2013/08 北東北・南北海道 鉄道の旅（6日間）

2013/08/21 - 2013/08/26

今年の夏は、来年廃線する江差線と話題の三陸鉄道に乗ることを目的に、JRの「北海道＆東日本パス」で未乗車路線に乗ってみる旅にしました。
計画からしてかなり大変。特に江差線と三陸鉄道は1日2本しか選べず、行程の制約が厳しい。土日は盛岡・三陸に宿が1軒も空いてないときた。難易度は相当高かったです。
新幹線は、今回初めてJR東日本のびゅうのセレクトパックを利用しました。新幹線の発着駅が自由に選べるのでかなりお得！
フリーパスのおかげで北東北をほとんど制覇して、充実の鉄道旅行になりました。

＜旅程＞
■1日目（水） 花輪線：東京〜盛岡〜大館〜弘前〜青森
■2日目（木） 江差線：青森〜木古内〜江差〜函館
■3日目（金） 五能線「リゾートしらかみ」：函館〜青森〜川部〜東能代〜青森
■4日目（土） 青い森鉄道、八戸線「リゾートうみねこ」、小袖海岸：青森〜八戸〜久慈〜八戸
■5日目（日） 三陸鉄道、龍泉洞：八戸〜久慈〜小本〜宮古〜盛岡
■6日目（月） 盛岡散策：盛岡〜花巻〜盛岡〜東京

＜利用きっぷ＞
JR「北海道＆東日本パス」、JRびゅう「きままなセレクトパック東北・函館」、他は都度購入。

★難易度：高
総乗車情報：2526km、2217分、61120円相当

エリア 久慈(岩手)

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 5.0

• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JR特急 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: びゅうトラベルサービス

＜1日目：東北新幹線＞
06:04 東京 〜 09:14 盛岡

初日は東京駅始発の東北新幹線で盛岡へ。ツアーでははやぶさが使えず、9:20の花輪線に間に合うのは始発だけ。。
東北新幹線は車両も景色も凜として美しいです。

盛岡駅 駅

＜IGR〜花輪線 盛岡〜大館＞
09:46 盛岡 〜 11:41 鹿角花輪 （代行バス） 12:08 〜 13:06 大館

初下車の盛岡駅から少々離れた場所にある「いわて銀河鉄道」へ。途中までIGRの区間で、好摩からJR花輪線になります。岩手の景色はおだやかで美しく、心が洗われます。
絶景の八幡平を越えると鹿角花輪駅に到着。この駅止まりなのは、台風により不通のため。代行バスに乗って、台風で流されたレールを眺めながら大館まで乗車。

鹿角花輪駅 駅

＜大館の鶏めし＞
駅弁で有名な鶏めしをイートインするのが今回の目的のひとつです。特上鶏めし御膳と鶏めしチャーハン、きりたんぽ鍋と何を食べても絶品で大満足です。
次の青森方面の各停が1時間半後なので、大館駅前を散策。閑散として廃墟の風情も少々。

花善 グルメ・レストラン

＜弘前散策＞
15:55 大館 〜 16:37 弘前（市内観光） 19:13 〜 20:01 青森

弘前で途中下車して、洋館で有名な街を散策しました。100円バスで弘前城まで行って、点在する洋館を見て回るだけでも素敵。弘前は城下町で街の雰囲気が良く、何度来てもお気に入りの街です。
晩飯は青森駅前の「りんご箱」で絶品のホタテ定食！

旧弘前市立図書館 名所・史跡

＜2日目 青森〜蟹田〜木古内＞
08:05 青森 〜 08:43 蟹田（特急白鳥に乗換）08:51 〜 09:46 木古内

翌朝は青森発8:05の普通列車で蟹田へ。江差線に間に合う普通列車はこれだけ･･･。特急料金払って次の特急でも良かったかな。蟹田から特急白鳥に乗り換えて、北海道に上陸。
木古内でインターバルが2時間もあるので、駅から5分の海岸へ行ったりと散策してました。
木古内駅は新幹線駅の工事中で、新しい新幹線の隣に廃線する列車が並んでおりました。

木古内駅 駅

＜江差線 木古内〜江差〜函館＞
11:48 木古内 〜 12:55 江差 （折り返し）13:07 〜 16:21 函館

来年の5月に廃線になるJR江差線に乗車です。
牧場が点在する南北海道の農村を過ぎると、山越えで森を抜けていきます。列車の窓を開けると気持ちいい！ディーゼルの音より蝉の声の方がうるさいくらい。上ノ国駅からは直に海が見えてきて絶景でした。終点の江差駅は港町ですが、中心街へは遠く散策は断念。すぐの折り返しで函館まで各停で乗っていきます。
木古内から函館までの江差線の車窓は、特急でお馴染みの大好きな景色ですが、これも新幹線により第三セクター化して特急が廃止されるため、縁遠くなるのが残念です。

江差駅 駅

＜函館山散策＞
天気が良い日だったので、函館山にバスで登ってみました。空気が澄んでいて、遥か遠くまで景色が広がって大変綺麗でした。
函館山までは市電とケーブルで行くよりもバスで行った方が楽に思えます。函館泊。

函館山 自然・景勝地

＜3日目 函館〜青森＞
12:04 函館 〜 14:13 青森 スーパー白鳥30号

午前中は函館散策。ベイエリアに行って、八幡坂〜ハセスト〜金森倉庫といういつものコース。ラッピは駅前店で持ち帰りが便利。
函館〜青森の特急は、「北海道＆東日本フリーパス」だと特急券のみで乗れるので便利です。

函館駅 駅

＜青森〜川部＞
15:26 青森 〜 16:02 川部

青森では駅前にある「つがる路」でお気に入りのしじみラーメン＆ほたてラーメンを頂きました。
青森からは普通列車で川部まで。

つがる路 グルメ・レストラン

＜五能線 リゾートしらかみ＞
16:23 川部 〜 19:39 東能代 快速リゾートしらかみ6号

川部から快速「リゾートしらかみ」に乗車です。五能線のりんご畑の風景はとても綺麗！鯵ヶ沢からの海岸線の景色はさらに絶景！波打ち際ぎりぎりを走ったり、千畳敷の岩を眺めたり。これほどずっと海が続く路線は他にないでしょう。
ずっと乗りたかったリゾートしらかみに完乗で満足でした。夕日を見たくて3号に乗ったけど、後半は真っ暗になってしまったので、次は明るい時間に乗りたいです。

鰺ケ沢駅 駅

＜東能代〜青森＞
20:31 東能代 〜 22:18 青森
東能代からは料金を支払って「特急つがる」で一路青森へ。青森泊。

東能代駅 駅

＜4日目 青い森鉄道 青森〜八戸＞
10:42 青森 〜 12:11 八戸

青森からは青い森鉄道で八戸へ。浅虫温泉までは女性の車掌が案内してくれます。元JRなので軌道がしっかりして高速な走りが心地よいです。以前特急で見た景色がまた見れて嬉しい。青森の景色は澄んでいて大好きです。

青森駅 駅

＜八戸線 リゾートうみねこ＞
12:19 八戸 〜 14:07 久慈 （帰路：18:06 久慈 〜 19:53 八戸 普通）

八戸からは、幸運にも先頭の展望席が取れた「リゾートうみねこ」に乗車です。女性ガイドが地元の観光名所をグループ毎に教えてくれます。八戸線の景色は絶景で、遠くまで続く種差海岸や山越えの景色などに見入ります。「行くぜ、東北。」のポスターにもなりましたが、これほどの景色はもっと知られるべき。

八戸駅 駅

＜小袖海岸＞
NHKの朝ドラ「あまちゃん」の舞台・久慈は、もうあまちゃん一色でした。駅も土産屋もバス停も観光客で大混雑。小袖海岸までの最終のバスに乗りましたが、ガイドによるあまちゃんトークが熱かったし、小袖海岸の出店ではドラマグッズやらCDやら売ってたり。
小袖海岸までの道のりは案外遠いけれど、岩々が並ぶ景色は美しかったです。

小袖海女センター 名所・史跡

＜久慈散策＞
久慈駅の近くにある「まちなか水族館」でさかなクンの寄贈した魚を見た後に、久慈駅から少し歩いた場所にある「喫茶モカ」に行ってみました。ここはあまちゃんの「喫茶リアス」のモデルになった店で、出演者のサインが数多くあります。
ここのナポリタンとたまごサンドがとにかく絶品でした！！ナポリタン好きとしてはレベル高いここのナポはまた食べたい･･･。たまごサンドは思わず持ち帰りを頼んだほど。
久慈から八戸まで戻って八戸泊。八戸駅前は居酒屋ばかりで食事処に困ります。

モカ グルメ・レストラン

＜5日目 八戸線〜三陸鉄道＞
07:12 八戸 〜 09:02 久慈 （三陸鉄道）10:20 〜 11:10 田野畑

翌朝は7:12の八戸線で久慈まで。三陸鉄道の接続が少なくて、乗れる列車に限りがあります。
久慈からは10:20の列車で三陸鉄道に乗車です。車体が違う列車が3連と意外な編成です。お座敷列車は客を乗せず、海女やなもみ姿になる乗員達が準備をしています。レトロ列車は茶色の雰囲気いい車両で、乗ったのは普通の内装の列車でした。運転手があまちゃんのロケ地の話をしてくれます。舞台になった海岸や堀内駅では記念撮影で長停車してくれました。
八戸線でも三陸鉄道でも、震災で被災した現場を通りましたので、復旧現場などを間近で見ると、心に迫るものがあります。

久慈駅 駅

＜三陸鉄道 代行バス＞
11:20 田野畑 〜 11:46 小本

田野畑から小本までは不通区間のため代行バスに乗車します。田野畑から急な坂道を登って山の上にある住宅街を通っていきます。普段見ることがない景色が見れてよい区間でした。

田野畑駅 駅

＜龍泉洞＞
12:30 小本 〜 12:55 龍泉洞前 15:26 〜 15:52 小本 ※町営バス

12時前に小本に着いてしまい、バスの時刻を眺めていると、龍泉洞に行く町営バスがあるので乗車することにしました。龍泉洞で観光して戻れるバスはこれが最終。
岩泉町にある小本から龍泉洞までは25分ほど。岩手県でも有数の観光地である龍泉洞は、日本三大鍾乳洞でもあり、ひんやりとした空間に広がる奇形の岩の数々は見ごたえ十分でした。
龍泉洞は盛岡からバスで行くのも大変なので、このコースで行けたのはラッキーでした。

龍泉洞観光会館 グルメ・レストラン

＜三陸鉄道〜山田線＞
17:10 小本 〜 17:43 宮古 （JRへ乗換） 17:52 〜 20:26 盛岡

小本からは宮古まで三陸鉄道へ。高規格でトンネルが多い路線です。
宮古からはすぐに発車するJR山田線で盛岡まで。これが最終時刻です。盛岡泊。

岩泉小本駅 駅

＜6日目 東北本線 盛岡〜花巻〜盛岡＞
11:23 盛岡 〜 11:49 花巻（折り返し） 12:30 〜 13:12 盛岡

最終日は予定を決めてなくて、時間があったのでフリー切符で「快速はまゆり」釜石行に乗ってみました。花巻まで行って戻ってくるだけでしたが、花巻駅は宮沢賢治の面影を感じるいい雰囲気でした。

花巻駅 駅

＜盛岡散策＞
盛岡市内をバスで一周できる「でんでんむし」の1日乗車券を買って、市内観光をしてみました。城下町の盛岡は洋館など多くあり、綺麗でいい街でした。
わんこそばで有名な「東家本店」で、わんこそばではなく普通のそばを頼んでみましたが、手打ちそばの喉越しがよくて大変気に入りました。これはまた食べに来よう。
18:41盛岡発の東北新幹線で東京へ戻って、日常へ戻ります。。

東家 本店 グルメ・レストラン