2013/08/09 - 2013/08/17
9位(同エリア28件中)
ムー造さん
スコットランドにはいろいろ見どころがありますが、ウィスキーの蒸留所や古城巡りは魅力の一つです。アバディーンから路線バスの一つや二つは走っているだろう、などと安易に考えていましたが、古城街道・ウィスキー街道ともに「ドライブ旅行者を対象としたもので、公共交通機関を使うことを前提とはしていない」と『地球の歩き方』にはあるではありませんか。英国は日本と同じ、右ハンドル・左側通行、一瞬だけレンタカーを考えたのですが、車での遠出など日本でもしたことがありません。慣れないことはしない方が良いだろうということで「蒸留所巡り」は早々に観光計画から外れました(お酒は好きなのですが)。ただ古城の中でもCrathes城やDrum城はステージコーチ社のバスでも行けるそう。どちらかだけでも行けたら良しとしよう、そんな程度の計画でしたが、無事203番のバスでCrathes城に行くことができました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- エールフランス 大韓航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
アバディーン行きの列車です。実際に列車を見て、昨日駅員さんが言おうとしたことが分かった気がします。この列車は1等車専用の車両はないのです。最後尾の2等車の一部が1等車になっているのです。
「1等車が良かったら車内で車掌に言って、追加料金を払って座席を替えてもらうように。」ということだったのだと思います。
何度も出てきたConductor(車掌)が私にはDoctor(医師)に聞こえたのです。 -
でも私の座席は前から2両目、どうしても最後尾の1等車にする必要はありません。
写真は2等車の車内。座席の頭部分に紙切れが刺さっているのが見えますでしょうか。「予約済み」を表すカードです。 -
写真の左側がその紙切れ。紙を動かしたら罰金200ポンド、権限なく座席を占領したら50ポンド、と書かれています。
右側が乗車券と座席指定券。私は片道はOne Wayだと思っていました。でもこれは米語のようで、「英」語ではSingle。どこかの駅で駅員さんに直されました。 -
列車はそれほど混んでおらず
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車窓も海あり
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農地ありで退屈しません。
荷物置き場も車両の端の他、中央にもありました。私の席はたまたま中央付近だったこともあり、スーツケースが座席のすぐそばに置けたのは安心感があって良かったです。 -
こんな鉄橋なのかな、も走りました。
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後ろを振り返るとこんな感じ。長いでしょう。
列車の窓から外を見るのは大好きですから、2時間30分ほどでしたが、楽しめました。 -
アバディーンに着く少し前から雨が降り始め、駅に着いた時は結構な雨でした。でもアバディーンのホテル(Jurys inn)は駅に隣接。
写真は駅の隣(もちろん中でつながっています)のショッピングモールですが、そこのエスカレーターを上がっていくとホテルのフロントです。雨の中をスーツケースとともに歩かずに済み助かりました。 -
部屋はダブルのシングルユース。新しい感じのホテルです。
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エジンバラのホテルより広かったかな。
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この日、アバディーンに着いたのが18:45頃、部屋に入ったのは19時ぐらいでしょうか。
この日はどうしても夕食前にお風呂に入りたい気分になり、のんびりしていたらすぐに21時。まだ明るさは残っていましたが、雨も残っており、夕食に出るのが億劫になってしまいました。 -
まぁ、いっか。今日はホテルのバーでも。バーといってもレストランも兼ねているようで、窓が大きくとってあり、明るく一人でも入りやすい雰囲気です。
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ビールを飲みつつ、アペタイザーから「蟹と鮭のfish cake」を注文します。確かコロッケのようなもののはず、と当たりをつけたのですが、写真の通り、コロッケでした。マッシュポテトの中に蟹と鮭の身がごろごろ入っており、きっと手作りです。美味しかったのですが、ちょっと足りない...それにこれ一つで8.95ポンドとは、ホテル内のレストランとはいえやっぱり高い!
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チップスを追加したのですが、これはちょっと多かった...フライドポテトは大好きなのですが、そんなにたくさん食べられるものではないようです。
支払いはもちろん部屋づけにできますが、請求書にはしっかりチップ代を書き込む欄もあり、〆て2540円(円建てクレジットカード払い)。でもホテル内のレストランだったらこんなものかなぁ。 -
朝食です。Jurys innはチェーンのホテルですからエジンバラのホテルに比べるとおかずは「規格化」されている感じ。
目玉焼きは型に入れて焼くんでしょうね。みんなきれいな「丸型」です。お皿の一番向こう側がエジンバラのホテルでもあったベジタリアン用の(?)ソーセージ(手前は普通のソーセージ)。 -
おかずは写真のもののほか、スクランブルエッグ、ハム、シリアルなどがありました。パンは食パンのほか、ベーグルやクロワッサンなど。おかずは全く変わりませんが、2泊ぐらいなら気になりません。
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朝食用のレストランはそれ程大きくはありませんが、窓から駅近くの町の様子が見えます。
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アバディーンの駅の様子を書きたいと思います。
工事中だったエジンバラの駅に比べるとすっきり(まぁ、利用者の絶対数が少ないのでしょうが)、明るく広々としています。 -
駅と結構大きなショッピングモールは隣接しており、各種レストラン、ショップなど充実しています。何れも新しい感じ。
写真はホテルのフロントと同じ2階にある「YO!寿司」です。こんなところで漢字を見ようとは。 -
ショッピングモールをずっと歩いていくと、ドラッグストアチェーンのBootsがあります。Bootsは至る所にありますが、ここは広くて新しい。
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その隣はマークス&スペンサー、割と朝早くから開いているようです。
感心したのがこのセルフレジ。朝早くは店員さんもまだ少ないのでよく利用されているようでした。こんなシステムが通用するのは、国民のモラルが高いということなんでしょうね。
日本でもできると思うのですが、無理なのかなぁ... -
マークス&スペンサーはフェアトレードのコーヒー、紅茶を多く扱っていると聞きました。実際、フェアトレードマークがずらりと並んでいます。
紅茶は軽く、またスーパーはお値段も手ごろなので(それでいて社会的な意義もあり)手軽なお土産に重宝しました。 -
こんな商品もありました。大ぶりでサクサクした歯触りが美味しいクッキーでした。フェアトレード商品としては他にジャムやチョコレートドリンクなどがありました。
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これは先程のドラッグストアBootsで見つけたもの。珍しかったのでクリームを一つ買いました
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街歩きに出発です。
ユニオン・テラス・ガーデンが見えます。 -
ユニオンストリート。まずは「トールブース」を目指して歩きます。
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花崗岩の町、というアバディーン。石造りの建物が並ぶ街並みは雰囲気があります。
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ほどなく「トールブース」
「牢獄として使われた」そうですが、お城のような外観です。実際、今は花などが窓に飾られています。 -
「トールブース」で左折をするとすぐにマーシャルカレッジが見えてきます。「新ゴシック様式」の「世界で最も美しい」校舎だそうですが、確かに。
ただこの日のアバディーンは風が強くて寒かった!エジンバラ観光の初日も寒かったのですが、さらに北に来ているだけのことはあります。 -
ではオールド・アバディーンへ。
4トラで予習したところ、オールド・アバディーンまで歩かれたトラベラーさんもちらほら。歩けないことはなさそうだ、と思いつつ、体力的に自信がありません。ということで、私はリトル・ジョン・ストリートからバスで。
バスは2ポンド、お釣りなどは出ませんから小銭が必要です。実は行きは5ポンド紙幣しかありませんでした。ありったけの小銭が1ポンド90ぐらいだったでしょうか。「もういいからそれで乗りなさい。」という運転手さんのご好意で乗車させてもらいました。 -
『地球の歩き方』はキングス・カレッジ前で降りるプランを紹介していますが、私は「St.Machar's Drive」(だったと思います)まで乗り(10分ほど)、そこから少し戻る感じで、聖マハー大聖堂(St.Machar's Cathedral)へ行きました。
こんな風に通りの名前がしっかり出ていますから『地球の歩き方』の小さな地図しかなくても... -
見えてきました。
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無事、到着。
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アバディーン最古の教会
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中はひっそり静か。でもいい雰囲気です。エジンバラにはあんなに人がたくさんいたのに...
アバディーンも観光地ではあるのでしょうが、全体に落ち着いた感じです。 -
観光地としての規模は、エジンバラとは比較にならないでしょうが(エジンバラ城やホリルード宮殿「級」のものはないので)、静かなこの街が気に入りました。
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大聖堂の左脇の道からシートン公園へ。
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写真に写っているあたりの「奥」までは歩きました。シートン公園は広大で、写真の奥より向うにも森が続いていました。
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スコットランドの旗のような花壇。こういう「郷土愛」のようなものは好きです。
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これは戻ってきたところ、木の向こうに見えるとんがり屋根は聖マハー大聖堂のものです。
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大聖堂を後にして、次はキングスカレッジへ。
雲行きが怪しくなってきたぞ...と思うと同時に雨がパラパラ降ってきました。 -
スコットランド滞在中、何度もそういうことに遭遇しました。大抵は長続きしません。大きな木の下や軒先で少し待てば、このように青空が見え始め、
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イチオシ
間もなく、うそのように晴れてきたりします。
マーシャルカレッジはプロテスタント系ですが、こちらはカトリック系。 -
1494年に設立された由緒ある大学。
中央部のチャペルに入りたくて、何度も大学構内をまわって入口を探しましたが、どうしてもチャペルには入れませんでした。どうやら開いている時間は決まっているようです。 -
キングスカレッジの向かい側。何でしょう、このお城のような形の門は?
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中に入ってみるとこの看板が、どうやら保育所か幼稚園のようです。アバディーン大学の先生のお子さんなどが通うのでしょうか。
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帰りはキングスカレッジ前のバス停から市内中心部へと戻りました。間もなくお昼、私はユニオン・テラス・ガーデンまで戻ったのですが、一つ手前の「school hill」のほうがショッピングセンターなどがあるところで降りられるので良いです。
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でもユニオン・テラス・ガーデンの素敵な花壇の写真が撮れたのでイイのですが。
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お昼は『地球の歩き方』に載っているオールド・スクール・ハウスへ。外にも、1階にも、中2階にもテーブルがありました。
私は中2階へ、バーが見下ろせました。 -
パブでの料理の注文の仕方が黒板に書いてあります。
1.空いているテーブルを見つけテーブルナンバーを覚える
2.メニューから食べるものを見つけたらバーで注文
3.席で待つ
だそうです。 -
ついに食べました、フィッシュ&チップス。噂通り大きい。私の手のひら2枚分の大きさです。写真ではそう見えないかもしれませんが、真ん中あたりは厚みもかなり。
North Atlantic(北大西洋)のHaddock(タラ科の魚)、とても美味しかったです(*^^)v。ビールはハーフ・パイントを2杯飲んで、全部で12ポンド弱でした。
「イギリスは料理が不味いから。」なんて決まり文句のように言われていますが、そんなことはありません。私は滞在中1度も「はずれ」はありませんでした。 -
マークス&スペンサーで買い物をしてから駅のバスステーションに行くと、ステージ・コーチの203番のバスが14:25にある!
もう時間が迫っていましたが、大急ぎで部屋に戻り、観光に必要がないものは置いていきます。こういう時に駅とホテルが近いのは便利です。
『地球の歩き方』のCrathes城を見せながら、切符は運転手さんから直接買います(往復で7.5ポンド)。運転席のすぐ後ろに座りました。きっと声をかけてくれるでしょう。 -
お城までは1時間ぐらいでした。このバスに乗っていて驚いたのは、停車を知らせるボタンがないこと。降りたい人は、走行中に歩いて運転席まで行き、降りたいということを伝えるのです。
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ちゃんと運転手さんが教えてくれました。バス停の名前は分かりませんが、ここで降ります。
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ただレストランやショップのようなものはあるのですが、お城らしいものは見えません。
どうやら少し歩かなくてはいけないようです。 -
ということでフットパスへ。「イイ道だ〜。」なんて余裕があったのは最初だけ。
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細くなる道に不安が募ります。歩いているのはとにかく私だけ。
道はあっているのか?
山賊(???)に襲われたら...
写真も実は帰り道にとったもの。行きはそんな余裕は全くなし。
こうして写真を見ると、もう少し景色を楽しめばよかった、なんて思うのですが。大した距離ではなかったのに、行きは長く長く感じたのです。 -
ようやく(?)この看板が出てきました。
道はあっている、と安心したのですが、入口までまだ3/4マイルもあるじゃありませんか。 -
お城は16:45まで。最終入場は何時なんでしょう?
この道も歩いているのは私だけ。時々、車が追い越していきます。「みんなは車で来るんだ〜、いいなぁ。」と思いつつ急ぎます。
ちょっと小走り、だんだん暑くなってきた... -
ようやくお城の姿が見えたときは一安心しました。チケット売り場に着いたのは16時頃でしたが、まだまだお客さんはたくさん(閉館時間の念押しはされますが)。入場は12ポンド。
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お城の中は撮影禁止。
入口でオーディオガイドならぬ、ガイドシート(下敷状)を貸してくれます。ありがたや、こんなところで日本語の説明にありつけようとは。
中には怖ろしく狭い階段などもあります。住むのは大変だったでしょうね。 -
このお城は庭園が素晴らしいことで知られています。上の写真はお城の窓から撮ったもの。
お城は16:45に閉館ですが、庭園は日没まで見学できます。 -
では行きましょう。現在はナショナル・トラストが管理しているお城と庭園。
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青い花でまとめた花壇が素敵です。
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203番の帰りのバスは17:55、次は19時過ぎです。
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バス停からお城まで30分ぐらいかかりましたから、17:15にはここを出なきゃ、と思いつつ、美しい庭園から離れがたく...
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イチオシ
お庭がどんなに広大か、お分かりいただけますでしょうか。
お城の外にはお店などもあり、見たかったのですが、バスに乗りそこなっては大変。路線バスですから多少時間も前後するでしょう。余裕をもってバス停に行かなきゃ。 -
でも帰りは行きのように迷わないので、20分ほどでバス停まで戻れてしまいました。お店をちょっと見てくれば良かった...
17:45に201番のバスが来ました。どうやら17:30のバスのようです。203番のバスで買ったチケットですが、乗れませんかね?
OK!同じ系統なんでしょうね。
帰りは市内まで45分ほどでした。時間はかなりずれるようです。始発以外は余裕をもってバス停に行ったほうが良さそう。 -
夕食はまた『地球の歩き方』に載っているプリンス・オブ・ウェールズ
-
our secret rich sauce という文言にひかれてステーキ&エールパイ
ビールはお店の名前と同じ、プリンス・オブ・ウェールズを。〆て9.59ポンドでした。
美味しかったのですが、付け合わせがお昼と全く同じチップスとグリーンピース。このお店はチップスかマッシュポテトか選べたので、マッシュにすればもっと良かった...
お昼のお店もここもおすすめです。 -
フェリーターミナルも駅のすぐそばです。街の中はカモメがたくさん。
明日の朝、8:21の列車でインバネスへ。実質1日となってしまったアバディーン。響き渡るカモメの鳴き声が印象的。また来てみたい、と思わせる街でした。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ロイヤルさん 2019/06/09 07:17:27
- こんにちは
- アバディーンを見て、行きたいなぁと思っています。直接にもし、行こうとすれば、日本から、飛行機と電車になるのでしょうが、どのような経路か、教えていただけると嬉しいです
-
- 幸ちゃんさん 2014/10/23 16:59:30
- アバディーンも
- エジンバラとグラスゴーとインバネスは行きましたが、アバディーは写真で初めて見ました。
落ち着いた待ちのようですね。
旅の中で一番良かった街、あるいは場所はどこだったでしょうか?
- ムー造さん からの返信 2014/11/03 23:44:22
- アバディーン、良かったですよ
- 幸ちゃんさん
すっかり返信が遅くなり失礼いたしました。
旅行記に投票いただきありがとうございます。街そのものに見どころがあるのはエジンバラでしょうか。でも8月はフェスティバルの関係もあって、すごい人出。インバネスもネス湖観光の拠点とあって結構賑わっていた気がします。アバディーンは静か、しっとりした街並みをマイペースののんびり観光できたのが気に入っています。 ムー造
- 幸ちゃんさん からの返信 2014/11/05 18:18:10
- なるほどです
- やはり エジンバラ ですね。
ありがとうございました。
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