2013/10/26 - 2013/10/28
21位(同エリア562件中)
コージ☆さん
世界遺産に登録された「熊野」と呼ばれる地域や「那智の滝」などへは,かねがね行ってみたいと思っていたのですが,「だいたい,紀伊半島の南の方でしょ?」といった大ざっぱな地理感しかなくて,「じゃあ具体的にどうやって行くのか?」知りませんでした…
調べてみたら,東京からだと鉄道や車では遠い地域ですが,南紀白浜空港へ飛べば意外に近い!ことが分かりました
世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』は,和歌山・奈良・三重の3県にまたがる三つの霊場(吉野・大峰,熊野三山,高野山)とそれらへお参りする古い道が含まれ,とても広範囲な地域にわたっています
今回は,そのうち和歌山県にある熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)などにお参りに行きました
【結論…『熊野詣』は健康に良い!】
由緒ある神社にお参りして浄められた上に,よく歩いたら温泉で汗を流し,美味しいサカナをいただき,海と山と川の美しさにも出会える!
こういう旅行ができる地域って,日本でも数少ないでしょう
心身ともに元気ハツラツ!になって,『熊野詣』にハマりそうな予感…
【行程】
①羽田発-南紀白浜空港着後,白浜めぐり(三段壁洞窟・南方熊楠記念館・円月島)の後,勝浦へ(勝浦温泉2泊)
②勝浦から新宮経由で熊野本宮大社,旧社地(大斎原)
新宮へ戻り熊野速玉大社,神倉神社参詣の後,勝浦へ戻る
③熊野古道の大門坂・熊野那智大社・熊野山青岸渡寺・飛瀧神社・那智大滝を参詣の後,勝浦から白浜経由で帰京
- 旅行の満足度
- 5.0
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-
【三段壁(さんだんべき)】
南紀白浜空港到着後,まずは名勝地へ
全く期待してなかったんですが,見事な岩壁!そして太平洋!
岩の上に人が居るけど,まさか,火曜サスペンスのロケ? -
【三段壁洞窟】
地上からエレベーターで洞窟へ降りると,目の前に熊野水軍!
熊野水軍は,源平の壇ノ浦の戦いで源氏に加勢しました
※三段壁洞窟HP
→http://sandanbeki.com/ -
【三段壁洞窟】
洞窟と言っても,「はじめ人間ギャートルズ」程度じゃなく,人間が彫ったんじゃないかと思われるような通路もあって,けっこう歩き回ります
三段壁洞窟は,熊野水軍の舟隠し場でした -
【三段壁洞窟】
ここは,洞窟内にある「熊野水軍番所小屋」 -
【三段壁洞窟】
洞窟内に,太平洋の荒波が押し寄せてきます
この日は,台風一過で波が高く,けっこう激しい波がきてダイナミック!でした -
【三段壁洞窟】
怒濤が押し寄せ,砕け散るっ!
濡れたら困る格好で行くとスリル満点!
本気(マジ)で,「うわーっ」とか言って必死になって波しぶきから逃げちゃいます
夏ならいいけどねー
期待以上に,ずーっとエキサイティングな洞窟で,個人的には,白浜のイチオシ・ポイントです -
【白良浜(しららはま)】
その名のとおりに,真っ白な砂浜!
今回は時間がないので素通り
夏に泳ぎたいと思ったんだけど,観光パンフの夏の写真を見たら,白砂が埋まってしまうほど人・人…で,即うんざり… -
【南方熊楠(みなかたくまぐす)記念館】
和歌山が生んだ“知の巨人”南方熊楠に関する記念館
とにかく,グレートな人で,明治時代(漱石や子規と同級生)に英米に渡って学問をした博物学者・民俗学者で,10数カ国語を修得して,イギリスの科学誌「ネイチャー」などに論文を発表したくらい
現地で,この記念館があることを知って,かねてから熊楠に興味があったので,「ここは,何としても見ておかねば」と,他の観光時間を削って,閉館ギリギリに駆け込みました
一番興味深かったのは,自筆のノート その人の性格が垣間見られます -
【南方熊楠記念館】
熊楠は博物学者だけあって,小さい頃から貝殻や鉱物などをコレクションとしていたので,直感的に「この螺旋階段はオウム貝をイメージしたのだろう,熊楠を記念する建物に相応しい,素晴らしいアイデアだ!」と勝手に解釈・納得 -
【南方熊楠記念館】
屋上に登ると,360度のパノラマが!
「こころは,太平洋ぜよー!」って熊楠が言ったかどうかは分かりませんが…
博物館に興味なくても,この屋上に登るだけの価値はあります!
※南方熊楠記念館HP
→http://www.minakatakumagusu-kinenkan.jp/ -
【円月島】
夕陽で有名なスポット
夕陽もいいけど,この形が面白いので見に行きました
1日目の白浜観光は,これでおしまい
この後,勝浦温泉に移動して2泊しました -
【勝浦温泉】
2日目,朝,部屋の窓を開けたら,目の前は海!
静かな入り江で,さざ波の音が耳に心地いいです
※南紀勝浦温泉ホテル「なぎさや」
→http://nagisaya.com/
今回は,JALのダイナミックパッケージを利用(朝食のみ) -
【熊野本宮大社】
勝浦から列車で新宮へ行き,新宮からバスで熊野本宮大社へ
車窓からの熊野川と山々の緑が素晴らしい!
一の鳥居の前には,神武天皇ゆかりの八咫烏の幟
熊野信仰は,神仏習合(神様が仏様の姿で現世に現れ,衆生を救済するというもの)の思想で,古来,山伏や比丘尼によって全国に広められたもので,熊野三山がその中核をなしています
※熊野交通HP
→http://www.kumakou.co.jp/bus/bs001.html
※奈良交通HP
→http://www.narakotsu.co.jp/ -
【熊野本宮大社】
鳥居をくぐって参道を進む
この幟の数に唖然!いやぁ非日常的空間,まさに旅でしょ
向かうに見える,158段の階段を登ります
熊野三山では,三山に共通する熊野三神,すなわち,(一)熊野速玉大神(くまのはやたまおおかみ,イザナギノミコトの別名,薬師如来),(二)熊野夫須美大神(くまのふすみおおかみ,イザナミノミコトの別名,千手観音菩薩),(三)家津美御子大神(けつみみこおおかみ,スサノヲノオオカミの別名,阿弥陀如来)を含め,「熊野十二所権現」と呼ばれる十二柱の神様が御祭神です
熊野三山はそれぞれ,全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮です
※熊野本宮大社
→http://www.hongutaisha.jp/ -
【熊野本宮大社】
これだけ列ぶと見事!
“奉納”とか“願意”とか書いてあって,膨大な数のお願いで神様もたいへんでしょう -
【熊野本宮大社】〜神門
さあ,いよいよ,初!熊野参拝
なんだか,標語がいっぱい下がってるのが,気になるけど…
深々と頭を下げて,神門をくぐって目に飛び込んできたのはー
工事用のシート!
まさに,Oh! my God! 神様,なんて試練を!
数年前の台風被害があった建物の修理中で,本殿が見えません(涙) -
【熊野本宮大社】〜本殿
ところどころ開いたシートの隙間から御参拝
いずれにしても,神門の内側は撮影禁止なので,写真はありません
垣の外側から辛うじて本殿の屋根が見えただけでも,荘厳さが伝わってくる!
爪先立ちして足をブルブルさせながら,なんとかシャッターを切りました
修理が終わったら,また「熊野詣」に来ようと決心! -
【熊野本宮大社】〜本殿
桧皮葺の屋根に,黒地の千木と鰹木に金箔
伊勢神宮のシンプルな社殿にも感動したけど,ここも実に美しい!
熊野本宮大社の主祭神は家津美御子大神(けつみみこおおかみ,スサノヲノオオカミの別名,阿弥陀如来) -
【熊野本宮大社】〜拝殿
向かって右手に「翔」左手に「煌」という字が書かれていて,まあ見事!だし,お目出度い雰囲気!
一対の八咫烏のオブジェ?も列んでる
それにしても,神門から入って本殿の前に立てるのに,わざわざ神門の横に拝殿があるのがフシギ(もっとも神門をくぐると撮影禁止だけど…) -
【熊野本宮大社】
これは御神符といって,家の中にお祀りすると良いことがあるそうです
なんだかアートっぽいので買っちゃいました(1枚500円)
カラスの身体を使って文字を作って(カラス文字)「熊野山宝印」と書いてあるそうです
右に熊野,中央に印,左に山宝と書いてあると,(自信なさそうな)若い巫女さんが教えてくれました…ホントかな?
ちなみに,御神符は熊野三山それぞれデザインが異なってます(結局,わたしは三山とも買いました…)
※熊野午王神符(お烏さん)について
→http://www.hongutaisha.jp/gooufu.html -
【熊野本宮大社】
な,なんと!真っ黒なポスト!ポストの上に三本足の八咫烏
実際に利用できるそうだけど,縁起が良いんだか悪いんだか…
それにしても,この神社はどこを見渡しても,カラス・カラス…
わたしは,全宇宙で,カラスが一番キライな生き物なのだぁ(宣言)
やかましいわ,ゴミ散らかすわ,人の荷物漁るわで…
もっとも,神様のお使いの八咫烏様は別ですが(^.^;
言うまでもないですが,八咫烏は日本サッカー協会のマークで,実は,熊野と深〜い関係が!
※八咫烏ってなんだろう?
→http://www.hongutaisha.jp/yatagarasu.html -
【熊野本宮大社】
神門の前で,「無料の記念写真いかがですかぁ〜 こんなふうにフォトカードでお渡しします」って,神職のような格好をしたお兄さんとお姉さんが声かけてきました
「まさか,神社の中で,詐欺まがいのことはしないだろう」と,撮ってもらったら,名刺サイズは無料だけど,大きいサイズは有料ということで,「やっぱり商売だったんだー」と,ちゃっかり,タダのカードだけもらってバイバイしました -
【熊野本宮大社】
八咫の「カラ子ちゃん」手ぬぐい
「あ〜,なんてことだぁ〜」
カラスは大嫌いなハズなのに,キャラクターがカワイかったので思わず買ってしまった… -
【旧社地 大斎原(おおゆのはら)】
田んぼの中に,大きな鳥居が!
何故に,こんな所に!?とりあえず,近くまでてくてく歩いて行きます
熊野本宮大社から国道を渡って10分のところにあります
この辺は,熊野川と音無川・岩田川が合流する中州です -
【旧社地 大斎原】
大きすぎて,カメラに収まらない…
土台だけで2mはあるでしょう
実は,この鳥居は平成12年に建てられた鉄筋コンクリート製で,高さ33.9m・横42mあって,日本一!だそう
わたしは,てっきり平安神宮の鳥居(高さ24.4m)が日本一だと思っていました
ちなみに,厳島神社の鳥居は,高さ16mだそうで,いかに,ここの大鳥居が大きいか分かるでしょう -
【旧社地 大斎原】
鳥居をくぐると,杉並木 -
【旧社地 大斎原】
緑に囲まれ,陽当たり良好で,気持ちのいい公園のようですが,実は,熊野本宮大社は,明治22年までは,この地に鎮座坐していました
その年,近くを流れる熊野川の大洪水で,社殿の一部が流されるなどの被害に遭い,難を免れた社殿が現在の地に移築されました -
【旧社地 大斎原】
熊野川の大洪水で,一部の社殿(中四社・下四社と境内末社)が流されてしまったので,この地に,それらの御神霊が祀られています -
【旧社地 大斎原】
熊野川の河原 ホントに気持ちのいい場所!
誰もが,そういうふうに感じられる場所に,神様が坐していらっしゃるのかも?
熊野本宮大社という名前からのイメージでは,山深い所にあるものだとばっかり思っていたのですが,熊野川の上流に開けた平原にありました(もっとも本殿は,丘の上にありますが) -
【熊野速玉大社】
熊野本宮大社から,新宮駅に引き返して,歩いて熊野速玉大社へ
住宅街を歩いて行くと,突然,鮮やかな朱色が!
※熊野速玉大社公式サイト
→http://kumanohayatamataisha.org/ -
【熊野速玉大社】
手水舎の龍の姿が面白くて,しばし“観察”
生きているようで,まさに活き活き!
全国の神社の龍神様を見比べたら,いろんな特徴があって面白いでしょう -
【熊野速玉大社】〜神門
東京あたりじゃ,こういう立派な神門がある神社は数少ないから,これだけで圧倒される!
神門をくぐると,玉砂利が敷かれた拝殿前 -
【熊野速玉大社】〜拝殿
朱色に注連縄が見事! -
【熊野速玉大社】〜上三殿・八社殿
社殿が横に並ぶアングルが最高に美しい!
熊野速玉大社の主祭神は,熊野速玉大神(くまのはやたまおおかみ,イザナギノミコトの別名,薬師如来)と熊野夫須美大神(くまのふすみおおかみ,イザナミノミコトの別名,千手観音菩薩)です -
【熊野速玉大社】
よく見たら,千木の側面にハートマークが!
神様には失礼かもしれませんが,なんかカワイイ! -
【熊野速玉大社】
実に見事! 御朱印は,こうでなくっちゃ!
熊野速玉大社では,神倉神社の御朱印も一緒にいただけます
どうして?
熊野三神が最初に降臨された神倉山(神倉神社がある山)が元宮で,そこから神様が現在の地に遷座されたので,二つの神社は,元をたどれば同一だからです
神倉神社を「旧宮」と言うのに対して,現在の神社を「新宮」と言い,和歌山県新宮市の名前は,これが由来だったんです(ここに来るまで知りませんでした) -
【神倉神社】
勝浦で地元の方に「新宮へ行くなら,神倉山に登るといいよ」って教えてもらったし,なにしろ熊野の神様が最初に降り立たれた場所だと分かると,なにかロマンを感じて登ることに(予定には入ってなかった)
熊野速玉大社から10分ほど歩いて神倉神社の“登山口”に到着
見てのとおり,かなりの急坂で,階段も崩れかけていて歩きにくい
夕暮れが迫っていたので,急いで登ったら,息が切れる… -
【神倉神社】
「あーしんど… あと,どれくらい登るんだろう?」って思っていたら,鳥居が… どうやら着いたよう(10分ほどで“登頂”) -
【神倉神社】〜ゴトビキ岩(天ノ磐盾 あまのいわたて)
鳥居をくぐって,岩の斜面に沿って奥へ
なんか,普通の神社じゃないなぁ -
【神倉神社】〜ゴトビキ岩(天ノ磐盾 あまのいわたて)
うわーっ!
目の前に,小さな社殿と巨大な岩! -
【神倉神社】〜ゴトビキ岩(天ノ磐盾 あまのいわたて)
この岩,この場所はスゴい!
霊感などには縁がないわたしですら,言葉では表現できないような,神秘的な力がこの空間に満ちているように感じました
たぶん今はやりの“パワースポット”として有名かも?
岩に注連縄が張ってあるということは,ここに神様が降臨せられたのでしょう
とにかく岩の圧倒的迫力に息をのんで,呆然と眺めるだけ…
今回の熊野詣で,一番圧倒されたし“たましい”を揺さぶられた場所でした
もちろん,荘厳な社殿も素晴らしいですが,自然が造りだしたものには,人間は勝てないんだろうし,古来,人間はそういう場所に“神”を感じたんでしょう -
【神倉神社】
新宮市内を一望
向こうに太平洋,左手に熊野川
下山して新宮駅まで歩き,列車で勝浦へ戻りました -
【勝浦温泉】
勝浦駅前に“ほんまもん まぐろ丼の店”というのが見えたので,フラっと入ってみました
おっちゃん一人でやっている小さな店で,西川きよし(ヘレンも)・谷村新治・綾小路きみまろなどの色紙が黄ばんでました…
中落ち・中トロ・ネギトロなどが入ったこの店一押しの「ミックス丼」を注文 美味い!
これでは足りないので,クジラのベーコンも追加
久しぶりに,美味しいサカナを食べて満足!
※お食事処「山賀」〜勝浦駅を背にして左手,徒歩25秒 -
【勝浦温泉】
夜,ホテルの玄関脇に飾ってある「那智参詣曼陀羅」の“絵解き”が無料で聞けるそうなので行ってみたら,参加者はわたし一人…
この比丘尼(の格好だけしたおネエさん,これは副業だそう)からマンツーマン方式で曼陀羅の説明を受けて,気兼ねなく“どちて坊や”のごとく質問を連発してたら,結局1時間かかりました
おネエさんの説明が上手で,むかしの那智大社参詣の様子がよく理解できて,ホント勉強になりました! -
【勝浦温泉】
絵解きが終わると,おネエさん,おもむろにバッグからDVDを取り出し「これ,よかったらどうぞ」と差し出されました
「来ましたか!やっぱり,タダで1時間も説明あるわけないよなぁ〜,これ買えって言うんでしょ?」と思って,「要りません」って言ったら,「差し上げますので,是非もらってください!町からお金が出てる非売品なんです」って,おネエさん
「えっ?タダ?」「じゃあ,いただきます!あざぁ〜す」
このDVDは,観光ピーアール用に製作され無料配布してるそう 「どんどんコピーして周りの人に配って下さい」と言われました
楽しい絵解きにDVDがタダ!いいことづくしで超ハッピー(単純だけど)
帰宅後DVDを観たら,今日のおネエさんが準主役(写真左,おりんの姉役)で出演してました -
【勝浦温泉】
最終日,朝5時起床,そして,朝風呂!
♪だーれも居ない海ぃ&温泉! ちょー気持ちいい!
でも,なんだか,ぬるいゾー
後で分かったんですが,このシーズンは朝風呂やってなくて,熱いお湯が出てなかったみたい…
勝手に入ったんで,ホテルの人にバレなくてよかった
しかも,泳いじゃったし! -
【熊野古道~大門坂】
勝浦駅前からバスに揺られて大門坂バス停下車
今日は,熊野三山で一番メジャーな場所を歩きます
余談ですが,「熊野詣」の参詣順序は,わたしが参詣したように①本宮,②速玉,③那智の順が古くからのしきたりだそうです -
【熊野古道〜大門坂】〜夫婦杉
古道の両側に,巨大な杉
樹齢800年!だそう
織田信長ですら,まだ生まれてない… -
【熊野古道〜大門坂】
この楠も樹齢800年!
なんだか感覚がマヒしてきて,樹齢200年くらいじゃ「まだまだ若造だな」って思ってしまう… -
【熊野古道〜大門坂】
天気も良く,清々しい森の中
でも,大門坂は,晴れているより,靄がかかっている方が味があるかも?
そういえば,残念ながら平安装束(レンタル衣装)の旅人を見かけなかったなぁ あれは,この古道では絵になるのに… -
【熊野古道〜大門坂】
十一文関(むかし通行税をとった所)跡あたりから,那智大滝が見えて,プチ感動! -
【熊野古道〜大門坂】
大きな木々と石畳が,どこもかしこも絵になるー!
同じような写真を何枚も撮ってしまう…
観光パンフに載っていた素晴らしい場所と同じのがないか自分の写真を探してみたら,ない!
そういえば,途中で,外国人モデルを使ったロケだか写真撮影会だかやっていたけど,そこだー!
いい場所を占領されてたみたい… -
【熊野那智大社】
大門坂をかなりゆっくり歩いても1時間かからず,山の上に到着
ここから,熊野那智大社の門前町
「元気のパワースポット那智山」って,ちょっと俗っぽくない?
若者向けかなぁ?
せっかく世界遺産に登録されたのに,すれ違うのは,日本人のお年寄りばっかり… もっと世界にアピールしなきゃね!
※熊野那智大社HP
→http://www.kumanonachitaisha.or.jp/ -
【熊野那智大社】〜一の鳥居
幟に「那智山熊野大権現」と書いてあって,純粋な!?神社とは異なり,仏教的な感じがあります
主祭神は,熊野夫須美大神(くまのふすみおおかみ,イザナミノミコトの別名,千手観音菩薩) -
【熊野那智大社】
一の鳥居をくぐって,さらに登ります
熊野詣は,幟も登りも多い… -
【熊野那智大社】
二の鳥居あたりから見た境内
バックの緑を背景に,入母屋造の拝殿の屋根が美しい!
右手に「那智の樟」が枝を広げています(後述) -
【熊野那智大社】〜第六殿(八社殿)
惚れ惚れするような屋根の曲線美!
檜皮葺に朱と黒と金という色彩の調和!
素晴らし過ぎる!
伊勢神宮の簡素な「唯一神明造」にも感動して,こういう社殿にも感動する自分って? いや,日本には,美しいものがいっぱいだということでしょう!
ここにも,八咫烏がとまってました -
【熊野那智大社】
天然記念物「那智の樟(くす)」
樹齢800年,高さ27m,幹回り8.5m で,まあ立派! -
【熊野那智大社】
この「那智の樟」は幹が空洞になっていて,「胎内くぐり」ができます
護摩木に,無病息災や合格祈願などの四文字熟語(の願意)と氏名を書いて,それを持ったまま,胎内へ入ります(初穂料300円)
四文字熟語じゃないといけないワケでもないでしょうし,酒池肉林とか四文字熟語ならば何でもよいワケでもないでしょう…
迷ったら,願意の記載例が10個くらい列んでいるので,それを参考に! -
【熊野那智大社】
“胎内”から上を見上げた様子
子どもの頃に,こういう木が近所にあったら,絶対“秘密基地”とか言って遊んだでしょう
考えたら,木の中に入るって初めて
なんだか落ち着く空間でした
階段を登って,外へ出たら,護摩木を然るべき場所へ納めます
那智大社で一番印象的だったのが,神社そのものよりこの「胎内くぐり」だったとは(^_^; -
【熊野那智大社】
本殿の全体像は,直接見ることができないけど,玉垣の隙間から見えた!
よし!それならば,ということで,カメラを隙間に突っ込んで,手を伸ばせば,そこそこの写真が撮れます(小さいカメラじゃないと無理でしょう)
右から左へ,「熊野造」の第一殿(瀧宮)から第五殿(若宮)が並び,一番大きい社殿が大四殿(西御膳)で,熊野那智大社の主祭神「熊野夫須美大神」を祀っています
千木が水平に切られているから女性の神様だと分かります -
【那智山青岸渡寺(せいがんとじ)】
熊野那智大社の神門をくぐると,そこはお寺だった!
神様の世界のお隣が仏様の世界で,ちょっとビックリ
ま,キリスト教会のお隣にイスラムのモスクがあるようなものかな? -
【那智山青岸渡寺】
このお寺は,「西國第一番札所」で,なんともお目出度い!
この2日間,神社ばかり参詣したきたので,久しぶりのお寺の雰囲気が新鮮!
こういうのも,いいねぇ!神社にもお寺にもとけ込めるって,やっぱり,自分は日本人だなぁと再認識 -
【那智山青岸渡寺】
よくお寺の天井からぶら下がっているこういう鐘は,正確には鰐口(わにぐち)と言って,このお寺の鰐口は重さ450?,直径1.4mで日本最大だそう
それにしても450?!そんなものが頭の上に落っこちてきたら一溜まりもないねー
豊臣秀吉が寄進文を刻んだもので由緒ある鰐口です -
【那智山青岸渡寺】
神職を見たと思ったら,今度はお坊さん -
【那智山青岸渡寺】
お寺の本堂と,朱色の神社が並んでいるって光景は,めずらしいかな? -
【那智山青岸渡寺】
お寺の前からの眺望が最高!
ここで,お弁当広げてる人もいました
中央奥に那智大滝とその左に三重の塔が見えます
手前の建物には宿坊があるそうで,今度はそこに泊まろうっと! -
【那智山青岸渡寺】
三重の塔(表紙の写真)から見た那智大滝
ここは,いい展望ポイント!滝壺あたりまで見えるー
大きいカメラのレンズも大丈夫なように,金網に穴が空いて(空けられて)ます -
【那智山青岸渡寺】
ズームで撮ると,落下口の水流が三つに分かれてます
よく,那智大滝が描かれた絵を見ると,そういう風に描いてあることが多いです これで納得! -
【那智山青岸渡寺】
三重の塔内部の仏教に関する壁絵が,カワイくてとっても気に入ったんだけど,誰が作者か分からなかったのが残念
インドのカジュラホーの彫像みたいに,ちょっとエッチな絵だけど,カワイくて微笑ましく思えます(こういう絵ばかりじゃないですので,念のため…) -
【那智山青岸渡寺から那智大滝へ】
三重の塔から,石段を下って那智大滝へ
10分くらいです -
【那智大滝・飛瀧神社】
一の鳥居から石畳の階段を下って行きます -
【那智大滝・飛瀧神社】
「御祈願につき100円の初穂料」
「一回なでると縁結び・心願成就,二回なでると…,三回なでると…」って書いてあります
わたしは,特に“御祈願”はないけど,ただ単に石をなでてみたかったので,100円入れて,3回なでてみました… -
【那智大滝・飛瀧神社】
やっぱり近くで大滝を見ると迫力が違う!
ここは,太古から那智大滝を神として崇め,そこに国造りの神様である大穴牟遅神(おおなむぢ,大国主命の別名)を祀ったもの
大国主命は出雲大社が“本家”という気がするけど,ここにも祀られているとなると,日本神話って複雑だなあと頭が混乱… -
【那智大滝・飛瀧神社】
びっくりBIGおみくじ!
クジを引くのに一苦労… -
【那智大滝・飛瀧神社】〜延命長寿の瀧水
一杯飲むと10年,二杯で20年,三杯飲むとずーっと長生きするそうで,わたしは,のどが渇いていたので,三杯飲んじゃいました!
長生きし過ぎて,仙人になるかも?
延命長寿の瀧水へ行くには,別途入場料(初穂料)300円 -
【那智大滝・飛瀧神社】〜延命長寿の瀧水
瀧水は,この盃で飲みます(盃は一枚100円,記念にお持ち帰りできます) -
【那智大滝・飛瀧神社】
せっかく,ここまで来たので,大滝の本当の直下まで行くことに
(延命長寿の水の奥にあります 初穂料は延命長寿の水へ行くのに含まれてます)
御朱印の初穂料など,結局,この神社で800円お支払い(お守りなどは買っていません)
神社って,けっこう,おカネかかるねー
-
【那智大滝・飛瀧神社】
ひやぁ〜,ダイナミック!
落差133m
大滝を神様と崇める気持ちがよく分かる! -
【那智大滝・飛瀧神社】
滝壺あたりに虹が
この旅のグランド・フィナーレ那智大滝の姿を目に焼き付けて,帰ることに…
熊野信仰や熊野詣について,ちょとだけ予習してきたけど,まだまだ奥が深い!
熊野周辺は,山・川・海・魚・温泉…自然の恵みがいっぱいあるし,もっと熊野を知りたくなったので,さらにお勉強してから再訪するゾー!
それに,こんな素晴らしい場所だと分かって,もっともっと日本人のみならず外国人にも訪れてもらいたいと思いました
なにしろ,“世界”の“遺産”なんだし!
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この旅行記へのコメント (2)
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- たらよろさん 2014/01/19 15:31:08
- 熊野詣
- こんにちは、コージさん。
遅ればせながら。。。
新年明けましておめでとうございます。
今年も昨年同様に仲良くしてくださいね。
熊野詣、、、実は今年の初詣に行こうかな〜って思ってたんだけれど、
その交通の不便さにやっぱり当日になって二の足踏んじゃって近場にしちゃいました(笑)
以前は日帰りで行ったこともあるんだけれど、
寒い時期はやっぱり億劫になっちゃうわ〜
でも、イイですね。。。
那智の滝に熊野神社。
さすがの世界遺産だなぁ。
今年もお互い素敵な一年になりますように。
また、旅行記を楽しみにしていますね〜
たらよろ
- コージ☆さん からの返信 2014/01/21 21:25:23
- 熊野神社!
- たらよろさん こんにちは!
メッセージありがとうございました
お返事が遅くなりまして,すみませんm(__)m
また,島へ行っていたもので…
こちらこそ,今年もよろしくお願いします
元気なたらよろさん,だんな様,ヴァンキッシュちゃんとの楽しい旅行記をお待ちしていまーす!
だんな様が完全復活するといいですねー
そしたら,飲んで食べて走って…ますますパワーアップのたらよろ家になりそうですね(笑)
たらよろ家は,上鴨下鴨神社に初詣でしたね
京都に住んでいる方々には理解しにくいかもしれませんが,それって,他の地域の人から見たら,すーっごくゼイタク・憧れですよ〜
世界遺産の由緒ある神社をいっぺんに2カ所お参りできるんですから!
しかも,大根食べられるしー(笑)
ところで,熊野は京都・大阪からでも遠いですねー
でも,遠いから有り難みがあるのかなぁ?
そういえば,岡崎あたりに熊野神社ってありますよね
あの神社も,紀伊の熊野に由来するそうですね(最近知りました…)
実は,岡崎に住んだことがあるんですが,当時は,単に熊野っていう地名だと思っていまして,紀伊の熊野からきているとは知りませんでした…
京都は奥が深いですねー
今年こそは!上洛しようと思ってます
こっそり上洛しますので,わたしを探さないでくださいね(笑)
ではでは
コージ
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