イタリア行ったよ！ローマ・ピサ・フィレンツェ６日間（３）

2013/12/31 - 2014/01/05

年末年始を海外で過ごす人たちの列に入れてもらいました。８月に行くと決めてから、個人手配のために調べに調べた準備期間。いろんな質問に答えてくださった皆さんに感謝です。

１月３日　真実の口→パンテオン→サンタマリアソプラミネルヴァ教会→バチカン美術館→スペイン広場

エリア ローマ(イタリア)

今日は１日ローマ市内を回ります。バスとメトロの１日券（６ユーロ）を購入しました。テルミニ駅から１７０番Agricoltura行きに乗り込みます。９個目のバス停のBocca della veritaで降りますが、今回は初日の失敗を教訓に、メモ帳に降りるバス停の名前を書いておきました。バス停の数を数えつつ、周囲の席の人に確認する作戦です。明るくてバス停もチェックできるし、今回はずっと間違うことなく移動することが出来ました。

真実の口のあるサンタマリアインコスメディン教会は、９時３０分からで、１５分前に到着しましたが、すでに行列ができていました。教会の係員の人がなかへ誘導してくれて２列縦隊になるように指示をします。結構な長さですが、さくさくと進んでいきます。決まった額は指示されていませんが、カゴの中は1ユーロ硬貨が一番多かったので、1ユーロをお布施？します。

自分達の番がきました。まずは１枚、真実の口だけを撮ると、係員の方がカメラを貸してご覧と、おいでおいでしてお決まりのポーズの口の中に手を入れた記念写真を撮ってくれました。
カメラはHALも同行者もそれぞれが持っていて、二人一緒に撮ってもらうし、後でチョーダイねーとかやっていたら、後から来て並んでいるツアーの添乗員さんが、HALのカメラでも同時に撮ってくださいました。ありがとうございます。
バス停に戻り、次のバスを待ちます。

８３番　Lgo valsabbi行きで４個目のCorso/Minghettiで降りて西へ４００メートル。狭い路地が拓けたところで、パンテオンとご対面です。２０００年前の古代ローマの神々を祀る万神殿ですが、現在はキリスト教会として使われています。入場無料。

お目当てはラファエロの墓参りです。壁の穴にガラス張りで棺を見ることが出来ました。棺は特に飾り立てられているわけでもなく、ごく普通のものでした、が、なんかちっこくないか？膝曲げて入ってんのかな？
他にも、イタリア統一した初代国王であるヴィットーリオ・エマニュエーレ２世のお墓があり、こちらは衛士が二人立っていました。現在のイタリアは王国ではなく共和国体制ですけど、衛士が付いておるあたり、今でも尊敬されているんだなと知らされます。

パンテオン見学後、すぐ近くのサンタマリアソプラミネルヴァ教会を訪れます。ローマ市内最古のゴシック建築の教会とのことですが、外観は素っ気ない四角い箱型の教会です。向かって右側の扉から中には入りますが、扉を開ける若い男性がいました。左手で扉を開け、右手で小銭の入った籠を突き出します。チップで1ユーロ入れましたが、扉開けるだけで1ユーロって、よく考えなくても出し過ぎかも。帰りの扉は自分で開けて出たわけだし、なんだかモヤっとします。

教会内部は小さな明かりがある程度で薄暗く、静かな空間が広がっていました。天井は濃い青で塗られており、ステンドグラスのバラ窓が美しい。もう少し明るいと細部までよく見えるんだけど、ここは観光名所というよりは、人々の祈りの場所ということでしょうか。しばらく教会内にいましたが、やってくるのは数人の個人客で、ツアーグループ客の姿はみかけませんでした。
教会を出て南へ300メートル程移動、Argentinaのバス停から、４９２番Stanz.ne Metro Cipro行きで、バチカンへ向かいます。

Argentinaから１０個目のBastioni Di Michelangeloで降りました。道の反対側がバチカン市国の城壁ですが、うわーなんだこれわーΣ(ﾟДﾟ)行列が半端ないです。当日券購入の列は、角を曲がって延々と続いています。
すかさずおにーちゃんが、当日結成のツアーいかがすかーと声をかけてきます。でも大丈夫、ちゃんと予約したもんね。まだ予約時間まであるので近所でお昼を食べました。
１３時３０分の予約でしたが、余裕ありすぎて１２時３０分にはお昼も済ませてしまい、入り口に行ってみると、３０分前から入場だから今はダメって云われました。意外と周辺には土産物店も無く、時間を潰すところがありません。ご飯食べたばっかりでお茶するのもなんだしなーと、ちょこっとぐるぐるお散歩したあと１２時４５分に再度入場を試みたら、今度はよそ見したままバーコードをぴぴっとしてくれ、あっさり入場に成功しました。予約者列は、ないに等しく、前日のウフィツィ美術館のアレにくらべるとまるで天国。さすがバチカン、予約てこういうことだよねーと言いつつセキュリティゲートを通過します。

セキュリティゲートを通過してから、バウチャーをチケットに変えて、改札口を抜け、エスカレーターで上に上がります。上がったところにある看板で、ルートの確認。看板の左手にはイヤホンガイドの貸出カウンターがあり、列を作っています。いくつかの美術館からなる広大な場所で、全部見ると６時間はかかると言われるバチカン美術館です。
HALは事前に公式ガイドブックを購入しており、自前で見たいもんＭＡＰを作成してました。まずは、ピナコテーカ絵画館へ行きます。

ピナコテーカ絵画館に入ってすぐに、ピエタがありました。大聖堂にあるのが本物ですが、この時点では大聖堂に行くかどうかが不確定でしたので、取り敢えず抑えとこうかと写真取りました。フラッシュたかなければの撮影ＯＫでありがたいですが、逆光なため上手く撮影できません。

メロッツォ・ダ・フォルリ作「奏楽の天使たちと使徒」です。色が明るくてパステル調で可愛らしい雰囲気。でも演奏のポーズがすごくやる気無さげに見えます。右隣はタンバリンぽい楽器を持っている天使ですが、この子をぶん殴るかのような格好をしているのがちょっと笑える。

ピナコテーカ絵画館は細長い建物で、一番奥にラファエロの「フォリーニョの聖母」「キリストの変容」「聖母戴冠」が架かっています。大きくて見上げながら薄暗いという条件では、カメラもちーとも仕事をしてくれません。図録を購入する予定ですので、絵画館での撮影はもう諦めとこうと思いました。
折り返した次の部屋で、ダ・ヴィンチの「聖ヒエロニムス」を見ましたが、暗さのあまりに色調がさっぱりわかりません。あと、カラヴァッジョの「十字架降下」を見ました。スポットライトが当たっているかのような劇的な画面構成で、はっとさせられます。

絵画館を出たあと、松ぼっくりの中庭に出ます。大聖堂のドゥオーモが木の間から見えます。当日の天気は朝方までは雨降りでしたが、以降は曇天で、とりあえず雨はなんとか降らなさそうな様子でした。見上げた空の端っこに青空がチラリと見えます。
正直すごく暑いです。基本的には空調もない様子で、所々が外になっていて普通なら冬の寒さを感じるであろうバチカンで、この暑さってなんだろう？人の熱気？ダウンコートを脱いでずっとカバンに引っ掛けていました。

エジプト館でエジプシャンなアンティノオスを見つつ通り抜けて、ピオ・クレメンティーノ美術館へ行きます。大理石彫刻がざっくざっくと並んでおり、八角形の庭で、アポロン、ティグリス神ときてラオコーンを見ます。蛇に親子ともども絞め殺されかけてる古代ギリシアの伝説的なシーンですが、お風呂で背中洗っている人にも見えなくもない。ちょっと痒いところに手が届かないカンジでよじよじしてる(^_^;)
ピオクレメンティーノ美術館から二匹のスフィンクスの間を通り、階段を上に上がります。

階を上がってラファエロの間へは、燭台のギャラリー、タペストリーのギャラリー、地図のギャラリーと、一直線に廊下が続きます。残念ながら片側に幕がかけられていて補修中の様子。でも、天井とかがすごい金ピカでゴージャス〜。そしてそんなところにある土産物店。バチカン収蔵品全カタログ（日本語版）32ユーロを購入しました。クレジットカードが使えました。

ラファエロの間へは混雑を避けるために、一旦外を出てからまた入り口へ戻る一方通行になっています。「アテネの学堂」です。これ見るためにココまできたぜーっ！イタリアーノ！歩き疲れてきたのと暑いのとで、おかしなテンションになりかけています。

ラファエロの間から階段を降りたら、システィナ礼拝堂かと思ったらまだ距離がありました。階段上がりかけたところで、撮影禁止のサインが目に入ります。カメラをしまい、礼拝堂へ入ります。結構広い場所だとは思いますが、人が大勢溜まっていてごった返しており、大声を出さないまでもさわさわとした話し声が響き、多言語が混じり合って、かなりうるさいことに。
なんだろう、月曜の朝礼まえのざわざわした感じ？
天井いっぱいのミケランジェロの大作を鑑賞しますが、のけぞって見てると頭がクラクラしてひっくり返りそうになります。
そして礼拝堂から大聖堂へのショートカットは、ロープ張られていてどうやら通り抜けられないようです。しばらく注意していましたが、誰も抜ける様子がありませんでした。

礼拝堂を堪能してからは出口に向かってせっせと歩きます。大聖堂への通り抜けができない時は、教皇の図書室が見られるな〜と思っていましたが、どこで通過したのか気が付かないままに出口にたどり着いていました。広いミュージアムショップのフロアから、ぐるぐると螺旋階段を降りていきます。
この階段は映画「ゴッドファーザー３」のラストシーンで使われた階段ですが、それを抜きにしても、見下ろした時のフォトジェニックな感じが素敵すぎる。階段下りながらHALたちが「ゴッドファーザーが〜」とやってたのが聞こえたのか、隣を歩く（多分）アメリカ人の老夫婦が、急に階段を見下ろして、「フランンシス・コッポラムービー！」と騒ぎ出しましたよ。HALの発音てば、ものすごいジャパニーズイングリッシュだったけど聞き取りできたのかしら？

バチカンを出て、徒歩で地下鉄駅まで歩きます。メトロA線Ottaviano駅へ向かう途中、メトロのマークを追って歩いていたら何故かマクドナルドにたどり着く（笑）マークが似てるんだよねー、ちぇー。歩道で焼き栗売りのおにーさんが、笑いながら、メトロはあっちーと教えてくれました。
Spagna駅まで３駅ですが、車内ほどほどの混雑ぶり。まあ３駅くらい立つさと思っていたら、白髪混じりのおじさまが席を譲ってくれました。「レディーファースト」だって、おお、初めてそんなこと云われたよ。みんな親切だー。
スペイン広場の階段はみっちりと人が座っていました。映画「ローマの休日」からもう何十年と立っていますが、オードリー・ヘップバーンてすごい。世界中からロケ地巡り客を集めています。

スペイン広場から真っすぐのコンドッティ通りは、ハイブランドショップの並ぶブランド通りです。HALはお財布と相談の結果、ウインドウショッピングに徹しました。同行者はうんうんと悩んだ末にカバンをお買い上げしました。
あ、でもそいえば買ったものがひとつ。モンブランのショップで、インク瓶をひとつ。日本の販売価格とそう変わらないお値段でしたが、帰国後に買おうと思っていたところだったので、ちょうどいいかと。夕方日暮れ少し前には、通りの混雑っぷりがえらいことになってきました。足の裏もかなり辛くなってきたし、予定も無事消化したので、メトロでテルミニ駅へ、一旦ホテルへ戻り、夕食とスーパーでお買い物。明日はもう帰る日です。
（つづく）