2013/10/13 - 2013/10/13
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でんろくねこさん
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あいちトリエンナーレ2013を、日帰りで訪れました。
宇都宮から夜行バス往復で。
朝着いて夜にバスに乗るという強行日程ですが、トリエンナーレを満喫できました。
その1(栄、白河エリア)
その2(納屋橋、岡崎エリア)
なお、下記ブログにも作品の感想を書いています。
http://ameblo.jp/denrokuneko/entry-11640815416.html
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
「あいちトリエンナーレ2013」を1日で巡る。宇都宮から深夜バスで日帰りという強行日程。
宇都宮から深夜バスで名古屋に行った。カーテンで仕切られた一人席で快適だった。
バスは朝6時到着。バスを降りると栄エリア・愛知芸術文化センターの前。 -
計画を立てた中で、見たい作品の少ない長者町は外した。
開場前に壁画作品を見るのみ。
横山裕一の壁画。
絵に出てくる景色が見えるのかなと上ってみたが、そんなことはなかった。 -
朝食はコメダ珈琲で。
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トリエンナーレは10時開場だが、愛知芸術文化センターは9時から開いている。
11階展望回廊のダン・ペルジョヴスキを先に見た。
展望階の広い範囲の窓に風刺画風のドローイング。作品はともかく、景色がよく天気がよくて気持ち良い。五輪マークと原発マークが合わさったものがある。 -
10時開館。まずは愛知芸術文化センターの展示を見る。
平田五郎。
会期後半の日曜だったので、9時過ぎに並んで整理券をもらった。(9:40には20人以上並んでいた)。
小屋に入るのは一人ずつ。白い布の通路を、迷路のように何周かすると内側の、パラフィン(蝋)の小屋の前にたどり着く。小屋に入るのは一人ずつ。この日は、自分が一番乗りとなった。 -
入口からして小さい。這って入ることになる。体を横にしたり斜めにしたりしながら進むと2階への矩形の穴が見える。3階まで登ることができる。3階は、三角屋根の少し天井の高い領域で、頭がぶつかるけど立ち上がれる程度。優しい光が外から入る。
一人静かに瞑想する空間なのかもしれないが、次の人が待っているので長居はできない。
珍しい体験ではあった。 -
イチオシ
ソン・ドン。
古い家具や扉を組み合わせた構築物を部屋いっぱいに配している。山水を配した庭園のよう。
たくさん置かれた鏡はたぶん水面を表している。橋もある。真ん中には山がある。廃品同然の古いもので作られた庭で、居心地が良い。 -
ヤノベケンジ。
ずいぶん広いスペースを使っている。ヤノベケンジの大きい作品は久しぶりに見たけど、今回はあまり良いと思わなかった。 -
以前はもっと、無駄に大きくて何のためにあるのか分からない感じがあったのだが、今回のは、結婚式場ですと言われると、なんだか作品としてじっくり見る気になれない。以前から核とか放射能とかをテーマにしていた作家なのでもっと違うものを期待していた。
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イチオシ
青野文昭が良かった。被災地の拾い物を集めて復元するのだが、車とタンスが組み合わさった形に復元されていたりする。仙台に住んでいた2000年に宮城県美術館のグループ展で見たことがあって、当時も拾い物から復元したものだった。以前から続けていたことが震災で意味合いが変わっている
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車はグニャグニャに曲がったのを直すわけでなく、曲がった形のまま戸棚と融合させている。
もう一度使えるように再生するわけではない。別々の用途のものが融合して、できるのは、無用のオブジェ。
壊れた舟は復元の途中で、テーブルになっている。コーヒーカップまで乗っている。 -
宮本佳明(かつひろ)。展示室入口に福島第一原発の水色の壁が見える。破壊され鉄骨もむき出しに。近づくと発泡スチロールでできていると分かる。
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その内側には建築模型がある。白一色だが、4つ並ぶ原発には水色が塗られている。爆発で壁が吹き飛んだ状態のままだ。こうして見ると本当に海辺に近いなと思う。そして異様なことに、それぞれの原発には、茶色の屋根が乗っている。題して福島原発神社。
原子炉の放射性廃棄物が安全となる1万年以上に渡って、「事故の記憶を絶やさない」、「荒ぶる神を鎮める」ことが意図されている。神社を作ったからって1万年持つと思えないが、放射性廃棄物の話になると出てくる1万年とか100万年とかの時間の単位の途方もなさを実感する。 -
愛知芸術文化センターに入ってすぐに見られる黄色や赤のテープも、宮本の作品。床にシールが貼ってある、というだけのことではある。1階から10階まで突き抜ける広い吹き抜けがあるのだが、ここに福島原発を置いたとして、その形・断面をテープで表したもの。これを見てもなかなか実感はわきづらい。エレベーターに乗るときに水玉模様があった。ここが原発の中心だろう。たくさんある丸は燃料棒だろうか。水色は水が入っている部分かな。
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トーマス・ヒルシュホルン。
広い部屋に半透明のシートで囲った部分を作って展示している。外から見た感じ、実験室のよう。銀色のアルミホイルを固めて作った形がテーブルに乗っている。生物の器官っぽい形で、全てはつながっている。傷ついた大きな体をバラバラにしてテーブルに置いたみたいに感じた。 -
これで洗練されていたら、かっこいいのだろうが、とことんチープ。ガムテープでベタベタ貼られている。2つの塊は、ピカソの泣く女の涙みたい。なんだか分からないけど、気になった。
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イチオシ
ソ・ミンジョン。崩れる瞬間の建物をそのまま彫刻にしたようなインスタレーション。
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白というのが彫刻的で、瞬間なのに永遠な感じ。留置所の空間を写し取っているらしい。留置所を見てもそうは感じないだろうが、この作品は美しく感じた。
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ミカ・ターニラ。2015年完成予定のフィンランドの原発の建設風景を追った映像。
何かドラマやストーリーがあるわけでなく、ナレーションや字幕もなく、淡々と写している。映画のように不穏な音楽が終始流れている。現場で働く人が被曝量チェックを受けていたり、施設の周りで植物採取する様子。
早回しで、建設の様子が流れるが、巨大な筒が差し込まれるところは、非現実的でSFみたい。しかしこれは現実。3面スクリーンで、静かな町の様子や自然の風景も挿入され対比されるので、余計にやばいものに見える。 -
以上が愛知芸術文化センターで気になった作品。3時間見た。次に名古屋市美術館に向かう。
栄エリア、中央広小路ビルの國府理の作品。暗い部屋に2台の車が逆さに置かれている。車には土が盛られコケが生えている。 -
次は名古屋市美術館。
トリエンナーレ作品の建物への介入が見られる。建物の1階に青い三角屋根の小屋、2階に緑の三角屋根の小屋がくっついている。美術館の三角屋根と呼応している。池に白い柱が立ち、そこから赤と青の線が伸びていて、それぞれの小屋につながっている。 -
藤森照信の作品
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水色やピンクなどのカラフルなベールが下がった空間。この中に杉戸洋の絵画があるのかと思ったら、最初の部屋に数点あるのみで、あとは空間が作品だった。発泡スチロールのブロックが積み上がったみたいな素朴な立体が置いてあるのみ。
以上、美術館の中はわずか15分で見終えた。
こんなに見るものがないとは思っていなかった。これだったら愛知芸術文化センターをもっとゆっくり見れば良かったな。
納屋橋エリアに続く
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