突然の北京２泊3日ひとり旅

2013/07/05 - 2013/07/07

約一年前、仕事の関係で中止となった北京旅行。
その時オープンにして置いていた特典航空券の期限が2ヶ月弱と迫り、慌てて企画する事になりました。
その時点で週末に空席があったのが、１０日後のこの日程。
何をするか、という事を考える間もなく、取り敢えずホテルの手配だけして、旅行当日を迎えてしまいました。

これまで何度も訪れた北京、それでもまだまだ行きたい所、したい事があるので、その中のどれかひとつでも実現しようと旅立ちました。

その中のひとつ、和諧号で山海関まででて、万里の長城の東からひとつめの関である天下第一関と、長城の東端、海に突き出る老龍頭を見に行くべく、到着後すぐに手配にかかりましたが、生憎午前の便が全て満席という事で諦めました。

結局、旅友も行きたがっている三国志ゆかりの地、タク州を下見に行くことにしました。

エリア 北京(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: ANAセールス

久しぶりの関西空港利用。

前回（昨年１１月）はＢ787に搭乗するために、羽田便で旅をしたので、かれこれ１年以上ぶり（＾＾；

８時前には到着し、すぐＡＮＡのカウンターでチェックインを済ませ、出国手続きへ。

早々に手続きを完了した私は、１番ゲート付近のＡＮＡラウンジで朝食を頂きました。

しかしこの日中国では、ゲリラ降雨で便が乱れており、結局出発が２時間遅れとなりました。

ラウンジで待ち飽きたので、搭乗口付近を散歩しました。

関西空港なので、ピーチの機体も珍しくありませんが、一枚だけカメラに収めました（＾＾

往路のＮＨ１５９便はＣクラス利用でした。

近距離線なので、超豪華という訳ではありませんが、とても美味しく頂きました

今回のホテルは、ＡＮＡセールスで安くでてたので、ニューオータニ長富宮を予約しておりました。

２時間遅れの出発だったため、チェックインを済ませホテルで一息ついたのは、すでに午後３時を回っておりました。

この後、コンシェルジュに山海関までの乗車券を確認するも、取れないとの事だったので、北京駅まで確認に行きました。

結局結果は同じだったので、ホテルに戻り翌日の計画を練ることにしました。

翌日の行き先が決まったのが１９時過ぎだったので、近場に夕食に行きました。
この辺りは、私にとっては食事には困らない地域。

取り敢えずぶらぶらと見て回っていたら、８ヶ月前には閉店していたところに、新しいお店がオープンしていたので、ここで食事をする事にしました。

私は迷わず大好きな茄子の料理を注文しました。
写真は熱々の鉄板にのった焼茄子。
この他に茄子面も注文していたのですが、どうしても白飯が食べたくなり注文してしまい、炭水化物過多の食事になりました（＾＾；

前日、ネットで調べていたら、日本人の情報は少し古かったので、現地の情報を調べました。
現地情報ではタク州へは六里橋からバス（８３８路）が出ているとの事なので、取り敢えず六里橋へ行き、バス停で路線を探してみる事にしました。

有効に時間を使いたく、早朝にホテル近くの食堂で小米粥（アワ粥）を食べ、その足で地下鉄で六里橋に行きました。

六里橋着いたらすぐタク州へ行くバス停の場所を聞き始めます。
「タク州に行きたい」「三義廟に行きたい」と乗り場を尋ねて回ったのですが、これが不幸の始まりでした。

北京をよくご存知の方は分かると思いますが、六里橋は大きな交差点で、バス停も東西南北に広がり、間違えるとかなりの時間のロス（徒歩）を生みます。

今回も親切なおじさんが「三義廟だったら、あっちの乗り場で３２３路に乗れば良いよ」との事。

かなりの大回りで時間をロスしましたが、ようやくの思いでバス停付近に着きました。
そこで私は念のためまた「３２３路で三義廟に行きたい」と尋ねてると、あるお姉さんが「そのバス停だよ」と教えてくれました。
私の方向感覚では逆向きのような気もしましたが、バス停ですぐに来た３２３路のバスに疑わず乗ってしまいました。

地道をトコトコと進んでいる間に、ウトウトしかかっていると「次は三義廟」のアナウンス。
高速にのらずに到着？
疑問に思いながら降りてみると、確かに三義廟というバス停。

そうなんです。北京市北西に三義廟という所が在るんですね。
私の行きたかったタク州は北京の南西に６０Km位離れた所。
またここで大きな時間ロス。
取り敢えず、逆向きの３２３路に乗り、元のバス停まで戻り、「タク州に行きたい」という尋ね方だけで聞いてみました。

結局、地下鉄１０号線六里橋駅周辺ではなく、９号線六里橋東駅の方という事で、またまた地下鉄でひと駅移動後８３８路バスに乗車できました。
但し、ここまでに炎天下を１時間半以上ロスしました（ＴＴ）

タク州まで１時間チョッとの道のりを、満員の立ちっぱなしで過ごしましたが、無事タク州入りできました。

三国志好きの友人がタク州へ行きたがっており、下見のつもりで来ましたが、随分時間をロスした事もあり、またバスでずっと立ちっぱなしで少し疲れたのもあり、今回はタク州影視城という、所謂映画村のような撮影セットがある所に行くことにしました。

影視城行きバスに乗り換えるために、８３８路バスは「鉄道部十八局設計・・・」という長い名前のバス停で下車しました。
下車をして気づきましたが、すぐ後にまた８３８路バスが来ており、かなり本数が多いみたいです。
満員のバスに無理やり立って乗らずとも、次のバスを待ちのれば、座って旅ができたという事です（＾＾；

※ちなみにこの８３８路バスは北京市の一卡通（ICカード）が使えます

バス停でバスを待つ人に確認をして、影視城行きバスを待ちました。

影視城行きバスは、ミニバスでした。
「鉄道部十八局設計・・・」を出てからは、特にバス停はないみたいで、常連客は家で待っていると、バスの運転手や車掌が声を掛けて呼ぶ事もありました。

おまけに写真のように、ドアを開けっ放しで走っておりました。

更には、ちょうどお昼頃だったのですが、途中の村を通る際にバスが暫く止まり車掌がいなくなったかと思えば、なんと自分たちのお昼御飯を買って来てるではありませんか。
お客を待たせて・・・自分の常識ではありえませんが、田舎のローカルバスはこんなものかもしれないなと言い聞かせました。

こんな何もなさそうなところを走り、途中小さな村を抜けながら、舗装されていない道も含め、このミニバスに４５分位乗っていたのではないだろうか。

ようやく終点の影視城についた。

影視城もバス停らしきものはなく、写真のような雰囲気。

バスの運転手に影視城の場所を聞き入場しました。

ここはとにかく広い。

ご覧のように炎天下の中見て回るには、見る箇所を絞り込まないと。

ここをゆっくり全部見ようと思うと半日かかると思う。

私は漢時代のエリアを中心に見る事にして、途中も軽めに見ながらひたすら歩きました。

施設内はかなり荒れ果てた感じ、草なども生えっぱなし。
ここを常時綺麗に保とうと思うと、この時期だと毎日数百人の人が草刈などしないと無理だろうな。

魏、蜀、呉の村等も荒れ果ててました。
撮影時には綺麗にするのでしょうね

荊州城の城門などを観て少し感動。

現在家で観ている三国志のドラマの撮影でもここが使われたと思われる。

立派な城壁も・・

とにかくスケールが違う。

漢時代のエリアのメインの建造物が見えてきました。

この建物は、見る方向でいろんな城を表現しているみたいです。

正面右は、高さのある城門。
左側から見るとは大きな階段があり、城の中の建物。

あの塔みたいなのが、映画やドラマでよくよく観るような気がします。

堀に水が無かったが、水があれば本当は堀の向こうまで回って観るのが最高のアングルみたいですが・・・

この時点では、既に暑くて気力を失ってました（＾＾；

影視城を２時間弱観て周りましたが、疲れ果ててしまい、北京に戻ることにしました。

往路の逆で、ミニバスでタク州市内に戻り、８３８路バスで北京まで帰りました。
帰りのバスは座れたので助かりました。

六里橋東から、９号線、１０号線、1号線と地下鉄乗り継ぎ一旦西単まで帰りました。
西単には、お土産を買うために立ち寄りましたが、気が付けばお昼御飯も食べていなかったので、魯肉飯（台湾料理）のお店で１６時半という超遅い昼食をとりました。

食事の後お土産を買い、ホテルのある建国門まで地下鉄で借りました。

ホテルで少し休憩し、秀水街まで買い物に出かけ、帰りに遅めの夕食にしました。

粥面故事という２４時間営業のチェーン店で、牛肉面のセットを注文しました。
軽くのつもりが、結構ガッツリ！
面包は持ち帰りましたが、お腹いっぱいで結局食べれませんでした。

３日め、帰国の日の朝。

朝食はよく行くお店で・・と思い足を運びましたが、どうも経営が代わったみたいで、店内の感じも、店員の感じも少し変わってました。
取り敢えず、いつものセット。
小龍包と豆腐脳と油条。

食後は周辺を少し散歩。

有り得ない！

思わず叫びそうでしたが、ビルを見上げるとなんと窓掃除をゴンドラなしで行ってました。

ホースの水を窓ガラスに掛け、ヘラで拭き取る作業は同じなのですが、ロープでそのままぶら下がり作業しているです。

こんな光景を見ながら散歩し、ホテルへ戻りました。

朝食後、昨晩に続き秀水街に買い物。

１１時過ぎにホテルをチェックアウトし、空港に向かいました。

空港ではいつもの中国国際航空のファーストクラスラウンジを利用させて頂きます。

朝食をたくさん頂いたとは思えない、自分の食欲にチョッとびっくりしながら食事を頂きました。

帰りの便であるＮＨ１６０便のフライトも遅れる事に。

「機体準備の遅れ」との案内がありましたが、どうやらＶＩＰが搭乗するのだが到着が遅れているみたいであった。

到着したその人たちは、とてもＶIＰの雰囲気ではなかったが、取り敢えずその一行が出迎えられた後に、搭乗が始まりました。
先行して搭乗口を入っていた一行は、すぐに機内から出て別のところに移動してました。
小さな機体の７３７−７００型では、搭乗口が機体先頭になり多勢が通るための配慮であろう。

何はともあれ、北京の旅もこれにて終了に・・・

つまらない旅行記にお付き合い頂きありがとうございました。

この旅行記へのコメント （6）

• みちこちゃんさん 2013/08/15 16:47:51

  突然のご旅行なんですね。

  金龍さん、こんにちは。
  お久しぶりです。
  突然の北京訪問とは思えない充実したご旅行ですね！
  皆さんも言われてるように、私も茄子のお料理が気になりました。
  これは味噌味でしょうか？田楽風の味付けっぽく見えますが・・・
  色合いから見ても、白いご飯が絶対に欲しくなりますね〜（＾＾
  中華料理はどれも美味しそうですね。
  

  金龍さん からの返信 2013/08/16 12:29:29

  RE: 突然のご旅行なんですね。

  みちこちゃんさん　こんにちは（＾＾
  ご無沙汰いたしております。
  
  コメントありがとうございます。
  
  なんか無駄に時間を使ってしまった北京旅行でした（＾＾；
  
  焼茄子（ｼｬｵﾁｴｽﾞ）は、通常２種類あって、焼茄子と紅焼茄子（ﾎﾝｼｬｵﾁｴｽﾞ）に分かれます。
  お店によってどちらか、もしくは両方あります。
  
  前者は味噌味（中華味噌）、後者は醤油？味なんですが、今回注文したのは前者でした。
  
  日本と違って、これでもかって位の茄子が出てくるので、つい食べ過ぎてしまいます（＾＾；
  
  見かけほど濃い味って事もないのですが、白ご飯にのせて食べると、これが最高なんです
  
  

• ひろあきの宿屋支配人さん 2013/08/05 00:07:04

  やはり北京でしたね〜

  金龍さん、こんばんは。＾＾
  
  やはり、北京でしたね〜♪
  
  ＰＭ２．５を気にして、敬遠していましたが、お写真を見る限り、心配なさそうですね。＾＾
  
  茄子の料理は美味しそうですね。
  私もこのメニューにご飯をチョイスしてしまいそうです。
  
  長富宮もリノベーションをされていたのですね。
  日本人の宿泊に配慮されたサービスがいいので、私もまた、利用してみたいと思っています。
  
  三国志については、私も疎いところがありますが、劉備や関羽というところは知っています。＾＾
  その関連のある場所ですと、友人の方も行きたくなる気持ちがよく分かります。
  でも、なかなかバスを乗り継いで行かれるところをみますと大変な移動だったと思います。
  
  最後に秀水街へ行かれていますが、なにかお買い物はされたのですか？
  
  最近、中国本土へ行っていないので、この旅行記で満喫させていただきました。＾＾

  金龍さん からの返信 2013/08/05 07:09:51

  RE: やはり北京でしたね〜

  ひろあきの宿屋支配人さん　おはようございます（＾＾
  
  そぉなんです、やはり北京なんです
  
  空気はこの時期やはり例年に比べると良くなかったかな？って思いますが、旅行期間中マスクをしている人はひとり見かけただけでした。
  私も一応マスクを持って行ってましたが、暑さを我慢してまでマスクに頼るほどでも無かったので、カバンの中に入ったままでした。
  「リアルタイム大気汚染」で時々チェックしましたが、この旅行中は幸いにも、出歩く日中は比較的少ない数値になってました。
  
  初日夜は茄子を満喫しました。
  ３０ｃｍ位ある鉄板だったのですが、焼茄子は食べきってしまいました（＾＾；
  
  今回、結局秀水街では大きめの扇子を一本買っただけで、会話を楽しみに行ったようなものでした。
  ７年くらい前からずっと行っていた時計屋が、他所に移転したのか、閉店したのか、なくなっていたのが寂しかったです。
  
  
  
  
  
  

• yukiusagiさん 2013/08/04 16:21:47

  お久し振りです(*^_^*)

  金龍さん　こんにちは＾＾
  
  しばらく延期されていらした北京、訪ねられたのですね(^^)/
  
  私は三国志にも疎く、歴史的背景もよくわかりませんが
  影視城に辿り着かれるまでのご様子が、すごく臨場的で
  暑さまで伝わって来そうな旅行記ですね〜
  
  三義廟と云う地名が南西にも北西にもあるなんて
  きっと思いもよりませんものね(*_*;
  
  往路・復路ともにフライトが遅延されて大変でしたね。
  しかも、復路の原因がちょっと...(・へ・)
  
  Cクラスの機内食を拝見して、私も機会があれば、
  またCクラスに搭乗したいなぁ.。o○なんて思いました。
  
  金龍さんが初めてUPされた旅行記が、北京でいらしたことに
  “いいね”♪を贈らせて頂きます(*^^)

  金龍さん からの返信 2013/08/04 17:10:42

  RE: お久し振りです(*^_^*)

  yukiusagiさん　こんにちは（＾＾
  
  ご無沙汰いたしております。
  早速のコメントありがとうございます。
  
  会社の方でいろいろあり、このところ全く余裕のない日々を過ごしておりました。
  最近になり、ようやく少しだけここを観る余裕ができてきました。
  （もう少し早く旅行記登録しようと思っていたのですが、ここの手順に慣れず、途中までを下書きで置いていたのですが一覧に出ず、作り直しをしました。ひとつ登録すると下書きが一覧に出てきましたが・・・（＾＾；）
  
  今回は前回一緒に北京を旅行した友人に、「そろそろ期限がくるのでは？」と声を掛けて頂き、慌てて調べたのですが、日程的にも選択の余地もなく、本当に慌てました（＞＜
  
  私も映画の「レッドクリフ」は観ましたが、最近まで三国志には疎かったんです。
  昨年、ＣＳで30年くらい昔の「ＮＨＫ人形劇三国志」をまとめて放送していたのをたまたま観て興味を持ち始めたんですよ。
  
  今はすっかりハマってます（＾＾；
  
  > 三義廟と云う地名が南西にも北西にもあるなんて
  > きっと思いもよりませんものね(*_*;
  
  実はこれは、私のミスだったんですね。
  「張飛廟」と「三義宮」だったのが、ゴチャゴチャになって「三義廟」と覚えていたんです。
  それが、本当にあるとは思ってもみませんでしたが・・・（＠＠；
  
  
  今回もいつも以上に無計画な旅になり、一番行きたい老龍頭もまたまた断念する事になりましたが、それなりにリフレッシュできたので満足しております。
  
  > 金龍さんが初めてUPされた旅行記が、北京でいらしたことに
  > “いいね”♪を贈らせて頂きます(*^^)
  
  ありがとうございますm(__)m