2013/11/23 - 2013/11/23
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Ytabiさん
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防衛省の市ヶ谷台見学ツアーに参加しました
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11月某日、防衛省の市ケ谷台ツアーに参加してきた。東京裁判関係の本を読んだこともあり、東京裁判の法廷として使われた大講堂に入ってみたかったのだ。集合時間に集まり、首からぶら下げるIDを受け取り敷地内へ。中に入るとまずビル4階分に相当する外階段がある。市ヶ谷台は海抜が31.4mもあり、都内で最も高台なのだそうだ。最初の見学地は庁舎A棟。ここは防衛大臣を補佐する内部部局や統合幕僚監部が置かれているとのこと。ツアー中は国防上の理由等で撮影禁止と言われている場所以外は自由に撮影ができた。
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A棟前に日章旗しかない日は、外国要人の来客がないという印らしい。日章旗にも晴天用・雨天用・祝日用といろいろあるのだそうだ。
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もともとA棟の場所にあった1号館の一部を移設復元したのが市ヶ谷記念館。もともとのサイズよりかなり小さくなって、解体した元の建物の資材を使って象徴的な部屋のみを復元したものだそうだ。
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判決を聞き終えた被告達はここで集合撮影をしたそうで、写真に倣って集合写真を撮る団体参加者もいた。
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建物内の昇降口には、旧防衛庁の表札が展示されている。左のものは中曽根氏の筆だそうだ。防衛庁は2007年に防衛省になったので、省になってまだ10年経っていない。
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講堂内は案外暗い。もともとこれぐらいの照明で設計されたそうなのだが、東京裁判の際にはどこに立っても影ができないようにということで追加の照明が天井に備え付けられ、照明地獄だったそうだ。向かって左に裁判官席、その前に証言台、向かって右に被告人席、ステージには同時通訳が置かれていたそうだ。
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床は7200枚の楢の寄木でできている。これもすべて元の建物から運んできたもので、番号をつけて、正しい位置に復元しているのだそうだ。
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檀上からは二階席が見える。二階席は一般傍聴人席、被告の家族席などが置かれていたそうだ。一階後方に少しスロープが付いているため二階席が少し低い位置に見える。
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東京裁判の際には撤去されていたそうだが、檀上内のさらに高い場所に玉座がある。天皇陛下が来た際はここを使用したそうだ。床は箱根の寄木細工だそうだ。
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ちなみにこの玉座に入るための天皇陛下専用の階段まで用意されている。この天皇陛下の階段には工夫が凝らされており、下方は中央が盛り上がったかまぼこ型、上方は中央がくぼんでおり、上り下りしやすいのだそうだ。一般人用の階段にも同じような工夫がされているのだそうだが、階段を手で触るとわかるものの、実際に上り下りする際には気が付かなかった。
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講堂内にはいろいろと展示品がある。降伏要綱なる書類が展示されていたが、なんだか複雑な気持ちになってくる。
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東京裁判の様子も展示されている。
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これは裁判で使われた地図だそうだ。ハワイ方面でも戦いは行われたはずなのだが、含まれていない。満州の州の字がさんずいの「洲」表記になっており、これは当時国家だったからなのだそうだ。このほかにもカンボジアやラオスなどの国が地図上になかったり、ソ連や朝鮮なども存在し、約70年前といえどもこれほど地図が変わってしまうことが驚き。
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昔の軍服も展示されている。
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細かい糸がかりがたくさん付いており、どうやらここに勲章や記章をぶらさげるらしい。こんな造りになっているとは知らなかったが、何もぶら下げるものがないと、ごみが付いているように見えてしまう!
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これも軍人の所持品?どういう時に使うのか想像つかず。
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これは映画「硫黄島からの手紙」に出てきた絵手紙なのだそうだが、映画を観ておらずよくわからなかった。今度時間があったら観てみようかしら。
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2階に移動し、バルコニーのついた旧陸軍大臣室に入ると、昔の1号館建物のミニチュアが展示されている。もともとは現在の記念館の10倍以上大きな建物だったようだ。
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このミニチュアは戦後の建物のミニチュアで、戦前との違いは、①頭に国旗が掲揚されている②時計が1か所しかついていない③桜のマーク(戦前は菊の紋章だったそうだ)の3点だそうだ。
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この部屋は三島事件の起こった部屋であり、ドアには日本刀が当たった跡が残っている。
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旧陸軍大臣室の隣には、天皇陛下の便殿の間が復元されている。本来の位置とは違う場所の部屋なのだが、記念館を造る際、象徴的な部屋のみ復元ということで、この位置になったそうだ。1号館建物は、天皇陛下の部屋のドアのみが外向きに開いたり、空調用の壁が設置してあったりなど、細かい工夫が凝らされていた。
二階から講堂を見下ろす。この講堂は一点遠近法という方法で、玉座に視線が集中する造りになっており、実際よりも部屋が広く感じる造りなのだそうだ。先ほど檀上から2階を見上げた時よりも、2階から見たほうがさらに広い講堂に感じる。 -
記念館を出る際、参加者は5人ずつ並び、人数確認をしたのちに厚生棟へ移動。厚生棟は職員の福利厚生の建物で、売店や食堂があり、ツアーの参加者はここでお土産を買ったりできるのだが、残念ながら写真撮影はできなかった。厚生棟に行く途中にある隊舎には、独身職員や単身赴任の職員が暮らしているそうだ。職場まで近くてこれは便利。非番の隊員は敷地内でジョギングをしたり体力づくりにも励んでいる。「厳正な敬礼」は市ヶ谷駐屯地・基地から、とはいかに?
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厚生棟でお土産を買いこんだのち、屋外ヘリ展示場へ。UH-1が展示されている。アメリカではベトナム戦争で活躍した機体らしい。ヘリコプターには乗ったことがないので一度乗ってみたい。
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最後に自衛隊殉職者慰霊碑へ。一礼をして解説を聞く。自衛隊は発足以降、1800名以上の隊員が殉職されているそうだ。
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2時間15分間のツアーはあっという間だった。途中で自由時間も何度かあったが、ちゃんと見ているといつも最後のほうになってしまっていた。午後はまた違うコースでのツアーらしいので、また機会があったら来てみたい。
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今回買ったお土産たち。賞味期限が長いので、保存食にするために、いろいろと買い込んでしまった。防衛省の広報誌Mamorが自衛官の誌上婚活企画などがあったりして案外面白かった。制作は扶桑社で、防衛省が一定量買い取る仕組みで発行しているらしい。
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