中年男のチベットひとり旅　その７　帰りに四川観光そして帰国

2013/08/17 - 2013/08/24

中年男のチベット一人旅、その７では帰りに四川省「成都」を観光します。

表紙の写真は「パンダ研究基地の赤ちゃんパンダ」です。

旅行会社：ファイブスタークラブ　ツアー名：天空の列車・青蔵鉄道で行くチベット

エリア 成都(中国)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 タクシー 飛行機
• 航空会社: 中国国際航空
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）

8月23日 12:00。
旅行会社さんの車で、成都空港からホテルまで移動。

ホテル「浣花錦城酒店」にチェックインします。

今回の旅行で、最も新しく、最もきれいなホテルでした。

部屋もきれい。

…でもコンドームが置いてあったり、浴室がガラス越しでベッドルームから丸見えであったり、少しラブホチックでした。

夕方、観光から帰ってきたら、数枚のピンクチラシがドアに挟まっていたし…。

ここ成都の観光はフリータイム、まずは今晩の「川劇」のチケットを手に入れるために、文化公園まで約１kmを歩きました。

途中、変面（一瞬でお面が変わるパフォーマンス）の路上パフォーマーを発見。

その後、文化公園東側の「蜀風雅韻」という劇場で、無事に今晩のショーのチケットを購入できました。

成都での半日フリータイムを有効に使うため、食事は適当に、目についた地元の食堂に入りました。

牛肉麺、8元（約130円）也。

さすが四川、激辛で、途中で噎せてしまいました。
でも美味しかったです。もう一度食べたいくらいに。

その地元の食堂の子供たち。

風邪をひいているのか、お兄ちゃんは中国版「冷えピタ」をおでこに張り付けていました。

私は、ちょっと自分のリュックの中を探し、鉄腕アトムとリラックマのボールペンをこの兄弟にプレゼント。

お兄ちゃんは鉄腕アトムのボールペンを獲り、弟にはリラックマのピンク色のボールペンを押し付けていました。やっぱり兄は強い（笑）。

昼食後、タクシーをつかまえて、成都郊外の「成都大熊猫繁殖研究基地」に行きました。

自分の中国語が拙いばかり、タクシーの値段交渉で行き違いが生じ、行って、２時間待ってもらって、帰ってで、最終的に300元くらい（約4800円）を支払う羽目になってしまいましたが…。

まあ、これも旅の醍醐味ですね。

園内は広く、園内移動バスも多く走っています。

暑い夏の午後のせいか、観光客はまばら。

成人パンダは、見飽きるほど至る所にいました。

日本のアドベンチャーワールド白浜で生まれ、中国に戻ったパンダたちもいました。

2000元（約32000円）払えば、パンダを抱っこして記念撮影できるそうですが…。
迷いましたが、やめました。

「成都大熊猫繁殖研究基地」で最大の目玉がこれ！
今年生まれたばかりの赤ちゃんパンダです。

ガラス越しですが、観光客が少ないため、いつまでも独占して見ていることができました。

なんか、自分の子供が生まれた時に、産院の育児室のガラス越しに「かわいいな〜」って思いながら赤ちゃんを見ていたのと同じような感じ。

こちらの子は、もっと小さく、保育器に入っています。

さらに小さい子は、まだパンダの白黒模様もついていません。

パンダの赤ちゃんは春〜夏に生まれるそうで、夏休みの時期に大熊猫繁殖研究基地を訪れるのは、赤ちゃんパンダを見ることができるためお勧めです。

さてタクシーで成都市街に戻り、先ほど述べたとおり中国語の意思疎通が不十分でタクシー料金でひと悶着あり、結局約4800円を支払い…。

気を取り直して、成都市内でショッピングです。

市街中心部の地下街と紅旗超市という大きなスーパーで、お土産物を物色。

お菓子・ジュース・紹興酒・黒酢・豆板醤・麻婆豆腐の素・山椒粉・ジャスミン茶…。

沢山買いました。
特に豆板醤・山椒・ジャスミン茶・黒酢・クルミのお菓子は四川の名産品。

いったんホテルまで帰ります。

地下鉄駅まで500ｍ歩き、地下鉄で２駅、さらに駅からホテルまで1.7?を歩きました。

暑い中、総重量10kgほどのお土産を持って、わざわざ地下鉄で帰らなくてもタクシーを利用すれば…とも思いましたが、一度、成都の地下鉄に乗ってみたかったのです。

最新式の地下鉄で、ホームドアも完備、きれいな地下鉄でした。
乗車料金は２元（約32円）也。庶民の足です。

19:30、夕食を食べる時間も無く、文化公園東の劇場「蜀風雅韻」に行きます。

四川の伝統芸能「川劇」の最も有名な劇場の１つです。

ショーの開園は20:00、それまで劇場のロビーで美味しいお茶が振る舞われます。

料金は一番安いところで160元（約2500円）。

以前は冷房の効かない半屋外の劇場だったそうですが、今では新しくきれいな屋内劇場です。

その分、入場料が値上げされたのだとか。

楽器の演奏、人形劇、尻に敷かれる旦那と怖い奥さんのコメディー、影絵、変服、変面などありましたが、どれも今一つ。

特に「変面」（一瞬で顔のマスクが入れ替わっていく芸）は期待が大きすぎたせいか、正直がっかりでした。

数年前に北京の「老舎茶館」という劇場で見た変面が素晴らしすぎて、それより劣るものでしたので…。

21:20、ショー終了。
しかしレストランはどこも21:00にすでに閉店済み。

観光を重視しすぎたがために、四川名物麻婆豆腐を食べれない羽目になってしまいました。仕方がないのでコンビニでカップめんとアイスを買って、ホテルの部屋で寂しい夕食…。

翌8月24日、いよいよ日本に帰国です。

ホテル「浣花錦城酒店」の朝食バイキングは、この旅の３つのホテルの中で一番まともでした。

野菜炒めが美味しく、このクラスのホテルには珍しくコーヒーも飲み放題。

7:30に旅行会社の車でホテルを出発、8:00に成都空港に到着です。

前日にいろいろとお土産を買ったため、私のスーツケースの重量は26.7kg。

中国国際航空の無料預け荷物は、23kg以内なので、少々オーバーです。

オーバー分は手荷物に移そうと思ったのですが、カウンターのお姉さんは「このまま無料で通してあげる」とのこと。

ちょっとラッキー。

成都から北京を経由して名古屋まで帰ります。

成都発9:40、北京行きCA1424便はボーイングB737-900。

このフライトでは、となりの席がコロンビア大学大学院に通う中国人の才女（しかも可愛い）で、日本語で話しかけられました。
会話が弾み、2時間半がとても短く感じられました。

再び、とても広い、北京国際国際空港第３ターミナルに戻ってきました。

昼食はご当地マックをたべてみよう、ということで空港のマクドナルドに来ました。

ここで７日ぶりに日本人に会いました。

そう、この旅行では１回も日本人に会わなかったのです。

巨无覇（ビッグマック）を食べました。

味は日本と一緒。

以前に中国に来た時より、中国元の価値が上がり、かつマクドナルドの値段も上がっている。
日本円換算で、昔は300円くらいで食べられていたビッグマックのセットが、今じゃ500円以上。

中国旅行が、コスト的にあんまりお得じゃなくなっていることを実感しました。

北京でのトランジットタイムは4時間45分。

空港内をうろうろして時間をつぶしました。

北京発17:00、名古屋行きCA159便もボーイングB737-900。

飛行機は朝鮮半島を横断し、いよいよ日本に帰国です。

飛行機は21:00定刻で名古屋（中部国際空港）に到着しました。

国際線・中国国内線・中国国内の鉄道いずれもほとんど遅延することなく、順調な旅でした。

・・・ここまでは！！！

通常、中部国際空港から私の住む岐阜までは名鉄電車で１時間。

しかし、名鉄特急に乗ったものの、先行列車が人身事故を起こしたとかで、ＪＲに振り替え輸送となりました。

重いスーツケースを転がし、名鉄神宮前駅からＪＲ熱田駅まで約1ｋｍを歩き、やっとのことでＪＲに乗りかえたのですが…。

ところが今度はＪＲの列車が踏切に置かれた自転車を轢いてしまい、１時間半も立ち往生。

結局、通常は１時間のところ、岐阜に着いたのは３時間半後の深夜1:00でした。

中国の交通機関が全く遅れなかったのに、日本でこんなに遅延するなんて、どういう事！？

おまけ。

今回のお土産です。
左上から時計回りに、ポタラ宮の写真集・ヒマワリの種・レーズン・マニ車・太陽電池で動くマニ車の置物・麻婆豆腐の素・ジャスミン茶・中国鉄道博物館のトランプ・同じく鉄道模型・紹興酒・黒酢・梵字の入ったアクセサリー・トルコ石のペンダント・腕輪・パンダのマグネット・クルミのお菓子・ポッキー・八角・手抓羊肉スパイス・ポテトスナック・山椒粉・カップ麺・豆板醤・牛の角の箸。

あとここに写っていませんが、エベレストのアンモナイトの化石・少し大きめのマニ車・ココナッツジュース…。

いやはや、治安の事、一人旅である事、行く前はいろいろ心配がありましたが、行ってみたら何の問題もなく、ここ数年で一番楽しい旅となりました。

青海チベット鉄道とラサ、皆さんに自信を持ってお勧めします。

おわり

この旅行記へのコメント （6）

• くまちゃんさん 2019/03/02 15:15:34

  丁寧な返信ありがとうございました！

  チベット、四川は私が行きたいところです！
  子連れでなく一人旅できる日を楽しみにします。
  他の子連れ旅行記も楽しかったです！

  バルティーゴさん からの返信 2019/03/03 18:42:47

  Re: 丁寧な返信ありがとうございました！

  こちらこそ^_^
  私も好きで一人旅しているわけではなく、家族が付いてきてくれないだけなんですがね（笑）
  四川のパンダの赤ちゃん見放題、おススメです。

• ドク金魚さん 2013/10/23 16:56:26

  濃厚！！

  ご無沙汰してます！
  
  今回も〜前回以上に濃厚で、少し無茶？しましたね。
  
  ホント体が心配ですよ。
  食に酸素不足に〜人疲れに〜。
  
  チベット訪問は北朝鮮並なエリアなんですね！
  また標高が高いから景色が寂しげに〜いいや美しい湖！！
  一言では言い表せません。
  ライトアップされたお寺も美しい！
  
  後半はパンダ！！ですか！
  見落としたかもしれませんが蛇料理は？
  でもすでに体験済でしたね。
  でも本場の麻婆豆腐は食べられなくて残念でしたね。
  ひき肉が少し固めに仕上がってるとも聞きました。
  
  総合的に濃厚で何処か絢爛豪華な一人旅でしたね。
  
  年を重ねたら息子さんと2人旅も良いですね。
  
  楽しかったです　ドク金魚(^^♪

  バルティーゴさん からの返信 2013/12/31 10:50:58

  RE: 濃厚！！

  ドク金魚さん
  
  お返事が遅れまして、誠に申し訳ございません！！
  最近、旅行記を放置しておりましたため、気が付かずでした。
  
  全部読んでいただき、ありがとうございます。
  
  チベットは旅行に中国政府の許可証がいる、確かに辺境中の辺境でした。
  行くまではどんなところか分からず、想像してワクワクして、行ってみて想像と違うところに感動して…、これが辺境旅行の醍醐味です。
  
  ヘビ料理は、今回、出会いませんでした。
  豪華な旅…では無かったのですが（高額になってしまうため、ホテルはすべてエコノミークラスだったり）、自分１人にガイドと運転手がついた、ぜいたくな旅であったと思います。
  
  子供連れのドク金魚さん一家におすすめできる場所ではありませんが、鉄ちゃんの旦那さんには、青海チベット鉄道を強くお勧めします。
  
  今年は大晦日まで仕事、元旦から５日まで、行き北斗星、帰りトワイライトエクスプレスで、長男と２人で北海道乗り鉄の旅に行きます。
  
  これからもよろしくお願いします。
  
  バルティーゴ
  

• マックスEさん 2013/10/18 08:51:34

  パンダ。

  おはようございます！バルティーゴさん！
  
  今年は、チベット一人旅に行かれていたのですね〜！
  私は、もう、ふた昔前の学生時代、バックパックで行ってきました。
  バルティーゴさんの行かれた北京、成都は全く行っていなかったので
  私の知らない旅先ばかりで、興味深く、拝見しました！
  
  街は割と綺麗で、地下鉄や綺麗なスーパーもあるんですね〜。
  
  お土産好きなので、品物のお写真も嬉しかった（笑）
  私も、いつか行けたら、絶対マニ車（ミニ）を買おうと思いました♪
  
  ラサの寺院は、雰囲気がまた中国以外のものを感じます。
  あの色彩の仏画も素敵ですね！
  
  トップ写真のパンダちゃん、本当にかわいいですね〜♪
  赤ちゃんは、やっぱり寝てばかりですよね〜。
  ホントかわいい。
  日本生まれのパンダちゃんを連れ戻してるとか、
  抱っこ写真料金とか、相変わらず、中国らしいですね。
  
  実は、中国に行きたく、でも、情勢や空気などの不安で
  ずっと保留になっています。
  パンダセンターは一度行ってみたいです。
  
  マックスＥ
  
  

  バルティーゴさん からの返信 2013/10/18 18:54:40

  RE: パンダ。

  マックスEさん
  コメントありがとうございます。
  
  チベットには学生時代に行かれたとのことですが、昔はもっと秘境だったのでしょうね。
  今は完全に中国化しています。
  
  確かに中国は、大気汚染と昨今の日中関係の問題がありますが、大気汚染は大都市以外は大きな問題ではないと思います。
  
  日中関係については、確かに一部の中国の方は日本を毛嫌いしておられて注意するに越したことはありませんが（一度、土産物屋さんの値札の裏に「日本死」と書いてあるのにも出くわしました）、中国人の多くは友好的に接してくれました。
  
  パンダを見に行くためだけに四川へ、というのはさすがにお勧めしませんが、近くには九寨溝などもございます。
  中国は広く、他にもおそらくたくさんの素晴らしい観光地があると思いますので、ぜひ検討してみてください。
  
  では、失礼します。