2013/10/11 - 2013/10/11
115位(同エリア259件中)
たびたびさん
- たびたびさんTOP
- 旅行記841冊
- クチコミ41162件
- Q&A回答431件
- 6,772,565アクセス
- フォロワー687人
福知山は、明智光秀ゆかりの地。明智光秀の謀反は、苦心の末せっかく平定した丹波の国を取り上げられることになったことも一因とされています。しかし、亀岡も明智光秀ゆかりの地だし、どっちがどう違うのかなあとか分からない。まあ、行ってみるしかないでしょうということで訪ねました。
結果、その辺はまだもやもやですが、福知山が鉄道や洪水といった違う顔を持つ街だということが確認できました。少し、理解が広がったかなあという感じです。
-
伊丹空港に朝一の便で到着。それから、宝塚経由で福知山に向かいます。で、宝塚では待ち合わせ時間がけっこうあって、その時間を利用して朝の散策です。
花のみちは、宝塚駅から、宝塚大劇場を結ぶ道。 -
イチオシ
一段高くなった道で、道に沿って、花壇やベルサイユのばらなどの宝塚歌劇のテーマにちなんだモニュメントもあって、華やかな雰囲気があります。
-
すぐに宝塚大劇場です。これは、宝塚歌劇団専用の劇場。宝塚駅からはなの道を歩いて10分足らず。宝塚と言えば、この劇団が代名詞となっていると思います。レビューが華だと思われていて、確かに、鳥の羽を背負った華やかな一団が高い階段いっぱいに並んで踊る姿は圧巻です。しかし、ストーリーで演じる歌劇もとってもいいです。以前ここで見た「野風の笛」という親子ものでは、しっかり涙を誘われてしまい、大感激でした。
-
宝塚歌劇の発祥の生みの親、阪急電鉄の小林一三は、山梨県の韮崎町の出身ですが、ここで鉄道経営に、住宅地の開発や文化を振興する考え方を取り入れたことは、その後の東急や西武鉄道の経営にも引き継がれます。
そして、今でも宝塚歌劇団は健在。街は温泉地でもあり、武庫川が中心を貫いていて、明るい雰囲気が漂います。 -
イチオシ
さらに進んで、
-
行きまして。
-
この手塚治虫記念館が、はなの道の一番奥。手塚治虫は、豊中市で生まれたようですが、ここ宝塚市で25年間を過ごしており、まさに手塚治虫の故郷です。
-
イチオシ
入館は9時半と遅いのですが、周辺には金色に輝く大きな火の鳥のモニュメントがあったりして、それだけでもけっこう楽しめました。
-
宝塚つるや本舗は、花の道を戻って寄った和菓子屋さん。づか乙女というのが看板商品みたいですね。きなことよもぎの2種。試食でいただくと、柔らかな求肥っぽい味でした。
-
ただ、いただいたのは羽二重と書いてあるけど、大福ですね。初めてのお店ではこういうのが一番いいんですよ。と食べるとなんと、餡にごまが入ってます。うーん。これは初めての出会いです。それも、ただ新味を出したのではなく、すごく自然な味わい。こんなのありなんですねえ。まさに目からうろこの餡でした。すばらしいです。
-
元祖やきもち 河本本舗は、さらに戻って。宝塚駅から宝塚の劇場に向かうビルの出口付近。
-
焼きもちを焼いていて、「宝塚名物」の文字。お土産物みたいなものも扱っているようだし、自分で勝手に言うのは勝手なんですけどねとかあまり期待せずに買っていただきました。すると、いや、これはかなりおいしいです。十三の駅前に今里屋久兵衛という十三焼の店があって、これもうまいんですが、こっちもいけてます。大阪は焼き餅のレベルが高いのかもしれません。
-
阪急の宝塚駅。
-
イチオシ
JR宝塚駅との間に、こんなモニュメント。すごく目立っているのですが、説明もないし、名前とかも何にも書いてない。ただ建っているだけ。何とかならないんでしょうか。
-
これは武庫川に掛かる宝来橋。これを渡ると宝塚温泉です。
-
で、渡らずに武庫川の河原に出ると、これが宝塚観光噴水 ビッグフェニックス。宝塚大劇場の裏手になりますが、宝来橋の方から、川沿いに向かいました。噴水は正時に噴くようですが、たまたま噴いていました。遠くからだとそんなに派手さはないのですが、
-
終わってから見渡すと広い河原に武庫川と正面の宝塚温泉に宝来橋の風景がとてもいい。宝塚のもう一つの顔かもしれません。
さて、これで宝塚はおしまい。 -
そして、福知山に到着です。
福知山観光案内所は、福知山駅を出てすぐ。街歩きのコースを確認するために寄りました。手書きの詳しい地図があって、これは面白いですね。中に甲冑の展示がされていましたが、聞くとこれも係りの人が手作りしたものだとか。傍らに桔梗の鉢が置いてあって、明智光秀に因むもの。今の時期、観光客に差し上げてますとのことでした。いわゆるおもてなしの姿勢がすごい観光案内所だと思いました。 -
福知山駅前の商店街を入っていきます。
-
これは、名門堂千原。老舗のお店らしい雰囲気のある構えです。
-
ここの看板商品は、「里柿」。干し柿をイメージした求肥のお菓子です。餡に柿が練りこんであって、その加減が絶妙。餡にひっそりと寄り添うような柿の存在がすばらしいと思いました。とってもいいです。
-
御霊神社は、福知山では必見ポイント。市街の中心にあって、明智光秀を祀る神社です。
-
福知山の観光は、当地では善政を行い慕われていた明智光秀を全面に押し出していています。
-
至る所に、明智光秀を詠んだ歌碑があります。単に判官びいきではない、地元にとってはいいお殿様だったというのは本当なんでしょう。
なお、10月の例大祭では、「丹波光秀ききょうまつり」というお祭りもあるようで、福知山の代表的なお祭りとなっています。 -
すぐ前にあるのは「かき末」。福知山にあって、広島牡蠣を専門に扱う料理店。評判がいいお店のようなので訪ねてみると、さすが。立派な料亭のような構えのお店です。
ただ、何んと営業は11月から3月までなんですね。もうすぐ営業開始ということで、まだお休み期間でした。ご主人が出てきて応対してくれたのですが、本当に申し訳ないといった丁寧な受け答えでこちらも恐縮。感じのいいお店は、名店の証だと思います。 -
街歩きを続けて。
ボラギノールって、このお店が元祖なんです。初めて知りましたが、それが何だと言われれば、そのとおりです。ハイ。 -
福知山鉄道館ポッポランドは、商店街の中。
-
イチオシ
福知山ではこれも定番の観光スポットとなっているのですが、ちょっと不思議な感じも。
-
聞くと、福知山は大阪鉄道管理局・天王寺鉄道管理局と並ぶ福知山鉄道管理局が置かれた歴史を持っていて、鉄道の街なんだそうです。施設はレトロな駅舎が再現されて、鉄道関係の資料が豊富に展示されています。
-
ちょっと離れた場所ですが、蒸気機関車も展示されています。
-
さて、お昼にしましょうか。
金時は、観光案内所で聞いていた老舗の大衆食堂。 -
うどんからお寿司まで雑多なメニューなんですが、いただくとやっぱり老舗。どれもきちんとした仕上がりですね。
女将さんが常連さんと気さくに話をしたりして、この女将さんも名物女将の雰囲気。地元にしっかり根付いたお店です。
これで、ちょっと落ち着きました。 -
川見風月堂は、同じ筋の和菓子屋さんです。
-
イチオシ
入って目についたのは、ぶどう大福。しかし、このぶどう大福は強烈なインパクト。十文字に切ったお餅から、中のぶどうの粒がむき出しになっているんです。そして、お餅もぶどう色。ぶどうジュースを練り込んであるんだそうです。いただくと、ちょっと酸味のあるお餅に、甘いぶどうの粒のうまみが迫ってきて、これはうまい、うまい、うまい。ぶどうの粒があふれるくらいなら、切った方が安定するし、理に適っています。ぶどうを使ったお菓子は近くの高校生のアイデアのようですが、これをここまで仕上げたこのお店の創造力に敬意を表したいと思います。
-
福知山は、一級河川由良川が流れ、昔から、たびたび水害に見舞われてきた土地。この治水記念館は、明治から大正・昭和にかけての商家のたたずまいを残す建物で、
-
こうした水害と闘ってきた街の歴史を語り継ぐ施設です。
-
しかし、数年前にもここまで水が来たんですというように水害に見舞われる基本条件は今も変わっていないよう。由良川の堤防にも出てみましたが、確かにここが氾濫したら、市内はひとたまりもありません。福知山は正直大変なところだと思いました。
-
そんなことをしきりに話したら、ではこちらへと裏の堤防に案内されました。
-
広い川幅なのに、これが溢れてしまうんだとか。数年前も、ここまで水かさが増えましたとか、まじ怖いです。
溢れたら、堤防よりはるかに低い場所にある福知山の街は全滅ですね。いやー。これはかなりすごいことになっています。 -
法鷲寺は、福知山市治水記念館からすぐ。由良川の堤防に沿って、いくつか寺が並んでいて、そのうちの一つなんですが、ここも水害と無縁ではいられない場所でしょう。
江戸時代は福知山藩主朽木家の庇護で栄えたようですが、火災や大洪水で疲弊しています。
ところで、この寺の山門は福知山城の城門の1つと伝えられている高麗門。数少ない福知山城の遺構として貴重なものです。 -
この辺りは、福知山でも古い町並みが残るエリアです。
さて、肝心の福知山城はまだ。そろそろ向かいましょう。 -
途中の堤防には、
-
こんなかわいい絵もあります。
-
明覚寺は、福知山城のほど近くで、福知山城をすぐ前に見上げるような場所にあります。
-
この寺の山門は、明治時代に福知山城が取り壊される時、いくつかある城門の一部が移築再建されたもの。さっきの法鷲寺と同じく、福知山城の遺構として市指定重要資料となっています。
-
福知山の街歩きをしていると、そういう伝統があるんでしょうか、けっこうたくさんのお菓子屋さんがあることに気が付かされます。で、福知山で一番大きなお菓子屋さんは、この仏蘭西焼菓子調進所 足立音衛門。百貨店にも出店しているメジャーなお菓子屋さんで、古い商家を買って構えたこのお店が本店です。
-
栗や和三盆糖をウリにした商品は、パウンドケーキやテリーヌなど、素材がそのまま大胆に使われていて、どれも高級感たっぷり。見た目のインパクトがすごいですね。
-
いただいたのは、シュークリームですが、これもなんともでかい迫力満点のひと品。クリームは生クリームとカスタードクリームがダブルで合わせて変化を付けています。しかし、私は、食べる順番が生クリームからになってしまったので、いきなり淡白な味わいで変な感じ。きっと、カスタードの部分から食べて、生クリームを食べる想定で作られているんだと思いますが、でかいし、こうやって食べ出すと修正が効かない。たまたまだったかもしれませんが、ちょっとやっかいな代物かもしれません。
-
福知山市佐藤太清記念美術館は、福知山城のふもと。
佐藤太清は、京都府福知山市出身。花鳥画と風景画を融合させた独自の「花鳥風景画」を確立したとされる日本画家です。展示された作品はそう多くはないのですが、牡丹や水どりの作品はしっとり落ち着いた色調。派手さはありませんが、伝統的な日本画の落ち着きがあるように感じました。 -
やっと福知山城です。
-
割となだらかな坂を上って行くと、
-
もう天守閣です。
ちなみに、福知山城は、丹波を平定した明智光秀が築いたのが始まり。その後城主が変わりますが、完成したのは1600年ころのようです。 -
石垣は、野面積み。中には、あちこち寺から集めた石塔や灯籠の類まで使われていて、安土城や二条城など織田信長にかかわるお城に共通する特徴なのだそうです。
-
ここから入ります。中は博物館。
例によって、なぜ明智光秀が謀反を起こしたのかといった展示コーナーもありましたが、やっぱりそれはミステリー。ただ、丹波は明智光秀が苦労して平定し思い入れが強かったという説ですが、結局光秀はこの城にも住んでおらず、ずっと坂本城を居城としていました。平定のための戦いに破れ、坂本城に逃げ帰ったこともあるのだそうです。いずれにしても、丹波は飛び地といった場所。ちょっとしっくりこないように感じました。 -
福知山の街並みは眼下ですが、遠くに由良川も見えて、さっきの洪水の話もあって、不気味な感じにも見えてしまいます。
-
帰りは、再び商店街を通っていきます。
-
丸源精肉店は、駅に帰る途中に見つけたコロッケやメンチカツのお店。
-
小腹もすいていたのでメンチカツをいただきました。味付けは薄いんですが、ジューシーだし何だか家庭的な味わい。毎日食べても飽きないようなメンチでした。ごちそうさまでした。
-
最後は、福知山駅南口公園。福知山駅の南側すぐです。
何でこんなところが観光スポットなのかなあと思っていたのですが、ロータリーの一角にぴかぴか光る立派なSL、C11が展示されていました。おまけに、ターンテーブルに乗っていて、鉄道マニアにはたまらない展示。これも鉄道の街、福知山のシンボルの一つでしょう。
ただ、明智光秀にとっての亀岡と福知山の関係は、まだもやもや。再度、亀岡の探索ではっきりさせたいと思います。
さて、時間がすぐ経ってしまい、福知山はこれで終了。今夜の宿、京都市に向かいます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
59