮らすような旅」拝見しました。
    滞在型だと、食料の調達ひとつとっても安くおいしく楽にできていいですよね。

    でも、私はなかなか貧乏性が抜けなくてあっちもこっちも回りたくなってしまい、妻にはいつも「修学旅行みたい」と叱られています。

    これからもどうぞよろしくお願いします。

    ひらしま

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