
2013/12/26 - 2014/01/04
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worldspanさん
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今回の旅行で最もタイトなスケジュールを組んだのがここ、イグアス。ただでさえブエノスアイレスから空路片道二時間はかかるにもかかわらず日帰り。しかもパラグアイにも立ち寄り、ブラジル側のイグアスの滝をみる強行軍。
アルゼンチン側のプエルト・イグアスに到着したのは9:25、空港でレミースを手配してパラグアイに面したブラジル側の国境まで向かい、徒歩でパラグアイ⇔ブラジル間を移動した。そしてパラグアイに面したブラジル側の国境に戻りここでタクシーを拾う・・・。国境周辺のタクシー乗場等の状況はGoogleマップのストリートビュー等で事前に確認をとっていたので、ここまでは順調に旅行は進んでいた。
ところが予想外だったのが、イグアス国立公園に入場するための長蛇の列。進み具合を見ても、悠に一時間はこえるペースだ。イグアス国立公園の入口に到着したのが12:30、仮に入場に一時間半かかったとして、3時間の見学ルートを回り公園を発つのが17:00。復路の飛行機の出発が18:40なので、何もなければギリギリ間に合う。
しかし我々には憂慮する問題があった。それはブラジルからアルゼンチンに向かう道路の大渋滞。アルゼンチンからブラジルに向かう際、午前中に凄まじい渋滞を見かけたのだ。イグアス空港から乗車したレミースの運転手によると、アルゼンチン側のプエルト・イグアスにショッピングセンターがあり、週末になるとブラジルばかりでなく、パラグアイからも買い物客が押し寄せ、国境が大変なことになるのだという。現在この周辺で最も物価が安いのはパラグアイではなく、現在はアルゼンチンなのだとか。
国境の情報を調べていても、週末はどれもパラグアイへの買い物客が殺到するため、ブラジル・パラグアイ間が渋滞し、アルゼンチン・ブラジル間は比較的スムーズに流れると聞いていた。ところが実際は逆だったのだ。
ブラジル側のイグアス国立公園からアルゼンチンのイグアス空港までの移動は、イミグレの時間を加味しても通常一時間、多く見ても一時間半あれば十分だ。しかし国境での渋滞を考えたら倍の2〜2時間半は見ておかなければならないと考えていた。
イグアス国立公園に13時に入場し、ハイスピードで二時間で回れば何とかなるなと、と見込んでいたが、このままでは自分達がイグアス国立公園に入場する頃に、国立公園での滞在時間がタイムオーバーだ。
こりゃダメだわ。せっかくここまで来たけど無理に国立公園のに入場すれば復路の飛行機に間に合わない。残念だがアルゼンチン側のイグアス空港に戻ろうと話をしていた。妻はイグアスの滝を一度見たことあるので、「別にいいけど」とあっさりした感じだが、むしろ私の方が未練があった。
しかし私たちよりもタクシーの運転手の方が熱意があった。私はフライト時間を彼に伝えていたので、この長蛇の列を見て、そして私たちの浮かない会話状況を把握し、「こっちにおいで」といい、長蛇の列をよそに入場券売場へと連れていった。入場券売り場には個人用とツアーコンダクターが購入する場所がある。何と、タクシーの運転手が、団体のツアコンがチケットを購入する場所でタクシーの運転手が運転免許証とタクシーの登録証を見せて交渉をし始めたのだ。
窓口の担当は当初我々がここでチケットを購入する事に難色を示していたが、運転手がそれでも窓口の担当に果敢に粘り強く交渉をしてくれ、チケットを購入する事ができた。運転手は我々が日本から来てることや、飛行機が夕方に出発するので、今回の機会を逃したらもうチャンスはないと思ってくれたのかもしれない。彼の熱意が担当に伝わり、彼は「ツアコン」として、入口にタクシーを回し、公園内のバス乗り場で待ち合わせしてタクシーで公園内を動く事ができたのだ。
私たちは入場券売り場近くのATMでブラジル・レアルを引き出し、団体の入場券売り場で切符を買うことができ、スムーズに園内に入場することができた。イグアス国立公園では乳幼児連れの場合は優先的に切符を購入する事ができる上、入場についても優先されることは後になってわかったが、しかし乳幼児連れ優先ルールは偶々判っただけであり、あのまま長い列に並んでいれば、恐らく帰りの飛行機にに合わなかったであろう。運転手が我々のためにタクシーの登録証や免許証等を窓口で見せて担当者を折らせたお陰であり、彼に対する感謝、そして嬉しさひとしおだ。
入場後、バス乗り場でタクシーと合流し、一緒に円滑に公園内を回ることができた。彼はポルトガル語とスペイン語しかできないが、それでも一生懸命私たちに公園のすばらしさを伝えようとしてくれたことも私たちには嬉しかった。今まで私は多くの旅を経験してきて、タクシーの運転手にはボラレてきたのは数多、タクシーだと思って乗ったら、盗難車の犯人で14時間も拉致状態になったり、決して良い思い出がない。しかしこんなに我々のために動いてくれた運転手に出会えたのは初めてだ。恐れく今回のタクシーの運転手が彼でなければこんな素晴らしい景色を見ることができなかっただろう。
一通り見学したあとは、タクシーに戻り、急いで空港へむかった。公園内はタクシーの移動が殆どなので、移動ロスがなく、15時半に公園に発つ予定だったが、2時間もかからず公園を出発することができた。
さて、次の難関は国境の渋滞だ。ブラジル国境は午前中すれ違った以上に渋滞がひどくなっている。国境付近は渋滞を鑑みタクシーレーンというのがあるそうだが、そのタクシーレーンも一般車両が割り込み前に進めない。フライトまで3時間近くあったが、一向に前に進まない状況にだんだんと不安になってくる。すると運転手は対向車線にはみ出しながら割り込んでは前に進んだ。対向車が見えたら渋滞の車を押し込むように避けながら前に進む。そのおかげで2時間弱でなんとか空港にたどり着くことができた。
パラグアイとブラジル国境からイグアスの滝を見学してイグアスの空港まで250レアル、日本円で約1万円。これが高かったのかどうかわからない。しかしイグアスの滝ではタクシーの運転手のおかげでなんとか見学することができたし、渋滞も切り抜けることができた。お互いに良いお客であり良いタクシーの運転手の関係にありたかったので、そのお礼に当初の金額よりも増額して支払った。今回のように運の良いタクシーでの旅行なんて滅多にないので、本当に出会いに恵まれたイグアスの観光だった。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- アルゼンチン航空 ラタム チリ ピーチ航空 ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エクスペディア
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シウダ・デル・エステを歩いた後は再びブラジルサイドに戻る。写真はシウダのイミグレ。入国と同じく簡素な手続きだった。
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ブラジルへと行く(戻る)際には右側の歩道を通っていく。しかし、ブラジルのイミグレはパラグアイからブラジルを見て右側にはない。一度ブラジルを出国する際のイミグレに行き、入国手続きを行わなければならない。
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パラナ川を渡るが橋の手すりが今にも壊れそうで怖い。
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ブラジルに入国。左側に白い車が数台と待っているところがタクシー乗り場。ここでタクシーの運転手と交渉し、フォス・ド・イグアス側のイグアスの滝を見学した後にイグアス空港へ向かうルートで向かう。
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うちは車を持っていないため、どこに行くにも公共交通機関か自転車か歩き。そのお陰で!?旅行に連れていってもよく歩いてくれる。
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タクシーでフォス・ド・イグアスの町を抜け一路ブラジル側のイグアスの滝へ。
国境から約30分くらいで公園に到着するも、驚きの光景が。 -
そこには入場に一時間以上は悠にかかるほどの長蛇の人の列。これを見て、入場したら、帰りの飛行機に間に合わないかもしれない、と内心思った。正直諦めようとも思った。しかし私たちよりもタクシーの運転手の方がむしろ必死に頑張ってくれた。
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ホテル・ダス・カタラタスの手前で一度タクシーを下車して遊歩道を散策。
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2013年の雨季は水量が多いのだという。
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いたるところにでかいトカゲがノシノシ歩いている。
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水しぶきがすごい
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アナグマもよく見かけた。ナイロン袋のカサカサとした音に反応してよってくるのだとか。アナグマの名前はクワチー(Mauricioさんより)。
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雨季だけに水量が凄まじい。
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美しい文様の蝶々
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遊歩道を歩いていると小さな滝を沢山見ることができる。
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悪魔ののどぶえ。展望台からエレベータで降りて展望橋を歩いていけば、悪魔ののどぶえのすぐそこまで行ける。
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しかし雨季の水しぶきは本当に凄まじい。小さい子供連れだったので、展望橋まで行くことは断念。それでも展望台からの景観でも十分迫力は伝わる。
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このトカゲ、恐竜の赤ちゃんのようにでかい。名前はラガルトというそうです(Mauricioさんより)
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イグアス国立公園を走る無料バス
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ブラジル側のフォス・ド・イグアスの国立公園内にあるホテル・ダス・カタラタス
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我々が乗る一便前のアルゼンチン航空。
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空港のレストランで写真を見ながら頼んだ料理がこれ。一つがパンケーキのようなもので、可もなく不可もなく。一方赤い食材の料理は何とニンジンがメインディッシュ。写真で見た時はスパゲティに見えたのだが。。。旅行中野菜不足になりやすいので、丁度良かったが・・・。頼んだ自分自身のセンスにガッカリ。ちなみに、パンケーキの名前はパンケッカだそうです(Mauricioさんより)
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プエルト・イグアスの空港。ここの設備は最悪だった。ターミナル内はレストランですらエアコンが効いておらず、じっとしているだけでも、ダラダラ汗が流れてくる。特に夕方にスコールとなった時の不快指数は日本の梅雨の時や夏のジットリ感など比ではない。
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空港は簡素だ。一階にチェックインカウンターやバゲージクレームがあり、二階に保安区域入口がある。その他にちょっとしたお土産店とレストランがある。
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