2013/11/04 - 2013/11/06
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スタリモストさん
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承徳から北京に戻り、A君と1年半ぶりに再会し、その成長した姿に感動。
残された北京での時間、街歩きとショッピングを楽しみました。
【旅程】北京(10/24)→南載河に滞在(25.26.27)「九門口長城」、「山海関古城」→鄭州滞在(28.29.30.31)「黄河風景区」、「龍門石窟」、「少林寺」→承徳滞在(11/1.2.3)「避暑山荘」、「外八廟」→北京滞在(11/4.5.6)「景山公園」「北京自然史博物館」「中国美術館」
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【12日目】承徳東バスターミナルから9時過ぎのバス(85元)で北京に向かいます。
途中、警察の検問があり、乗客は身分証明書のチェックを受けました。もっとも集めていた運転手は寝ていた乗客のものや私たちのパスポートは持っていかなかったので、形式的な所もあるのでしょう。天安門自動車突入事件の影響でしょうか、中国を旅行するようになって初めてことです。 -
北京市内に入って、バス停ではない路肩にバスが止り、乗客の多くが下車していきます。左上に駅らしきものが見えたので、私達も下りました。地下鉄駅「望京西」がすぐそこだったのです。中国方式は融通が利きます。終点のバスターミナルまで行くよりもずっと時間短縮できました。
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ホテルは承徳で予約を入れた「速8酒店・東四店」(3泊11674円)。帰国時のことを考え、空港行電車が出る「東直門」近くのホテルということでここにしました。
地下鉄「東四」駅から北に歩き、ホテルの看板を発見。この「栗子坊」で商っている甘栗はとても美味しかった。滞在中に1袋食べ、お土産に1袋買いました。500グラム15元、いつもお客が並んでいました。 -
この店の左を曲がり、少し入った所に、
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速8がありました。界隈は昔ながらの胡同エリアで共同便所が活躍中。
ホテルの部屋は経年の傷みが進行していますが、手頃な値段なので良しとしましょう。
でも困ったのは、バスルームが透明ガラスだったこと。・・ブラインドを下ろすことはできますが、どうしてこんな仕様なのでしょうか・・。 -
市街地図を見ましたら、「景山公園」に歩いて行けそう。まだ15時なので運動がてら出かることにしました。
東四北大街から東四西大街に曲がり15分ほど歩くと、 -
紫禁城の裏門、神武門に到着です。
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景山公園(2元)に入りました。
綺望楼の横から万春亭に登ります。
高さ45mの山は、隣接する北海と紫禁城の堀を造る時に出た土を積み上げて築かれたとか・・。 -
万春亭にはたくさんの観光客がいましたが、大人数の団体はいないので、紫禁城の中のようにひしめき合ってはいません。
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太陽が傾きあかね色に色づき初めています。
昨年8月天安門前の警備所で荷物検査を受けたことを思い出しました。一瞬、警察官と眼が合い、そらしたのがいけなかった・・・。カバンをあらためられ、パスポートを提示して解放されました。 突入事件から日が浅いので向こう側では厳しいチェックをしている事でしょう・・。 -
日没近くになれば、もっと赤く染まるでしょうが、ホテルに帰ることにしました。
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景山公園の紅葉
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日本に帰ったら、存分に紅葉を楽しもっと・・・
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道路のマス目を利用して、水を含んだ大きな筆で字を書いている老人がいました。公園ではよく見かけますが、街角の道路利用は始めてです。
急いでホテルに帰る必要もないので、じっくり鑑賞しました。なかなかの達筆です。 -
日本から来た観光客だとわかると、「あいうえお、かき・・」と言い始めます。老人は87歳、日本侵略のおぞましい記憶も脳裏にあると思いますが、それでも「日本の友人、こんにちは」と書いてくれました。
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そして私たちにも書いてみたらと、筆を持たせてくれました。
こうした出会いは旅に一層の彩りを添えてくれます。 -
【13日目】今日は、1年半ぶりに北京の大学に通うA君に出会います。小さな頃から中国語を学んで来た彼。付き合いのあった中学校に通う3年間でも、様々な中国語スピーチコンテストで素晴らしい成績を残しましたし、大連で短期留学も経験。高校の3年間で語彙の蓄積を飛躍的に伸ばし、中国政府国費留学生へと道を切りひらきました。
スタリモストは、この大学の出版物にずいぶんお世話になっています。 -
彼は、とても元気そうで生き生きしていました。そして体つきも逞しくなっている。
大学はとてつもなく大きく、外国からの留学生が多く通っています。
最近、この大学の出身者が某国の大統領になったとか・・・ -
丁度昼時だったので、学生食堂に行きました。女子学生が全体の8割と言います。
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私達は建物の最上階に入っているレストランで食べました。立派な店が入っていて本格的な中華が提供されます。
彼が中国語学習だけにとどまらず、色んな国の若者たちと交流を深め、前向きに様々なことにチャレンジしている姿に感動しました。こうした日本の若者が今後の日中の架け橋になっていくんだと思うと、とても嬉しい。
今後の益々の活躍を祈りつつ、日本での再会を約束して別れました。 -
地下鉄に乗り前門に行きました。
不思議に思うのは、伴走する電子公告。この仕組みがわかりません。どなたか教えて下さい。 -
「前門」は、いつもながら観光客で賑わっています。
そして新華書店大柵店で「毛猴」に再会。 -
昨年夏に毛猴作家の指導を受けて、私も作り始めました。
家族団らんの一コマです。 -
毛猴は清の時代に、漢方薬屋で産声をあげた工芸品で、
漢方薬の「蝉の抜け殻」(蝉退)を頭と手足に、「モクレンの蕾」(辛夷)を胴に使用しています。 -
中国らしいシーンを表現して楽しんでいます。
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【14日目】明日は帰国。今日は北京最後の日です。
まず朝ご飯です。
蒸籠から湯気がもうもうと上がっている近くの店に入りました。
小籠包と粥、豆腐、豆乳を頂きました。小籠包の生地はあくまでも薄く柔らかく、熱々の具材がたまらなく美味しい。取り放題の塩辛い漬け物も粥にぴったりです。これだけで食べても200円を切ります。中国の朝ご飯を食べてほぼ100%はずれたことはありません。間があくと中国に戻りたくなるのは、朝ご飯に吸引作用があるためでしょう。 -
今日はどこに行こうかな。
・・・ 持参していたガイドブックをみていると「北京自然博物館」の項に、「・・・人類学コーナーには、本物の人体や脳街などをホルマリン漬けにした標本が展示されており・・」と説明がありました。2度訪ねたことがあるバンコクのシリラート病院内博物館のような一画があるのなら、これはユニークかも・・。ということで出かけました。
東四駅前で、コマを回していました。ムチでコマをたたいて回しているのですが、当たった時に何かが破裂したような大きな音を発するし、コマに穴があいているので風を拾ってうなります。なかなか賑やかです。ムチを思いっきり振り回していますので、運動も兼ねているのでしょう。 -
博物館は天壇公園西側の位置ですが、前門駅から歩くことにしました。前門大街を抜け、天橋南大街を30分ほど歩いたでしょうか、とても遠かったけれど、なんとか博物館(10元)に到着です。
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ちょうどたくさんの小学生たちに見学に来ていました。
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しかしこれは「見学」とか「学習」と言えた状態でなく、それぞれグループを作って、勝手にお菓子を食べたり、トランプしたり、寝転んでゲームしたり、売店で買ったプラモを一心不乱に組み立てたりしています。
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もう混沌、カオス、大混乱です。小学生が悪いというよりも、学校が一連のことを許可したことが問題でしょう。
・・学校の外に連れ出せる機会が少ない中、何もかもをぶっ込んだような行事にせざるを得なかったのかな・・。
しかし、やはり公共の場ではどうしなくてはならないのか、最低限のルールは教えるべきだと思いました。 -
ケースの中の標本たちも、静かな眠りを妨げられて困惑しているでしょうね。
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もう、このときからトランプ三昧・・。中国の街角でよくトランプしている人たちをみかけますが・・
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人体のコーナーには、ホルマリン漬けの標本はなく、模型が数点展示してある程度でした。
・・・人間の臓物を子供の目にさらすのはいかがなものか・・
と、意見した人がいるのでしょう。 -
しかし、電動恐竜は楽しかったし、
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動物の剥製や昆虫の、工夫をこらした展示は見応えがありました。
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何よりも「中国の小学生の生態」をじっくり観察出来たのは良かったかな。
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博物館前から110路のバスを利用すれば、東四路に戻ることが出来ることを発見出来て、帰りはとても楽でした。
そしてスタリモストは東四駅横の大きなスーパーでお買い物。乾燥キクラゲなどの中国食品を沢山買い込み、 -
a3は「中国美術館」で書と水彩画の鑑賞。
美術館は東四駅と景山公園の丁度真ん中辺りにあります。(入場無料) -
水彩の風景画や、書を展示していました。現代中国美術の一つの到達点を示していて、なかなか良かった。
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また、小学生の一団と遭遇しました。なんとなく雰囲気が違うなと思ったら、韓国の子ども達でした。おそろいのHyundaiのロゴが入ったチョッキを着て、先生の先導のもと整然と鑑賞していました。外国旅行が出来る学校の生徒たちですから、それなりの環境で育ってきた子供たちなのでしょうが、立ち居振る舞いはあの博物館の小学生と全く違います。
・・カバンや持ち物はすべてバスにおいて、ここは見学オンリーにする。・・という徹底が大事です。
重ねる行為は蓄積し常態化しますから、放任はよくありません。 -
韓国の生徒たちが、ここに展示してあった作品を心から味わえるかどうか・・の疑問は残りますが、公共の場、それも静けさを求められる場ではどうすべきか教える良い機会ではあります。
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夕飯もホテルの近くで済ませました。近所の家族づれが利用しているお店です。
テレビを見ながら、ご飯をかき込むお父さん・・。 -
均等に切れ目を入れて高温で揚げて 熱々の甘酢あんをかける魚料理「松鼠魚」を食べました。生きた魚をさばいてくれましたが、これで50元です。ドア係がいるような高級店でなくても、こうしたものを提供してくれます。
熱々に揚げたそれに、あんをかけると、リスの鳴き声のような音が出るので、松鼠(リス)という名が付けられたと言います。(形がリス・・と言う人が多いですが、あれはどう見てもリスに見えません。)
紅星二鍋頭酒のお湯割りとともに頂きます。骨が完全に抜いてあり皮で繋がっているので、身離れはとても良かった。二度揚げしているからでしょうか、外側はパリッと仕上っています。白身魚の淡泊さと甘酢あんの相性もばっちりでした。飲むほどに、食べるほどにいい気分になっていきます。 -
【15日目】帰国の日です。ビザなしの最大滞在日数は15日なので、もし飛行機が遅延したらどうなるのだろう・・と心配しましたが、無事その日の内に関空着。大阪湾に落ちる夕日を眺めつつ帰路につきました。
友人やA君を訪ねたこともあって、いつもとは違う中国旅行になりました。自然史博物館では、小学生の様子に愕然としましたが、それでも中国への愛着は冷めません。中国4000年の歴史は、素晴らしい文化遺産を人類にもたらしましたし、バラエティに富んだ自然遺産の宝庫でもあります。最近、内閣府が「外交に関する世論調査」を発表しました。中国に「親しみを感じない、どちらかというと親しみを感じない日本人」が80%を超えたと言います。領海領空、尖閣諸島の問題がからんでいるのでしょうが、お互いの国にとり残念な数字です。中国を訪れ、直接この目で見て、肌で感じたことを、こうした形で発信し、少しでもありのままの中国を多くの人達に知らして行くことは大切なことかもしれませんね。・・・
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この旅行記へのコメント (2)
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- アルデバランさん 2013/11/26 20:32:26
- 小学生の実態に直面…
- スタリモストさん こんにちわ
中国の甘栗、安くていいですよね。
私も昔、昼飯代わりによく買いました。
バスルームの透明ガラス、ビジネスホテルによくみかけました。
いつも一人旅なんで困ることはなかったのですが、やはり開放感のためなんでしょうか…
まさか、シャワー浴びてる間にも泥棒とか、誰かが入ってくるのが判るため?
最初の頃、鉄格子だらけの窓やベランダを見てそんな事、思っちゃいました。
単に観光地や芸術などを見るだけでなく、小学生の実態に直面という貴重な経験も…
博物館の場所もわきまえない傍若無人の小学生の方が自然で普通なんじゃないの、Hyundaiのチョッキで整然と観賞の方が不自然なんでは、
とか思っちゃいました。私は子供のころ後者でしたが(^^;
大迷惑だったでしょうけど運が悪かったと諦めてください。
実態が見れたんで運が良かったのか…
- スタリモストさん からの返信 2013/11/26 21:56:58
- RE: 小学生の実態に直面…
- アルデバランさん
いつも訪問いただき、感謝します。
>シャワールームの透明ガラスは防犯上の必要性から・・。
すごい着眼です。泥棒が入ってきたら、どう対応したら良いか困りますが・・。
アルデバランさんのおっしゃるように、中国の子供たちの方が自然な子供の姿なのでしょうネ。先生たちが、「後かだけをしなさい」と、一生懸命指導していましたが、あの場所、あの時間で飲食や遊興を許可していることが、そもそもおかしなことで、指導の如何によって様子が変わることに興味を持ちました。展示物を見ている時間より子供達を観察している時間の方が圧倒的に長かったですが、死んだ生き物よりも生きた子供のほうが結果的に面白かったです。そうした点で「運が良かった」。
美しい中国の風景や偉大な遺跡にも心震えますが、ありのままの中国の市井の人達とその暮らしに、いとおしさのようなものを感じ始めています。
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