2013/07/02 - 2013/07/03
24位(同エリア58件中)
クッキーさん
サント・セシル広場の正面に聳え立つようなサント・セシル大聖堂。
外観はまるで要塞のように見えますが、一歩中に足を踏み入れるとその華麗な装飾に驚かされます。
サント・セシル大聖堂は、13世紀から16世紀にかけてアルビ司教たちによって建造されたものです。
それはレンガ造りであることと、フランスで作成されたイタリア風絵画の膨大な集積からなる内装などによって、中世のゴシック様式の傑作のひとつになっています。
特に身廊を飾る「最後の審判」を描いた天井画は高く評価されています。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
11:16
外壁は、テラコッタ製のレンガ造り。
大聖堂の奥行きは114メートル、幅35メートル、高さ40メートルで、レンガ造りの聖堂としては世界最大とも言われる。
1282年に着工されたこの大聖堂は、教会の威厳を示す必要から、高さ40mの壁を持つ要塞のような形に造られたと言う。
フランス南西部のローマカトリックの中心地となり、
このような荘厳な大聖堂が建造されたのです。 -
カトリック教会の聖職者の堕落に反対する民衆運動として生まれたカタリ派は、南フランスと北イタリア一帯で活発となり、南フランスでは信仰の中心と見られた都市アルビの名前からアルビ派とよばれていた。
1147年、教皇エウゲニウス3世はアルビ派の増えていた地域へ説教師たちを派遣し、アルビ派信徒を穏健にカトリック教会へ復帰させようとした。しかし、これは失敗に終わった。 -
1208年、ローマ教皇とフランス王が共同でアルビ地方のカタリ派への攻撃を開始した。いわゆるアルビジョワ十字軍である。弾圧は徹底しており、この地域のいたるところで火刑が行われた。
この地域はそのときまでは事実上独立していたが、この弾圧で大きく弱体化し、1249年にフランス王国領となった。
アルビジョワ十字軍によるカタリ派の大弾圧の後、アルビは司教都市、つまりカトリックの司教が支配する都市となった。 -
正面入口だけ、石造り。
13世紀に司教ベルナール・ド・カスタネは要塞のような外観を持つ堅固な司教館、ベルビ宮殿を完成させた。彼はまた、サント・セシル大聖堂建造を命じ、1282年に建設が始まった。この大聖堂はカトリック教会の威光を示すべく建造されたもので、ひとまず完成するまでにも2世紀を要した。 -
そういったアルビの歴史を考えると、眩暈がしそうなくらいに過剰なまでの装飾が、ただ感嘆すべきもの、とは思えなくなる。
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何はともあれ、この過剰なまでの装飾を、堪能しよう。
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この、装飾過剰とまで思える入口以外は、要塞のような聖堂だったが、
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内部はその外観からは想像できないほど豪華絢爛。
繊細な彫刻や絵画で埋め尽くされている。
18世紀に、Christophe Moucherelによって作られたオルガンは、フランスでもっとも美しいモノの1つと言われている。 -
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15世紀末の傑作と言われている「最後の審判」を描いたフレスコ画
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「最後の審判」のフレスコ画があると聞いていたのだが、なかなか見つけられず、ふと気付いたのは、私は「最後の晩餐」の絵を探そうとしていたのだということ。
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これは世界最大の「最後の審判」なのだとか。
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柱の装飾画が、高い天井の上から、下まで、びっちりと。
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内部に描かれた表面の絵画は、およそ2ヘクタールに及ぶという。
ちょっとイメージが湧きかねる数字だが、感覚的には、辺り一面びっしり。 -
パステルの青を使って描かれた、アーチ型天井のフレスコ画。
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描かれているのは聖書の物語をモチーフにしたフレスコ画。
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現在に至るまで修復はしていないそうだ。
約500年も経つとは思えない鮮やかな青。 -
聖歌隊仕切り障壁(クワイヤ、スクリーン)。
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緻密な装飾。
職人がこつこつと彫り上げていったのだろうか。 -
大聖堂の入場は無料だが、3ユーロ払えば上の階にある「宝庫室」と「後陣」も見られるというので、まずは上の階へ。
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これらは13〜19世紀の美術品。
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ブレてしまったが、この表情が気に入ったので。
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司教の衣服。
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まるで要塞みたい。
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当然ステンドグラスもあるのだが、それらがかすんで見えるくらいの壁画や天井画、彫刻だった。
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12:00
後陣は必見。 -
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圧倒されて言葉も出ない。
居ずまいを正したくなるような気持ちにさせられる。 -
この青が特に印象的で、息を飲むほど。
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振り返ると、
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聖歌隊席の内部の柱には天使の彫像が並ぶ。
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レース編みのように見える、緻密で精巧な彫刻。
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椅子にも細かな彫り物が。
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柱ごとに聖人の彫像が並び圧巻。
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一時間余り、大聖堂の凝縮された美の数々を堪能。
「キリスト教芸術の博物館」と言われるのも納得の大聖堂。 -
18:30
夕方にも訪れてみた。 -
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身廊が一つという構造だろうと思うのだが、凝縮された装飾美を感じさせる大聖堂。
パンフレットによると、6/1 〜 9/30 は午前9時から午後6時30分まで開館、10/1 〜 5/31 は正午から午後2時までは入れないそう。
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