2013/09/07 - 2013/09/07
188位(同エリア778件中)
エムさん
Fクラスのチケットをプレゼントされ、個人手配でパリを訪れました。
今日はヴェルサイユ宮殿と庭園、グラン・トリアノン、プチ・トリアノンを見学します。
ホテル送迎付きの楽なツアー(179EUR)を申し込まず、地下鉄とバスを利用して自力で行くことにしました。
どうせなら「大噴水ショー鑑賞も!」と欲張って、天気予報を確認しながら土曜日に決めました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
-
ホテルより最寄りの駅、メトロ9号線Havre-Caumartin(アーヴル・コーマルタン)から終点のポン・ドゥ・セーヴルまで乗りました。
地下鉄はスリが多いと聞いてましたが、日曜日の早い時間なので空いており、危険な雰囲気はありません。
エスカレーターを上がると171番のバス停は目の前、ここから9時12分発のバスに乗ります。
パリ・ヴィジット(ゾーン1-3)で地下鉄、バスに乗れるのは嬉しいです。
ヴェルサイユ宮殿行きのバスで終点まで行くだけなので簡単です。
ツアー参加じゃなくても、全然問題ナシ。
おまけに安上がりだし・・・。 -
パリ市民の気分で車窓を楽しんでいたら、最後にハプニングが!
バスは正門の近くまで行くはずなのに、一つ手前のバス停で下ろされました。
広い道路の遥か先に門は見えているのに、これが遠い・・・
門の前にある広場では、何やら催しがあって、それで1区間歩かされたようです。
何のためにわざわざ171番バスを選んだのか?
ヴェルサイユ宮殿のHP
http://jp.chateauversailles.fr/homepage -
9:50 出鼻をくじかれるも、歩くしかない私達・・・
ようやく道路の向う側にルイ14世の騎馬像が見えて来ました。
ルイ14世は、太陽王と称されたブルボン朝最盛期の王であり、その栄光を象徴するのがヴェルサイユ宮殿の建設でした。
ルイ14世を写して、さらに門へ進みます。 -
金色に輝く門をくぐると、まさかの長蛇の列。
ミュージアムパスを持っているので、左側の個人見学者用入口へ行けば良いはずですが・・・
なんと、この列はセキュリティの順番待ちでした。
先にプチトランで庭園を巡り、プチ・トリアノンへ行こうと思ったら、12時からじゃないと動いてないという。
仕方ないので、諦めて行列に並ぶことにしました。 -
中央格子門が黄金に輝いて、眩しい!
昔はこんなに金ピカではなかったのに。 -
10:35 【マリー・アントワネットと子供たちの肖像画】
行列の割には、思ったより早く入場できました。
日本語のオーディオガイド(無料)を借りて、見学開始。
二人とも過去にツアー見学をしており、オーディオガイドを使うと時間がかかるので、写真を撮って次へ進みます。 -
【王室礼拝堂】
1770年5月、14歳だったマリー・アントワネットが王太子ルイ(後のルイ16世)と結婚式を挙げた礼拝堂 -
【ヘラクレスの間】
王の大居室の最初の部屋で、ルイ14世の治世の最後に作られた部屋。
1712年、巨大なヴェロネーゼの「シモン家の宴」が飾られました。
この絵はヴェネチアの セルヴィテス修道院の食堂にあったもので、対トルコへの支援を要請するため1664年、ルイ14世に贈られたものです。
ヴェロネーゼの大作に「カナの婚礼(ルーブル美術館)」があります。 -
【ヴィーナスの間】夜会で軽食をとるために使われた部屋
どなたかと思ったら、ローマ皇帝の姿をしたルイ14世の像
広場の騎馬像より、別人のように素敵ですよ・・・
【ディアナの間】下:ここにもルイ14世の胸像がありました。
夜は居室、ビリヤードの間として利用。
上手だった王が素晴らしいプレイをするたびに拍手をしたので「拍手の寝室」とも呼ばれました。 -
【メリクリウスの間】(寝台の間)
この部屋に飾られた机、鏡、薪載せ台、銀細工のシャンデリアは、アウクスブルク同盟戦争に向け、資金調達のために鋳造を余儀なくされました。
金銀の糸で織った織物などはスペイン継承戦争のために手放さざるを得なくなったのです。
絶対王政と強大な国家のイメージを持つルイ14世は、苦戦した戦争費用や放漫財政により晩年は財政難に陥ります。
1715年ルイ14世が亡くなった時、この部屋に遺体が一週間安置されました。
現在の寝台はルイ・フィリップがヴェルサイユを博物館にした時に設置したもの。 -
ルイ14世に献上された『からくり仕掛けの振り子時計』
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【戦争の間】
ルイ14世が敵を蹴散らしている姿のレリーフが一際目立ちました。
このレリーフが『ベルサイユのばら』に登場するオスカルのモデルだそうです。 -
【鏡の回廊】
前回訪ねた時は改装中でしたが、綺麗に修復されています。
日曜日なので、混雑を予想していましたが、さほどでもありません。 -
庭園側には17の窓があり、その反対側にアーケードが位置し、合計357枚の鏡で装飾されています。
1770年5月、マリー・アントワネットとルイ16世の婚礼を記念して仮装舞踏会が開かれました。
1919年6月28日に第一次世界大戦の終わりを告げるヴェルサイユ条約が調印された場所でもあります。
http://jp.chateauversailles.fr/jp/discover-the-estate/the-palace/the-palace/the-hall-of-mirrors -
【平和の間】
毎週日曜日に世俗音楽会や宗教音楽会を開いた広間。
暖炉の上には『ヨーロッパに平和を与えるルイ15世』の絵が飾られています。 -
宮殿から眺めるフランス式庭園
-
【王妃の寝室】
マリー・テレーズ、マリー・レグサンス、マリー・アントワネットの3人の王妃が使った寝室。
マントルピースの上にはマリー・アントワネットの胸像が飾られています。
ベッドの左右には隠し扉があり、革命の時はここから間一髪で逃げたそうです。 -
【大会食の間】
王室が皆の前で食事することに由来します。
服装が整っていれば宮殿に入って、食事の見学ができたそうです。 -
大会食の間に飾られた『マリー・アントワネットと3人の子供たち』
(ヴィジェ・ルブラン画)女性画家で、王妃とは友人関係を築き、多くの肖像画を残しています。
王妃の左側にいる第1子マリー・テレーズ王女が10歳の頃、フランス革命が勃発。
両親が処刑され、17歳の時、母親の実家であるウィーンのシェンブルン宮殿に迎えられ、フランス革命を生き延びた王女です。
右側は第2子王太子ルイ・ジョゼフで、革命が勃発した年に病死。
アントワネットが抱いている第3子ルイ・シャルル王子は、両親と共にタンプルの牢獄に幽閉された。
兄の死により王太子なり、父ルイ16世の処刑により名目上の国王ルイ17世となる。
劣悪な環境により2年後の10歳で病死。
黒い布が掛けられた揺りかごは、第4子の第2王女が製作中に亡くなったことを暗示しています。 -
戴冠の間の壁一面に飾られた『ナポレオン1世の戴冠』の絵
教皇を無視して自分で王冠を被ってしまったナポレオンですが、独裁的、挑戦的な態度を非難されてしまい、妻のジョゼフィーヌに被せようとしているシーンに修正されました。
同じ絵がルーヴル美術館にあり、こちらはレプリカです。 -
【戦闘の回廊】
王子達の部屋で間仕切られていたのをルイ・フィリップ王がルーブルの回廊をイメージして改装したもの。
この回廊を足早に歩いていると、一枚の絵を見学している親子に出会いました。
「ジャンヌダルク」という名前が聞えたので足を止め、運よく写せた一枚です。 -
12:10
ヴェルサイユ宮殿の見学を終え、庭園にある離宮「大トリアノン」へ行きます。
プチトランの切符(6.9EUR)を買って、乗り込みました。
石畳を走るので、ガタガタと揺れます。
広大な庭園は、とても歩ける距離ではありません。
宮殿 → グラン・トリアノン → プチ・トリアノン → 大運河の順に回ります。 -
【グラン・トリアノン(大トリアノン)】ミュージアムパスで入場できます。
ルイ14世が宮廷の目を逃れ、隠れ家として建設。
ルイ14世の指示に忠実に従って建てられた宮殿で、ピンクの大理石がとても美しいです。
ナポレオンはルイーズ皇后と何度も滞在したそうです。 -
【控えの間】
左翼棟にある部屋
家具調度品は革命時に売却され、ナポレオンの帝政様式の物に置き換えられました。
【鏡の間】
大水路を望む美しい眺めと鏡の装飾が特徴で、南棟で最も美しい部屋です。
1691年から1703年までルイ14世が居室として使用。
1810年から1814年までは、マリー・アントワネーットの姪の娘にあたるマリー・ルイーゼ皇女が大客間として使用していました。 -
【皇妃の部屋】
もとはルイ14世の寝室だったところを改装して使われました。 -
【礼拝堂の間】
もともと礼拝堂でしたが、ルイ14世は控えの間に改造。
扉から祭壇に通じ、ミサが終わると扉を閉じていました。 -
【控えの間】
諸侯が控え室として使われた部屋で、ナポレオン時代には、皇帝秘書の書斎になりました。
立派な丸テーブルが一際目立ちます。 -
右翼と左翼を繋ぐ柱廊と庭園
当初、ファサードをリズミカルに区切る付け柱にちなんで「大理石のトリアノン」と呼ばれていました。
ナポレオンは、皇后の居室の間の行き来を容易にするために、両側をガラス張りにさせました。 -
【皇帝の家族の間】
当初は劇場として使われ、ルイ14世の第3居室では控えの間になり、ルイ15世では遊戯の間として使われました。
【音楽の間】
ルイ14世の時代は、王の夕食が出された部屋で、食事中に演奏家が音楽を奏でました。
ナポレオンはこの部屋を衛兵士官の間として使い、ルイ・フィリップはビリヤードの部屋にしました。 -
【ルイ・フィリップの家族の間】
トリアノンに滞在することを好んだ王と家族は、当時流行だった家具に囲まれて、ひと時を過ごしました。
【孔雀石の間】
ロシア皇帝アレクサンドル1世がナポレオンに贈った孔雀石が置かれ、それがこの広間の名前になっています。 -
【コテルの回廊】
トリアノンの花壇を冬の寒さから保護するために建造されました。
植木の保護が目的で、こんな立派な回廊が造られたとは、なんという贅沢!
回廊は24枚の絵画が飾られ、1687年の造園当時のヴェルサイユとトリアノンの木立ちが描かれており、17世紀の庭園の重要な証言となっています。 -
13:10 グラン・トリアノンの見学を終えて、プチ・トリアノンに行く前に先ずは腹ごしらえです。
売店でポテトと飲物を買ってベンチで休憩を兼ねたランチ(?)です。
日本語メニューでトッピングが選べます。
なるべくサッパリ系を選んだのに、大きなじゃが芋なので、二人でシェアしても余るほど。
あとで、ランチをしようと言いながら、胃にもたれてしまって(~_~;)
50mぐらい先で売っていたオレンジジュースを買いに行く気力も無くて、結局これが、お昼ご飯になったのです。 -
【プチ・トリアノン】マリー・アントワネットの肖像画(ヴィジェ・ルブラン画)
1762年から1768年、ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人の別邸として建造。
残念ながら、夫人は完成を待たずに亡くなります。
1774年アントワネットはルイ16世にトリアノンの領地を与えられ、宮廷から遠ざかった日々を送りました。 -
【大会食の間】
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【小会食の間】
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【王妃の居室】
可愛い薔薇の花柄のファブリックで、居住空間として生活感があります。 -
あの時代に、こんな立派なトイレがあったんですね。
プチ・トリアノンの見学を終えて、庭園を散策します。 -
愛の殿堂
マリー・アントワネットがスウェデーン貴族のフェルセンと逢引きしたとされる東屋。
天井の模様がとっても綺麗! -
白い大理石の彫像は「ヘラクレスの棍棒で弓を作るキューピッド」
結婚式の記念撮影をしているため、お邪魔にならないように、そっと写しました。
本当は反対側から写したかったのですが・・・ -
もっと散策を続けたいのですが・・・
足が痛くて限界だし、強い日差しに疲れたので、この辺で宮殿に戻る事にします。
プチ・トリアノンは庭園に囲まれ、四方から美しい姿を眺められ、18世紀末にとても人気だった様式です。 -
ルイ16世の時代にイギリス式庭園に変えらたのです。
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プチトレインから写した「ドラゴンの泉水」
大蛇ピュートンが若いアポロンの矢に殺される逸話が題材です。
噴水の高さは27mですが、水は出ていません。 -
プチトランを降りて、大噴水ショーのチケット(8.5EUR)を購入。
「バロック音楽をバックに噴水」のフレーズに期待をして行くと、
残念なことに、ラトナの泉水は工事中で見る影もありません。
「今さら大運河には行けない!」自問自答しながら、日陰を求めてしばらく休憩。
「一日観光ツアーを申し込んでいたら、効率よく廻れたのかしら?」
と、色々考えながらも、疲れて足が動かないので、パリへ帰ることにしました。
「足が痛くなったら帰ろうね。」と、お約束でした。
そう、私達は根性無しなのです。 -
宮殿を背景に置かれたブロンズ像が優雅な印象を与え、絵になります。
-
遠くにピラミッドの泉水を眺めつつ、足を引きずりながら出口へと向いました。
-
宮殿に一番近い171番のバス停で、待てど暮らせどバスは来ず・・・
一緒に待っていた地元のマダムが、この張り紙に気付いて、
「バスは来ないわよ!」というようなことを言い出して、次のバス停まで歩く羽目に。
疲れた体にムチ打って!
今日はフェスティバルがあって、ユータンが出来ないみたいでした。
バスを待ちながら、「今日の夕食どうする?」
「人混みのラファイエットを歩きたくない。」
「途中にあったモノプリで食料を買って帰ろう。」
という結論に達し、車窓からモノプリを探し、終点の2つ前辺りで見つけて下車。
友人はワインを選びながら元気を取り戻し、私はフルーツをカゴに入れてレジへ。
ここでハプニング発生!
二人の共通財布(100円shopの透明ケース)が無いことに気付いた。
スラれた覚えはないし、自分のはバッグにある。
どうやら最後に噴水ショーのチケットを買った後、落としたらしい。
中身は2000円もなかったけど、これまでのレシートを失くしたのは困った。
まぁ、地下鉄に乗り変えて、無事ホテルに戻れたのだから上出来です。
毎日ハプニングの連続!気を取り直して、明日はルーブル美術館へ行きます。
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