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 シチリア島からアルプスの麓をめざす旅の12日目から13日目。聖者フランチェスコの町アッシジを1泊で訪ねました。<br /> アッシジの商家に生まれたフランチェスコは、裕福な生活を捨てて清貧の信仰生活に入り、フランシスコ会を創設して活発な宣教活動をおこなった13世紀のキリスト教の聖人です。<br /> もっとも、ウィキペディアによれば、イエスの言葉通り粗末な衣服と裸足で托鉢をし、住居や書物さえ禁じたといいますから、かなり過激な活動家だったようです。それでも異端とされることもなく、死後すぐに聖人に列せられたのですから、本当に魅力的な説教者だったのでしょうね。<br /><br />主な行程と宿泊先<br /> ローマ→アッシジ→ローマ(鉄道)<br /> Fontebella(アッシジ) バレービュー114ユーロ/泊 1泊<br />

初夏のイタリア縦断1か月(7)宗教都市アッシジ

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2013/05/30 - 2013/05/31

81位(同エリア232件中)

2

16

ひらしま

ひらしまさん

 シチリア島からアルプスの麓をめざす旅の12日目から13日目。聖者フランチェスコの町アッシジを1泊で訪ねました。
 アッシジの商家に生まれたフランチェスコは、裕福な生活を捨てて清貧の信仰生活に入り、フランシスコ会を創設して活発な宣教活動をおこなった13世紀のキリスト教の聖人です。
 もっとも、ウィキペディアによれば、イエスの言葉通り粗末な衣服と裸足で托鉢をし、住居や書物さえ禁じたといいますから、かなり過激な活動家だったようです。それでも異端とされることもなく、死後すぐに聖人に列せられたのですから、本当に魅力的な説教者だったのでしょうね。

主な行程と宿泊先
 ローマ→アッシジ→ローマ(鉄道)
 Fontebella(アッシジ) バレービュー114ユーロ/泊 1泊

旅行の満足度
5.0
同行者
カップル・夫婦
一人あたり費用
50万円 - 100万円
交通手段
鉄道 高速・路線バス タクシー
旅行の手配内容
個別手配
  •  ローマのホテルに大きなスーツケースは預け、降り出した雨の中をテルミニ駅へ向かいました。11時28分のアンコーナ行き列車をフォリーニョで乗り換え、アッシジまで行きます。<br /> 出発表示がなかなか出なくて、「1EST」と表示されたのは発車予定の4分前。1番線の隣かと思ったら、歩いても歩いても1ESTに着かない。はるか前方にとまっている列車が見えたときは、もう発車予定時刻。雨の中をほかの旅行者と一緒に走って飛び乗りました。<br /> アッシジ方面は1番線という情報があり近くで待機していたし、大きな荷物はローマに預けてきたからなんとか乗れたけれど、出発表示はもっと早く出してくれなきゃ困るよ。ハァハァ。<br /> 息が収まった頃に車掌が来て切符を見せると、なにか言われた。そうだ、刻印してない! やっちまった。罰金120ユーロだ!<br /> でも車掌さんはやさしかった。切符になにか書き込み、無罪放免にしてくれました。ありがとう。テルミニ駅の表示遅れ問題は帳消しにしましょう。<br /> 写真は乗り換えのフォリーニョ駅です。  <br />

     ローマのホテルに大きなスーツケースは預け、降り出した雨の中をテルミニ駅へ向かいました。11時28分のアンコーナ行き列車をフォリーニョで乗り換え、アッシジまで行きます。
     出発表示がなかなか出なくて、「1EST」と表示されたのは発車予定の4分前。1番線の隣かと思ったら、歩いても歩いても1ESTに着かない。はるか前方にとまっている列車が見えたときは、もう発車予定時刻。雨の中をほかの旅行者と一緒に走って飛び乗りました。
     アッシジ方面は1番線という情報があり近くで待機していたし、大きな荷物はローマに預けてきたからなんとか乗れたけれど、出発表示はもっと早く出してくれなきゃ困るよ。ハァハァ。
     息が収まった頃に車掌が来て切符を見せると、なにか言われた。そうだ、刻印してない! やっちまった。罰金120ユーロだ!
     でも車掌さんはやさしかった。切符になにか書き込み、無罪放免にしてくれました。ありがとう。テルミニ駅の表示遅れ問題は帳消しにしましょう。
     写真は乗り換えのフォリーニョ駅です。  

  •  アッシジの宿フォンテベッラの部屋からの眺めです。<br /> 目の前にサンピエトロ教会、その向こうにウンブリアの沃野がひろがります。<br />

     アッシジの宿フォンテベッラの部屋からの眺めです。
     目の前にサンピエトロ教会、その向こうにウンブリアの沃野がひろがります。

  •  小雨にけぶる景色に心が落ち着いてきます。

     小雨にけぶる景色に心が落ち着いてきます。

  •  雨の上がったところでサンフランチェスコ聖堂へ。<br /> 清貧とまでは言えないもののほどよい装飾で、朝見てきたローマのSMマッジョーレとは大違い。内部は撮影禁止というのも宗教施設らしくていい。

     雨の上がったところでサンフランチェスコ聖堂へ。
     清貧とまでは言えないもののほどよい装飾で、朝見てきたローマのSMマッジョーレとは大違い。内部は撮影禁止というのも宗教施設らしくていい。

  •  意外に思えたのは、通りに並ぶ店が洗練されていること。

     意外に思えたのは、通りに並ぶ店が洗練されていること。

  •  Yはスカーフを買っていました。

     Yはスカーフを買っていました。

  •  夕食はホテルにあるイル・フラントイオにしました。<br /> 豆のスープは好みでオリーブ油をたらしてもらいます。写真写りはよくないですが、滋養たっぷりの濃厚なおいしさです。<br />

     夕食はホテルにあるイル・フラントイオにしました。
     豆のスープは好みでオリーブ油をたらしてもらいます。写真写りはよくないですが、滋養たっぷりの濃厚なおいしさです。

  •  きのこのパスタ、ポークソテー、アイスクリームと一皿ずつをシェアして55ユーロ。1泊2食で計算すると一人12000円しません。<br /> 朝食は残念ながら並でしたが、この眺望とこの料理で、立地もよく、フォンテベッラはどなたにも薦められる宿です。眺望は食堂から楽しむことにして部屋を道路側にすれば、もっと安く泊まれます。

     きのこのパスタ、ポークソテー、アイスクリームと一皿ずつをシェアして55ユーロ。1泊2食で計算すると一人12000円しません。
     朝食は残念ながら並でしたが、この眺望とこの料理で、立地もよく、フォンテベッラはどなたにも薦められる宿です。眺望は食堂から楽しむことにして部屋を道路側にすれば、もっと安く泊まれます。

  •  夜は静けさに包まれます。<br />

     夜は静けさに包まれます。

  •  旅の13日目の朝。<br /> 窓から木の葉の匂いがはいってきました。

     旅の13日目の朝。
     窓から木の葉の匂いがはいってきました。

  •  朝の散歩でサンタキアーラ聖堂から見上げた大城塞。

     朝の散歩でサンタキアーラ聖堂から見上げた大城塞。

  •  狭い丘の中腹に教会の塔が立ち並ぶアッシジはまさに宗教都市。

     狭い丘の中腹に教会の塔が立ち並ぶアッシジはまさに宗教都市。

  •  そして濃い緑に包まれた小さな町。ほかにはない、交通不便で坂ばかりだけれど泊まってよかった町でした。

     そして濃い緑に包まれた小さな町。ほかにはない、交通不便で坂ばかりだけれど泊まってよかった町でした。

  •  来るときはタクシーでしたが、帰りはバスでアッシジ駅へ向かいます。切符はこのバス停の写真を撮った場所近くの店で売っています。<br /> 駅への道路沿いの家々がみな広くて立派です。アッシジは豊かな町のようです。

     来るときはタクシーでしたが、帰りはバスでアッシジ駅へ向かいます。切符はこのバス停の写真を撮った場所近くの店で売っています。
     駅への道路沿いの家々がみな広くて立派です。アッシジは豊かな町のようです。

  •  駅舎も小さいけれど高級感がありました。

     駅舎も小さいけれど高級感がありました。

  •  列車は11時26分発のテルミニ行きです。時間通りに入ってきた列車に乗り込みました。<br /> が、近くにいた日本人3人組が乗ってこなかったのが気になってきました。念のためにと方位用磁針を引っ張り出すと、列車は西向きに進んでいます。ローマ行きはいったん東のフォリーニョ駅に向かうのでは?<br /> 近くの乗客に尋ねると、イタリア語ながらフィレンツェという言葉が聞きとれます。フィレンツェ行きに乗ってしまった! 数分前に来るはずだった逆方向の列車が遅れてきたのを、番線が同じなので疑わずに乗ってしまったのです。日本のように懇切丁寧あるいは過剰なアナウンスは海外ではないことを十分知っていたつもりなのに、我ながら情けないものです。<br /><br /> あわてて降りた駅はペルージャ・ポンテ・サンジョバンニ。フォリーニョ行きを待つ40分間は雨が降ってきて寒く、長く感じられました。乗った列車がアッシジに着く前に検札が来てしまい、なんと言い訳しようかと考えましたが、車掌はとがめもせず、フォリーニョで乗り換えだよと教えてくれました。<br /> フォリーニョで乗った列車も終点でさらに乗り換えです。本来の予定ではテルミニまで乗り換えなしのはずだったのに、なんと3回も乗り換えることになり参りました。<br /> 最後の列車はコンパートメントで、同室の若者たちは疲れた旅人に同情してくれたらしく、荷物を上げてくれたり、終着駅テルミニでは「アリヴェデルチ」「ボンヴォヤージュ」と声をかけてくれました。「グラツィエ、アリヴェデルチ」。<br />

     列車は11時26分発のテルミニ行きです。時間通りに入ってきた列車に乗り込みました。
     が、近くにいた日本人3人組が乗ってこなかったのが気になってきました。念のためにと方位用磁針を引っ張り出すと、列車は西向きに進んでいます。ローマ行きはいったん東のフォリーニョ駅に向かうのでは?
     近くの乗客に尋ねると、イタリア語ながらフィレンツェという言葉が聞きとれます。フィレンツェ行きに乗ってしまった! 数分前に来るはずだった逆方向の列車が遅れてきたのを、番線が同じなので疑わずに乗ってしまったのです。日本のように懇切丁寧あるいは過剰なアナウンスは海外ではないことを十分知っていたつもりなのに、我ながら情けないものです。

     あわてて降りた駅はペルージャ・ポンテ・サンジョバンニ。フォリーニョ行きを待つ40分間は雨が降ってきて寒く、長く感じられました。乗った列車がアッシジに着く前に検札が来てしまい、なんと言い訳しようかと考えましたが、車掌はとがめもせず、フォリーニョで乗り換えだよと教えてくれました。
     フォリーニョで乗った列車も終点でさらに乗り換えです。本来の予定ではテルミニまで乗り換えなしのはずだったのに、なんと3回も乗り換えることになり参りました。
     最後の列車はコンパートメントで、同室の若者たちは疲れた旅人に同情してくれたらしく、荷物を上げてくれたり、終着駅テルミニでは「アリヴェデルチ」「ボンヴォヤージュ」と声をかけてくれました。「グラツィエ、アリヴェデルチ」。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • sanaboさん 2020/07/11 22:48:31
    聖フランチェスコ
    ひらしまさん、こんばんは

    ザグレブ旅行記をご覧いただきまして、ありがとうございました^^
    アッシジは我が家は2012年のイタリア旅行で訪れましたが
    旅行記が完結しておらず、まだアッシジ編を作れていないのです。
    訪問の数年前(今調べたら2009年でした)、アッシジを襲った地震で
    聖フランチェスコ大聖堂の天井のモザイク画が崩落し衝撃を受けたのですが
    訪問時には見事に修復されていたことを思い出しました。
    お宿のお部屋からの鎧戸の彼方に広がる風景がとても素敵ですね~☆彡
    我々日本人は鉄道の切符の打刻忘れはアルアルですよね。
    我が家もスイスからフランスへ向かう列車ですっかり打刻を忘れていて
    車掌さんにドイツ語だったかフランス語だったかも忘れましたけど
    とにかく理解できない言語で物凄く怒られていることだけは解って
    結果的に許してもらえてラッキーだったことがあります。
    そんなことも後になったら懐かしい思い出・・・
    いつになったらまたそんな旅に出かけられるのでしょうね?

    最近また感染者数が増え始めて心配ですね。
    引き続きお気をつけて、お元気でお過ごし下さいませ☆

    sanabo






    ひらしま

    ひらしまさん からの返信 2020/07/12 22:43:03
    Re: 聖フランチェスコ
    sanaboさん、こんばんは。
    新旅行記執筆でお忙しい中をお立ち寄りいただき、ありがとうございます。

    > お宿のお部屋からの鎧戸の彼方に広がる風景がとても素敵ですね~☆彡
    あの眺めと木の葉のにおいをよく覚えています。行き帰りにはちょっと苦労しましたが、小さな信仰の町を訪ねることができてよかったです。

    > 我々日本人は鉄道の切符の打刻忘れはアルアルですよね。
    はい、温かいフォローありがとうございます。
    でも、帰りの列車を反対方向に乗ってしまったのまではフォローしきれなかったでしょ。
    実はここだけの話、その後さらに進化してて、いつだったかまだ日本国内のうちの成田に向かう京成線の駅で、反対ホームに上がってしまって、来た列車に乗ろうとしたらなんと羽田行き!
    あれに乗ってたら旅行自体がポシャってましたね。危なかった…。
    まあ、海外での失敗は旅行記の材料にはなるし、「後になったら懐かしい思い出」だからいいんだけど、国内のはちょっと恥ずかしいからなんとか回避したいものだと願っております。

    > アッシジは我が家は2012年のイタリア旅行で訪れましたが、旅行記が完結しておらず、まだアッシジ編を作れていないのです。
    そう、未完のイタリア旅行記がありましたね。
    この時節に書くべき旅行記があるというのはすばらしいことです。
    新イタリア旅行記の次は旧イタリア旅行記、どんどん書いてくださいね。

    昨日、6月に聴くはずだったアムステルダムでの演奏会の切符代を2年間有効のバウチャーにする手続きをしました。
    たぶん深刻な音楽業界のために使ってもらうことになるでしょうが、もし運がよければ再来年までに訪れたいと思っています。
    何をするべきか、何をすべきでないのか、ほんとうに手探りの毎日ですが、どうぞお元気でお過ごしください。

    ひらしま

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