2013/06/23 - 2013/06/23
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norijiroさん
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2日目は、ついにCMで見たあのプリトヴィツェ湖群国立公園へ出発。
なお、ハイキングといえば気になるのは天気。日本でもインターネットで海外の天気予報を見ることはできるが、国内のものと違い、サイトによってかなり予報がバラバラだったりする。いろいろと見比べて現地での実績と照会したところ、もっとも当たったのが、
http://meteo.hr/index_en.php
だった。行かれる方はご参考に。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 乳幼児連れ家族旅行
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 船 タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝は少し時間があったので、ホテルの近所をブラブラする。
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野菜の朝市が開かれていた。地元の人がふらっと買い物に来くるような生活感あふれる市場だった。
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すみのほうに土産物店もあり、息子は民芸品風の笛を購入。
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市場を象徴するおばさんの像が入り口に置かれている。
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こちらは花の市場。
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午前9時、プリトヴィツェ湖群国立公園(長いので、以下プリト)へ出発。
プリトへのアクセスはあまり手軽とはいえない。電車は通っていないので一般的な交通手段はバスだ。行きはザグレブ始発なので、バスターミナルに行けば特に問題なくチケットを購入できる。所要時間は片道2時間半ほどらしい。
が、残念なことに帰りのバスまでは予約ができない。しかも公園始発のバスはないという。長距離バスの途中停留所という位置づけらしい。公園前のバス停で待っていても、もし満員であれば無慈悲に通過する。満員でなくとも、席が埋まっていれば2時間以上立っての移動だ。夫婦2人ならどうにかなるが、幼児連れなのでリスクは極力避けたい。
そこで、いつも利用しているAlan1にてオプショナルツアーを探した。催行されていたのはいわゆる「プライベートツアー」のみで、料金は8時間の行程でしめて550ユーロ。はい? 何ておっしゃいましたか? 550ユーロ? …71,500円!?
クロアチアを個人旅行する際に苦労するのが、日本での取り扱いの少なさだ。オプショナルツアーは、ほとんどの大手代理店で扱っていない。たまにあると、このようにとんでもなく高い。誰がぼろ儲けしているのかは分からないが、まだまだマイナーな地域ということなのだろうか。
妻が八方手を尽くして探したところ、現地で日本人が経営するゲストハウスがハイヤー手配の代理をしていた。そこに頼むと手数料込みで1日1台160ユーロで行ける。これはもう頼むしかない。20,000円でプライベートツアーができるわけだ。 -
ハイヤーなので、どこにでも自由に立ち寄れる。プリトに行く前に、途中の村・ラストケを散策した。
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村の下に滝がある、というか、滝のうえに村がある。
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素朴な建物が建ち並ぶなかを、小川が流れる。この辺りでは「Zimmer」の看板をよく見かけた。ドイツ語で「部屋」という意味らしい。ゲストハウスということだろう。たまーに「Zimmer Room」などと英語の併記も見るが、圧倒的にZimmerが優勢。ドイツ語圏からの観光客が多いのかもしれない。
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さて、ここまで快調に飛ばしてきた本日のドライバー・Ivanさん。ハイヤーなのでドライバーに徹するのかと思いきや、大変親切な方で、流暢な英語で道すがらいろいろと説明してくれた。クロアチア人はいい人ばかりだ。
プリトまでもう少し、というところで、車は突如脇道へそれ、細く急な山道をどんどん登っていく。どうやら、とても「スペシャルなサプライズ」があるらしい。
登ること10分ほどで山の中腹に到着した。美しいわき水が見え、どうやらここがあの湖に流れる滝の水源であるようだ。この小さな流れがあの湖になっていくかと思うと感慨深い。 -
そして、今度は水源の地点から登山道のような山道を徒歩で分け入っていく。何があるのか?と思い山道を下っていくと、突然、崖の上に作られた4メートル四方くらいの小さな展望台が現れた。
そこからの景色がこれ。エメラルドグリーンの湖と滝が一望できる、この世のものとも思えないような絶景。Ivanさんがいうには、展望台が狭いので、団体客は入れないらしい。まさにサプライズだった。 -
展望台からの眺めに期待は一層高まり、午前11時すぎ、待ちきれない気持ちで公園の入り口へ到着。Ivanさんとの待ち合わせの関係上、下流にあたる入り口1から入り口2へ散策するルートとなった。
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入り口は湖から高いところに設けられていたので、まずは階段をどんどん下りていく。その最中も、木々の間からちらちらと美しい湖が見えて、いてもたってもいられなくなる。
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そして、下りきったところに待っていたのがこの湖の青さ。底まではっきりと見える高い透明度。そこに泳ぐたくさんの魚たち。これほど澄んだ湖はなかなか見かけない。
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散策のコースも、湖畔の小道や木道が入り組み、変化があって飽きない。
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すこし下流側には、落差78mほどのクロアチア国内最大の滝・プリトヴィツェ大滝があった。滝つぼの間近まで近寄れ、迫力のある姿が見られる。
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滝からさらに下流を望む。展望台から見た景色の手前側に当たる。
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大滝から引き返し、再び上流へを目指す。
翌月から始まる欧米のバカンスシーズンには大量の人々が押し寄せ、木道の上は電車ごっこさながらの大渋滞となるらしい。まだ6月だったので、人も少なくのんびりと散策ができた。特に複雑なルートでもないので、地図を見なくても迷うことはないだろう。 -
木道と滝が渾然一体となり、その上を進んでいく。
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湖面の色がこの世のものと思えないくらい美しい。
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右手に滝の連なりを見ながら、湖の上の木道を渡っていく。例のCMは、このあたりを上空から撮影したものと思われる。ようやく夢がかなった!
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コースは湖畔の道へ。
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湖と湖の間には、どこも滝になっている。
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ものすごい数の魚たち。
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滝は木々の間も流れていく。
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もうすぐ休憩地点のコジャク湖畔へたどり着く。ここまで約2時間だが、あっという間のハイキングだった。
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トトロの歌を歌いながら元気に歩いていた息子も、そろそろ力尽きたようだ。でも、本当によく歩いてくれた。
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お昼を食べている間ににわか雨が降り出した。ここから電動ボートで湖を遊覧する。
ちなみに、このボートに乗る際に入園時にもらったチケットの提示を求められることがあるので、なくさないようにしたい。 -
クロアチア語で「人」は「おソバ」らしい。挨拶以外で唯一覚えたクロアチア語。
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余力があるので、さらに上流をめざす。
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上湖群のほうがこぢんまりとしていて、山道の感じが強い。
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いくつかの小さな湖を越えていったところで、かなり大きな湖が現れた。あまり行くと戻るのが大変なので、自然を十分に堪能したところで引き返す。
美しい景色のなかを思う存分に歩く、とても楽しいハイキングだった。もう一度来て、またゆっくりと散策してみたい。 -
帰り道の途中、道すがら戦車や戦闘機が展示されているのを発見した。この辺りはクロアチア紛争(1991〜95)の最前線で、激しい戦闘が繰り広げられたらしい。
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周囲には銃弾の跡(いわゆる蜂の巣状態)が残った建物があちらこちらに残されている。現在の平和な状況を見ていると、つい10年前に戦争をしていたとは思えない。
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そのままホテルに到着してもよかったが、せっかくなのでザグレブ郊外のミロゴイ墓地へ連れて行ってもらう。4つの宗教の共同墓地で、有名なクロアチア人が多く埋葬されているらしい。有名人といわれても、あいにく知っているクロアチア人はミルコくらいしかいない(まだ生きているし)。
ここの見所は墓の外周に設けられた回廊。とても墓とは思えず、王宮の一画のように思えてくる。ヨーロッパで一番美しい墓地といわれるのもうなずける。 -
こちらは初代大統領、フラニョ・トゥジマンさんの墓。
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外壁も見事。からまったツタが美しい。
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きょう一日とてもお世話になったIvanさんと別れ、再び市内中心部へ。終日フルに観光し、疲れたヤレヤレ、さあ、寝るか…といきたいが、そうはいかない。この後、深夜の飛行機でのスプリトへの移動が待っている。自分で組んでおいて何だが、女性幼児連れなのになかなかハードな行程だ。気合いの入ったバックパッカー並みの強行軍ではないのか。
夕食はザグレブのイタリア料理店「ボバン」にて。有名なサッカー選手の実家だという。
歩いた後のビールはこたえられない。 -
タコのカルパッチョ(64クーナ)。オリーブオイルとビネガーがよくきいていて食べやすい。
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シーフードとトマトのリゾットはやや硬めの炊きあがりながら、野菜のだしがきいた優しい味に仕上がっている。
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注文後に気づいたが、パスタもほぼ同じ味のものにしてしまった。
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夕食後、空港に到着すると、信じられないものが目に飛び込んできた。なんと、「Delay」である。そもそも、帰国前に22:00発が22:45発に遅れると連絡があったばかり。さらに1時間とは…。スプリトのホテルに着くのは何時になることやら。おじさんもウンザリ顔だ。
この国の人たちはみんなよい人ばかりだが、飛行機はいただけない。信用できん。
散策の疲れが出て、機内では離陸と同時に眠りに落ち、いつの間にか着いていた。飛行時間は45分ほどだったらしい。 -
荷物を待っている間に、床で力尽きる息子。きょうはいっぱい歩いたもんな。
ホテルに頼んだ車に乗り込み、部屋に着くなり即就寝。車を頼んでおいてよかった。
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