2013/06/22 - 2013/06/22
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norijiroさん
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その昔、どこかのマンションブランドのCMでは、世界各国の美しい景色が季節ごとに代わるがわる紹介されていた(景色のインパクトが大きすぎて、肝心のマンションの名前を覚えていない。そのためかどうか、最近はあまりこのCMを見かけない気がする)。
で、3年ほど前かと思うが、そこで放映された景色がすばらしかった。エメラルドグリーンに光る湖、白く輝く大小無数の滝、湖を横断するように敷かれた細く長い木道…。
こんなところをハイキングしたいなあ。すぐ行きたい、次の休みにでもぜひ!と思い調べると、この湖はクロアチアにある「プリトヴィツェ湖群国立公園」であることが判明した。
クロアチア…。旧ユーゴの一つ、ということくらいは分かるが、それ以上はまったく不明である。あまり日本人になじみのある国ではないだろう。とりあえず、遠いということだけは認識した。当時長男はまだ0歳で、さすがに欧州行きの長時間のフライトは厳しい。
それ以来、クロアチアに行ける日を夢見て、子どもの成長を促しつつ、渡航のタイミングを虎視眈々と狙っていた。少なくとも、抱っこやおんぶはきっぱりと卒業してもらわねば、あの湖をハイキングすることはできない。5分おきに「疲れた~」「おうち帰る~」とぐずるようでもいけない。なかなかハードルは高い。
3歳くらいになれば大丈夫かと考え、クロアチア行きの目標を2013年・夏と設定した。長男は両親の期待(何の期待だ)を受けて順調に育つものの、そんな折に次男が誕生。雲行きが怪しくなりかけたが、実家から次男を預かる旨の申し出があった(預かりたいらしい)。
これで環境は整った。クロアチアにはプリトヴィツェ湖群国立公園のほかにも、アドリア海沿いにスプリトやドゥブロヴニクなどの美しい町があるという。3年ごしの夢・クロアチアへ出発!
1日目 ザグレブ
http://4travel.jp/traveler/norijiro/album/10798094/
2日目 プリトヴィツェ湖群国立公園
http://4travel.jp/traveler/norijiro/album/10798102/
3日目 スプリト
http://4travel.jp/traveler/norijiro/album/10798127/
4日目 トロギール
http://4travel.jp/traveler/norijiro/album/10798140/
5日目 ボスニア・ヘルツェゴビナ(ネウム)
http://4travel.jp/traveler/norijiro/album/10798151/
5~7日目 ドゥブロヴニク
http://4travel.jp/traveler/norijiro/album/10798388/
8日目 コトル
http://4travel.jp/traveler/norijiro/album/10798410/
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
息子は初のヨーロッパ。まずは恒例の日暮里駅よりスタート。
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荷物の量は抑えにおさえたつもりだが、往路の段階ですでにトランク2つがパンパンになった。重さが半端でない。
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今回は貯まり放題のマイルを消化すべく、大人2人分はスターアライアンスの特典航空券を予約した。お正月明けくらいに予約したものだが、その時点ですでに結構ぎりぎりで、乗り継ぎの時間などを考慮するとあまり選択の幅がなかった。
信頼と実績のルフトハンザにて、往路はフランクフルト経由のザグレブ行き。息子は巨大な飛行機A380に大興奮だった。 -
さて、12時間のフライトをどのように過ごすべきか。幼児連れで12時間というのは、絶望するには十分な長さだ。そこで、3時間ごとに4分割して考えることにした。
(1)離陸・着陸および食事など…3時間
(2)読書…3時間
(3)映画などを見る…3時間
(4)寝る…3時間
こう考えると、大したことないように思えてくる。 -
上記を励行する幼児。
食べる。 -
ビデオを見る(ドイツ語のキッズプログラムだったが、結構楽しそうに見ていた)。
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そして寝る。
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機内食はなかなかの味で、珍しく完食した。
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今回導入した秘密兵器が、この携帯用フットレストである。狭い座席だと足が疲れるからね。これでエコノミーでもビジネスクラス気分…を期待したが、残念ながらそうは甘くない。あれば多少はまし、といった程度であった。足をかける面が軟弱なため、力をかけるとすぐにU字型にへにゃってしまい、完全に足をあずけられない。
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ロシアはまだまだ川が凍っていた。
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親子ともども、「4分割3時間法」を実践して、意外とあっという間にフランクフルトへ到着した。空港の広さに比して乗り換えの時間はあまりないが、本場のビールとソーセージはお約束。
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フランクフルトからザグレブまではクロアチア航空の運行となる。
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クロアチア航空の座席シート。ちょっとしゃれている。
が、運行のほうにあまり「定時」という感覚はないらしく、駐機したまま30分以上出発が遅れた。 -
1時間半ほどのフライトでザグレブ国際空港に到着し、ついにクロアチアの地を踏む。国を代表する空港なのに沖止めか…と思ったが、この空港にボーディングブリッジはどこにもなかった。
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空港のATMで現地通貨クーナを引き出し、タクシーにて市街へ向かう。空港のタクシーというのは、いつも少々緊張するものだ。トラブルが起きたりしないだろうか…。
警戒しつつタクシーに乗車すると、運転手が明るい笑顔で、「200クーナ(1クーナ=約17円)でよいか?」ということを尋ねてきた。ガイドブックによれば、おおむねそんなものであるらしい。OKを出すと車は快調に走りはじめたが、メーターが作動していない。
ありとあらゆる旅行本には、「メーターが作動していなかったら、作動させるように要求せよ」と書かれている。「すぐ降りよ」と書いてあるものすらある。ここはチェコ(過去旅行記参照)のように油断のならない国なのか、それともロシアンルーレットのように不良運転手に当たったのか…。急速にわき上がるトラブルへの不安。
気にしていても仕方ないので、運転手にメーターを作動させるよう伝えると、運転手は「No problem! OK♪」と明るく応じてくれた。いい人そうに見えるのだが、しかし油断はならない。 -
果たして料金はいくらになるのか。100クーナくらいで着いてしまえば、今後の旅は基本的に警戒心を伴うものとなるだろう。徐々に都市化していく外の景色を楽しみながらも、メーターを注視する。
すると、金額を示す数値は市内に近づくにつれて200クーナに限りなく近くなり、ホテル近くでついに200を超えた。言い値のほうが安いなんて…。疑ってすみません。さらに、降りる段になって、200クーナでよいと言ってくれた。観光客相手にすれきってしまい、1円でもだまし取ろうと待ちかまえているどこかのチェコとかいう国と違い、この国はまだまだ良心に包まれているようだ。我々は、この国を全面的に信用することにした。
後になって分かるのだが、ここクロアチアは、あまりメーターを作動させる習慣がない。主なスポット間の料金は大体決まっているので(タクシー乗り場などに明示されている)、その金額を定額で払うという方法が主流なのかもしれない。 -
今回の宿泊は、ザグレブ旧市街の中心・イェラチッチ広場に面したホテル「ドゥブロヴニク」。ドゥブロヴニクはもちろん町の名前から取っているのだろうが、東京に「ホテル大阪」があるようなもので、分かりにくいような、分かりやすいような。
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客室の窓から、広場の向こうにこの町の観光スポットの一つ・聖母被昇天大聖堂が見える。ヨーロッパに来たぞ、という感じ。
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時刻は午後6時すぎ。日本時間だともう夜中の1時で、いくら飛行機で寝たといっても眠いものは眠い。
が、今日を逃すと市内を見る時間がほとんどないので、妻と息子の恨みを買いつつ、むりやり市内観光に出発。ホテル前のイェラチッチ広場からスタート。 -
勇ましいイェラチッチさん。オーストリア=ハンガリー帝国時代の軍人・政治家とのこと。
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旧市街の丘から聖母被昇天大聖堂を望む。
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ザグレブの名所として知られる聖マルコ教会。その見所は何といっても鮮やかに彩られた屋根だ。内部よりも屋根が有名というのも珍しい。この紋章はもともとあったものではなく、19世紀末の修復の際に加えられたものだという。おかげで観光名所が一丁あがり!
左側がクロアチア王国・ダルマチア地方・スラヴォニア地方の紋章、右がザグレブ市の紋章で、織物のような精緻な図案が見事。よく見ると、瓦一枚一枚が彩色されて模様をつくっているのがわかる。 -
この付近には中世風に仮装した人たちもいた。観光協会の関係者なのかもしれない。日も暮れかかっているので、撤収中。
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夕日に染まる旧市街を散歩しつつ、聖母被昇天大聖堂へ。高さ100mを超える2つの尖塔が特徴で、現在の外観は19世紀に修復されたものだという。100mと書くと大したことないように思えるが、ビルでいえば30階くらいに相当する、と思うとその大きさが実感できる。とにかくでかい。
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ちょっと観光するつもりが、見て回ると意外と楽しく、あっという間に2時間が経過した。さすがに体力も限界で、夕ご飯を食べに「ヴィノドル」へ。
肉料理が有名らしいが、こんな夜中(日本時間)にあまり重いものを食べるのもなんなので、イストラ風トリュフのペンネ(58クーナ)と手作りタリアテッレ(56クーナ)の2皿を注文した。 -
日本時間の午前4時近くになり、さすがに限界、意識朦朧としていたところへ、料理が到着。すでに息子は深い眠りに落ちている。
早く食べて部屋へ戻ろう、そしてすぐに寝よう、などと考えながら、特に期待もせずに、トリュフのペンネを一口。
!!
誇張でもなんでもなく、目が全開になり、一気に覚醒。これが本場のトリュフか!
樹木の香りが凝縮されたような風味が口全体に広がり、リッチな香りに体中が包まれる。日本で食べるトリュフとは明らかにモノが違う。風味・香りともに見違えるほど生き生きとしていた。うち立ての生そばと立ち食い蕎麦のゆで麺の違いくらはある。
クロアチア料理…期待できるぞ。 -
こちらは妻のタリアテッレ。幅広の麺に、濃厚でありながら決してくどくないチーズソースがからみ、ハムの塩気が適度なアクセントになっている。こちらも大満足。
こうして、初日の夜は更けていった。
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