（マウントレーニアから）セントへレンズへの車窓（Silver Lake経由）

2010/07/18 - 2010/07/18

マウントレーニアをあとにし、セントへレンズへ向かいました。その道中の車窓の写真が主です。
セントへレンズは1980年に大噴火を起こし、周辺地域に多大な被害をもたらした活火山です。シルバーレイクあたりでは本当にまだセントへレンズまでは遠いので、休火山のようにしか感じませんが、近づくにつれ過去の噴火の跡をいたるところで目にし、その災害の大きさを実感します。

地図を見ると、マウントレーニアからだと99号線からウィンディリッジ方面のセントへレンズに行く道もあるようでしたが、雪解けの遅い年だったことと道の状態が悪い可能性が高いことなどからこちらのルートは却下。
またもう少しショートカットする道もありましたが、一番大きなビジターセンターに先に立ち寄るため、シルバーレイク経由でセントへレンズへ向かいました。
途中のビジターセンターはすべて立ち寄りながら向かうと、予想以上に時間がかかり、最後オレゴンのポートランドまで行くには一日仕事になりましたー。

エリア セントヘレンズ周辺(アメリカ)

• 旅行の満足度: 4.0

• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

Packwoodを出発。12号線を南西に進みます。
まだマウントレーニアのふもとあたり。廃れた車の景色が日本にない感じで印象に残ってます。

途中、いくつかこのような鉄橋を渡りました。アメリカの田舎。ラジオはどのチャンネルもカントリーミュージックしか流れてこない・・・

酪農地でもあり。

林業の盛んな地でもあります。
モミの木栽培もワシントン州〜オレゴン州では大きな産業らしいです。

こちらは花の苗の畑。

川の流れがゆーっくりで雄大〜。

さて、セントへレンズ・モードへ。大きなビジターセンターのあるシルバーレイクまでやってきました。ここまででも2.5時間くらいかかったかな？
この日は天気があまりよくなくて、セントへレンズはまだここからは見えないなーというところだったのですが、旅行後にこの写真を見てびっくり！写真の左に雪の残るセントへレンズの姿がうっすら写っていました！

マウントセントヘレンズビジターセンター 建造物

こんな廃屋も異国を感じて楽しい。

まったくもってセントへレンズは見えませんが、セントへレンズへ続く道504号線。景色に変化がなく、このあたりの景色はあまり面白くないです。

Silver Lakeの次に立ち寄ったポイント、Hoffstadt Bluffs Visitor Center。天気がよければここからも正面にセントへレンズが見えるらしいです。
セントへレンズへのヘリツアーにはここから参加します。

ホフスタッド ブラフ ビジター センター 建造物

Hoffstadt Bluffs Visitor Center

川沿いを進みます。

セントへレンズまでの途中にある大きな橋の手前。

橋通過中。川を渡っているのではなく、谷を渡っているようです。

橋からの景色。

ちょっと行くと、青空が見えてきました〜！天気がよくなっているようでラッキー。

このガードレイルに注目です。たぶん昔の噴火の影響なんでしょうね、すっかり錆ついています。ここは火口まで15kmくらいのところかな。

途中のForest Learning Center。川方面にいくトレイルがあって、途中に火山に関する展示（看板）も並んでいるようです。展望台もあります。ここ、河川敷に野生のシカが住んでいました。

フォレスト ラーニング センター 博物館・美術館・ギャラリー

到着！ではなく。まだ手前の道端のview spot。
でもここ、マウントレーニアも望めるのです！左端に頭だけ見えているのがレーニアです。
標高があがってきたためか、天気も変わってきました。途中までの道とは違ってすがすがしい青空が広がって、来てよかったー。

同じView Pointから。

レーニアとセントへレンズ。セントへレンズ周辺の荒涼とした景色はすべて噴火のせいです。

このあたりにはルピナスもよく咲いています。

ジョンストンリッジまであと少し、というところで一旦、手前のCold Water Lakeへ寄り道。人気もなく静かなところです。

ここCold Water Lakeのルピナスは背が高かったです。

川の流木、きっと噴火後に流れてきたものでしょうね。。。

噴火の影響で裸の山（丘）だったところも少しずつ植林されてきたそうです。

再びセントへレンズへ向かいます。

車窓でも大きくくっきりセントへレンズセントへレンズが見えるようになりました。

でもたぶん河口まで10kmくらいはあります。

車窓が気持ちのよいエリア。

荒涼とした景色の一方で、場所によっては緑豊かなところもあります。

でもジョンストンリッジに本当に近くなると緑は少なく、山肌があらわなところが多くなりました。

違う惑星みたいな。

ちんたら進んできたので、Packwoodを出てから5時間以上経ってやっと！セントへレンズに最接近できる展望所のジョンストンリッジにやってきました〜。遠かった〜長かった〜。

ジョンストンリッジ展望台 建造物

シルバーレイクのビジターセンター以降は、ほかのビジターセンターではあまり人がいませんでしたが、ここは人がいっぱい。ビジターセンターの建物の中にもたくさんの人がいました。

30年経ってもこの姿で残るむき出しの木々。

ここからさらに東の方へトレイルが伸びていました。行ってみたかったけれど、ここまで時間をかけすぎて、ポートランドまで移動することも考えてあきらめました。。。
左の方にちょこっと、レーニアの頭が見えます。

セントへレンズの噴火口の下の方に見えるのはSpirit Lake。

30年後でもこの姿ではあるけれど、再生していく力も感じる場所でした。

ここからでも噴火口まで8kmくらい。
目の前に広がる景色だけだと、雄大な自然の迫力しかないですが、途中のビジターセンターで見てきた噴火の歴史、人々の生活と人生を思い出すとちょっと複雑な気持ちにもなりました。

ジョンストンリッジ展望台 建造物