2013/10/21 - 2013/10/31
16位(同エリア36件中)
youさん
アイルランドのダブリンを訪れた機会に、ダブリン出発の現地ツアーにて、キルケニーの街、6世紀〜9世紀に繁栄した初期教会の跡地グレンダーロッホ、ニューグレンジとタラの丘を訪れました。
表紙の写真はダブリン郊外の古都キルケニーの聖カニス大聖堂へのつづく階段前にて、アイルランドのサンタさんが教会につづく道を教えてくれました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
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10月24日
ホテルのフロントにあったツアーパンフレットの中から、この「グレンダー・ロッホとキルケニー(35ユーロ)」のツアーにて、ダブリン近郊の観光をします。前日フロントにて予約しました。 -
出発は朝8時、宿泊しているホテルから一番近いタウンハウス前でピックアップのバスを待ちます。この時期8時前にようやく明るくなります。
ワシントンDCからのご夫婦が一緒に乗車します。 -
何ヵ所かの場所でお客さんをピックアップし、本日のツアー客合計20名と女性ガイドで郊外に向かいます。大型バスなので、ほぼ半分の乗車率です。
高速に乗ると、この時間帯ダブリン市内に向かう車線は渋滞しています。こちらは、郊外に向って南下しているのでスイスイ。
ガイドが観光名所など要所要所で説明をしてくれます。 -
ダブリンから2時間ほど高速を走って、最初の目的地、中世アイルランドの中心都市であったキルケニーに到着します。
3時間のフリータイム。このツアーは、ガイドがバスの中で観光名所の説明はしますが、現地では、各自勝手に廻って下さい〜、13時15分までに遅れないようにバスに戻ってきて下さい〜という方式です。
案内所で地図をゲットします。大きな街ではないので、ガイドが事前に説明してくれた見どころ等を徒歩で廻ることにします。 -
はじめにキルケニー城に行きます。通りに面した城へのゲートを潜って城内に入ります。
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広大な敷地を持つ12世紀に創建され、その後約600年にわたり増改築が繰り返されて、多様な建築様式が融合した均整のとれたお城です。中庭や前庭の敷地は市民の憩いの場でもあり、フリーに入れます。
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こちらは城を前庭(こちら側が街の中心に近いので前庭としました)から見ています。
城の建物の中に入場(6ユーロ)します。中は写真撮影禁止、日本語の説明書があります。案内に沿って、入口回廊→地下室→客間→図書館など城内を巡ります。 -
一番の見どころは、このピクチャーギャラリーです。パンフレツトから転載。天井中央のガラス付きの勾配屋根から光が差し込んで明るい美術館といった感じです。
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ノア川ごしに城を眺めています。城と川と橋・・・好きな組み合わせですが、逆光でいまひとつかな・・・。
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川上を見れば、のどかな風景が広がっています。
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星条旗が飾られたお店が見られますが、アイリッシュアメリカンが開いたのでしょうか。
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St.Kieran通りを歩きます。
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Parliament通りに出てきました。
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1210年に創建された元グレィス家の城で、現在は裁判所として使われています。手前アイルランドの郵便ポストは緑色なんです。
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カラフルなお店が並んでいます。
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イチオシ
街の端まで来ました。階段下でアイルランドのサンタさんが私をずーと前から待っていてくれたかのように、聖カニス大聖堂へ案内してくれました。
白いあごひげと赤いジャケット・・・う〜ん 決まっています。 -
階段を上ると聖カニス大聖堂が見えてきます。
この大聖堂の前身は6世紀のクリスチャン・ワークショップで、見えている建物は13世紀に創建されたものです。
隣接するラウンドタワーは、9世紀に建てられたものでトップまで上ることができます。 -
大聖堂の中に入ります(タワー含んで6ユーロ)。キルケニー城に住んでいたバトラー家の墓や同家の記念物が多数並べられています。天井を見上げると木造の架橋式で組み上げられており、とても素朴な雰囲気があります。
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急な梯子を上って高さ30mのラウンドタワーのトップに来ました。
キルケニー市街全体を見渡すことができる展望台です。大聖堂の屋根の向こうにノア川が見えています。 -
こちらはキルケニー城方向を見ていますが、城の建物は街の建物の中に溶け込んでいるのかよく確認できません。中央に高さ57mの聖メアリー大聖堂の塔が見えています。
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タワーを下りて、街の外れにあるブラック・アビーに来ました。1225年に設立されたドミニコ派の修道院です。
このあと、街の中央にあるショッピングセンター内のフードコートで一人昼食をとり、集合場所のバスに戻ります。案内地図によれば、見どころはまだたくさんありますが、3時間で廻れるのはこの程度でした。 -
キルケニーの街を出るとバスはしばらくの間、この様な草原の中の道を走ります。
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やがてウイックロウ山脈の山間部に入ってきて、途中でバスが停車してくれます。希望者は谷を見下ろすウィックロウ山(470m)に登りましょう。とのこと。
谷底から吹き上げる風が強く肌寒くなってきたようですが、折角なのでバスを降りて、山と言うか丘を上ります。丘の上からは、谷底に揚水式の発電所用として造られた人工湖が見えます。 -
谷をしばらく下って、次の目的地、初期キリスト教の聖地として9世紀頃繁栄していたグレンダロッホに到着しました。
ここでは、2.5時間のフリータイム。ハイキングコースが整備されていますので、ハイキングに向かう人と、ガイドの案内で遺跡巡りする人に分かれます。
youはガイドに付いて遺跡巡りをします。
ビジターセンター前の案内図によれば、遺跡はそんなに広くないので、遺跡巡りのあと、ハイキングすることにします。 -
この二重のゲート・ウェイを潜って遺跡内に入ってきました。これらアーチ状ゲートの建築技術は、ローマから伝えられたそうです。
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ゲートから最初に見えるのがこの高さ30mのラウンドタワー。鐘楼、目印、宝物庫等に利用されていました。地上から約3mのところに入口が設けられていますが、バイキングなどの外敵が来襲した際、ここから梯子を架けて塔内に避難するためのものとのこと。今年の7月にグルジアのメスティア村を訪れたとき、同じ石造りの高い塔(復讐の塔)を多数見ましたが、人々は身を守るためにこの様な塔を必要としていたのですね。
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遺跡内は多数の石板状の墓標が林立しています。十字の交差部に円環を結合したアイルランドの象徴でもあるハイクロスも散見されます。
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グレンダロッホのほぼ中央にある大聖堂に来ました。石積みの初期教会の代表的建物で、7世紀に建てられた教会を12世紀になってからアイリッシュ・ロマネスク様式に改造されています。
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急勾配の屋根と丸い煙突が特徴の聖ケヴィンの教会。
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ガイドによる一通りの案内が終わった後、まだ1時間以上の時間があるので、アッパー・レイクまでハイキングします。
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整備された遊歩道を15分程歩くと、右下にロウアー・レイクが見えてきます。
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更に山間部の遊歩道を30分程進むと、このアッパー・レイクに着きます。
氷河が押し出した堆積物によって形成された湖です。奥は霧で霞んでいますが、時間があれば更に歩きたくなる風景です。
この後、同じ道を戻り、再度教会遺跡を散策してバスに戻ります。ツアー客は皆さん時間通りに集合していて、予定通り出発、ダブリンに暗くなりかけた18時に到着。
現地発着のツアーは、各地を効率よく廻れるのでこの旅では何度も利用しました。 -
10月29日(ゴールウェーイから戻った翌日、ゴールウェーイの旅行記は別に作成します)。
「ニューグレンジとタラの丘」ダブリン発着のこのツアー(入場料込み35ユーロ)を利用します。(日本語説明部分は、ニューグレンジでゲットした説明書)
朝9時オコンネル通りから乗車。数か所でお客さんをピックアップし、最終的に13名、それにガイドが付きます。 -
最初の目的地は、ダブリンから約30分ホウス半島の港町ホウスに立寄ります。ここはシーフードが美味しいところとして人気があります。40分程街を散策します。
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青空にアイルランドの国旗が冴えます。この日は快晴ですが、夕方までこの天気が続くように・・・・。
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港の先に無人島アイランド・アイが見えています。
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11時過ぎ、緑の草原が続く丘上にお椀をかぶせたような古墳ニューグレンジが見えてきます。
ビジターセンターにて入場手続きをガイドがしてくれ、古墳まで行くバスの時間を記したシールを胸に貼ってもらいます。バスの出発時間まで1.5時間。センターは、博物館とレストラン、土産店が付随しており、古墳のビデオ鑑賞、近郊の歴史や発掘当時の写真等を見て事前予習をし、軽いランチをとります。 -
このボイン川に架かる橋を渡ってバス停に向かいます。古墳に入れる人数は限られているので、バスの出発時間で調整しているようです。
この川の周辺一帯は、先史時代の古墳が点在しており、アイルランド考古学上最も重要な地域とされています。 -
バスで15分程、古墳の入口に来ました。丘の上に真新しいような石壁のある巨大な古墳が目に飛び込んできます。
ここからは古墳専任のガイドさんの案内で丘を上ります。
このニューグレンジの巨大古墳は、5000年以上前に造られたもので、直径76m、高さ12m、墓全体の石の総重量は20万トン、エジプトのギザの大ピラミッドよりも約500年、イギリスのストーンヘンジよりも約1000年それぞれ古いというから驚きます。 -
古墳の側面石壁。これは考古学的証拠に基づいて修復・復元されたものと言いますが、綺麗すぎて少し違和感があります。
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墓への入口。手前の石には3つの渦巻状の模様が刻まれています。宗教的意味があるらしいとのこと。
入口の上にある開口部は、冬至の朝、太陽光を墳墓内の通路を経て、中央石室に取り込むために設けられています。
ガイドの案内で狭い通路を通って石室まで入ります。ガイドが内部を暗闇にして、電灯を利用してその様子を見せてくれます。石室は十字形状、石板を組み合わせたアーチ型の天井で出来ており、これまで一滴の水も入っていないとのこと。 -
古墳の廻りを一周します。一部の縁石にも渦巻模様やひし形図形の模様などが施されています。
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古墳からは、緩やかな草原が広がっています。
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博物館にあった発掘・修復前の写真。見違えるほどに修復された様です。
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バスで30分程移動して、次の目的地タラの丘に来ました。
説明版の上空写真によれば、草原の中に土塁で囲まれた2つの古墳が残っています。ここは、古代からケルトの聖地であり、ハイ・キングと呼ばれるアイルランド王の戴冠式が行われた政治と文化の中心地だったとのことです。
アイルランド人の「心のふるさと」でもあります。
名作「風と共に去りぬ」のラストシーン、スカーレット・オハラの言葉「タラに帰ろう」を思い出します。彼女の父親はアイルランド移民なのです。 -
丘への入口付近は、教会の建物を利用したビジターセンターとこの様な墓地があります。
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捕虜の墓と呼ばれている新石器時代(紀元前8000年〜)の手前にある古墳。入口には鉄扉があって中には入れませんが石壁の通路の奥に石室があります。
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2つ目の古墳がタラの丘。その中心部に立石だけがひっそりと残っています。
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タラの丘からの眺めです。ここからアイルランドの7割が見渡せるらしいのですが、どこまでも草原が続いており山脈等見えません。
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草原の奥に虹が出ています。タラの丘・・・芝生で覆われた普通の丘ですが、アイルランドの人々にとっては長い歴史が積み重なったふるさとの丘、そういう心で丘から虹を眺めていると、何か感傷的になりました。
夕方6時前にダブリンに戻ります。
市内で夕食後、ホテルに預けたスーツケースをビックアップし、空港近辺のホテルに向かいます。 -
アイルランド最終日は、空港近くのBewleys Hotel(空港からシャトルバスで10分、70ユーロ)に泊まります。
翌日10月31日、ダブリン朝6時10分発LH9830→フランクフルト13時35分発LH710→成田8時35分着で帰国。
アイルランド ゴールウェイ編につづく
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この旅行記へのコメント (2)
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- pedaruさん 2013/11/21 06:51:50
- 驚き
- youさん お早うございます。
youさんの旅行記には驚かされることが多いですね。あの古墳には驚きました。エジプトのピラミッドより古い、もちろん仁徳天皇陵よりも・・・
修復とはいえあの新しそうな形状は確かに違和感を覚えますね。
タラの丘 素晴らしさと言うよりは何か寂しさ、悲しさを感じる雰囲気ですね。youさんが感傷的になったのもわかる気がします。
この旅行記には再訪してコメントを書きました。
pedaru
- youさん からの返信 2013/11/21 22:26:33
- RE: 驚き
- pedaruさん こんばんわ(pedaruさんとは時差がありますね)。
再訪、コメント有難うございます。
タラの丘、行ってみたら広々とした何でもない普通の丘なんです。なのに、丘の上に立つ石と背景の虹を見ていたら、映画の「風と共に去りぬ」のラストシーンに流れていたあの「タラのテーマ」の曲が聞こえてきて、波乱の人生を歩んできたスカーレットのことを思い出し、つい感傷的になってしまいました。年なんですかね〜。
you
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